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藍島ってどこにあるの?
藍島は福岡県北九州市小倉北区から北西に12kmのところにある響灘に浮かぶ離島です。島への行き方は渡船が行き来していて藍島の住民や島を訪れる人の重要な交通機関になっています。
藍島は小倉北区にある渡場から船で約35分のところにあり、島の形は細長く標高も一番高いところで25mという比較的平坦な島です。
住民は約277人100世帯で面積は約0.7平方㎞で1日で歩いて回れる広さです。この島を訪れる人は多くは釣り客が中心です。
藍島で暮らす人は主に漁業で生活をしていて島の付近ではアワビ・蟹・サザエ・鯛などが獲れることで有名です。
藍島では新しい試みとして体験漁業などの取り組みが進められており、これまで少ない観光客にも島の魅力をあピールしようと北九州市をあげて支援しています。
藍島の歴史について
福岡県北九州市小倉北区にある藍島の歴史は古く「日本書紀」には西暦199年頃に「阿閉島(あへのしま)」として登場しています。
人が島に住み始めたのは1618年頃で、小倉藩主であった細川忠興に許可をもらって島で魚場を造った長州藩の漁師、両羽十右衛門が最初とされています。
島の面積は約0.7kmで北側には「千畳敷」と呼ばれる岩場があります。大潮の干潮時にだけ歩いて渡れる「貝島」には6世紀頃のものと思われる古墳群もあります。
島の中央には花崗岩でできた石柱が二本建っていますが、これは1721年に建てられた「遠見番所旗柱台」の跡です。
当時、響灘に出没する密貿易船を監視していた施設で、現在は福岡県の指定史跡になっています。
また藍島の西側2.5kmに佇む無人の灯台「白洲灯台」も史跡の一つで、白洲と呼ばれていた沖には大きな岩礁があるため難破する船が後を断ちませんでした。
当時、小倉藩の庄屋であった岩松助左衛門が私財を投じて造らせた灯台で今もその雄志をここで見ることができます。
このように藍島は小さい島ですが観光名所がいつくもあり、豊かな海の幸と穏やかな風光明媚な景色は釣り人のみならず観光客にも人気が高いスポットと言えます。
福岡の藍島への行き方について
福岡県北九州市小倉北区の沖合に浮かぶ島、藍島への行き方ですが小倉北区浅野にある渡場から市営渡船「こくら丸」で行くことができます。
福岡県北九州市にある最大の街、小倉から北西12kmにある藍島へはフェリーで行くしかありません。小倉渡場から出ているフェリー乗り場は小さいため初めて訪れる人は見逃さないように注意しましょう。
フェリー乗り場への行き方ですが、車で行く場合は駐車場が渡場にはありませんから、コインパーキングに駐車するしかありません。フェリー乗り場はJR小倉駅北口から徒歩5分のところにあります。
藍島へ行くフェリーは1日3便運行されていて、週末と平日では運行時間に違いがあります。もちろん日帰りは可能ですが最終便の時間は必ず確認しておきましょう。
まずはJR小倉駅まで移動方法について
JR小倉駅までの行き方ですが空路なら北九州空港がおすすめです。また空路で福岡に来られる方は、福岡空港からJR博多駅まで出て小倉駅まで新幹線または時間はかかりますが在来線を使う行き方もあります。
東京、大阪方面からお越しの方は新幹線で小倉駅まで来る方法もあります。ではもう少し詳しく行き方を調べてみましょう。
1:北九州空港からJR小倉駅まで移動
北九州空港からJR小倉駅までの移動をする時、どの交通手段を使えば良いか迷ってしまう方は少なくないでしょう。
北九州空港からJR小倉駅までの行き方は、主な移動手段はバス、電車、タクシーになります。おすすめはエアポートバスが便利でJR小倉駅までノンストップで行くことができます。運賃は700円です。所要時間は約30分ほどです。
のんびり路線バスを使って小倉駅に向かう行き方もありますが、途中にあるJR朽網駅で下車して在来線で小倉駅に向かう行き方もあります。
北九州空港からJR朽網駅まではバスで約20分、410円です。朽網駅から小倉駅までは約20分で280円です。
タクシーは一般タクシーになるため高速道路代や有料道路代など含めると約9000円近くかかります。所要時間は交通状況にもよりますが約50分程度はかかるとみておきましょう。
