【臭豆腐】は台湾・香港のクセの強いグルメ!日本で味わえるお店をピックアップ

【臭豆腐】は台湾・香港のクセの強いグルメ!日本で味わえるお店をピックアップ

日本では珍味の一つに挙げられる臭豆腐は、台湾や香港の屋台で定番の食材です。食材名を見てもわかる通りクセの強い香りが臭豆腐の特徴ですが、豆腐文化が根付く日本でも着実に臭豆腐ファンが増えています。そこで臭豆腐の食べ方や、日本で食べられるお店をご紹介しましょう。

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記事の目次

  1. 1.強烈な臭いだけどクセになる味「臭豆腐」
  2. 2.臭豆腐ってどんな料理なの?
  3. 3.臭豆腐のおすすめの食べ方
  4. 4.臭豆腐が食べられる日本のお店【東京】
  5. 5.臭豆腐が食べられる日本のお店【大阪】
  6. 6.台湾の珍味「臭豆腐」を試してみては?

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強烈な臭いだけどクセになる味「臭豆腐」

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世界には「臭い食べ物」と呼ばれる珍味が多数ありますが、名前に「臭」がつく臭豆腐も臭い食べ物の代表食材です。豆腐文化が根付いている日本ですが、臭豆腐は日本の食材ではなく、台湾や上海・中国の伝統食材になります。

強烈な香りが個性を放つ臭豆腐ですが、日本の珍味・くさやよりも臭いのレベルは低いです。日本の珍味・くさやは干物よりも焼いた直後の方が臭いレベルが高いのですが、焼いた直後のくさやは臭豆腐の約3倍の臭さがあります。

Photo by takuma104

ちなみに値段が安く栄養価が高い納豆も臭い食べ物として有名で、名前に臭さを連想する文字は見当たりませんが、臭豆腐よりも臭さレベルは高いです。

このように臭いのレベルを比較してみると、「臭さが特徴の台湾珍味」と呼ばれる臭豆腐ですが、日本の臭ウマ珍味よりも臭いレベルは低いといえます。

そのため臭豆腐で有名な台湾などでは珍味として扱わうことはなく、屋台やレストランなどで気軽に食べられる定番食材です。

臭豆腐ってどんな料理なの?

Photo by wishmebehappy

台湾のおすすめ屋台料理の1つ・臭豆腐は、日本ではほとんど知られていない食材です。特有の香りがする臭豆腐は「臭いほどおいしい」といいますが、日本人にはどのような香りがするのか想像がつきません。

そもそも日本で作る豆腐のレシピとも違うため、豆腐の一種であることは理解できても、どんな豆腐なのかがよくわからないのです。さらになんとも表現のしにくい特有の臭いが発生する理由も、知っている日本人は少ないでしょう。

植物性の発酵液につけた豆腐

Photo by YaPEX

臭豆腐には華南タイプと華北タイプの2種類ありますが、台湾の屋台で定番なのは華南イプの臭豆腐です。華南タイプの臭豆腐は、豆腐を発酵液につけて作ります。

主に植物性の発酵液を使うのですが、豆腐を発酵させるために発酵液につけるのではなく、風味付けとして発酵液につけるのが正しい製法です。そのため香りの種類によって、臭豆腐の味が変わります。

Photo by whaleforset

臭豆腐はもともと野菜などに混ぜて1週間ほど漬け込んでいましたが、この製法は豆腐そのものを発酵させることもあるため、今ではほとんど見かけない製造法です。現在台湾を中心に市販されている臭豆腐は、植物の汁に石灰などを混ぜたものを漬け汁にしています。

ただしこれだけでは発酵液にはならないため、酪酸菌と納豆菌を加えて発酵させたものを発酵液にしています。漬け込む期間も一晩程度が一般的で、豆腐の表面だけに発酵液の風味がつくようにしているのが特徴です。

