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グラニュー糖とは?
甘味のある調味料の代表といえば、いわゆる「砂糖」が思い浮かぶのではないでしょうか。実は「砂糖」は日本ではたいてい「上白糖」のことをさしますが、世界的にみると「グラニュー糖」のことをさすのが一般的です。では、上白糖とグラニュー糖は、どう違うのでしょうか。
そもそも「砂糖」は、サトウキビやテンサイを原料とし、ミネラルなどの不純物を取り除いて作られたブドウ糖と果糖で構成される無色透明の結晶「ショ糖」を主成分とする甘味料で、結晶が光を反射するため白く見える甘味料です。
砂糖の中で、グラニュー糖は最高純度の糖液から作られる無色透明の結晶で、ショ糖の純度が高く、上白糖よりサラサラしているのが特徴です。また、上白糖よりも溶けやすくクセのないあっさりとした味わいがどんな料理にも合い、コーヒーや紅茶などの甘味料としても適しています。
グラニュー糖に空気を含ませて顆粒にした「フロストシュガー」は、グラニュー糖よりさらに溶けやすく、冷たい飲み物やヨーグルトに混ぜる甘味料や、お菓子作りにもよく使われます。
カロリーでみると、グラニュー糖は糖類の中で最も高く、砂糖が100グラムあたり約384カロリーなのに対し、グラニュー糖は100グラムあたり約387カロリーです。
グラニュー糖の定番代用品3選
純度が高く溶けやすいグラニュー糖は、様々な料理や製菓材料として便利な甘味料で、料理本やクッキングアプリでも必要な材料の1つになっています。でも、普段グラニュー糖を使うことがあまりないというご家庭や、たまたま切らしてしまった時には、代用できるものがあると便利です。
本記事では、グラニュー糖がないときにすぐに代用できる甘味料や、ちょっと注意をすれば十分代用品になる甘味料など、グラニュー糖の代用におすすめの甘味料をご紹介します。まずは、すぐに使えるグラニュー糖の定番代用品3品からご紹介します。
上白糖
最初にご紹介するグラニュー糖の定番代用品は、前述でもご紹介したように一般的に日本では「砂糖」のことをさしている「上白糖」です。
おそらくほとんど全ての家庭に「上白糖」はあると思われますが、日常的に値段も安く、またスーパーなどでよく特売品として売られているので、少し余分に「上白糖」を備蓄している家庭もあるのではないでしょうか。
前述にご紹介したように、上白糖もグラニュー糖もさとうきびやてんさいを原料としているため、味わいもほとんど変わらず、グラニュー糖と同様に、上白糖もどんな料理にも使うことができます。ですから上白糖は、グラニュー糖の代用品として使うのに間違いない甘味料です。
代用するときは量に注意
グラニュー糖の定番の代用品として一番のおすすめは上白糖ですが、使う分量については少し注意が必要です。
グラニュー糖と上白糖の違いは、上白糖はショ糖に転化糖液を振りかけて作られているため、ショ糖の結晶の表面に水分が保たれ、グラニュー糖よりしっとりとしています。また、転化糖が加えられているため、グラニュー糖に比べて甘味が強くコクがあるのも上白糖の特徴の1つです。
そのためグラニュー糖の代用として使う場合には、料理レシピ等に記載されている分量よりやや少なめの量にした方がよいでしょう。目安としては、グラニュー糖大さじ1杯を上白糖で代用するには大さじ3/4杯ぐらいがおすすめですが、お好みで味を見ながら分量を調節するとよいでしょう。
オリゴ糖
次にご紹介するグラニュー糖の定番代用品は、最近、ダイエットをしている人にも人気で、砂糖が必要な料理の代用には必ず使うという人が増えている「オリゴ糖」です。一般的にオリゴ糖は、砂糖や乳糖を原料にし、発酵させた後、加熱殺菌して作られます。
オリゴ糖にもいくつか種類がありますが、ほとんどのオリゴ糖が消化酵素で分解さ荒れずに大腸まで届き、腸内環境を整えてビフィズス菌を増やしてくれるといわれています。さらに近年の研究かられオリゴ糖にはミネラルの吸収を促進する働きもあるとわかってきました。
グラニュー糖とオリゴ糖の違いの1つにカロリーもあげられ、代表的な「乳糖果糖オリゴ糖」は、グラニュー糖が1グラムキロカロリーなのに対し、半分の2キロカロリーです。ただ、甘味度はグラニュー糖の3割ほどなので、グラニュー糖の代用として使う場合には多めに必要となります。
またオリゴ糖は、「シロップ状」と「粒状」の商品がりますが、シロップ状のオリゴ糖には、別の甘味料が加えられていることもあるため、代用としては「粒状」の商品を使うのがおすすめです。
粉砂糖
次にご紹介するグラニュー糖の定番代用品は、グラニュー糖を粉状に挽いて作られる粉末状の砂糖「粉砂糖(こなざとう)」です。
粉砂糖というと、よくチョコブラウニーやクッキー、菓子パンなどに振りかけられているのをみかけますが、もともとグラニュー糖を粉にしたものなので代用が可能で、また溶けやすいため大量に料理に使いたい場合の代用としてもおすすめです。
ただ、粉砂糖はグラニュー糖に比べて粒子が細かく湿気で固まりやすいため、中にはコーンスターチやデキストリン、油脂などが加えてある商品もあり、料理によっては不向きな場合もあります。粉砂糖をグラニュー糖の代用に使う場合には、品質表示を確かめてから使う方がよいでしょう。
グラニュー糖のおすすめ代用品2選
