店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
クエン酸の代用になるアイテムが知りたい!
クエン酸の代用品が知りたい、と思ったことがありませんか?日頃からクエン酸をよく使う人は、タイミングは悪いと切らしてしまうこともあるでしょう。クエン酸は、「レモン」など柑橘系の果物や梅干しに多く含まれる「酸性成分」で、ビジュアル的には「無色の白い粉」です。
主に食品としては、運動やトレーニングの疲労回復に最適な酸味成分です。一方でクエン酸は、ナチュラルクリーニングの代表格であり、水回りの掃除にも使える粉末状の洗浄剤です。
それだけに日常からクエン酸をよく使う人も多く、切らした時には代用品を探してしまうでしょう。そこでクエン酸の代用品についてまとめました。今まさにクエン酸の代用品を探している人や、重曹も代用できるのか気になる人は、ぜひチェックしてみて下さい。
クエン酸を使った掃除で注意する事
万能成分(洗剤)のクエン酸でも「何でもアリ」ではなく、クエン酸を使っての掃除時に注意点があります。まずは、ハイターなどの「塩素系洗剤」の併用は絶対にNGです。「塩素系洗剤」と「酸性成分」が混ざると、有毒塩素ガスが発生し大変危険な状態になるのが理由です。
また、代用利用とはいえクエン酸でのつけ置き洗浄は、放置しすぎないようにしましょう。目安として、つけ置き時間は「1時間〜2時間」です。つけ置きしすぎると、素材を痛めてしまうのが理由です。クエン酸を濃いめに使うのも同様の理由で止めましょう。
クエン酸を濃いめにするとクエン酸効果は強くなりますが、同時に掃除箇所が必要以上に洗浄され、劣化を促す可能性があります。クエン酸洗浄の際、手に傷などがある状態で、クエン酸洗浄すると確実に滲みるので、手に傷がある人や敏感肌の人はゴム手袋着用が必須です。
使用厳禁な素材がある
万能成分ともいえる「クエン酸」ですが、実は使えない掃除できない素材がいくつか存在します。まずは「大理石」です。クエン酸を使って大理石を拭くと、大理石特有の「ツヤ」を消してしまう可能性があります。
「コンクリート」も適しません。アルカリ性なので最適に見えますが、劣化を早める原因になります。クラック(ひび割れ)のリスクが高いので、控えたほうが無難です。「鉄製品」や「アルミニウム」は、クエン酸を吹き付けて洗浄するだけでサビの原因になり、劣化を早めます。
日常的に使うだけで鉄製のキッチンツールは細かいキズは避けられません。洗浄時にそのキスからクエン酸が入り込むことで、酸化が進みサビの発生元になりやすいのが理由です。クエン酸洗浄は確かに便利ですが、この4種の素材へのクエン酸使用は厳禁です。
クエン酸のおすすめ代用アイテム【酢】
最初にご紹介のクエン酸の代用品は「お酢」です。しかしお酢といっても、お酢のすべてが掃除に使えるというわけではなく「穀物酢」や「ホワイトビネガー」など、砂糖が配合されていない「食用酢」がおすすめです。
ちなみに砂糖が入っている「お酢」の最たるものは「すし酢」で、いわゆる「合成酢」を指します。クエン酸は揮発性(液体が蒸発しやすい性質)が無いので酸が残りります。一方の「お酢」は揮発性が強く、後術するクエン酸が不可の場所にも掃除ができます。
デメリットといえば、お酢独特の「ツン」とした尖った匂いが付き纏うことでしょう。尖った匂いが気になる人は、好きなアロマオイルを添加すると、その匂いが軽減されるのでおすすめです。
使い方
クエン酸の代用として「酢」を使うなら、「酢:水」を「1:1」で薄めた「お酢スプレー」を、事前に作っておくと、大変便利です。「お酢スプレー」の使い方ですが、色々あります。まずは、窓や食器の曇り取りにいかがでしょう。
