手間暇かけない簡単デミグラスソースをご紹介！本格的なのに楽チンなレシピとは？

デミグラスソースとはフランス語で(sauce) demi-glace、「煮詰めた濃厚なソース」という意味があります。フランスのシェフが1900年初頭に使い始めたそうです。

デミグラスソースは、日本の洋食ではハンバーグ、オムレツ、ハヤシライスなどに使われている大変お馴染みで人気のソースです。

レストランや市販のデミグラスソースを作るメーカーなどは、このデミグラスソースにウスターソースやハチミツ、もしくは醤油や酢などをプラスして、それぞれ独自の味わいを持つ本格的なソースを作っています。

デミグラスソースをご愛用の方も多いと思われますが、本格的なデミグラスソースの作り方を簡単に言うことは実は難しいのです。

できるだけ簡単に申し上げると、ブラウンソースに、子牛の肉と骨、香味野菜の玉ねぎ、人参、セロリを合わせてとったストックを加えて半量になるまで煮込んだ後、マデラワインで風味付けをする、といった感じでしょうか。

デミグラソースの簡単な作り方を聞くと大して手間がかからないように思えますが、本格的なデミグラスソースは作り始めてから完成まで五日間ほどかかる、簡単には出来ない手間のかかるソースなのです。

ブラウンソースは小麦粉を炒めて作ります。このブラウンソースをスープストックと混ぜるのですが、その前に充分に冷まさなくてはいけません。

炒めてオーブンでグリルした子牛の肉と野菜でとったストックを作るのも、大変手間がかかって簡単ではないのです。フランスではこのストックをフォン・ド・ボー "fond de veau"と言います。

フォン・ド・ボーを作れるようになったら一人前のシェフと呼ばれるようになる、と言うほどフォン・ド・ボーを作るには根気と技術が必要で、決して簡単なことではありません。フォン・ド・ボーはフランス料理の基本なのです。

本格的なフォン・ド・ボーの作り方を簡単に書きますと、まずは、香味野菜のニンジン・玉ねぎ・セロリなどの野菜を炒めてからザルに上げ、油気をきります。

子牛の肉と骨はフライパンで炒めてオーブでじっくりと焼いた後、鍋の中で野菜と一緒にして水を加えてアクを取りながら沸騰させます。沸騰したら、トマト、ハーブ、塩などを加え、ゆっくり静かに根気よくアクを取りながら8時間も煮込むのです。

これでやっとフォン・ド・ボーの出来上がりです。そしてここから、小麦粉とバターで作ったブラウンソースと合わせてじっくりと煮詰めていくのです。なんと本格的なデミグラスソースを作るのに4日間以上も煮詰める時間がかかるのだそうです。

ここまで話すと、デミグラスソースというのは簡単料理からは程遠い、高級フランス料理の洗練されたソースというイメージです。

デミグラスソースを使って簡単なメニューを作ると言っても、デミグラスソースの作り方を聞いただけでもこんなに手間暇かかるとうんざりされている方も多いことでしょう。

一流のレストランならまだしも、本格的なデミグラスソースを使って簡単家庭料理に使うなんてとんでもないと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

けれども、実際のところはデミグラスソースはハンバーグやオムライス、ハヤシライスにと多くの洋食のレシピで使われる、大変人気のあるソースなのです。

そんな人気のデミグラスソースは、毎日の食卓をバラエティー豊かにメニューを簡単に増やしてくれるのです。食材や調味料を加えて簡単に献立を豊かにしてくれるデミグラスソースは簡単に購入できるのです。

デミグラスソースがあったら、どんな料理ができるでしょうか？玉ねぎやケチャップを加えて作ったデミグラスソースでハンバーグを煮込んだり、オムライスにとろりとかけたりと、デミグラスソースは簡単にコクのある味わいを追加してくれます。

スパゲティのミートソースも、トマト缶だけではなくデミグラソースを加えることによって深みのあるミートソースを仕上がります。デミグラスソースを使った簡単な一手間で、料理の腕がぐんとアップするおすすめの一品なのです。

デミグラスソースは色々なメーカーから市販されています。市販のデミグラスソースさえあれば、美味しい洋食のメニューを簡単に増やせます。人気のデミグラスソースをいくつかご紹介します。

まず最初にご紹介するのはハインツのデミグラスソースです。ハインツは1869年にアメリカ合衆国で創業を始めた、長い歴史を誇る食品メーカーなのはみなさんよくご存知の通りです。

「ハインツ シェフソシエ デミグラスソース」は、まさにプロが使うデミグラスソースの味なのです。厳選した肉と香味野菜にワインを加えて、じっくりと作り上げたソースはおすすめの一品です。

デミグラスソースならば「ハインツ シェフソシエ デミグラスソース」とこだわる方の多い人気のデミグラスソースなのです。こんな一流の味わいのソースを缶詰で楽に入手できるのです。

