ズワイガニとタラバガニの違いって何？味や値段の違いは？

今回は、ズワイガニとタラバガニの違いについて紹介をします。ズワイガニもタラバガニも、両方とも高級なカニとして有名な品種です。産地は限られており、高級な食材として両方とも認知されていますが、両者にはどんな違いがあるのか、知らないという方も多いのではないでしょうか。

見た目の違いによる区別がつかないという方も多いかもしれません。ズワイガニとタラバガニの差は、どこで判断したらよいのでしょうか。実は両者には区別するポイントがあります。

ズワイガニとタラバガニの違いについて、様々なポイントから比較します。ズワイガニとタラバガニにおける味や値段、産地などにおける違いについて解説していきます。両者の差をしっかりと理解して、自身や家族の好みに合った方を選択して楽しむことをおすすめします。

まず、ズワイガニの見た目と味について紹介をします。ズワイガニは長い足を持っており、その足が木の枝のように見えるという特徴があります。細くてまっすぐに伸びる木の枝のことを「楚（すわえ）」といいますが、ズワイガニはこの言葉が由来となっているといわれています。

楚のような足を持つカニというところから始まり、言葉が訛ってズワイガニになったとされています。ズワイガニは地域によって様々な呼び名があるのも特徴です。例えば、北陸の地域では越前ガニと呼ばれますが、山陰地方では松葉ガニと呼びます。名前は違いますが、全てズワイガニです。

ズワイガニの味は、繊細な味わいがあり、甘味やうまみがしっかりと感じられるという点にあります。ズワイガニの刺身やカニしゃぶとして食べる方法がおすすめだとされています。

続いて、タラバガニの見た目と味について紹介をします。タラバガニの見た目は、体も足も太いことが特徴です。しっかりとした足と体にたくさんの身が詰まっている特徴があります。

また、タラバガニは通常カニとして認知されていますが、生物学上はカニではありません。実はエビ目ヤドカリ下目に分類され、つまりはヤドカリの一種とされています。しかし、見た目はれっきとしたカニで、身の味わいも高級感があり十分に高級なカニとして一般に認知されています。

タラバガニの味は、ズワイガニに比べれば淡白ともいわれますが、身がしっかりと詰まっていて、食感をしっかりと感じられます。ボイルして食べると、ぷりぷりの食感の身を堪能することができます。がっつりとおいしいカニの身を実感したい方にタラバガニはおすすめです。

カニ味噌が好きで好んで食べる方も多いでしょう。実はカニ味噌があるのはズワイガニで、タラバガニにはありません。正確にはタラバガニにもカニ味噌はあるのですが、漁獲された直後にカニ味噌は取り除かれます。一方のズワイガニの方は取り除きません。この違いは何でしょうか。

タラバガニのようなヤドカリ下目のカニ味噌は、放置すると身に浸透し風味を落としてしまいます。加熱処理すると脂分が多いため溶けてなくなってしまいます。一方、ズワイガニのカニ味噌は加熱しても溶けることなく固まり、身に悪影響を及ぼす心配もないので食用として利用されます。

続いて、ズワイガニとタラバガニの違いについて、おいしい旬の時期と産地について説明します。ズワイガニもタラバガニも海で生息する点には違いはありません。しかし、ズワイガニとタラバガニでは漁獲できる地域と旬の時期には違いがあるので注意をする必要があります。

それぞれの産地と旬の時期を知っておけば、食べたい種類のカニのおいしい時期を狙って購入したり店舗に言って注文をすることができます。ズワイガニとタラバガニは両方ともおいしいおすすめの食材ですが、よりおいしいと感じる好みがある場合は旬の時期の違いを理解しましょう。

まずは、ズワイガニの旬の時期と産地について紹介します。ズワイガニは、名称を変えて様々な場所で漁獲されていて、地域によって呼び名も違うほど、広く認知されています。例えば、丹後半島では間人ガニ（たいざがに）と呼ばれ、兵庫県と鳥取県が最大の産地とされています。

