本格派【数の子】の味付けは簡単にできる！白だしやめんつゆを使う方法も

今回は数の子の味付けについて紹介をします。数の子といえば、正月に食べる食材というイメージが強い方も多いかもしれません。おせち料理に含まれることが多く、縁起の良い食材として昔から親しまれています。歴史は古く、室町時代から食材として利用されてきたとされています。

数の子はそのまま食べるのもおすすめですが、味付けをして普段とは一風変わった味わいにすることも可能です。味付けは難しいと思われがちですが、実は意外に簡単に対応できる方法があります。白だしやめんつゆなど普段からある調味料を使った簡単レシピを紹介していきます。

そもそも数の子とは、ニシンの卵のことをいいます。ニシンの収穫量が少なくなった時には、カラフトシシャモの卵を代用したことがあるともされています。卵のプチプチ感が感じられる食感が魅力で、そのまましょうゆなどに付けて食べるのが一般的な楽しみ方です。

数の子が正月に食べられることが多いのは、縁起の良い食材とされているためです。たくさんの卵が連なっていることから、子宝に恵まれることや、子孫繁栄を願う食材として考えられています。昔から縁起の良い食べ物として日本で親しまれている、有名で人気のある食材です。

市販されている数の子には、実はいくつかの種類があります。一般的に販売されることが多いのは「塩数の子」と呼ばれる種類のものです。塩に付けられて加工されているので、食べる前に塩抜きをしっかりとしないとしょっぱすぎて食べられませんが、シンプルでおいしい種類です。

また「干し数の子」という種類もあります。数の子を乾燥させており、水で戻す処理が必要になります。

さらに「味付け数の子」という種類もあります。味付けがあらかじめされているタイプで、味付けの仕方は様々あります。出汁と鰹節を絡めて和風の仕上がりにしている味付けが比較的多いです。

続いて、数の子の味付けをする前の下ごしらえの方法について紹介をします。最初から味付けがされているタイプは、そのまま食べられますが、他のタイプの場合は一定の下ごしらえをする必要があります。正しい方法を採用しないと、風味や味わいが落ちてしまうので注意しましょう。

味付けをする前に、きちんとした下ごしらえをすることが重要です。もちろん、数の子の下ごしらえをしてから、そのまましょうゆなどを付けて食べるのもおすすめです。塩抜きなど基本の方法をマスターして、様々な味付け料理に応用するなど、実践してみてください。

まず、塩数の子に味付けをする前の下ごしらえの方法について紹介をします。塩数の子に関しては、塩抜きをすることが必須です。塩抜きの方法は簡単ですが時間がかかるので、時間に余裕を持って取り組みましょう。必要なものは、ボウルと水、食塩のみになります。

ボウルに水をたっぷり入れ、少量の食塩を加えて混ぜ、塩数の子を入れます。2～3時間放置して後、一度水を捨てます。再びボウルに水と食塩を少量入れ、数の子を入れます。この作業を3回程度繰り返せば完了です。薄皮を剥くかどうかは、好みによって判断しましょう。

次に、干し数の子の味付け処理の前に行う下ごしらえ方法について紹介をします。干した状態では食べられないので、まずは水で戻す作業が必要になります。水で戻す処理には相当な日数が必要になるので、食べたい日から逆算して、余裕のある日程で臨む必要があります。

用意するのは、ボウルと水、食塩だけです。ボウルに水と食塩を少量入れて溶かし、その中に干し数の子を入れます。この作業を、3～4日間繰り返します。ふっくらとしてみずみずしくなったらざるに挙げてしっかりと水を切って残った薄皮取り除きます。

続いて、本格的な味付け数の子の作り方について紹介をします。味付けをするのは難しいと考えている方も多いかもしれませんが、簡単なやり方もあるのでぜひ実践してみてください。用意する調味料なども難しいものは必要なく、日常的にスーパーなどで買い揃えられるものばかりです。

