伊豆半島「ジオパーク」の見どころを厳選!ユネスコ認定のおすすめ観光スポット

伊豆半島「ジオパーク」の見どころを厳選!ユネスコ認定のおすすめ観光スポット

静岡県の伊豆半島には、世界遺産と同様にユネスコによって認定されている「ジオパーク」のひとつである、「伊豆半島ジオパーク」があります。地球の素晴らしさを体感できる、伊豆半島ジオパークの楽しみ方やおすすめの観光スポットをご紹介します。

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記事の目次

  1. 1.伊豆半島ジオパークとは
  2. 2.伊豆半島以外の日本にある世界ジオパーク
  3. 3.伊豆半島ジオパークの観光は地球遺産を巡る旅
  4. 4.伊豆半島ジオパークのおすすめジオサイトをご紹介
  5. 5.伊豆半島ジオパークをガイド付きで巡るツアー
  6. 6.伊豆半島へのアクセス
  7. 7.伊豆半島ジオパークで地球のすごさを体感しよう

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伊豆半島ジオパークとは

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「ジオパーク」という言葉になじみがない方は多いかもしれません。「地球・大地」を意味する「ジオ」と、「公園」という意味の「パーク」が合わさった、「大地の公園」を意味する言葉です。ジオパークは、大地が育んだ貴重な資産により地球を学ぶことができる地域です。

日本には、国内の委員会に認められた「日本ジオパーク」が現在44地域あります。伊豆半島ジオパークは、その中でもユネスコにより世界的に認められた、国内9つ目の「世界ジオパーク」です。

静岡県はよく金魚の形にたとえられますが、その尾びれにあたる東端の部分が伊豆半島です。伊豆半島がジオパークとして認められた所以は、地球規模の歴史を遡ることで紐解けます。

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現在の世界地図は、何億年分もの大陸移動の結果とされています。約2億年前、地球上には一つの巨大な大陸があり、それが地球のプレートの動きにより分裂したのです。ユーラシア大陸から分裂した日本列島が現在の位置に落ち着いたのは約1400万年前といわれています。

このとき伊豆は全く別の場所にありました。約2000万年前には遥か南方、現在の硫黄島あたりに存在していたことがわかっています。しかも陸地ではなく、海底火山の集合体でした。

マグマにより陸地を形作りながら、「フィリピン海プレート」に乗って北上した伊豆は、やがて本州に衝突し、60万年前に「伊豆半島」が誕生しました。

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それから大規模な噴火による大型の火山や、小規模な噴火による火山群が誕生し、現在でも活火山として伊豆半島の自然を形作っています。また、伊豆半島は今もなおプレートの動きによって本州に押し込まれ続けおり、地殻変動が起こっています。

伊豆半島はこれら地質学的な特徴が組み合わさった、世界でも他に例を見ない特別な場所であり、それによって美しい自然や温泉、深い海といった独特の環境が構築されました。

伊豆半島には未来に残すべき自然環境があり、地球の歴史や自然の成り立ちを学ぶのに最適な場所であり、そのためジオパークに認定されました。伊豆半島ジオパークを巡ることで、地球の雄大さを感じることができます。

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伊豆半島ジオパークの全体テーマと5つのコンテンツ

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伊豆半島ジオパークは、「南から来た火山の贈りもの」をテーマとして掲げています。伊豆半島ジオパークを巡るにあたる様々な魅力を一言で言い表すのにふさわしい全体テーマであるといえます。

この全体テーマは伊豆半島ジオパークの魅力を表すコンテンツを含んでいます。「本州に衝突した南洋の火山島」「海底火山群としてのルーツ」「陸化後に並び立つ大型火山群」「生きている伊豆の大地」「変動する大地と共に生きてきた人々の知恵と文化」の5つです。

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伊豆はかつて遥か南洋にあった火山の集合体であり、大移動の末本州に激突し半島となったことは先程説明しました。伊豆半島ジオパークでは、その証拠の数々を実際に目にすることができます。たとえば、南洋にしかいない生物の化石や、本州と伊豆の地層が触れ合っている場所などです。

かつて海底火山群であった伊豆は、本州との衝突により全体が陸地になりました。本来なかなかお目にかかれない海底火山が、伊豆半島ジオパークならば地上にいながら観察することができます。

