【タアサイ】は万能野菜♡おすすめの食べ方やレシピは？

【タアサイ】は中国原産の野菜です。小松菜やほうれん草のような見た目をしていて、葉脈がしっかりとした柔らかくてシワのある大きな葉っぱが特徴です。大きな葉がバラのように地面を這うように広がることから「押しつぶされた」という意味の名前がついたとされています。

タアサイは中国で生まれた野菜で、日本へは昭和のはじめ頃に伝わって来たとされています。しかし当時はあまり世間に浸透しなかったようで、タアサイが広く認知されたのは昭和中期以降であったようです。

タアサイはチンゲンサイや白菜、小松菜などと同じアブラナ科に分類される野菜です。アブラナ科の野菜は、台所ドクターとも言われるほど栄養価が高いのが特徴です。アブラナ科の野菜を多く食べている人は死亡リスクが低下するという研究結果もあります。

タアサイは、葉の色が濃くて鮮やかな緑色をしていて、葉に厚みのあるものが美味しいとされています。タアサイの葉に張りと艶があり、葉脈がハッキリとしていて、細かいシワが多いものが甘味が多くておいしいタアサイとされています。

タアサイは葉が地面を這うように育ちますが、それは寒い時期のタアサイの育ち方で、暖かい時期のタアサイは白菜のように葉が上に伸びています。柔らかさや甘味があるのは寒い時期のタアサイで、炒め物などに適しているのは暖かい時期のタアサイです。

タアサイの旬は寒さの厳しい12月〜2月頃です。特に2月頃は甘味が増すため、タアサイは別名「如月菜」とも呼ばれているのです。タアサイはアブラナ科の野菜なので、菜の花のような花芽を付けます。タアサイの花芽も、菜の花のような美味しさがあり、特に2月〜3月頃が旬とされています。

タアサイは生育適温が18度〜20度前後とされています。そのためタアサイの種まき時期は9月〜10月が良いとされています。この時期に種をまくとちょうど冬の寒い時期に収穫できます。

またタアサイは4月〜5月に種をまく春まきもあります。この時期に種をまいたタアサイは5月〜7月に収穫され、白菜のように上に葉がのびたタアサイになります。

タアサイは長期保存するのに向いている野菜とは言えません。タアサイを保存する時には、濡らした新聞紙などで包んで、ビニール袋などに入れて野菜室で保存するとよいです。その時、葉が上向きになるよう立てて保存しておくと美味しさが長持ちします。

一部の野菜では冷凍保存に適しているものもありますが、タアサイは冷凍保存には向いていません。一度冷凍してしまうとタアサイの食感が損なわれてしまうので冷凍保存は避けましょう。タアサイを長期保存したい場合には、タアサイを塩漬けにするのがおすすめです。

タアサイに色々な栄養素が含まれている体に優しい野菜です。タアサイの栄養素は同じアブラナ科の小松菜やチンゲンサイと似ているとされています。

タアサイにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、カルシウム、カロテンなどの栄養素が配合されています。

特にカロテンは皮膚や目の粘膜を保護し、抗酸化作用で免疫力を高める効果が期待される栄養素です。タアサイはカロテンを豊富に含んでいるので、高血圧や心筋梗塞、風邪予防に良いとされている野菜なのです。

さらにコラーゲン生成を助けるとされているビタミンC、血液の上昇を抑え脳卒中予防に期待できるとされているカリウムやカルシウムも多く含まれています。またカリウムはむくみ予防、カルシウムは骨密度上昇も期待される栄養素です。

このようにタアサイは非常に多くの体に優しい栄養素を含んでいます。日々の食事で不足しがちな栄養素を効率よく摂取できるタアサイは、おいしい上に健康管理もできる優れた野菜なのです。

野菜は生で食べたり、茹でたり、炒めたりと、その野菜ごとにおいしい食べ方は異なります。タアサイはどのようにしたらおいしくいただけるのでしょうか？

タアサイは主に、炒め物や煮物、スープやおひたしにするとおいしくいただけます。タアサイは味にクセがなく、柔らかい葉をしているので、少しの加熱でおいしくいただくことができます。