前述では、グラニュー糖の代用として使ってもほとんど味や風味の変わらないおすすめの定番代用品を3品ご紹介しましたが、ほかにも場合によっては代用品として使えるものがあります。ここでは、グラニュー糖の代用としておすすめの2選をご紹介します。
コーヒーシュガー
定番のグラニュー糖の代用品がなかった場合に使えそうなおすすめ代用品として最初にご紹介するのは、「コーヒーシュガー」です。
コーヒーシュガーは、名前通りにコーヒーを飲むときに入れる砂糖として作られたもので、氷砂糖にカラメル色素を加えて作られた薄いブラウンの粒状の砂糖です。また、コーヒーの香りや風味をそこなわないよう考えて作られているため、グラニュー糖に比べて甘味が薄いのも特徴です。
コーヒーシュガーをグラニュー糖の代用として使う際には、溶けにくいことや、甘味が薄いことを考慮して分量を調節する必要があります。コーヒーシュガーの風味を生かしたクッキーやティラミスなどを作るのには、グラニュー糖の代用としておすすめです。
てんさい糖
次にご紹介するグラニュー糖のおすすめ代用品は、北海道でとれる「てんさい」を原料として作られる「てんさい糖」です。
日本の砂糖の主原料は、沖縄や鹿児島など日本の南でとれる「サトウキビ」と、北海道の「てんさい」です。「てんさい糖」は、てんさいから抽出した糖分をろ過して煮詰め、結晶と糖蜜に分けて乾燥させて、結晶が上白糖とグラニュー糖になり、糖蜜がてんさい糖になります。
てんさい糖は、蜜を含んだまま高温で乾燥させたため、天然の茶色い色をしているのが特徴です。また、てんさい糖は、グラニュー糖よりもまろやかで上品な甘さがあり、てんさいの風味やコクも感じられる砂糖です。
さらに、てんさい糖には天然のオリゴ糖が含まれ、カリウム、カルシウム、リンなど天然のミネラルも含んでいます。グラニュー糖の代用にてんさい糖を使えば、料理にコクやテリを与えるとともに整腸作用も期待できます。煮物や照り焼きなどには、グラニュー糖の代用に特におすすめです。
料理次第で使えるグラニュー糖の代用品2選
定番のグラニュー糖代用品や、おすすめのグラニュー糖代用品をご紹介してきましたが、ここでは、料理次第では使うことが可能なグラニュー糖の代用品として、きび砂糖と三温糖の2種類をご紹介します。
きび砂糖
料理次第で使えるグラニュー糖の代用品として、最初にご紹介するのは「きび砂糖」です。前述にご紹介した「てんさい糖」の原料が「てんさい」なのに対し、「きび砂糖」は「さとうきび」を原料にしています。
きび砂糖の製法はグラニュー糖や上白糖の製造方法と少し異なり、さとうきびの糖液を煮詰めて作るので、独特の薄い茶色になります。また、きび砂糖はグラニュー糖のように精製されていないため、ミネラルを多く含んでいます。
前述のてんさい糖のように、きび砂糖にはさとうきび独特の香りや風味があり、まろやかでコクのある甘みが特徴です。
きび砂糖には色がついていますが、醤油やみそなどを使う料理なら気にならず、煮物料理などにはおすすめの代用品です。
三温糖
次にご紹介するグラニュー糖の代用品は、和食にもよく使われる三温糖です。三温糖は上白糖やグラニュー糖と同様に不純物の含まれない精製糖でありながら黄褐色をしていますが、これは遠心分離した糖液を繰り返しに詰めることによって結晶を取り出したことによります。
三温糖を作る際に、糖液の遠心分離の工程で、最初にグラニュー糖を結晶として取り出されます。三温糖は、その残った糖液を「再三」加熱して結晶として取り出したことから、その名前がつけられました。
三温糖は上白糖やグラニュー糖より甘味が強く独特の風味もあるため、菓子作りの材料として使うのには不向きですが、煮物などを中心とした和食に使うのにはおすすめの代用品です。
グラニュー糖の代用にしにくい甘味料は?
ここまでご紹介してきたように、ほとんどの甘味料がグラニュー糖の代用として使えるように思えます。けれど、甘味料の中にもなかなかグラニュー糖の代用には向いていないものもあります。
グラニュー糖は、あっさり、すっきりとした甘味がどんな料理にもあう甘味料ですから、あまりにも風味の強いものや、甘味の異なるものは代用として使うのは難しいかもしれません。風味や甘みが強い甘味料といえば、沖縄や鹿児島の名産品でもある黒糖(こくとう)があげられるでしょう。
黒糖はさとうきびの茎のしぼり汁を加熱し、水分を蒸発させて濃縮し、それを冷やし固めて作られています。黒糖は糖分の分離精製がされていないため、カルシウムや鉄、亜鉛などミネラルが多く含まれる一方、雑味も多く、甘味は強く感じられ、グラニュー糖の代用にはやや不向きでしょう。
また、見た目が氷によく似ていることからその名のついた「氷砂糖」は、1つ1つの結晶が大きく、非常に溶けるのも遅いため、グラニュー糖の代用として使うのは難しいでしょう。
氷砂糖は、梅酒などの果実酒を作る際などによく使われる甘味料であり、また黒糖と同様に、お菓子としてそのまま食べるのに向いています。
グラニュー糖がない時は代用品でカバー!
料理に必要な材料として、グラニュー糖が家にないときに使える便利な代用品をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。グラニュー糖の代用にはご紹介したように様々な甘味料が使えますので、困った時にはぜひ代用品でカバーしてみてください。