尼崎おすすめ観光地ランキングTOP11！人気の名所から穴場スポットまで紹介！

尼崎市は、兵庫県と大阪府の境に位置する都市で、阪急電車、阪神電車、JR、市バスが通っており、大阪に出るにも神戸に出るにも便利なエリアです。尼崎市の人口密度は兵庫県の中でも第1位になるほど、現在ではたくさんの人々が生活をしています。

あまり知られていない話ですが、尼崎は阪神間一帯を領した尼崎藩が存在し、その城下町を中心に、阪神工業地帯の中核都市として広く知られるようになりました。

工場や住宅地が多いイメージの尼崎ですが、実は観光名所も数多くあります。神社仏閣や、博物館、秋には多くの人でにぎわうコスモス園など、有名どころから穴場まで、尼崎のおすすめ観光スポットをランキング形式でご紹介します。

尼崎といえば、平成30年に竣工され、平成31年に一般公開となった尼崎城が話題です。まぶしいほどの白い外壁と、尼崎の街並みが意外なほどぴったりと合う尼崎城ですが、尼崎にはそれ以外にも人気の観光名所や穴場スポットがたくさんあります。

有名観光名所だけでなく、知る人ぞ知る、尼崎市民がおすすめする穴場の観光スポットなど、実は観光地である尼崎の魅力をたっぷりとご紹介します。最後には番外編でおすすめのグルメスポットもあるので、見逃さずチェックしてください。

尼崎は大阪から近く、アクセスの良い都市です。関西の住んでいる方なら、阪急電車、阪神電車、JRなどを使って尼崎にアクセスすることができます。阪急の場合は「塚口駅」、阪神、JRは「尼崎駅」で下車します。尼崎は急行や快速も停まる駅が多いので便利です。

遠方から尼崎へアクセスする方法は、飛行機の場合は関西国際空港からJR尼崎駅、阪神尼崎までリムジンバスが運行しています。それぞれ50分から65分ほどで到着します。

大阪国際空港からは、リムジンバスで大阪まで行き、JRや阪神、阪急電車で尼崎へ行く方法や、伊丹市バスでJR伊丹駅まで行き、JR尼崎駅まで行く方法などがあります。

新幹線の場合は、「新大阪駅」が一番近いです。JR新大阪駅からJR尼崎駅までは約11分で到着します。「新神戸」からの場合は、三宮を経由して、JR尼崎駅または阪神尼崎駅、阪急塚口駅を目指します。

関西でも有数の工業都市として発展してきた尼崎は、職人や下町気質の住民が多く、大阪に近いこともあって気さくに打ち解けあえる人が多いのが特徴です。お店はショッピングモールもありますが、昔から続いている老舗の料理店や居酒屋さんなど、地元の人に愛されるお店が多いです。

大阪や神戸と違って、尼崎のグルメと聞いて、ぱっと思いつくことは難しいようですが、実は尼崎生まれの名産品はたくさんあります。お隣の西宮市に本拠地がある阪神タイガースのホーム、甲子園球場の焼きそばソースは、「ハリマ食品株式会社」で作られているソースを使用しています。

尼崎で江戸時代から作られていたサツマイモ「尼いも」を近年復活させ、「尼の雫」というお酒が生まれました。良質な麦だけを使用した麦焼酎「尼の絆」も人気があり、お酒好きの方へのお土産として買っていかれるのもおすすめです。

大阪府との境目にあるため、尼崎を大阪府下の都市と勘違いされている方もたくさんいます。確かに、市外局番も大阪と同じ「06」で始まることや、大阪に住んでいる方と気質が似ていることなど、大阪との共通点はたくさん思い当たります。

尼崎、大阪のどちらも共通して言えることは、地元を愛している人が多く、観光で来た人にも気さくに話をしてくれるということです。

尼崎は、住みやすい街ランキングでも常に上位に位置する人気の街です。以前はひったくりの多い街として知名度が高かったですが、近年では尼崎に対するイメージも変わり、他県から移り住んでくる人が多くなりました。

尼崎に住む一番のメリットは、大阪や神戸へのアクセスが良いことです。阪急、阪神、JRのどの路線を使用しても、各主要都市へスムーズにアクセスすることができるので、通勤や通学を考えて引っ越してくる方がたくさんいます。