独特の香りが特徴

Photo byDarkoStojanovic

「発酵液に漬け込んで豆腐に風味をつける」という変わったレシピで作られる臭豆腐は、なんとも表現のしにくい独特な香りがします。臭豆腐の香り成分には、インドール、二酸化メチル、三硫化メチル、テトラメチルピラジンなどの含有量が目立ちます。

最も特徴的なのが糞便臭といわれるインドールです。インドール特有の香りが強く感じるため、臭豆腐の産地でも好みがはっきりと分かれます。

日本では臭豆腐が原因の異臭騒ぎも

Photo bydiegoparra

台湾や上海などで臭豆腐は、日本の納豆やくさやのようによく知られた食材ですが、日本での臭豆腐の知名度は低いです。そのため臭豆腐の強烈な香りが原因で異臭騒ぎが起きたことがあります。

事件が起きたのはJR関西本線普通列車の車内で、臭豆腐の透明な発酵液とともに強烈な臭いが車内に充満しました。ただし日本では臭豆腐がほとんど知られていないので、謎の液体から発せられる刺激臭に車内はパニック状態になります。

Photo by Kuruman

食材の香りと認識することが困難なほどの強烈な臭いに、人命に危険が及ぶ可能性があると判断した鉄道会社は、運行を打ち切ります。

その後近くの蟹江駅に設置されたゴミ箱から臭豆腐が発見され、臭いを分析したところ、異臭騒ぎとなった透明な液体の臭い成分と同じであったことから、臭豆腐が異臭の原因と判明しました。

台湾の夜市やレストランでは一般的

Photo by wishmebehappy

独特な香りがする臭豆腐ですが、台湾の夜市やレストランでは臭豆腐を使った料理が定番です。さすがにそのままでは臭いがきついので、臭みを和らげるためにも油で揚げたり焼いたりして食べます。

調理前の臭豆腐は臭いがきついのですが、臭豆腐を油で揚げると香ばしさが加わるので臭いが気にならなくなります。

また調味料をたっぷり使ったたれをつける食べ方も、揚げた臭豆腐で定番の食べ方です。レストランでは潰した臭豆腐に調味料やみじん切りにした香味野菜を加え、成形したものを蒸したり揚げたりする料理があります。

臭豆腐のおすすめの食べ方

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日本のスーパーで臭豆腐を取り扱うことはほとんどありませんが、オンラインショップを利用すれば台湾名物・臭豆腐をお取り寄せすることができます。そこでお取り寄せした臭豆腐のおすすめレシピを、いくつかご紹介しましょう。

揚げ臭豆腐

Photo by bryan...

臭みを抑える調理法として定番なのが、揚げ臭豆腐です。揚げることによって臭豆腐特有の香りが抑えられますし、表面の香ばしさが味に加わるので、臭いが苦手な人でも食べやすいです。

ただし口に入れると臭豆腐特有の香りが一気に広がるので、辛味の強い調味料を加えた甘辛たれにつける食べ方がよいでしょう。なお油で揚げた臭豆腐を煮込む調理法も、簡単にできておいしいおすすめレシピです。

焼き臭豆腐

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焼き臭豆腐も、簡単に臭豆腐特有の香りを抑える人気の調理法です。焼き臭豆腐は屋台でも人気のメニューで、食べやすくするために串に刺した状態で焼くことも珍しくありません。

焼き臭豆腐も焼いただけでは臭いが気になるので、甘辛いたれやパクチーなどと一緒に食べるのがおすすめです。

麻辣臭豆腐

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肉を使わない麻辣種豆腐は辛味の強い調味料で味付けするので、臭豆腐特有の香りがほとんど気にならないです。麻辣臭豆腐は、スープを多めにして即席麺を加える食べ方も人気があります。

調味料として使う

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臭豆腐で食材として使うことが多いのは華南タイプの臭豆腐ですが、華北タイプの臭豆腐は調味料として使うことが多いです。華北タイプは豆腐の表面にケカビを繁殖させ、塩水に漬け込んで作ります。