そうして日本列島の仲間入りを果たした伊豆半島では、大規模な噴火により大型の火山群が形成されました。20万年前までには噴火は終わり、現在では風化によってだいぶ削れてしまっているそうですが、かつては標高2000メートルもあったという壮大な山並みの面影をみることができます。

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そんな成り立ちの伊豆半島ですが、今でも変化が続いています。日本でも稀な特徴をもつ伊豆東部火山群の火山活動や、伊豆が本州にめり込み続けていることによる地殻変動です。

日本の活火山のほとんどは、何度も噴火を繰り返し噴き出したものが堆積して大きくなっていく「複成火山」です。しかし伊豆東部火山群は、一度噴火したらそこからは二度と噴火せず、あちこちでの噴火で小さな山がたくさんできる「単成火山」で、立地と合わせて世界的にも珍しい例です。

伊豆が今もなお本州に押し込まれ続けていることにより、伊豆・本州ともに地形の変化が起こっています。時には地震を引き起こすため防災の視点でも重要な活断層や、大地の浮き沈みが起きた跡をみることができます。伊豆は今も変動し続けているのです。

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伊豆の独特な環境の中でも、昔から人々は大地と共生し様々なものを築き上げてきました。雨の多い伊豆では森林資源が豊富であり、同時に火山の噴出物のすき間で大量の地下水が蓄えられ、火山の熱によって温泉が湧き出ました。熱や温泉は岩石を変質させ、価値ある鉱床が生まれました。

火山噴火によって生まれた土地の上に住居や農地・牧場ができ、険しくも美しい地形は観光資源として利用されてきました。しかし、伊豆がもたらしたのはいいことばかりではありません。

険しい地形と多量の雨からなる土砂災害や洪水、活断層による地震、陸と海での火山噴火など、伊豆は災害に見舞われやすい土地です。それを逆手に取り、防災への取り組みや、災害発生を予測し近隣へ周知するシステムなど、防災科学研究を世界でリードする立場になっています。

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地球の歴史と活動を感じさせる世界的に珍しい土地であり、人々の生活を豊かにしてきた伊豆の魅力を一言で表すのが、「南から来た火山の贈りもの」なのです。伊豆半島ジオパークを巡ることで、これら5つのコンテンツを体感することができます。

世界ジオパークとしてユネスコに認定されるには

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地質学的に珍しい特徴を持っているからといってジオパークを名乗れるわけではありません。日本でならば、まず日本ジオパークとして日本ジオパーク委員会に認められなければなりません。さらに世界ジオパークを目指すならば、地道な活動が必要です。

候補地として日本ジオパーク委員会に認められてから、世界ジオパークとしてユネスコに申請することができます。ユネスコによる厳しい審査や評議会での審議を通り、ユネスコ執行委員会からの承認を受けることで、晴れて世界ジオパークとして認定されるのです。

世界ジオパークに認定されている伊豆半島ジオパークには、それだけの世界的価値があるということがわかります。

伊豆半島以外の日本にある世界ジオパーク

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伊豆半島が新たに認定されるまで、日本には8つの世界ジオパークがありました。北海道の洞爺湖有珠山やアポイ岳、新潟県の糸魚川、兵庫県の山陰海岸、島根県の隠岐、高知県の室戸、熊本県の阿蘇、長崎県の島原半島です。

いずれも火山活動や大地の変動の跡、日本海形成など今の地図が形作られた歴史を感られるといった高い地質学的価値をもっています。それだけでなく、人々の学びの場であり、文化の築かれた場であり、防災など未来を守るための価値もある、観光にもおすすめの場所ばかりです。

伊豆半島ジオパークの観光は地球遺産を巡る旅

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数々の魅力をもつ伊豆半島ジオパークを巡る旅は、地球とその歴史を知る旅でもあります。途方も無い年月をかけて形作られた地形を見て大地の雄大さに触れ、その中で遊び、学ぶのにおすすめの観光地がジオパークです。

海底火山としてのルーツをもち、陸上でも大規模な噴火が起こった伊豆半島ジオパークでは、溶岩によって作り出された造形を見ることができます。伊豆の火山噴火によって形作られたものだけでなく、あの富士山から1万年前に流れてきた溶岩流の名残による独特な地形まであります。

