いわき市小名浜で行きたい観光スポット！おすすめの定番名所は？

福島県・いわき市小名浜（おなはま）は、巨大な温泉テーマパークがある浜通りの中心都市です。福島県は「会津・中通り・浜通り」の3つのエリアに大きく分けられます。

会津盆地を中心に広がる会津、阿武隈高地と奥羽山脈に挟まれている中通り、海沿いの浜通りは、気候にも違いがあるほど広域に及びます。浜通りに位置するいわき市小名浜の気候は、夏は浜風で涼しく、冬は山が雪を防いでくれるため、積雪が少ないなどの特徴があります。

福島県の東南端、茨城県と境を接するいわき市は、太平洋に面し温暖な気候に恵まれています。広大な面積をもついわき市の南部地域に属するのが小名浜地区です。

東京からいわき小名浜エリアへアクセスする場合は、JR常磐線・特急ひたちで、いわき駅まで約2時間30分、高速バスを利用する場合は、東京駅八重洲南口から高速バス・いわき号へ乗車し、約3時間の道のりです。

電車はほぼ1時間に1本、高速バスは30分～1時間ごとに運行していますので、東京から気軽にアクセスできるのも魅力です。広域な福島県の移動は、車やタクシーでの移動が便利です。車を利用して訪れる場合は、三郷JCT～いわき中央ICまで約177km・約2時間15分の所要時間です。

いわき市小名浜は「東北の湘南」とも称されます。東北の湘南といわれている場所は福島県いわき市だけではなく、福島県相馬市や宮城県亘理町（わたりちょう）などの広い範囲に及びます。

なぜ東北の湘南といわれるのか、その理由は太平洋に面していること、降雪量が少ないこと、夏は涼しく冬はあたたかい気候であること、年間の平均気温が高いことなどが挙げられます。

小名浜駅から約10km・約20分の場所には、今から1300年前の奈良時代に開湯したとされるいわき湯本温泉があり、温泉通り沿いには温泉街が広がります。

スパリゾートハワイアンズなどの観光資源も抱えるいわき市は、その温暖な気候から毎年多くの観光客が訪れています。

それでは、いわき市小名浜のおすすめ定番観光スポットから見ていきましょう。一大温泉テーマパークや触れて学べる水族館などが登場します。

いわき市小名浜のおすすめ定番観光スポット・1か所目は「アクアマリンふくしま」です。環境水族館・アクアマリンふくしまは、福島の海の特徴「潮目」をテーマとした、触れる・学ぶを体験できる水族館です。楽しく学べる体験型水族館として、多くの観光客が訪れます。

潮目は、日本近海を流れる暖流の黒潮（日本海流）と寒流の親潮（千島海流）が出会うポイントです。潮目の海では、福島県沖の海を巨大な水槽で表現しています。二つの水槽で作られたトンネルをくぐり、海の生き物たちを様々な角度から観察してみましょう。

館内では、カラスエイやカツオ、マイワシ、ゴマフアザラシ、色鮮やかなサンゴ、カラフルな魚たちなど、およそ800種類の生き物たちを飼育・展示しています。子どもが楽しめる体験プログラムには、年に数回開催されるナイトプログラムや、釣り・調理体験などがあります。

アクアマリンふくしまの営業時間は9:00～17:00です。3月下旬～11月下旬は17:30までの営業となります。一般入館料は大人1850円、小学生～高校生900円、未就学児は無料です。

駅からのアクセスは、JR常盤線・泉駅から新常磐交通バス（小名浜・江名方面行き）で約15分、支所入口下車徒歩約10分です。

車を利用して訪れる場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICから約20分、常磐自動車道・いわき勿来（なこそ）ICからは約30分です。駐車場は1500台のスペースがありますが、ゴールデンウィークや夏季は大変混み合います。
 

いわき市小名浜のおすすめ定番観光スポット・2か所目は「国宝白水阿弥陀堂」です。国宝白水阿弥陀堂（こくほうしらみずあみだどう）は、1160年（永曆元年）に創建されました。国宝と重要文化財を有する名刹です。御堂の内部には阿弥陀如来像などが安置されています。