最近では駅まえの都市開発が進み、大きなマンションが次々と完成しています。移り住んでくる方はもちろんのこと、もともと尼崎に住んでいる方も、一度住むと離れられないという声をよく耳にします。

JR尼崎駅は、快速の停車する駅なのでJR大阪駅まで約5分で到着します。阪神尼崎駅から阪神大阪駅までは約7分、阪急塚口駅から阪急梅田駅までは約12分でアクセスできます。どちらにしろ、乗り換えもなく一本で行けることが尼崎の大きな利点です。

ここからは、実はたくさんの名所や穴場スポットのある尼崎で、おすすめしたい観光地をランキング形式でご紹介していきます。まずは、おすすめ観光地ランキング、第11位と第10位です。どちらも数ある名所の中でも、景色がおすすめの人気スポットです。

「甘露寺（かんろじ）」は、阪神尼崎駅から徒歩約10分ほどのところにある浄土宗のお寺です。石畳がおしゃれな寺町通りにあるこぢんまりとした寺院ですが、静かな場所でのんびりと散歩をするにはおすすめのスポットです。

室町時代に円誉上人源永が開いたお寺で、建設当初は大物町にありましたが、尼崎城ができるとともに寺町へと移ってきました。平成3年に当時の旧本堂をイメージして改築された「甘露寺」は、小さいながらも迫力があり、見ごたえのある寺院として尼崎の穴場スポットになっています。

「武庫川髭の渡しコスモス園」は、知る人ぞ知る、尼崎の穴場スポットとして地元では人気の名所です。毎年、秋の見ごろの時期なると近隣の住民や、高齢者施設の方々、子どもたちで大賑わいになるコスモス園は、無料というのもうれしいポイントです。

コスモス園の敷地内には、約550万本のコスモスが咲き乱れており、圧巻の景色です。武庫川の河川敷にあり、もとはごみや不法投棄の多いエリアでしたが、地域の住民がボランティアグループ「髭の渡し花咲き会」を結成し、コスモスの種まきから雑草抜きや肥料やりまで行っています。

続いては、尼崎でおすすめしたい観光名所のランキング第9位から第7位までご紹介します。尼崎ではおなじみの神社や、尼崎を代表する偉人の記念館など、歴史のある街を感じさせてくれる人気の観光地ばかりです。のんびり過ごしたい方のために、静かで人の少ない穴場スポットあります。

阪神電車「尼崎駅」から徒歩3分のところにある「尼崎えびす神社」は、商売繁盛と家内安全を見守る、尼崎のえべっさんとして地元の人に愛されている名所です。大阪湾に面している尼崎は、漁業の街としても栄え、海の神であるえべっさんを崇拝されてきました。

「尼崎えびす神社」に向かうとまず目を引く大きな鳥居は、高さ17ｍ、笠木22ｍ、柱直径1.6ｍが、尼崎のシンボルとして堂々たる姿で出迎えてくれます。境内の中には、アポロ11号が月面着陸を果たした日に和歌山で発見された不思議な石や、縁結びの神様も祀られています。

「東洋のシェイクスピア」とも呼ばれた劇作家「近松門左衛門」の記念館が尼崎にあります。「近松門左衛門」は人形浄瑠璃や、時代物、世話物、歌舞伎狂言など、生涯で150以上の作品を残し、尼崎で生涯を閉じた偉大な人物です。

記念館には「近松門左衛門」の肖像や愛用の文机、大近松祭のプログラムなどが展示されています。資料室特別パネルには、近松門左衛門の足跡などの特別展示があり見ごたえたっぷりの名所スポットになっています。

尼崎のボランティアグループ、「近松かたりべ会」によるガイドでは、資料室案内や廣濟寺近松の墓所、近松公園などを案内してくれるコースもあるので、近松門左衛門についてより詳しく知りたい方にはおすすめの観光地です。

「長遠寺（ぢょうおんじ）」は、阪神尼崎駅から徒歩10分ほどのところの、寺町のなかにあるお寺です。国指定の重要文化財になっている本堂と、尼崎市内ではここでしか見られない多宝塔があり、迫力満点の歴史的建造物です。