陸地になってからの歴史が浅い伊豆半島は、あまり風化・侵食を受けておらず、山地が多くを占める険しい土地ですが、溶岩によって生まれた高原などの平地もあります。

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溶岩が作り出した造形は、陸地ばかりではありません。溶岩流は海の中にも続いており、複雑な地形を形作っています。伊豆の海の中にも、おすすめの見どころがたくさんあります。

活動中の単成火山からなる伊豆東部火山群によって形作られる伊東エリアの海は、海岸沿いの照葉樹林が供給する栄養分のおかげで、様々な海洋生物が集まっています。ダイビングのメッカともいわれるほどで、世界中のダイバーが集まります。

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もちろん、陸上でのアクティビティもおすすめです。かつては火山であった天城山は、日本百名山のひとつでもあります。季節ごとに異なる花々が咲きますが、中でも5月中旬に咲くアマギシャクナゲの群生は見事なものなのだそうで、緑豊かな自然の中を歩くトレッキングがおすすめです。

ジオパークを思いっきり楽しみたいという人におすすめなのは、伊豆半島ジオパークを巡る「ジオツアー」や、ジオパークの見どころのほか韮山反射炉や富士山の眺望ポイントをも巡る観光タクシーコースです。

伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」

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伊豆半島ジオパークを学び、いざ目の前にした自然を最大限に楽しむために役立つのが、伊豆半島パークミュージアム「ジオリア」です。伊豆を学ぶための様々な展示があります。

「地球を読む」と題したパネル展示を巡ることで、地球の成り立ちを知ることができます。伊豆半島の成り立ちを約7分に凝縮したジオシアターや、伊豆の立体模型の上に映し出されるプロジェクションマッピング、顕微鏡コーナーや模型実験コーナーなど、わくわくする体験も可能です。

伊豆半島ジオパークにまつわる書籍やおみやげを販売しているミニミュージアムショップもありますので、伊豆観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。

伊豆半島ジオパークのおすすめジオサイトをご紹介

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ジオパークの大地の成り立ちを知ることができる、ジオパークの見どころとして認定された場所を「ジオサイト」といいます。さらにジオサイト内の個々の見どころをスポットと呼ぶこともあります。

ここでは、伊豆半島ジオパークの見どころ「ジオサイト」の中から、特におすすめの場所をご紹介します。

龍宮窟

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海岸に打ち付けられた波が、崖の弱い部分を削り取り、洞窟ができることがあります。これを「海食洞」といいます。かつて南伊豆にある海食洞の天井が一部崩れたことで、直径40~50メートルもの天窓ができました。これがジオサイト「龍宮窟」です。

この龍宮窟の天窓は、伊豆にあるものの中でも最大級とされています。洞窟の中から天窓を見上げるのはもちろんのこと、上から天窓を見下ろせるポイントもあります。ちなみにこの天窓を上から見ると、ハートの形をしており、恋愛成就のパワースポットとしても有名です。

洞窟の壁には、海底火山が作り出した独特な層を見ることができ、神秘的で美しい光景を楽しめるおすすめのジオサイトです。

恵比須島

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「恵比須島」は、南伊豆にある無人島です。橋がかかっているため、徒歩で向かうことができます。島の遊歩道を一周してもわずか10分ほどしかかからない、小さな島です。

恵比須島では、火山灰などが作り出した美しい縞模様の地層や、荒々しさを残す土石流など、海底火山によって生まれた光景をみることができます。地殻変動によって地層が傾いており、遊歩道に沿ってだんだんと姿を変えていくのがわかります。

恵比須島は透明度の高い海に囲まれているため、シュノーケルを楽しむのにもおすすめのジオサイトです。干潮時には平らに広がる磯が現れ、磯遊びが楽しめます。この磯は「千畳敷」といい、地殻変動が今も起こっている証拠でもあります。

鮎壺の滝

Photo by izunavi

県の天然記念物にも指定されている「鮎壺の滝」では、厚さ10メートルほどの岩盤がみられます。この岩盤の正体は、約1万年前に富士山から流れてきた溶岩流です。

溶岩の下にはローム層といわれる柔らかい層があり、ここが黄瀬川の流れによって削られ、硬い溶岩は残り、これにより滝が生まれました。岩盤の底を観察すると、かつてそこに生えていた樹木がそのまま焼かれたことを示す「溶岩樹型」の穴をみることができます。

