本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
薄力粉とは?
薄力粉は、お菓子や日々の食事の材料としてお馴染みです。レシピの小麦粉は薄力粉を指していることが多く、薄力粉とは小麦粉の別名と認識している人も多いのではないでしょうか?
薄力粉を小麦粉と呼ぶことは間違いではありませんが、厳密に言うと薄力粉は小麦粉の種類の中の1つになります。小麦粉とは、小麦の種子を粉状に加工したものの総称です。小麦粉は原料に使う小麦のタンパク質の含有量によって、強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉に分類されます。
薄力粉の原料は軟質小麦と呼ばれるもので、含まれるタンパク質の量は小麦粉の中で最も少ない約6.5~8%です。タンパク質の含有量が少ないと、粘りや弾力性のもととなるグルテンが形成される量も少なくなります。柔らかく膨らみやすい薄力粉は、とても使い勝手の良い小麦粉なのです。
薄力粉は他の小麦粉で代用できる?
薄力粉を常にキッチンにストックしている家庭は多いことでしょう。とはいえ、いざ調理に取りかかろうとした時にうっかり切らしていることに気づく、といった事態が起こらないとも限りません。薄力粉が手元にない時、強力粉や中力粉など他の小麦粉で代用できるものなのでしょうか?
強力粉や中力粉でも、薄力粉の代用が可能です。ただし、揚げ物の衣や汁物のとろみ付けなど少量を使う場合の代用に限られます。なぜなら、タンパク質の含有量が異なる他の小麦粉はグルテンの形成量も異なるため、薄力粉を使った場合と同じ仕上がりにならない可能性があるのです。
強力粉はタンパク質の含有率が約11.5~12.5%と高く、粘りや弾力性も薄力粉より強めです。膨らみにくい特徴があるため、ふんわり仕上げたいケーキやお好み焼きの生地などの代用には向きません。その点中力粉の含有率は約8~9%と低めなので、強力粉よりは代用しやすいと言えます。
薄力粉の代用品として、量をたくさん使う料理には他の小麦粉はあまりおすすめできません。代用する場合は少量とし、打ち粉としてなら手につきにくい強力粉を代用すると良いでしょう。
薄力粉の代用アイデア4選(お菓子編)
薄力粉は他の小麦粉での代用が難しい場合でも、米粉や片栗粉、天ぷら粉などでなら代用OKです!薄力粉のストックがない時に便利な、おすすめの代用アイデアをご紹介していきましょう。まずはお菓子を作る際の薄力粉の代用アイデア、おすすめの4選です。
ホットケーキミックス
ホットケーキミックスはその名の通り、ホットケーキを作るための専用のミックス粉です。小麦粉、砂糖、塩、ベーキングパウダーなどのホットケーキの材料が最適な比率で配合されています。材料に小麦粉が含まれるホットケーキミックスが、薄力粉の代用品にならないわけがありません。
クッキーやマフィン、パウンドケーキなど薄力粉で作れるお菓子はすべて、ホットケーキミックスを代用して作れると言って良いでしょう。ただし、人気のホットケーキミックスは現在、様々な種類が販売されています。作りたいお菓子に合うか材料を確認してからの代用がおすすめです!
米粉
お米を砕いて粉状にしたものを、米粉と言います。お菓子作りでなら、米粉も薄力粉の代用が可能です!お団子やお煎餅の材料として古くから親しまれてきた米粉は、以前は粒子が粗くお菓子作りには不向きとされてきました。加工技術が進化した昨今は、お菓子専用の米粉も登場しています。
小麦粉を原材料としていない米粉は、水を加えてもグルテンが形成されません。米粉はグルテンフリーのお菓子が作れるとして、今大注目の粉類なのです。お菓子はもちろんパンを作る際にも、薄力粉の代用品として米粉は申し分ないポテンシャルを発揮してくれることでしょう。
米粉で代用する際の注意点は、薄力粉でのレシピの分量をそっくりそのまま米粉に置き換えないことです。おいしいお菓子に仕上げるため、米粉を使ったレシピの分量を参考に代用しましょう。
天ぷら粉
薄力粉の代用品として、天ぷら粉でもお菓子が作れることはちょっと驚きではないでしょうか?天ぷら粉で作ったドーナツはふっくらと焼き上がり、ほんのりと卵の風味が感じられます。
ホットケーキミックスがホットケーキをおいしく作る専用のミックス粉なら、天ぷら粉は天ぷらをカラッとおいしく揚げるための専用ミックス粉です。天ぷら粉は薄力粉をベースにして、デンプンや卵粉、ベーキングパウダーなどがいわゆる黄金比で配合されています。
薄力粉を原材料に使った天ぷら粉はグルテンが形成されにくく、代用して作ったお菓子は軽い仕上がりになります。配合されている卵粉の効果でどこか懐かしい味わいになりおすすめです!