シェフ・ソシエとはフランス料理のメインを仕切るシェフのことを指します。またソースに関することや料理に関する全てのことを司る、シェフの最高ポジションです。

この名がついたハインツのデミグラスソースはとてもコクがあり、本格的なフランス料理が味わえる人気の名品です。そんなデミグラスソースを、簡単に家庭の食卓にで使えるのですから本当に嬉しい限りです。

京都に本社を置く調味料の老舗、創味食品のデミソースは、オムレツやハンバーグなどにそのまま簡単にかけられます。和食の調味料やめんつゆ、「創味シャンタン」などで人気のあるメーカーですが、デミグラスソースもおすすめの一品なのです。

「デミソース」と日本調にアレンジしたデミグラスソースにぴったりのネーミング。紙パックにたっぷり1.8kgも入っているので、キッチンに常備しておけます。

リンゴ酢とワインを配合した深みとコクのある味わいは、本格的ソースを気軽にご家庭で楽しめるおすすめの一品です。煮込み料理の場合は、デミソースを希釈して簡単にお使いいただけます。

「倉敷味工房デミグラスソース」は、ちょっとお値段がするのですが、信望されるファンがたくさんいる、評判の高いデミグラスソースです。

倉敷味工房は、化学調味料を使わず、原材料そのものの味と旨味を大事にすると言うコンセプトで、ポン酢・鍋の素・麺つゆ・ドレッシング・ジュースなど、色々な製品を販売しています。添加物の入っていない調味料はそう簡単には手に入りません。

ここで販売しているデミグラスソースは、保存料・化学調味料はもちろんのこと添加物は一切入っていない、牛すじ肉と香味野菜をじっくりと煮込んだ、体に優しいデミグラスソースなのです。健康に注意を払っている方にはぜひおすすめの一品です。

倉敷味工房のデミグラスソースは、トンカツやハンバーグなどには簡単に、そのままかけてお使いいただけます。煮込み料理もそのほかの材料や調味料を合わせて、簡単に美味しく作ることができます。添加物が一切入ってないので、「喉が乾かない」「すっきりとした食後感」と言う声が聞かれます。

またまたハインツのデミグラスソースのご紹介です。ハインツは1970年もデミグラスソースの発売以来、プロの洋食の味を提供する厳選したソースとしてシェフの皆さんに愛用されています。

「ハインツ デミグラスソース 特選」を使って調理したビーフシチューの美味しさはおすすめの一品です。そして嬉しいことにその作り方はとても簡単なのです。

このハインツのデミグラスソースは、簡単にご家庭でプロの味を堪能できると言う長い歴史を持った、特選デミグラスソースなのです。ケチャップ、バター、ワインなどをお好みでブレンドして加えると、さらに豊かな味わいが楽しめます。

素晴らしい味のデミグラスソースを、簡単に更に自分のお好みにアレンジできるというのは、ますます料理の楽しみが増える嬉しいニュースです。

レストランのメニューのようなちょっと洗練された料理や、子供たちの大好きなハンバーグ、おかわりしたくなるハッシュドビーフなど、デミグラスソースを使うと色々な料理が簡単にできてしまうのです。ここからはおすすめレシピを紹介します。

ハヤシライスは代表的な日本の洋食です。なぜ「ハヤシ」と言うのかには諸説ありますが、Hashed Beef（牛肉の細切れ）のハッシュドがなまってハヤシになったのだと言う説もあります。

Hashed Beefは英語で、19世紀以前にイギリスの料理であると記述された欧米の本がいくつかあるそうです。しかしこの料理はハヤシライスとはちょっと違った料理だそうです。今現在インターネットを検索してもこのレシピは見られません。

面白いことに、インターネットでレシピを検索すると、Hashed Beef=Japanese Hayashi Riceと、日本食のレシピとして提供されているのです。

ハヤシライスは日本人にとってとても人気のある洋食で、ハヤシライスのルーもたくさん市販されています。ルーを使えばもちろん簡単にハヤシライスを作ることができるでしょう。

でもデミグラスソースはハヤシライス以外にもいくつもの料理を、それも簡単に作ることができるのです。デミグラスソースを使った、簡単にできるとても美味しいハヤシライスのレシピをご紹介しましょう。

材料は4人前です。薄切りの牛肉250グラムと大きめの玉ねぎが一つ、バター25グラム、赤ワイン40ミリリットル、お好みのデミグラスソース1缶、もしくは290グラム、トマトジュース150ミリリットル。そしてウスターソースとトマトケチャップは各大さじ1、醤油少々です。

用意する食材も調味料も特別のものはなく、材料を見ただけでもその簡単さが予想されるのではないでしょうか。

牛肉と玉ねぎだけという簡単さは、「一体今日は何を作ろうかしら」と悩んでしまう日々のお助けレシピです。毎日食事の支度をするのはうんざりしてしまう方にとって、簡単なレシピは宝物です。