2:博多空港からJR小倉駅まで移動
福岡の空港からアクセスする場合は、バスで小倉駅まで行く方法があります。空港内にある国内線ターミナル北に乗り場があり、料金は大人1230円、子供620円となっています。所要時間は約1時間30分ほどかかります。
その他の行き方は、福岡にある空港から市営地下鉄を使いJR博多駅まで出て、そこから在来線で小倉駅まで行く方法です。
「特急ソニック」または「特急にちりん」を使えば約50分ほどで小倉駅に到着します。運賃は片道2580円です。普通列車は観光気分になれますが約1時間20分かかり、運賃は1550円ほどです。
JR博多駅から特急を使い小倉駅まで行く方に耳より情報です。783系電車ならワイドな展望席がお進めです。「特急にちりん」なら5号車自由席がその展望席に当たります。
3:新幹線で直接JR小倉駅まで移動
JR博多駅から最短の行き方は新幹線を使い小倉駅に向かう方法です。所要時間は約30分で運賃は片道3650円となります。東京や大阪方面から来られる方は直接新幹線で小倉駅に行く方法が便利です。
小倉渡船まで徒歩移動後、フェリーで藍島へ
藍島・馬島行きのフェリー乗り場である小倉渡場までの行き方は、JR小倉駅から北口方面出口に出て徒歩5分です。
渡場には駐車場がないため最寄りのコインパーキングを探す必要がありますからできれば徒歩で向かうことをおすすめします。
小倉航路「こくら丸」は代船「しいがる」で運航中です。旅客定員が少ないため小倉発便の出港1時間前から整理券が配布されます。通常、「こくら丸」は30分前から配布されます。
藍島行きの船は1日3本
JR小倉駅北口から渡船場に着くと、ここから藍島まではフェリーで渡ることになります。フェリーは一日3便運航されています。
平日と土日祝日ではダイヤが違うので注意しましょう。小倉渡場からは約35分で藍島に到着します。料金は大人片道400円、小児200円となっています。
気軽に電車に乗る感覚で藍島へ渡れます。思い立ったら藍島に行くのもおすすめです。帰りのフェリーの時間だけは忘れずチェックして下さい。
藍島の魅力について
藍島の魅力はなんと言っても周囲の海の青さでしょう。北九州にはこんな綺麗な海があるんだと気付かされます。
渡場から藍島北端の「千畳敷」までは徒歩で約40分で途中険しい道もあります。またのどかなビーチもあるので散策しながら進みましょう。
海は透明で遠くまで見渡すことができるので観光で訪れた方は、シュノーケリングにはもってこいです。魚の種類も豊富で、夏は青い空と海が藍島をより一層魅力的な島にしてくれます。
藍島には観光客用のビーチがあり、夏場はバーベキューを楽しむ観光客が多く訪れます。残念ながらバーベキューセットは持参しなければなりませんが、素敵な思い出になります。
最近では藍島の観光に日本人以外のアジアからの観光客も増えています。言葉の問題やマナーの問題など北九州市では様々な問題について島民と取り組んでいます。
1:猫好きにはたまらない地域猫島
藍島と言えば言わずと知れた猫島とも呼ばれています。藍島に上陸したとたん猫が港でお出迎えするほどフレンドリーな猫たちがこの島にはいます。
都会では野良猫にむやみに餌をあげないでと言われますが、藍島は場所によっては猫たちに餌をあげても良いことになっています。
「ここで餌をあげてください」という張り紙があるのは日本の中でも藍島くらいでしょう。猫に餌をあげたい方はマナーを守ってあげてください。
必要以上に猫を追いかけたり、張り紙のないところでの餌付け、猫に出会しても大声をあげないなど島民の生活を邪魔しないように心がけることも藍島観光には必要です。
藍島を観光で散策していると何匹もの猫に出会うのはそのせいでしょう。藍島の人たちも猫には優しく接していて、猫も観光客を見ても逃げたりしません。ここ藍島は島全体に穏やかな時間が流れている雰囲気がします。
たくさんの猫に会いたいなら民家の多い船着場周辺から小学校の周辺です。民家のある方角に進むと続々と猫に出会すはずです。
猫好きにはたまらない藍島です。猫たちもリラックスして過ごせる島は、観光客にも優しい島であり、訪れる人々を心身共にリフレッシュしてくれます。
どうして猫が多くなったの?