拝観時間は8:30～16:00で、11月～3月は15:30までとなります。拝観料は大人500円、小学生300円、未就学児無料です。拝観休館日は、第4水曜日（12月は第2水曜日・木曜日）となります。いわき駅からのアクセスは、新常磐交通バス（川平行き）で約25分、阿弥陀堂下車徒歩5分です。

車を利用し訪れる場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICから約15分です。駐車場は無料で利用できます。

いわき市小名浜のおすすめ定番観光スポット・3か所目は「スパリゾートハワイアンズ」です。常夏の楽園スパリゾートハワイアンズは、4つのホテル（ホテルハワイアンズ・モノリスタワー・ウイルポート・クレスト館）があるテーマパークです。

6つあるテーマパークには、トロピカルなムード漂うウォーターパークや、カフェラウンジを新設したビッグアロハなどがあり、ハワイアンズのショーでは、ポリネシアンダンスや華やかなフラダンスなどを楽しめます。

ハワイアンズのショーは1日2回、ウォーターパークにあるビーチシアターで開催されます。まるでハワイの浜辺でショーを楽しんでいるかのような感覚で、興奮冷めやらぬショーを満喫できます。マーケットには、1万点の品揃えを誇るショップもあり、お土産選びにも心が躍ります。

また、ハワイのローカルフードであるロコモコやマラサダなどの人気グルメもあり、多彩なメニューで食べ歩きも楽しめます。営業時間は季節により異なります。詳細は公式サイトの営業時間カレンダーをご確認ください。

スパリゾートハワイアンズの入場料は、通常・15時以降・18時以降・平日ミドル（50歳以上）・障碍者・団体の区分があり、大人（中学生以上）、小人（小学生以上）、幼児（3歳～）で異なります。

通常の入場料は、大人3570円、小人2250円、幼児1640円となっています。入場料金詳細は、公式サイトで確認できます。駅からアクセスする場合は、JR湯本駅から無料送迎バスを利用できます。所要時間は約15分です。

車を利用して訪れる場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICから約4分です。駐車場は、日帰りの場合とホテル宿泊者で異なります。料金や場所についての詳細は、公式サイトの基本情報でご確認ください。

続いては、いわき市小名浜で行きたい観光スポットです。市のシンボルともなっているマリンタワーや、日本の灯台50選に選ばれている白亜の灯台、奥州三古関の一つをご紹介します。

いわき市小名浜で行きたい観光スポット・1か所目は「いわきマリンタワー」です。海抜106mのいわきマリンタワーは、いわき市小名浜の三崎公園（みさきこうえん）内にある展望塔です。スカイデッキからは小名浜の景色を一望できます。

いわきマリンタワーの営業時間は9:00～17:00で、最終入場は16:30までです。毎月第3火曜日（祝日の場合は翌日休）及び1月1日は休日です。料金は、一般330円、中学生・高校生・大学生220円、小学生170円です。三崎公園は入園無料です。

駅からのアクセスは、JR常磐線・泉駅よりタクシーで約15分です。車を利用して訪れる場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICから約20分です。

いわき市小名浜で行きたい観光スポット・2か所目は「塩屋埼灯台」です。塩屋埼灯台（しおやざきとうだい）は、太平洋の美しい大海原を一望できる白亜の灯台です。

塩屋崎灯台は、全国的にも数少ない「登ることのできる灯台」として、人気のスポットです。大型灯台の灯りは、沖合40kmの海上まで光を放ちます。灯台の参観時間は8:30～15:30で、参観料金は中学生以上の大人200円、小学生以下は無料です。強風や悪天候時は休館となります。

駅からのアクセスは、JR常磐線・いわき駅下車、新常磐交通バス（江名経由小名浜行き）へ乗車し、灯台入口下車徒歩15分です。車を利用して訪れる場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICから約40分です。