桜のシーズンになると、満開の桜と立派な多宝塔を一緒に撮ろうとたくさんの人でにぎわう、尼崎の中でも人気の名所スポットです。江戸時代前期に作られた客殿、庫裏、鐘楼の三棟も県指定の文化財になっており、どこを見ても見ごたえたっぷりのお寺です。

次にご紹介するのは、尼崎でおすすめした観光地ランキングの第6位から第4位までです。尼崎城に関する遺跡が保存されている神社や、子どもに人気の博物館がランキングに入っています。

ランキングトップ5に入る観光地は、人気の名所や観光地が多いですが、実はあまり知られてない、穴場スポットもあるので少し足をのばして尼崎を隅から隅まで満喫するのもおすすめです。

明治15年（1882年）に建てられた「桜井神社」は、国指定の重要文化財である「太刀銘 守家」と、市指定の有形文化財、浅葱糸威二枚胴具足が遺されています。また、境内には尼崎城の棟瓦が飾られるなど、尼崎藩の歴史を感じさせる神社になっています。

そんな歴史感たっぷりの神社ですが、実は若者にも人気のある名所にもなっています、その理由が、神社と同じ名前であるアイドルグループ「嵐」のメンバー、櫻井翔さんからちなんで、嵐ファンの聖地として連日、若い女子でにぎわう神社へとなりました。

敷地内の絵馬掛けには、「嵐」のコンサートチケットの当選祈願や、当選したことへのお礼の言葉など、「嵐」に関する絵馬がたくさんかけられています。関西近郊からでなく、遠方から訪れる人も多くなりました。

「桜井神社」にきた嵐ファンが必ず購入するのが、嵐メンバーのカラーイメージである5色の「伍色珠御守」です。それぞれにご利益は違いますが、嵐ファンなら5色すべて揃えたくなります。2020年には活動休止する「嵐」ですが、「桜井神社」の人気は健在です。

「尼崎信用金庫 世界の貯金箱博物館」は、日本、ヨーロッパ、アジアなどから集めた約14000点の貯金箱が展示されている、日本で初めての博物館です。ひとことに貯金箱といっても、古代のものから現代のものまで、その時代を反映してきた貯金箱が展示されています。

尼崎信用金庫が美術商や骨董商などから収集してきた貯金箱や、お得意様からいただいたものなど、職員が旅先で見つけたものなど、多くの人がかかわってできた博物館だからこそ、地元の人に愛される観光地となりました。

夏休みやゴールデンウイークになれば子どもたちで大賑わいになる「世界の貯金箱博物館」は、入館料が無料なのもうれしいポイントです。レトロな貯金箱から、からくり仕掛けの貯金箱など、子どもだけでなく、大人も楽しめる博物館になっています。

尼崎が城下町であったことを思い出させてくれるのが「寺町」です。阪神尼崎駅の南西部にあり、歴史上、保存すべき地域である「都市美形成地域」に指定されています。石畳の趣を感じる寺町地区は、一歩足を踏み入れるとタイムスリップしたような気持にさせてくれる場所です。

寺町地区には11の寺があり、「本興寺」をはじめ、国の重要文化財もたくさんあり、都会の街中とは思えない、風情のある城下町をのんびりと散策するにはおすすめのエリアです。

近年建設された尼崎城、寺町エリア、中央商店街、三和本通商店街の方までまわるコースが人気で、年配の方から歴史好きの若者まで、尼崎の歴史を満喫するにはベストなモデルコースになっています。

いよいよ、尼崎のおすすめの観光地ランキング、第3位から第1位までの発表です。尼崎では知らない人がいない人気の観光地や、あらたな名所となったスポットをご紹介します。大人から子どもまで楽しめる名所がベスト3にランクインしました。

「尼崎市立田能資料館（たのしりょうかん）」では、弥生時代の田能遺跡から出土した土器や石器が展示されている資料館と、復元された住居2棟、高床倉庫1棟を見ることができます。

兵庫県指定文化財にもなっている白銅製釧（はくどうせいくしろ）、銅剣鋳型（どうけんいがた）、632個の碧玉製管玉（へきぎょくせいくだたま）の首飾りの展示の他、体験会では玉づくりや古代米づくり、青銅器づくりを体験することができます。