ズワイガニの旬の時期は、産地によって違いがあるので注意する必要があります。北海道で漁獲されるズワイガニは4月から5月頃が旬とされています。一方、鳥取県など日本海側で漁獲されるズワイガニの旬は12月から3月頃とされているので、産地によって区別する必要があります。

続いて、タラバガニの旬の時期と産地を紹介します。タラバガニは、主にオホーツク海やアラスカ地方がメインの産地とされています。日本では、北海道での漁獲量が圧倒的に多い実績があります。北海道はオホーツク海に近いので、オホーツクで育ったタラバガニが多く漁獲されます。

タラバガニの旬の時期も、漁獲地によって異なります。しかし、日本においてはほとんどが北海道で漁獲されるため、オホーツク海で育ったタラバガニの旬である春から夏にかけてが日本における旬と考えることができます。タラバガニの身が最もしっかりとする時期でおいしく食べられます。

続いて、ズワイガニとタラバガニの値段について紹介をします。ズワイガニもタラバガニも高級品として認知されていますが、値段はどれくらいなのでしょうか。もちろん、漁獲量や旬の時期によって値段は変動するので、決まった価格で取引されるということはありません。

一般的に、ズワイガニの1パイの値段は1000円から5000円、タラバガニの値段は2000円から1万円とされています。値段だけみるとタラバガニのほうが高いですが、1パイ当たりの重量はズワイガニのほうが重いことが多いので、重量でみるとタラバガニのほうが少し安いです。

続いて、ズワイガニとタラバガニの高級ブランドを紹介します。両方とも高級品ではありますが、より有名で高級とされているブランド品が存在します。ズワイガニにおいては、越前ガニや松葉ガニが有名なブランドで、非常に高い値段で取引されることが多い種類になります。

一方タラバガニのブランド品といえば、北海道産の花咲ガニが有名です。北海道の太平洋側東部でしか漁獲できない種類で、かなり希少価値の高いタラバガニです。非常に高い値段で取引されることが多い高級品で、全国的に高い人気のあるブランド品として親しまれています。

最後に、ズワイガニとタラバガニのおいしい食べ方について紹介します。カニは、食べづらい食べ物だと思っている方も多いかもしれません。しかし、食べ方によっては簡単においしく食べられます。ズワイガニとタラバガニではおすすめの調理方法は異なるので注意しましょう。

それぞれのおいしい食べ方を理解して、好みに合った方のカニを購入して食べるようにしましょう。自宅でも十分に調理して食べられるので、ぜひ挑戦してみてください。高級店舗で注文して食べるよりも、自宅で調理したほうがかなり格安で、さらに大量に食べられます。

まず、ズワイガニのおいしいおすすめの食べ方について紹介します。ズワイガニは身に甘みがしっかりと詰まっておりうまみを感じられるので、素材の味をそのまま楽しめるような調理方法がおすすめです。シンプルに、お湯あるいは塩入りの熱湯でゆでる方法があります。

また、ズワイガニの場合はしゃぶしゃぶで食べる方法もおすすめです。ズワイガニの足から身を取り出す作業は、慣れないと難しいと感じる方も多いですが、慣れると上手に身を取り出せるようになるので、繰り返し挑戦して効率よく身を取り出せるようになりましょう。

続いて、タラバガニのおすすめの食べ方を紹介します。タラバガニは身のぷりぷり感が魅力で、非常に食感があるのが特徴です。まず、おすすめの食べ方としては焼きガニがおすすめです。魚用焼きグリルで調理する方法になります。身のぷりぷりさをしっかりと実感できる食べ方です。

また、タラバガニは様々な料理に加えて食べる方法もおすすめです。広く利用されている方法としては、洋風パスタに加えて食感を楽しむ使い方があります。パスタソースとも絡み合って、ぷりぷりした身をしっかりと感じられる使い方をするケースが多く見受けられます。

以上、ズワイガニとタラバガニの違いについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。味わいの違いはありますが、どちらもおいしい食材です。好みや調理方法に合わせて購入する方を選択することが重要です。ぜひ上手に選択しておいしい味わいを楽しんでください。