デミグラスソースを使って作る簡単なハヤシライスの作り方は、まず一口大に切った牛の薄切り肉と薄切りにした玉ねぎを、バターを使って強火で炒めます。肉の色が変わってきたら塩胡椒をして赤ワインを入れ、アルコール分を飛ばす程度にさっと炒めます。

デミグラスソースとトマトジュースを加えて煮立ってきたら、ウスターソース、ケチャップ、醤油を加えて全体をかき混ぜます。最後に塩胡椒をお好みで加えて味を整えれば、簡単で美味しいハヤシライスの出来上がりです。

もう一つ簡単なレシピをご紹介しましょう。ミートソースは大人から子供までとても人気のあるメニューです。この人気のメニューミートソースをスパゲティではなく、ご飯に乗せて簡単丼を作ってみましょう。

デミグラスソースを使ったちょっと洋風で簡単なミートソース丼の作り方です。材料は4人前です。牛ひき肉300グラム、玉ねぎ1個、セロリ1本、人参1/2本、お好みでにんにく少々、マッシュルーム6個、パセリ少々です。

そして、オリーブオイル大さじ4杯、デミグラスソース1缶もしくは290グラム、赤ワイン70ミリリットル、ベイリーフ大2枚、塩胡椒、パルメザンチーズ、温泉たまご4個をご用意ください。

まずフライパンにオリーブオイルを入れ、火をつける前にスライスしたにんにくを入れます。ここで注意をすることは、にんにくは決して焦がしてはいけません。にんにくを入れたら火をつけて、弱火でにんにくの香りをオリーブオイルにつけます。

オリーブオイルに香りが移ったらみじん切りにした玉ねぎ、人参、セロリを入れて炒めます。野菜に火が通って柔らかくなったら、ひき肉を加えさらに炒め合わせます。ひき肉に火が通ったら赤ワインを加え、1分ほど炒めたらデミグラスソース、ベイリーフを加え煮立つまで火を通します。

マッシュルームを加えて弱火で5分ほど煮たら、味見をして塩胡椒をお好みの量加えます。そのまま数分煮込めば簡単デミグラスミートソースの出来上がりです。器にご飯をよそったらミートソースをたっぷりかけて、真ん中に温泉たまごを落とします。

みじん切りにしたパセリを散らして、仕上げにパルメザンチーズを全体に降れば、簡単ミートソース丼が仕上がります。温泉卵とパセリにパルメザンチーズが乗っているので、彩もなかなか可愛らしいです。丼ご飯は器を洗うのも簡単なお役立ちメニューです。

デミグラスソースを牛肉を使った料理に使うことはとても多いです。そもそもデミグラスソースは子牛の肉や骨を使って作ったソースですから、そう考えてしまうのも当然です。

でも、豚のカツライスにかけたり、鶏の卵を使ったオムライスにもかけたりするのですから、ちょっと目先を変えて魚料理と合わせてみてはどうでしょうか。アジフライにデミグラスソースをかけてみると、びっくり嬉しい美味しさなのです。

魚のフライやエビフライにかけるソースというと、醤油、ウスターソース、タルタルソースなど色々ありますが、実はデミグラスソースもなかなか美味しいのです。いつものフライにちょっと洋食の深みが加わった味をデミグラソースで簡単に楽しむことができます。

もう一つ、デミグラスソースと白身魚のコンビネーションの簡単レシピをご紹介します。準備していただく材料は、白身魚とジャガイモだけというシンプルさです。あとはデミグラスソース1/2カップ、バター適量、片栗粉大さじ半分です。

作り方は、まず皮をむいて千切りにしたジャガイモを片栗粉と混ぜ合わせます。白身魚をバターで焼いて、別の皿に取り出しておきます。片栗粉と混ぜ合わせた千切りのジャガイモを4等分にして平らにします。

フライパンにバターを敷いてきつね色になるまでジャガイモの千切りを焼きます。焼けたジャガイモは別の皿に移します。フライパンに残ったバターにデミグラスソースを混ぜ合わせ温めます。

盛りつける皿にまずデミグラスソースを薄く敷きます。デミグラスソースの上にこんがりと焼けたジャガイモをまず置き、その上に焼いた白身魚、そしてまたその上にじゃがいもを乗せれば出来上がりです。

調理はバターで焼くだけなのでとても簡単ですが、お皿にデミグラスソースを先に敷いて、魚とジャガイモを交互に乗せていくというのは、なかなか洗練された盛り方です。赤や緑の野菜の彩りを添えると、とても華やかな印象のディッシュになります。

簡単で見た目も美しく味もグッドな料理が、デミグラスソースを使うことによってますます広がることでしょう。

デミグラスソースを使ってできる簡単な料理のレシピは、まだまだいくらでも出てきます。デミグラスソースは、牛肉をたっぷり使った料理はもちろん、人気のオムライスから、あるいは野菜だけの料理まで、工夫次第で多くの味わいを楽しむことができます。