屋外になる復元住居では、実際に中に入って、弥生時代の暮らしぶりを間近で感じることのできる人気の名所です。入場料が無料なのもうれしいポイントです。

「大本山 本興寺」は法華宗本門流の大本山であり、国の重要文化財にも指定されています。尼崎の中では有名な寺院ですが、催し物があるとき以外は静かで、のんびりと歴史散策をしたい方には穴場のスポットです。

重要文化財の開山堂、三光堂、方丈も見ごたえがありますが、「本興寺」の裏手にある赤い三重塔も必見です。毎年11月3日に行われる「虫干会」では、「大本山 本興寺」に保管してあるご本尊、絵画、陶器、古文書、刀剣などの宝物が一般公開されます。

尼崎のおすすめ観光地ランキング第1位は、尼崎の新しいシンボル、平成最後の築城である「尼崎城」です。明治の廃城令で跡形もなく取り壊された尼崎城ですが、旧ミドリ電化の創業者である安保詮の恩義で、私財12億円と、市民らからの約2億円にのぼる寄付で再建されました。

新しい尼崎城は5階建てになっており、尼崎城のVRシアターコーナーや、鉄砲体験、お姫様や忍者の衣装を着て記念撮影ができるなど、現代らしい楽しみ方のできるお城になっています。5階の展望ゾーンでは、今の尼崎市内と、タブレット端末で江戸時代の城下町を見比べることができます。

城内はエレベーターが設置されていたり、車いすの貸し出し、車いす用のトイレがあるなどバリアフリー化されているのもうれしいポイントです。入城料は大人500円、子ども250円です。1階のまちあるきゾーンは無料になっており、尼崎の名物などが購入できるショップがあります。

ここからは、番外編として尼崎観光でおすすめのグルメスポットをご紹介します。尼崎には地元の人に長く愛される、穴場的な飲食店がたくさんあります。大阪に隣接していることもあって、人情味があり気さくに話をしてくれるお店が多いのが尼崎の特徴です。

どのお店もリーズナブルな価格でおいしいお料理がいただけるお店ばかりです。尼崎に観光で訪れた時の参考にしてください。

「しょう菜」はJR尼崎駅から徒歩1分のところにあるお寿司屋さんです。ラウンジも併設されており、一見すると入りにくそうな店構えですが、店内に入ると大人の隠れ家的な落ち着いた雰囲気がおしゃれなお寿司屋さんになっています。

厳選されたこだわりの魚介類を使ったお寿司はどれも絶品と評判です。メニューは、「カウンターお任せコース」5000円や、予算や人数に合わせた「各種宴会 お任せコース」、ふぐコース、カニ鍋、海鮮ちゃんこなどがあります。

貸切もできるので大人数の宴会や、忘年会、新年会などのイベントで利用するのもおすすめです。尼崎では知る人ぞ知る、穴場のお寿司屋さんです。

JR尼崎駅から徒歩約3分のところにある「手打ちうどん吉野」は、うどん、そば、丼もの、定食など豊富なメニューとリーズナブルな価格が特徴の地元で愛される穴場のお店です。

自慢のうどんは、しっかりとしたコシと喉ごしで、ボリュームも満点の大満足なうどんです。セットメニューを注文しても、うどんは一人前のサイズなので最後まで食べきれるか心配になりますが、女性でも完食してしまうほど美味しいと評判です。

「カサレッチョ」は、イタリア人シェフが作る、家庭的でありながら本格的なイタリア料理が楽しめる、尼崎の中でも穴場のイタリア料理店です。心のこもったイタリアの家庭料理を、家に招いた友人に提供するような、気軽な雰囲気で思わず笑顔になれる料理を提供しています。

メニューは、前菜、ピザ、パスタ、お肉料理、お魚料理にドルチェと、どれもこだわりの食材を使用して作られています。平日限定のランチ、土日限定のランチも用意されており、前菜盛り合わせ、選べるピザやパスタなどがついてリーズナブルな価格でいただけます。

尼崎でおすすめの観光地ランキング第11位から第1位までをご紹介してきました。大阪や神戸と違って、少し大都会から離れたところにあるため、穴場スポットでありながら見ごたえたっぷりの名所ばかりです。

関西へ観光に来た際には、尼崎まで足を延ばしてのんびりと城下町を散策したり、新しくできた尼崎城を現代らしい楽しみ方で満喫するなど、お気に入りの尼崎名所を見つけてください。