そのためそのままだと塩辛くて食べづらいため、調味料として使うのが定番です。塩味の調味料は米料理に合うので、粥に少量加えることがよくあります。

ちなみに香りは華南タイプの臭豆腐とほぼ同じですが、日本の塩辛のような味がするので、ご飯と相性の良いおすすめ調味料でもあります。

臭豆腐が食べられる日本のお店【東京】

Photo by 闫土楼

日本ではなかなか手に入らない臭豆腐ですが、臭豆腐が食べられる店はあります。東京都内で臭豆腐が食べられる店には、女性に人気のおしゃれな店が多いです。

「青葉」

新宿・歌舞伎町にある老舗の台湾料理店「青葉」は、著名人も多く利用する臭豆腐の人気店です。一品料理で提供される青葉・臭豆腐は、大根をたっぷり使っています。

本来臭豆腐は調理している段階で強烈なにおいがするのですが、老舗台湾料理店・青葉の臭豆腐は、臭豆腐特有のにおいがほとんどしません。調味料に豆板醤を使った甘辛たれを使っており、口に入れると若干感じる臭豆腐の香りも気にならないのでおすすめです。

Photo by maraigue

本場・台湾では辛味の強い調味料を使用しない白キムチと臭豆腐を組み合わせるのが定番ですが、青葉では日本人になじみのあるダイコンを使っています。

青葉では臭豆腐のほかにも干しダイコン入り台湾オムレツ、豚足の醤油煮込み、シジミのにんにくしょうゆ漬けなど、日本では珍しい本場・台湾料理がリーズナブルな価格で食べられるのでおすすめです。

名称 青葉
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-12-6歌舞伎町ビル地下1階

「黒猫夜 銀座店」

本格的な中国料理が自慢の黒猫夜銀座店は、銀座駅から徒歩5分とアクセスに便利なおすすめ店舗です。店内で使用する旬野菜は自社農場で育てていますし、日本ではなかなか手に入らない調味料や珍味も中国から直接取り寄せているので、本場の味が味わえます。

黒猫夜の臭豆腐は、いろいろな調理法で食べられるのがおすすめです。臭豆腐特有の臭ウマ味を堪能するなら、本場・台湾の伝統的な臭豆腐製法を現地で直接学び、100%店内仕込みにこだわった「台湾深坑臭豆腐」がおすすめです。

テーブルに料理が運ばれるタイミングが香りで分かってしまうほどですが、臭豆腐は臭豆腐特有の香りが強ければ強いほどおいしいといいます。

そのため100%店内作りの臭豆腐は、臭豆腐本来の味・香りを体験してみたい人におすすめのメニューといえるでしょう。臭豆腐の臭ウマ味が苦手な人には、マイルドな香りで食べやすい「揚げ臭豆腐じゃこ葱炒め」や「臭豆腐もつ煮込み」がおすすめです。

どちらも臭豆腐の味・旨味は感じますが、強烈な香りではないですし、味付けが日本人向けなので食べやすいです。ピリ辛味で楽しみたいときには揚げ臭豆腐じゃこ葱炒め、紹興酒のおつまみとして食べたいときには臭豆腐もつ煮込みがよいでしょう。

名称 黒猫夜銀座店
住所 東京都中央区銀座7-8-15第二新橋会館8階

「古都台南担々麺」

古都台南担々麺は、池袋駅北口側の繁華街にある穴場の台湾料理店です。一人で来店する人も多い店舗なので、一般的に台湾料理は大皿料理が多いのですが、店内では食べきりやすい小皿で提供しているので人気があります。

オーナーは新宿にある人気台湾料理店で修業していたこともあり、本格的な台湾料理を日本人の口に合うようにアレンジしているところがおすすめです。臭豆腐も人気メニューですが、調理する段階で強烈な臭豆腐の香りが店内に漂います。

