豚肉と塩麹でできる簡単レシピを大特集！炒め物やお弁当向けメニューも

塩麹は米麹と塩、水から作られた調味料で、見た目は甘酒やお粥に似ています。塩麹は発酵食品であり、塩辛さの他に甘さや旨み、コクのある調味料です。

塩麹は肉や魚、野菜などどんな食材にも合い、簡単に旨みやコクが深い料理ができるので万能調味料とも言われています。塩麹は栄養価も高く、少量でもしっかりとした旨みやコクが出せるので減塩効果もあり、健康にも良い影響が多いです。

塩麹を使った料理は簡単なものからおしゃれで本格的なものまでたくさんあり、バリエーションも豊かです。今回はお弁当のおかずにもおすすめできる料理を含めた、塩麹と豚肉を使ったおいしいレシピを紹介します。

塩麹と豚肉は相性のいい食材です。豚肉は焼くと固くなってしまうことも多い食材ですが、塩麹に漬け込むことで柔らかくおいしい料理に仕上がります。塩麹に含まれるプロテアーゼという酵素が豚肉のタンパク質を分解することによって、火を通しても柔らかい豚肉となります。

また塩麹には豚肉本来の旨みを最大限に引き出してくれる働きもあります。塩麹によって豚肉の中にアミノ酸やグルタミン酸などができあがり、簡単においしい料理が完成します。相性抜群の塩麹と豚肉を使って、絶品料理に挑戦してみましょう。

スーパーなどで売っているイメージの強い塩麹ですが、簡単な材料で家庭でも手作りできる調味料です。材料は生麹と天然塩、水のみです。長期に渡り発酵させるので、あらかじめ使う食器類は消毒しておきましょう。

材料の分量は、生麹に対し塩麹は35%になるように配合します。減塩することも可能ですが、あまり塩が少なすぎると発酵不良をおこし塩麹が完成するまでに腐ってしまうことがあります。米麹と塩をよく混ぜ合わせたら、材料が浸るくらいの水を入れ混ぜます。

容器に入れ軽く蓋をして20度ほどの常温に置き、約1～2週間で気泡が出て生麹の粒が潰れた頃が完成です。塩麹は毎日かき混ぜ、減った分の水を足しながら発酵状態を確認しましょう。完成した塩麹は冷蔵庫で保管するのが適切です。

豚肉は塩麹と漬け込むだけで、絶品料理に変化します。今回は簡単にできる豚肉と塩麹を使った絶品レシピを紹介します。大人も子供も大好きな、旨みとコクの深い豚肉料理を夜ご飯のメインに作ってみましょう。簡単にたくさん作れるので、食べ盛りの子供がいる家庭にもおすすめです。

豚肉をグリルする際、特に肩ロースやもも肉を使うとどうしても固くなってしまうことが多いです。しかし、豚肉を塩麹につけておくだけで、だれでも簡単に柔らかくてジューシーな 豚肉のグリルを作ることができます。

レシピは簡単で、豚肉にフォークでいくつか穴を開け、保存袋に塩麹と豚肉を入れ軽くもんでから冷蔵庫に入れておきます。1晩から半日ほど置いておき、冷蔵庫から取り出してオーブンや魚焼き器などで中に火が通るまでグリルするだけです。

グリルする際、人参やじゃがいも、ズッキーニなどの野菜も一緒に焼けば、副菜も同時に作れる簡単で便利なメニューです。塩麹で柔らかくなった豚肉は噛みやすく、お弁当にもおすすめできます。

老若男女に大人気の豚肉レシピである豚肉の生姜焼きは、醤油で味付けするのが一般的ですが塩麹を使ってもおいしく仕上がります。生姜と塩麹で醤油で作るよりさっぱりとした仕上がりになるので、胃もたれしやすい人にもおすすめです。

簡単に作れる豚肉の塩麹生姜焼きのレシピは、豚肉の生姜焼き用または厚めの豚ロース薄切り肉を使います。豚肉に塩麹とみりん、生姜のすりおろしを混ぜたものをかけ、揉みこんで約10分ほど置いておきます。

油を熱したフライパンに塩麹や生姜とつけた豚肉を並べ、十分火が通るまで両面を焼いていきましょう。この時、薄切りにした玉ねぎを加えて、炒め合わせてもおいしく仕上がります。塩麹は焦げやすいので、火加減には十分に注意を払いましょう。

豚肉を使ったお弁当におすすめの料理はいくつもありますが、塩麹を使っていつもと少し違った味わいのメニューを加えてみましょう。味のしっかりついた塩麹を使った豚肉のお弁当のおかずは、冷めてもコクや旨みが失われずおいしく食べられるものばかりです。

豚肉とピーマンの塩麹炒めは、お弁当に彩りも添えてくれるおいしい豚肉と塩麹を使ったメニューです。お弁当に入れる際はピーマンの他にパプリカや人参などを加えると、より一層華やかな色合いになるのでおすすめです。