いわき市小名浜で行きたい観光スポット・3か所目は「勿来関跡」です。勿来関（なこそのせき）跡は、日本三古関の一つに数えられています。勿来関跡には、「八幡太郎（はちまんたろう）」の通称で知られる源義家（みなもとのよしいえ）の騎馬像が立っています。

勿来関跡の所在地については諸説あり、この場所にあったのかという確証は得られていませんが、詩歌の古道には義家の詠んだ歌「吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな」の歌碑が建っています。

駅からのアクセスは、JR常磐線・勿来駅より新常磐交通バス（勿来高校方面行き）へ乗車し、関北口下車徒歩15分です。勿来の関公園は、桜の名所としても知られています。

次にご紹介するのは、いわき市小名浜の子どもと行きたい観光スポットです。化石発掘体験のできるスポットや、いわき市内で発見された巨大化石を展示している施設などが登場します。

いわき市小名浜の子どもと行きたい観光スポット・1か所目は「いわき市石炭・化石館 ほるる」です。いわき市石炭・化石館ほるるは、巨大な化石を展示している施設です。展示室内は個人利用での写真撮影が可能です。

ロビーエントランスでは、いわき市内で発見されたフタバサウルス・スズキイ（フタバスズキリュウ）が出迎えてくれます。フタバサウルススズキイは、約8500万年前に日本近海に生息していた首長竜で、1968年（昭和43年）にいわき市の高校生によって発見されました。

館内では、世界的にも貴重な化石標本や、炭鉱暮らしを紹介したコーナーなどを見ることができます。開館時間は9:00～17:00で、最終入館は16:30となります。第3火曜日（祝日の場合は翌日休）及び1月1日は休館です。

観覧料は、一般660円、中学生・高校生・大学生440円、小学生330円、未就学児・65歳以上のいわき市在住者は無料です。駅からのアクセスは、JR常磐線・湯本駅より徒歩約10分です。車を利用し訪れる場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICより約10分です。

いわき市小名浜の子どもと行きたい観光スポット・2か所目は「いわき市立美術館」です。1984年（昭和59年）に開館したいわき市立美術館は、戦後の現代美術を中心に収蔵しています。

館内には、1階に常設展示室やレストラン、2階に企画展示室、3階に図書室があります。常設展や企画展、催し物の詳細は、公式サイトでご確認ください。開館時間は9:30～17:00で、最終入場は16:30となります。7月・8月の毎週金曜日は20:00まで開館しています。

休館日は、毎週月曜日（祝日の場合は翌日休）及び年末年始（12/28～1/4）です。常設展の観覧料金は、一般220円、高校生・高等専門学校生・大学生150円、小学生・中学生70円です。駅からのアクセスは、JR常磐線、磐越東線・いわき駅より徒歩約15分です。

いわき市小名浜の子どもと行きたい観光スポット・3か所目は「いわき市アンモナイトセンター」です。いわき市アンモナイトセンターは、およそ8900万年前の地層を観察できるスポットです。隣接する屋外体験発掘場では、実際に化石発掘の体験をすることができます。

地球の素晴らしさや不思議さを体験できる屋外体験発掘は、小学生以上の子どもが参加できます。小学3年生以下は保護者の同伴が必要です。受付時間や体験時間の詳細は、公式サイトでご確認ください。

館内には、導入展示ゾーンや、現代から遡り時間旅行するタイムスリップゾーンなどがあります。いわきの海に棲息していたとされるアンモナイトなど、太古の生物の化石を観察することができます。

開館時間は9:00～17:00（最終入館16:30）で、毎週月曜日（祝日の場合は翌日休）及び1月1日は休館となります。入館料については、観覧のみと体験発掘を含む料金で異なります。詳細は、公式サイトで確認できます。

駅からのアクセスは、JR常磐線・久ノ浜駅からタクシーで約15分、車で訪れる場合は、常磐自動車道・いわき四倉ICから約15分です。親子自然探訪教室のイベントも開催されていますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

最後にご紹介するのは、いわき市小名浜で楽しめるおすすめの絶品ランチです。太平洋に面するいわき市小名浜ならではともいえる、海鮮などをいただける和食絶品ランチのお店をピックアップしてご紹介します。