滝の周りには公園が整備されており、吊橋からは滝と富士山を正面に臨めます。滝のそばに降りたい場合は、足元に十分注意しましょう。

大室山

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「大室山」は、約4000年前の噴火によりできた、直径300メートルほどの噴火口をもつ火山です。山全体が国の天然記念物に指定されており、保護のため徒歩での登山はできず、リフトで山頂まで上がることができます。

大室山から市街方面を見下ろすと、小さな丘の群れがみえます。この丘の群れが伊豆東部火山群であり、大室山はその中でも最大級とされています。

山頂の噴火口はすり鉢状になっており、火山であることがよくわかります。山頂を一周できる遊歩道も整備されていますので、見晴らしのいい景色と火山の迫力を同時に楽しめます。観光に大変おすすめのジオサイトです。

堂ヶ島

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「堂ヶ島」の海岸の崖には、海底火山の噴火による水底土石流や、軽石・火山灰が降り積もった地層がみられます。堂ヶ島海岸にも天窓の空いた海食洞「天窓洞」があり、国の天然記念物に指定されています。

白く美しい火山灰の層が特徴的な海岸線や神秘的な天窓洞は、遊歩道や遊覧船により眺めることができます。海からジオサイトを見るツアーは大迫力と評判です。

堂ヶ島周辺を巡るミニジオツアーは、遊覧船のりばの奥にある「堂ヶ島ピアドーム天窓」から参加することができます。

室岩洞

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海底火山の噴火により海底に降り積もった火山灰は、やがて凝灰岩に変化しました。伊豆の人々はそれを「伊豆石」という石材とし、建材として利用してきました。その「伊豆石」を切り出すのに使われていた石切り場の跡が「室岩洞」です。

室岩洞は昭和初期まで石切り場として使われておりその後閉山しましたが、1982年に観光整備されたことで、薄暗いトンネルの中でスリルを感じながら石切り場内の様子を観察することができます。

室岩洞内の見どころは地層といった自然のものもありますが、手で採石していた石工職人たちの技術と工夫の跡も興味深いものです。伊豆の自然だけでなく、それと共生してきた人々の知恵も感じられるジオサイトです。

入間千畳敷

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「入間千畳敷」は、伊豆の秘境ともいわれています。入間の港から遊歩道を歩き40分というアクセスも理由のひとつかもしれませんが、千畳敷から見える「三ッ石岬」の断崖などが代表する、大自然の荒々しさと迫力をみれば秘境と言われても納得してしまうでしょう。

白く美しい火山灰の層は、かつて地下からせり上がってきたマグマに断ち切られており、その痕跡が三ッ石岬に「岩脈」として残されています。

入間千畳敷へ至る道は少々過酷であり、大自然の洗礼ともとれるかもしれません。夏季ならば入間から渡船が出ることもありますので、観光にはその時期がおすすめです。事前に問い合わせて確認してみましょう。

葛城山

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火山から噴き出すマグマは、地下深くから供給されています。そのため、火山の地下にはマグマの通り道があります。これが地殻変動などにより隆起し、地表へと現れたものを「火山の根」と呼びます。火山の根のひとつである「葛城山」は、世界的に見ても珍しく貴重です。

葛城山の山頂からは、海底火山時代から現在に至るまでの伊豆の大地の活動の名残を知ることができます。田形平野を流れる狩野川や、人々の営みを象徴する街並みを眼下に見下ろすことができるのも魅力です。

大瀬崎

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駿河湾にくちばしのように突き出しているのが「大瀬崎」です。これは岩や土砂が海岸沿いの海流によって運ばれてたまってできた地形です。大瀬崎の海は穏やかで、マリンレジャーにもおすすめのジオサイトです。

大瀬崎の先端には、神池という淡水の池があり、上空から見るとまるで勾玉のようです。何故海のすぐ近くで淡水の池が湧くのか、その理由はわかっていません。

岬の岩場にはビャクシン樹林が広がっており、これは日本最北端の自然群生地です。推定樹齢1000年を超えるような巨木もあり、自然の神秘を感じさせます。

鉢窪山

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伊豆東部火山群の中にある「鉢窪山」は、1万7000年前に噴火して生まれた火山です。山頂の噴火口跡へと短距離で到れる「はちくぼ遊歩道コース」と、森林整備のために設けられた広く歩きやすい「作業道コース」があります。