タアサイはアクが少ないので、調理する時に下茹でする必要もなく、火の通りが早くて煮崩れもしにくいので、サッと調理をすることができます。

タアサイの特におすすめな食べ方は油で炒める食べ方です。タアサイはカロテンが豊富に含まれています。カロテンは油と一緒に摂取することで吸収率が高まるとされています。さらに、タアサイは炒めると茎の部分の歯触りが良くなるという特徴もあります。

その他、タアサイは煮物やスープに加えたり、おひたしや漬物にしてもおいしくいただくことができます。タアサイはとても扱いやすい野菜なので、色々な料理に活用してみてください。

タアサイがどのような野菜かを紹介したところで、ここでタアサイを使ったおいしい簡単レシピを紹介します。タアサイのおいしさを引き出しつつ食べ応えも抜群で、なおかつ簡単に作れるレシピなので、ぜひ試してみてください。

まず紹介するタアサイのおすすめ簡単レシピは【タアサイと豚肉の炒め物】です。タアサイは油と一緒に摂取することでカロテンの吸収率が高まるとされています。そして味にクセがないので、豚肉との相性も抜群です。

用意する材料はタアサイと豚肉のみです。豚肉は油を抑えたい方は豚小間を、肉をがっつり食べたい方は豚バラを使用してください。

タアサイはあらかじめ3cmほどの食べやすい大きさにカットしておきます。豚肉もタアサイと同じサイズ感になるようにカットします。フライパンに油をひき、おろしニンニクとおろし生姜を加え香りが出るまでゆっくりと温めます。そこに豚肉を加えて塩と胡椒で味を付けます。

豚肉にしっかりと火が通ったらタアサイを加えてサッと炒め、オイスターソース（大さじ1）・砂糖（大さじ1/2）・料理酒（大さじ1）を加えて味付けをします。全体に調味料が混ざり合ったら完成です。

タアサイはクセがないので、オイスターソースなどのしっかりとした味と相性が良いです。ご飯との相性も良いので、箸がどんどん進む一品となっています。

このレシピは味付けを少し変えると中華丼風にすることもできます。フライパンでタアサイと豚肉を炒めた後、オイスターソース（大さじ1/2）・醤油（大さじ1）・鶏ガラスープの素（小さじ1/2）・料理酒（大さじ1）を加えて混ぜ合わせます。

しっかりと混ぜ合わせたら水溶き片栗粉（水200cc・片栗粉大さじ1）を加えとろみを付けます。しっかりと加熱しとろみがついたら完成です。

そのまま食べてもご飯や中華麺の上にかけて食べてもおいしいレシピです。具材ににんじんや玉ねぎなどを加えればさらに食べ応えが増し、満足感のある一品になります。

続いて紹介するタアサイのおすすめ簡単レシピは【タアサイの野菜たっぷり煮物】です。タアサイは炒め物にしてもおいしいですが、煮物にしてもタアサイの食感などを楽しむことができるのでおすすめです。

用意する材用はタアサイとにんじんと油揚げです。この他、エリンギやしめじなどのキノコ類を加えてもおいしくいただけます。

タアサイは3cmほどにカットし、にんじんは薄切りにしておきます。キノコ類を加える場合は食べやすい大きさにカットしてください。油揚げは5mm幅にカットしておきます。

鍋にカットした材料を入れ、ひたひたよりも少ないくらいの水を加えます。そこに和風出汁の素・醤油・みりんで味付けをし、煮込んだら完成です。味付けは薄味にした方がおすすめです。

味付けを鶏ガラスープの素・塩・胡椒に変えて、最後に水溶き片栗粉でとろみをつければ、中華風の旨煮にすることもできます。

タアサイは火の通りが良いので、煮物を簡単に作ることができます。色々な野菜と一緒に煮込めば食べ応え抜群の煮物にすることができておすすめです。

タアサイは簡単に扱えて栄養も豊富な野菜です。タアサイは炒め物にしても煮物にしてもおすすめですので、おいしいタアサイ料理をたくさん作って、今年の冬はタアサイでおいしく健康管理をしてみてはいかがでしょうか？