中力粉
先で少し触れましたが、中力粉でも場合によっては薄力粉の代用が可能です。中力粉のタンパク質含有量は薄力粉よりやや多いため、形成されるグルテンの作用で膨らみにくくなります。
膨らみにくい中力粉は、ケーキのような食感をふんわりさせたいお菓子作りの代用品には向かないと言えるでしょう。しかしながら、もちもちとした食感を出したい場合や、ザクザクとした食べ応えのあるクッキーを作るなら代用しても問題ありません。
薄力粉の代用アイデア3選(食事編)
薄力粉の出番はお菓子作りだけではありません。フライの衣やホワイトソースなど食事作りにおいても活躍してくれます。メインやサイドメニューを作る場合、薄力粉の代用品にはどのようなものが使えるのでしょうか?薄力粉のおすすめ代用アイデア、次は食事編をご紹介しましょう!
片栗粉
片栗粉を薄力粉の代用品として活用するアイデアは、揚げ物をカラッと揚げる裏技としても知られています。天ぷらや唐揚げなど、片栗粉で代用するとサクサクとした食感が実現可能です。
実は片栗粉の原材料はデンプンで、小麦ではありません。本来はカタクリというユリ科の植物から取れるデンプンを使いますが高価であるため、一般的に出回っている片栗粉の多くはジャガイモのデンプンが使われています。片栗粉は無味無臭で、水に溶かすと強い粘りが出ることが特徴です。
サラサラと食材に馴染みやすい片栗粉は、フライなど揚げ物の衣としての代用は申し分ありません。ただし、片栗粉の粘度は薄力粉の10倍ほどです。汁物のとろみ付けとして代用する場合は、多すぎると固まってしまう可能性があるため注意しましょう。
天ぷら粉
天ぷら粉はお菓子作りだけでなく、食事作りのシーンにおいても薄力粉の代用ができです。意外に万能な代用アイテムである天ぷら粉は、薄力粉と一緒にストックしておくと百人力です!
グルテンが形成されにくい天ぷら粉は、薄力粉の代用品として揚げ物の衣に使えます。天ぷら粉で代用して作った揚げ物はザクザク食感になり、薄力粉とは一味違う仕上がりを楽しめることでしょう。おすすめはお好み焼きの生地です。ベーキングパウダーの作用でふっくら焼き上がります!
お好み焼き粉
お好み焼きの話が出たところで、お好み焼き粉は薄力粉の代用が可能なのかご紹介しておきましょう。お好み焼き粉も専用のミックス粉であり、お好み焼き粉さえあれば失敗知らずでおいしいお好み焼きが作れます。材料の計量作業などの面倒な工程は必要ありません。
結論から言うと、薄力粉の代用品としてお好み焼き粉はアリです。ただし、お菓子を作る際の代用品としてはおすすめできません。なぜなら、お好み焼き粉には旨みを出すダシが配合されているためです。ダシを効果的に使い、ピザ生地を作る際の代用品にすると旨みの効いた生地が作れます!
薄力粉のおすすめ代用レシピ
最後に、薄力粉の代用品として片栗粉を使ったレシピをご紹介しましょう。カフェメニューさながらのおしゃれグラタンのレシピです。4人分でりんご2個、片栗粉大さじ1、バター20g、砂糖大さじ5、牛乳180cc、パン粉大さじ2、粉チーズ大さじ1、シナモンとブランデー少量ずつを用意します。
りんごは皮付きのままざく切りにします。フライパンにバター15gを熱してりんご、砂糖大さじ2、シナモンを入れて炒めましょう。りんごがしんなりしたらブランデーを加えて軽く炒めます。耐熱皿に盛り、鍋に牛乳、残りの砂糖、片栗粉、ブランデーを入れてホワイトソース作りです。
混ぜながら煮込んでとろみがついたら、りんごの上からかけていきましょう。パン粉、粉チーズ、残りのバターをトッピングして、トースターで15分ほど焼いたら完成です!
薄力粉は料理によって代用品を使い分けよう
薄力粉は様々な粉類で代用可能です!ただし、粉類によって向いている用途が異なります。お菓子を作りたいのか食事を作りたいのか、またメニューの種類によっても代用品を使い分けると良いでしょう。ご紹介した代用品の中には常備しているものも多く、これでいざという時に困りません!