しかし一つ疑問が。なぜこれほど藍島には猫が多いのでしょうか。実はそれにはこの島独特の理由があるのです。
藍島では昔から漁業が盛んでしたが、一方で漁船を持つ人には悩みがありました。それは漁船に穴を開けるネズミの存在です。
そこで藍島ではネズミ退治に猫が使い始めたのです。島では猫を大事に育ててネズミ退治に利用して来た結果、猫が繁殖して猫島になったと考えられています。
本来、猫は単独行動を好む動物ですが藍島の猫たちは集団行動をして仲が良さそうです。島の環境もそうですが、住民と猫のこれまでの関係が今日ある猫の憩いの藍島となっているのでしょう。
2:透き通る海の海水浴場
どこまでも透き通って綺麗な海、それが藍島です。特に天気の良い日に見る青い海と空はここが北九州市内にある島だと忘れてしまいそうです。
自然にできた海岸線が残る北九州では唯一の島で、周囲には藻場も広がっています。特に夏は海水浴やキャンプ、バーベキューなどレジャーを楽しむ観光客が大勢訪れます。
最近では小学生を対象にしたキャンプなども開催されて自然と触れ合うことができると子供たちにも大好評です。
3:のんびり釣りを楽しめる
藍島と言えば豊かな漁場が広がっていることで釣り人にも人気のスポットです。自然な海岸線は生物の多様性を守って行く上で大変重要です。このように住民が自然を大切にしているおかげで良好な漁場が今も残っているのです。
福岡県では珍しいサザエ・アワビ・蟹などが獲れる、釣り客には大人気のスポットです。時期によってはフェリーが釣り客でいっぱいなんてことも珍しくありません。
藍島に売店や民宿はあるの?
釣り客や観光客に人気のある藍島ですが売店や食堂、宿泊施設など気になるところです。実は藍島には観光客向けの売店や食堂がありません。
人口が約277人ほどの島で、この島からも若者がどんどん行っています。学校は小学校まであはありますが、中学生以上は藍島を離れなければなりません。
売店はあっても島の人たちの生活に対応する程度のお店なので観光客相手のようにはいきません。
観光と言えども釣り客がほとんどなので観光客用の売店や食堂はないのです。自然環境を残しながらどうやって観光客を呼ぶのかが今後の課題です。
カップラーメンのお湯は入れられる
渡船場近くに「森本商店」が一軒あり、そこではカップラーメン、おでん、ビールなども販売しています。持参したカップラーメンにはお湯を入れてもらえるのでお願いしてみましょう。
飲み物の自動販売機はいくつかあるので食べ物を持参すればお気に入りの場所でランチができます。ただ民家が多いので住民の迷惑になるような行為は慎み、ゴミは持ち帰りましょう。
民宿は「はまや民宿」があり
藍島には釣りに訪れた人のための民宿があります。その一つが「はまや民宿」ですが観光客でももちろん宿泊はできます。
こじんまりとした民宿では地元の人とゆっくり話もできてアットホームな雰囲気が楽しめます。宿泊客が食事を終えると民宿の主人が得意のアコーディオンを披露してくれます。
宿飯は海の幸オンパレード
「はまや民宿」では地元で獲れた新鮮な魚を中心とした料理を堪能できます。釣り客にも大評判の宿飯をぜひ楽しんで下さい。
藍島にトイレはある?
藍島に行く際に注意したいのはトイレです。港にはもちろんトイレはありますが島内には公衆トイレはありません。そのため特に女性の方は港でトイレを済ませておく方が無難です。
藍島を観光中にどうしてもトイレがしたい場合は、民家で借りるしかないのですが見知らぬ観光客を家に入れるのは考えにくいので、ゆっくり観光をするならトイレはあらかじめ済ませましょう。
藍島に限らず小さな島などを観光する際はトイレ事情も把握しておくことが大切です。島に渡る前か渡った港でトイレをしておくように心がけましょう。
自然いっぱい観光地の藍島に一度行ってみよう!
福岡県北九州市小倉北区にある藍島は、猫好きな方にはおすすめのスポットで、青い海と青い空は海水浴や観光、釣りにもおすすめです。
藍島への行き方は一日3便のフェリーしかありませんから時間を調べておいて下さい。藍島には公衆トイレが渡場にしかありません。トイレを済ませてから観光をしましょう。
トイレや食事、猫の餌付けなど藍島での過ごし方を理解して楽しいひと時をお過ごし下さい。