提供される臭豆腐は揚げ豆腐ですが、辛味のある調味料のたれにつけると臭豆腐特有の香りが抑えられるので、香りが苦手な人にも人気です。

辛味が苦手な人は、揚げた臭豆腐に添えられているシャンツァイと組み合わせると、さっぱりしつつ臭豆腐特有の香りを抑えられます。

名称 古都台南担々麺
住所 東京都豊島区西池袋1-40-5名取ビル2階

臭豆腐が食べられる日本のお店【大阪】

Photo byoakdog

在日台湾人も多く暮らす大阪では、台湾屋台で定番の臭豆腐が食べられる飲食店も多いです。臭豆腐だけでなく台湾の定番料理や夜市の雰囲気が楽しめる店が多いも、大阪の特徴の1つといえます。

「台湾 同客餃子館」

台湾同客餃子館は、台湾人シェフが作る本格的な台湾料理の店です。リーズナブルな価格で定番の台湾料理から日本で珍しい珍味まで、幅広いジャンルの台湾料理が楽しめます。そんな台湾同客餃子館でも、台湾名物・臭豆腐が食べられます。

アラカルトメニューで提供される台湾同客餃子館・臭豆腐は、台湾から直接空輸しているので、本場の臭豆腐の香りをダイレクトに楽しめます。

店では「臭い豆腐」のメニュー名で提供されているため、臭豆腐を食べたことがない人にはかなり抵抗がありますが、一度食べると臭豆腐の臭ウマ味にハマってしまう人も多いです。

台湾から空輸している本場・臭豆腐は、テイクアウトすることもできます。香りが独特なので自宅で食べるときには臭い対策も必要ですが、日本ではなかなか手に入らない珍味なのでテイクアウトも人気です。

名称 台湾同客餃子館
住所 大阪府大阪市北区東天満1-2-15キタムラビル2階

「台灣食堂 南船場本店」

台灣食堂南船場本店は、もともとパクチー専門料理店でした。店名を「台灣食堂南船場本店」に変更し、台湾屋台料理をメインに提供していますが、旧店名時代と同じくパクチーをふんだんに使っているのが特徴です。

臭豆腐は台湾屋台で定番なので台灣食堂南船場本店でも食べられますが、たっぷりのパクチーと一緒に食べるのが台灣食堂南船場本店でのおすすめの食べ方です。

パクチーが苦手な人にはやや食べづらいかもしれませんが、臭豆腐のほかにも台湾屋台で定番の料理がリーズナブルな価格で食べられるので人気があります。

名称 台灣食堂南船場本店
住所 大阪府大阪市中央区博労町4-7-3SHINSAIBASHIビル地下1階

「饗 (syan)・台湾屋台グルメ専門店」

なんば駅・難波駅・恵美須町駅のいずれからもアクセスに便利な饗 ・台湾屋台グルメ専門店は、臭豆腐も食べられる本場・台湾の屋台をそのまま再現したような店舗です。店では臭豆腐を揚げたものを「無臭豆腐」として提供しています。

あえて無臭豆腐としている点からもわかるように、臭豆腐特有の香りについてはかなり抑えれています。テーブルに出された時点でも一般的な揚げ豆腐のようにしか見えませんが、口に入れると臭豆腐特有の臭ウマ味をほんのり感じます。

台湾屋台では揚げた臭豆腐にきゃべるの甘酢漬けを添えるのも定番なので、饗 ・台湾屋台グルメ専門店でも屋台レシピをそのまま再現しているのが特徴です。

名称 饗 ・台湾屋台グルメ専門店
住所 大阪府大阪市浪速区日本橋4-17-14

台湾の珍味「臭豆腐」を試してみては?

臭いの強烈さには驚いてしまう珍味・臭豆腐ですが、調理法によっては特有の香りを抑え食べやすくすることもできます。ただし臭豆腐には生産地域によって2種類に分かれ、それぞれが異なる香りを発します。

そんな台湾の珍味・臭豆腐ですが、臭豆腐特有の臭ウマ味は一度食べるとハマってしまう人が多いです。

※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。

akemi
ライター

akemi

小学生の娘の子育てに格闘しつつも、毎日の暮らしがちょっぴり楽しくなることを探すのが趣味です。仕事で全国各地をまわった経験から、街で見かけたおもしろいこと、ステキな景色、珍しいグルメなどを紹介します。

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