曇りがちな使い込まれたコップや、すぐに水垢がつく窓にたっぷりお酢スプレーを吹きかけ、水洗い(または水拭き)するだけです。スッキリと曇りが落ちるでしょう。
また「トイレの尿石」除去にも有効です。頑固で固い尿石汚れに対しても「お酢スプレー」が使えます。ペットのトイレ横に常備するのも良いでしょう。
クエン酸のおすすめ代用アイテム【レモン・レモン汁】
次にご紹介のクエン酸の代用品は「レモン・レモン汁」です。クエン酸の塊のような「レモン」ですが、ご想像どおりクエン酸の代用利用ができます。そのレモンを絞った「レモン汁」は、洗浄や殺菌効果があります。
その効果により、アンモニア臭の分解や、水垢・石鹸カスの汚れを綺麗に除去してくれます。汚れが気になる所にレモン汁をスプレーし、ブラシやふきんなどで磨くだけで簡単に代用利用できます。掃除中や終了後に残るレモンの香りが爽やかです。
クエン酸代用だけではなく、芳香剤代用でもレモンは使えます。「レモン汁を絞るのが面倒くさい」という人は、レモンの先端をカットしそこに刺すことでレモン汁が使えるスプレータイプのアイテムがおすすめです。
使い方
クエン酸代用としての「レモン」の使い方は、基本的にレモンを絞った「レモン汁」を使って代用使用します。ちなみに、絞った後に残ったレモンの皮なども余す所なく使います。または「ポッカレモン100」などのレモン汁加工品でも、クエン酸代用ができます。
例えば、電気ポットやケトル内部洗浄するなら、まずはカットレモンかレモン汁をポットに入れ最大量まで水を注ぎ沸騰させます。沸騰後、お湯が冷めるまで1時間程放置し水を入れ替えます。そして再び沸騰させることで洗浄完了です。
キッチンや浴室の水垢洗浄なら、カットレモンで汚れ部分を直接こすりましょう。それでも落ちない頑固な汚れは、キッチンペーパーにレモン汁を含ませた後、汚れ部分をパックします。しばらく放置後に汚れ部分を拭くと、ウソのように汚れが落ちます。
クエン酸のおすすめ代用アイテム【食用クエン酸】
3番めにご紹介のクエン酸の代用品は「食用のクエン酸」です。スポーツドリンクを作る時などに「疲労回復」や「熱中症対策」に効果が期待できる一方で、「しそジュース」などのドリンクへの酸味追加にも使えます。
「食用のクエン酸」と「工業用のクエン酸」の違いは「純度」です。食用クエン酸の方がその純度が高く、比例してコストもかかります。各種食用に使った結果、残ってしまった「食用クエン酸」は掃除に使えますが、逆に「工業用クエン酸」は食用に使えません。
なので工業用クエン酸が残ったからと、食用に転嫁するは止めましょう。「食用のクエン酸」は、クエン酸の代用として最もシンプルな代用品です。ドラッグストアなどで手に入るので、代用利用として興味がある人は探してみて下さい。
使い方
(掃除用)クエン酸の代用としての「食用のクエン酸」の使い方ですが、食用クエン酸を用いて「クエン酸水」を作り他の代用品同様、掃除の際に使う方法があります。食用のクエン酸を水に溶かし、スプレーボトルに入れて使うと良いでしょう。
前述の通り、クエン酸は水回りの施設に付き纏う「アルカリ性の汚れ」の洗浄に最適です。台所やトイレなどの水回り周辺の掃除で代用利用するだけで、ガサガサした水垢や尿石による黄ばみが落とせます。
食用のクエン酸とはいえ、掃除用と同様に注意点等は全く同じです。つまり、大理石や金属などの洗浄に使うと、変色変質など劣化の可能性があるので、注意が必要です。また、塩素系洗剤と混ぜると有害ガスが発生するので、併用使用は厳禁です。
クエン酸のおすすめ代用アイテム【ミョウバン】