山頂の展望デッキからは富士山を臨むことができ、またすぐそこの距離に噴火口跡があります。噴火口の南西側には、火口内に水が溜まったときに水が集落とは別方向に流れるよう、昔の人が掘った溝が残っています。

はちくぼ遊歩道コースでは、途中から雑木林に入り、季節ごとに山桜や紅葉など彩り豊かな自然を楽しむことができ、観光におすすめのジオサイトです。

浄蓮の滝

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鉢窪山、および丸山の噴火によって流れ出した溶岩は、本谷川へと流れ込み台地を形作りました。そんな溶岩流の端にできたのが「浄蓮の滝」です。滝を作る崖には、溶岩が冷え固まったことによってできた美しい柱のような割れ目が見られます。

浄蓮の滝の周辺には「ハイコモチシダ」が群生しており、このシダは日本では他に九州南部でしか見ることができません。また、滝の下からの豊富な湧き水を利用したわさびや米などの栽培も盛んで、滝の下流にはわさび沢が広がっています。

浄蓮の滝は、美しい風景が目に楽しいだけでなく、地球がもたらした大地の恵みをも感じられるジオスポットです。

伊豆半島ジオパークをガイド付きで巡るツアー

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ジオパークを巡ることで地球を学ぶためにより役立つのが「ジオツアー」です。伊豆半島ジオパークでは、「伊豆半島ジオガイド協会」などのガイドを利用した、ジオサイト・ジオスポットを巡るツアーが楽しめます。

地域やアクティビティによって様々なガイドサービスがありますが、伊豆半島全体をカバーしているのが認定ジオガイドによって組織された伊豆半島ジオガイド協会です。

フリー写真素材ぱくたそ

エリアやコンセプトごとにジオサイトを巡るお得なモデルコース、ジオガイド協会などが企画する日時の決まったお得な企画ツアーのほか、好きなエリアで好きなジオサイトを巡ることができる希望プランでの観光ツアーも可能です。

ジオサイトを巡る旅を最大限に楽しむために、伊豆半島ジオパーク観光の際は地元を知り尽くしたガイドを利用することをおすすめします。

伊豆半島へのアクセス

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伊豆半島ジオパークは、東京や名古屋からのアクセスが良好です。アクセス手段には主に車、電車、そして清水港からのフェリーがあります。それぞれの伊豆半島ジオパークへのアクセス手段についてご紹介します。

車利用

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伊豆半島ジオパークへと車で向かう場合には、東名高速道路を利用します。東京からのルートは、用賀ICから40分かけて厚木ICを経由し、さらに40分かけて長泉沼津ICまたは沼津ICで下車します。名古屋からは、小牧ICから2時間30分かけて長泉沼津ICまたは沼津ICで下車します。

電車利用

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電車を利用する場合は、東海道新幹線に乗ることになります。東京駅から熱海駅までは新幹線で約50分、名古屋駅から三島駅までは約1時間50分となります。都市圏から訪れるには最も手軽なルートといえるでしょう。

フェリー利用

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清水駅から清水港、そこからフェリーに乗って土肥港へ至るルートもあります。清水駅から清水港まではバスで約20分、清水港から土肥港までは、駿河湾フェリーで65分かかります。静岡県内から伊豆半島へと向かう際には利用してみるといいかもしれません。

伊豆半島ジオパークで地球のすごさを体感しよう

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伊豆半島は、地球を学び感じることができるジオサイトがたくさんある、世界に認められたジオパークであり、魅力的な観光地です。ジオサイトやジオスポットを巡ることによって、途方も無く長い地球の歴史に思いを馳せることができるでしょう。

伊豆半島ジオパークには、今回ご紹介したほかにも隠れた観光スポットがたくさんあります。是非伊豆半島ジオパークを訪れ、地球のすごさを体感してみましょう!

真冬
ライター

真冬

九州出身ライターです。いろいろなおすすめスポットなどを紹介します。

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