豚肉とピーマンの塩麹炒めのレシピは、細切れの豚肉や豚バラスライスなどを、食べやすい大きさに切ったピーマンや野菜と炒め、塩麹で味付けするだけです。塩麹は調味料を入れる際に加えてもいいですが、豚肉をあらかじめ塩麹煮付けておくとより柔らかく仕上がります。

炒める際にごま油を使うと風味も増し、食欲をかきたてるお弁当のおかずとなるでしょう。豚肉とピーマンの塩麹炒めはお弁当のおかずだけでなく、夜ご飯のメニューやおつまみとしてもおすすめです。

豚肉のチャーシューは塊肉を使うので、固くなりがちな豚肉を使った料理ですが、塩麹でつけることにより、ジューシーで柔らかい豚肉のチャーシューが出来上がります。厚めに切ってお弁当に入れるのはもちろん、ラーメンの具やおつまみにも最適です。

塩麹を使った豚肉のチャーシューの作り方は、まず塊の豚肉を塩麹や砂糖、すりおろした生姜とにんにくを混ぜ合わせたものにつけ、冷蔵庫で約30分～1時間ほど放置します。油を熱したフライパンに塩麹などにつけた豚肉を入れ、表面に焼き色をつけていきます。

焼き色がついたら、周りに醤油と酒を注ぎ、蓋をして中に火が通るまで蒸し焼きにしましょう。約20分ほどで、塩麹を使った柔らかい豚肉のチャーシューができあがります。

豚肉の竜田揚げは塩麹を使うと味付けも簡単で、まろやかでジューシーな味わいに仕上がります。竜田揚げ用の豚肉は薄切りのものを丸めてもいいですし、塊肉を食べやすい大きさに切って調理しても良いでしょう。

作り方は保存袋に入れた豚肉に塩麹やすりおろしたにんにくやしょうが、酒を揉みこみます。お好みで醤油を足しても良いでしょう。塩麹などに漬け込んだ豚肉は冷蔵庫で最低でも30分、出来れば約6時間ほど置いておけばより柔らかい竜田揚げが完成します。

衣は片栗粉、小麦粉のどちらでもいいですが、サクッとした食感にしたいのなら片栗粉、もちもちした衣が好みなら小麦粉がおすすめです。粉をまぶした豚肉は、約170度の油で揚げていきます。表面が茶色くこんがりして、中まで火が通れば完成です。

長時間に渡り火を入れる煮込み料理は豚肉が固くなりがちなメニューです。しかし豚肉をあらかじめ塩麹につけることで、長時間煮込んでも柔らかくホロホロとした食感のおいしい料理に仕上がります。

塩麹の効果で豚肉が固くならないので、安心してコトコト煮込むことができ、味もしっかりと染み込みおいしい煮込み料理ができます。

塩麹で作る豚肉の角煮は、箸でちぎれるほど柔らかくおいしい料理です。使う豚肉は豚バラの塊肉がおすすめです。豚肉を入れた保存袋に塩麹とすりおろした生姜を加え、揉みこんで冷蔵庫で1晩～1日置きましょう。

しっかりと漬け込んだ豚肉は保存袋のまま沸騰したお湯で中に火が通るまで煮込みます。豚肉に火が通ったら醤油や酒、みりん、砂糖などを沸騰させた鍋に豚肉を入れ、落し蓋をして弱火で味が染み込むまで更に煮込みます。

2度煮込むのが面倒な人は、保存袋に入れて煮込む工程を省き、そのまま調味料を沸騰させた鍋に豚肉を入れて、アクをすくい取りながら火を通しましょう。

人気の骨付き豚肉であるスペアリブも、塩麹を使えば簡単に柔らかい煮込み料理となります。ポイントは肉と骨の間に切り込みを入れ、しっかりと塩麹を揉み込むことです。同時にすりおろしたにんにくを加えると、よりコク深い煮込み料理が完成します。

塩麹を漬け込んだスペアリブは、冷蔵庫で1晩～半日置いておきましょう。塩麹につけたスペアリブは、フライパンでこんがりと焼き色をつけたあと、水や醤油、酒、砂糖などを入れ、落し蓋をして煮込みます。

弱火で約30分～1時間ほど煮込み、煮汁にとろみがつけば完成です。おしゃれな晩ご飯のメインメニューにおすすめの豚肉と塩麹を使った料理です。

一緒に調理するだけで旨みが増し、食感が柔らかくなる豚肉と塩麹は、相性抜群の素材です。豚肉と塩麹を使ったレシピは豊富にあり、お弁当や夜ご飯、おつまみなどさまざまな場面で活躍します。豚肉と塩麹を使って、絶品料理を作ってみましょう。