最後にご紹介のクエン酸の代用品は「ミョウバン」です。ミョウバンとは、硫酸アルミニウムカリウムでもあります。見た目は、無色もしくは白色結晶や粉末状で、味は少々渋いですがニオイは無臭です。結晶や粉末状のものを乾燥させたのが「焼ミョウバン」です。
「ミョウバン」は、煮物調理時の食材アク抜きや煮崩れ防止などに使う「食品添加物」です。その理由から、肌にも安心して使えます。ミョウバンは弱酸性の性質なので、アンモニア臭をはじめとしたアルカリ性の臭いに対し、消臭効果が期待できます。
また殺菌や収れん、制汗作用にも同じ様に効果が期待できます。ちなみに「収れん」とは「血管を収縮させる作用」を意味します。収れん作用により、汗腺が閉じるため、結果として汗が出難くなり制汗作用に繋がります。
使い方
「ミョウバン」をクエン酸の代用として使うなら、事前に「ミョウバン水(原液)」を作っておくと、大変便利に代用利用できます。「ミョウバン水」の作り方は、2Lサイズの空きペットボトルに水(1.5L)と焼きミョウバン(50g)を入れ、よく振り放置します。
溶けにくいミョウバンですが、それでも2.3日放置で溶け透明な液体に変わります。制汗剤として「ミョウバン水」を使うなら原液を水で10倍に薄めてから使います。洗剤として使うなら、高濃度の原液は金属を腐らせる可能性があるので、扱いに注意が必要です。
代用としての掃除利用ですが、水回り全般の水垢や白い汚れ、カルキ汚れなどのアルカリ性の汚れに聞くので、汚れ部分にミョウバン水を吹き付け時間を置いて拭き取ってみて下さい。洗濯時でもミョウバン(水50~100ml)を洗濯槽に入れるだけで、消臭効果が期待できます。
クエン酸の代用に向かないものは?
これまでご紹介のように代用品が多いクエン酸ですが「重曹やセスキは代用できないの?」と疑問に思いませんか。
重曹は、ナチュラルクリーニング洗剤なので、クエン酸の代用ができるか?と思うのも自然です。さまざまな情報を整理する上でも、クエン酸の代用で重曹やセスキが使えるのかを調べました。
重曹やセスキなどのアルカリ性製品
結論からすると、クエン酸の代用に向かない洗浄剤は存在します。その代用に向かない主な洗浄剤は「アルカリ性」のものが多いです。この2種の性質が違う洗剤を混ぜると、二酸化炭素が発生し派手に泡立ちますが、汚れが浮くだけで汚れを剥ぎ取れません。
「酸性」と「アルカリ性」の洗剤を混ぜるだけで、互いの洗浄特性の性質を打ち消し合うのが理由です。このような性質を「中和反応」といいます。この「アルカリ性」洗剤の最たるものが「重曹」や「セスキ」などのナチュラルクリーニング洗剤です。
「重曹(弱アルカリ性)」は、冷蔵庫内の掃除やお風呂の湯垢とり、鍋の油汚れやコゲ除去におすすめです。溶かすときはぬるま湯が良いでしょう。「セスキ(アルカリ性)」は、換気扇やガスレンジなどの油汚れにステンレスの曇り取りがおすすめです。
「過炭酸ナトリウム(弱アルカリ性)」は、いわゆる酸素系漂白剤です。布製品や器物類の漂白に食洗機の洗剤がおすすめです。また、洗濯槽や排水管パイプも最適です。
クエン酸がない時は代用アイテムを活用しよう!
「酸味」を特徴とする食材や調味料が、クエン酸の代用品になるのがわかりました。レモンなど「酸味」がクエン酸そのものの食材もあり、掃除用クエン酸の代用品としてもピッタリです。代用できそうな重曹やセスキは、実は代用できないこともわかりました。
今回紹介したクエン酸代用品ですが、物によっては常備している人も多いでしょう。タイミング悪くクエン酸を切らした時でも、ご紹介した代用品を参考に慌てず代用活用してみませんか。