一般的な味付けに利用する具材は、だしとしょうゆ、みりんと酒です。鍋に具材を入れて数分煮込みます。鍋から上げて容器に移し、冷ましてから数の子を漬け込みます。1日ほど継続して漬け込んで味が素材になじんだら、味付け処理の完了です。時間はかかりますが比較的簡単です。

続いて、味付けをより簡単にできるおすすめレシピを紹介します。先ほど紹介したように、だし汁やしょうゆなどを使って味付けをするケースが一般的ですが、実はもっと簡単な材料だけで味付けをすることも可能です。手間を省きたい方におすすめで、十分おいしくなります。

今回は、めんつゆと白だしを使ったレシピを紹介します。手間もかからず簡単に処置ができるので、ぜひ挑戦してみてください。数の子の味付けに苦手意識を持っていた方も、今回紹介する簡単レシピなら試せるかもしれません。一味違った味付けを楽しんでみましょう。

最初はめんつゆを使った簡単味付け数の子レシピを紹介します。まず、数の子の塩抜きあるいは干した状態から戻します。そのあと、めんつゆを水で薄めます。量はお好みで調整しましょう。密閉できるタイプの袋に水で薄めためんつゆを入れ、そこに数の子を入れて冷蔵庫に入れます。

そのまま半日程度寝かせればしっかりと味付けがされておいしく仕上がります。袋から取り出し水気を切って食べやすい大きさにカットし、器に盛りつけて鰹節を振りかけて出来上がりです。単にめんつゆにつけて置いておくだけでしっかりと味付けがされる簡単レシピです。

続いて、白だしを使った簡単味付けレシピを紹介します。白だしも日常的にスーパーなどで購入することができる身近な調味料なので、用意しやすいです。味付けに用意するのは、白だしと酒だけです。お好みで鰹節としょうゆを用意するとさらに風味の増した味付けができます。

鍋で酒と白だしを煮込み冷まします。専用の密閉容器に移し、そこへ塩抜きをした数の子を投入します。そのまま冷蔵庫で1日程度放置しておくと、、味付けがしっかりとされておいしく仕上がります。容器から取り出してお皿などに盛り付け、鰹節としょうゆをかけて味付けの完成です。

最後に、味付け数の子を使ったアレンジレシピを紹介します。味付けがされた数の子は、様々なアレンジを加えておいしい一品料理に仕上がります。お好みで様々な調理法に挑戦してみることをおすすめします。正月だけでなく日常的に利用して味わっている方も少なくありません。

今回紹介する味付け数の子のアレンジレシピは代表例です。SNSなどでたくさんのアレンジレシピが公開されているので自分の好みに合ったものを見つけて作ってみてください。塩抜きの手間が済めば、簡単にアレンジして様々な味わいに仕上げることができる便利な食材です。

おすすめアレンジレシピの1つ目は「味付け数の子のタルタル」です。余った数の子を再利用する際におすすめのレシピになります。用意するのは、クリームチーズにおろしにんにく、しょうゆです。仕上げに粗挽きこしょうがあると風味が増しておいしく仕上がります。

塩抜きをした数の子をボウルに入れて、クリームチーズとおろしにんにく、しょうゆを加えてしっかりと混ぜ合わせます。味がなじんできたら、器に盛り付けてこしょうを振りかければ出来上がりです。小ねぎなどを添えると見た目も色鮮やかになるのでおすすめです。

おすすめアレンジレシピの2つ目は「味付け数の子のオイル漬け」です。濃厚な味付けになって、お酒のあてにも最適な一品です。用意するのは、オリーブオイルとブラックペッパーになります。お好みでトウガラシやニンニクを加えると味付けがさらに引き立ちます。

密閉容器にオリーブオイルとブラックペッパー、お好みでトウガラシとニンニクを入れて混ぜ合わせ、塩抜きをした数の子を投入します。一日程度漬け込むだけで完成です。しっかりと味付けがされて、おいしく食べられます。手間もかからないのでおすすめのアレンジです。

以上、数の子の味付けについて紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか。数の子は、意外に簡単に味付けができるので、正月で食べきれなかった場合にぜひ挑戦してみてください。簡単なアレンジレシピもたくさん公開されているので活用しましょう。