いわき市小名浜で楽しめるおすすめ絶品ランチのお店・1店舗目は「いわき・ら・ら・ミュウ」です。いわき・ら・ら・ミュウは、「いわきのいいものぜんぶある。」をキャッチフレーズとした観光物産センターです。

海と魚のフードテーマパークは、いわき観光・物産の情報発信基地として多くの人で賑います。館内には、海鮮市場通りをはじめ、バーベキューゾーンや海鮮ふるさとお土産通り、海鮮グルメ通り、屋内型の遊び場があり、ショッピングからグルメまで楽しめるスポットとなっています。

いわき・ら・ら・ミュウのおすすめ絶品ランチは、カニ汁付きの海鮮丼です。大きなカニ足やボタン海老、いくらなど新鮮な魚介がたくさん盛られた豪華12点盛りとなっています。

カニ汁付きの海鮮丼は、グルメ通り1階の「寿司＆海鮮丼 寿司正」にて堪能できます。お店の営業時間は9:00～18:00です。

いわき・ら・ら・ミュウの営業時間は、9:00～18:00で、不定休です。アクアマリンふくしまから徒歩すぐの場所にあります。大型駐車場は430台を完備しています。

いわき市小名浜で楽しめるおすすめ絶品ランチのお店・2店舗目は「市場食堂」です。市場食堂（いちばしょくどう）は、港町ならではの鮮度抜群の美味しい魚を堪能できるお店です。市場食堂のおすすめ絶品ランチは、一番人気の海鮮丼定食です。

板長おすすめでもある海鮮丼定食は、12種類の海の幸が盛られたボリュームたっぷりの一品です。海鮮丼の他にも、刺身御膳や煮魚、フライなどのメニューもあります。お一人様から家族大勢まで、ゆっくり寛げる店内は、開放的な空間となっています。

お店の営業時間は7:00～15:00です。定休日は毎週木曜日となっています。駅からのアクセスは、JR常磐線・泉駅より新常磐交通バス（小名浜車庫経由）へ乗車し、小名川橋下車徒歩約15分です。

いわき市小名浜で楽しめるおすすめ絶品ランチのお店・3店舗目は「うろこいち」です。うろこいちは、小名浜魚市場前に位置するお食事処です。小名浜魚市場や近郊の魚市場で水揚げされ、その日に競り落とされた新鮮な魚介を使った料理を堪能できます。

うろこいちのおすすめ絶品ランチは、うにいくら丼です。ボリュームたっぷりのうに・いくらが丼の上に贅沢に盛られます。丼もの注文の場合は、カニ汁とおしんこがついてきます。

お店の営業時間は8:00～17:00です。定休日は、毎週水曜日（祝日の場合は翌日休）及び月末2日（不定休）です。駅からのアクセスは、JR常磐線・泉駅からタクシーで約15分、車を利用して訪れる場合は、常磐自動車道・いわき湯本ICより約25分です。

いわき市小名浜で楽しめるおすすめ絶品ランチのお店・4店舗目は「一の字」です。一の字（いちのじ）は上品な手打ち蕎麦を堪能できるお店です。

行列のできる人気店、一の字のおすすめ絶品ランチメニューは、弾力のあるジューシーな鴨肉と、九条ねぎがたっぷりのった鴨せいろです。蕎麦つゆは濃い目ですが、九条ねぎがそれを受け止め絶妙に絡まります。

営業時間は11:00～14:30、17:30～21:00です。ラストオーダーは30分前です。木曜日は定休日となります。車でのアクセスは、常磐自動車道・いわき湯本ICより約11km・約25分です。

今回は、いわき市小名浜で行きたい観光スポットをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。いわき市小名浜には、子どもと行きたい観光スポットや定番の人気観光スポット、絶品ランチを堪能できるスポットが点在しました。

東京からもアクセスしやすい温暖な気候のいわき市小名浜へ、家族や友人、カップルでぜひお出かけしてみてください。観光もグルメも両方楽しみましょう。