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鶏むね肉をおいしくする下処理法「ブライニング」
たんぱく質が豊富な鶏むね肉は積極的に使いたい食品のひとつです。しかし、加熱するとパサパサになりやすい鶏むね肉は何かと敬遠されます。そこでおすすめしたいのがブライニングという下処理法です。ブライニングをすると鶏むね肉を加熱してもパサつかずしっとり美味しくなります。
鶏むね肉をブライニングして作るレシピのなかで最も有名なのが鶏ハムです。鶏ハムは鶏むね肉をブライニング(塩と砂糖を入れて攪拌した水に漬ける)、または塩と砂糖をすり込み、ラップでハムのように巻いて湯煎した一品ですが、鶏むね肉がしっとり仕上がるとして大人気になりました。
ブライニングのやり方やおすすめの情報を紹介!
また、ブライニングした鶏むね肉は60℃前後の温度で食材を湯煎する低温調理と極めて相性が良く、低温調理器の宣伝でもよくPRされています。この記事では、ブライニングのやり方とブライニングしたお肉を美味しく食べる調理法、低温調理に便利な低温調理器などをご紹介します。
ブライニングってどんな調理法?
ブライニングは英語で「Brining」(塩水漬け)といい、肉や魚を塩と砂糖が入ったブライン液に漬け込むことを意味します。なお、フランス語でソミュール液と呼ばれることもあります。お肉を柔らかくする魔法の液体・ブライン液を使うとどうしてお肉が柔らかくなるのでしょうか。
ブライニングはブライン液に食材を漬け込む調理法!
鶏むね肉をはじめ、さまざまなお肉をしっとりさせる下処理法・ブライニングで使われるブライン液は、水に塩や砂糖、スパイスを溶かして作られます。なぜブライニングすると鶏むね肉がパサつかずしっとりと仕上がるのかというと、お肉に含まれる筋原線維たんぱく質に関係があります。
一般的にお肉は加熱するとたんぱく質が収縮して硬くなります。鶏むね肉は鶏の大胸筋にあたる部分なので特に発達しており、これがパサつきの原因になります。しかし、下処理としてブライニングすると塩が固く結合した筋原線維たんぱく質を溶解させ、加熱しても硬くなりにくくなります。
また、砂糖はたんぱく質の変性を遅らせる効果があり、これもお肉をしっとりさせるのに一役買っています。なお、ブライニングと似たような下処理法にマリネがありますが、ブライニングが塩と砂糖を使うのに対しマリネは酢や柑橘類のジュースに含まれる酸を使ってお肉を柔らかくします。
ブライン液の作り方は?
ブライニングに使うブライン液は、水の分量に対し3~5%の塩と同量の砂糖を入れてよくかき混ぜるだけです。なお、食塩は小さじ1杯で約6g、上白糖では約3gになります。これにすりおろしたニンニクやコショウ、ローリエを入れると風味が増してお肉がいっそう美味しくなります。
なぜ塩分濃度が3~5%と開きがあるのかというと食味が関係しています。塩分濃度が3%程度でブライニングするとほんのり塩味がつく程度ですが、5%ではかなりしっかり塩味がつきます。なお、塩分濃度が1%だとあまりしっとりせず、5%を超えるとしょっぱくなるので注意しましょう。
ブライニングする時間は鶏むね肉1枚で4時間~ひと晩ぐらいが目安です。漬け込む前にフォークを使って肉全体に穴を開けておくと液が染み込みやすくなります。ブライニングするときはフリーザーバッグを使って漬け込むと洗い物が減るうえ、低温調理する際にも便利なのでおすすめです。
ブライニングした鶏むね肉!おすすめの調理法は?
ブライニングして下処理した鶏むね肉は、鶏ハムをはじめソテーや唐揚げなど、さまざまなやり方でいただけます。なかでも温度を60℃前後に保ったお湯で食材を湯煎する「低温調理法」というやり方で調理した鶏むね肉は、まるでお刺身のようにしっとりして美味しいといわれています。
ブライニングした鶏むね肉は低温調理がおすすめ!
ブライニングした鶏むね肉を低温調理するとなぜ美味しいのかというと、動物性たんぱく質には50℃で変性が始まり、62℃で凝固、68℃で水分が失われるという性質があるからです。そのため60℃前後の温度をキープして熱を通す低温調理のやり方は極めて理にかなっています。
低温調理のやり方は、鍋を毛布で包んで箱に入れる、炊飯器の保温機能を使う、などさまざまです。しかし鍋を毛布に包むやり方は温度が下がることもあり鶏むね肉に火がしっかり通るか心配、逆に炊飯器を使うやり方は70℃以上になるので熱が通り過ぎてしまうという弱点があります。
そこでおすすめなのが「低温調理器」を使った方法です。低温調理器とは温度を感知するセンサーとお湯を温めるヒーター、そしてお湯を循環させるサーキュレーターを内蔵した棒状の調理器具で、お湯をはった鍋に食材と一緒に入れるだけで低温調理が可能という大変便利な調理器具です。
低温調理器のメリットはなんといっても操作が簡単なことです。また、低い温度で調理するので鍋を常に見張る必要がなくスキマ時間を使って調理も可能です。お湯の温度や加熱時間も自由に設定でき、ローストビーフや鶏ハムはもちろん、甘酒や温泉卵などさまざまなレシピに応用できます。
低温調理器具ならこれがおすすめ!
低温調理器のなかでもおすすめなのが株式会社 葉山社中の「BONIQ」シリーズです。BONIQは日本では珍しい低温調理器具のブランドで、スッキリしたデザインとシンプルな操作性が高く評価されています。日本のブランドなので取扱説明書や連動アプリが日本語なのも嬉しいポイントです。
特に2019年に発売された「BONIQ Pro」は消費電力1200Wというハイパワー(平均的な低温調理器は800W)なので時短調理が可能、スマホから遠隔操作できる連動アプリ対応、本体重量が1kgで軽いなど申し分ない性能を誇っており、各方面から高く評価されています。
BONIQ Proを使ってブライニングした鶏むね肉を鶏ハムにすると、ブライニングの効果も相まってとろけるぐらい美味しくなります。ただしかなり高額なので、とりあえず試してみたい人には廉価な「BONIQ」(800W)または21年2月発売の「BONIQ 2.0」(1000W)がおすすめです。
ブライニングした鶏むね肉はソテーしてもしっとり!
ブライニングして下処理した鶏むね肉は鶏ハム以外の調理法でも美味しくいただけます。例えば、ブライニングした鶏むね肉をオリーブオイルでソテーすると、皮目はパリパリ、中はしっとりしたソテーの出来上がりです。ソテーする際にローズマリーを入れると香りがとてもよくなります。
鶏むね肉のソテーをほんのり塩味に仕上げたい場合はブライニングの塩分濃度は3%に、漬け込み時間は4時間ぐらいにするのが目安です。また、よく似た料理に鶏むね肉をアロゼしながら焼き上げる「ポワレ」がありますが、これもブライニングした鶏むね肉を使えば美味しく作れます。
ブライニングは鶏むね以外のチキン料理にもOK!
鶏むね肉以外の鶏肉もブライニングして下処理すると驚くほどお肉が柔らかくなります。ブライニングした鶏もも肉でおすすめなのが「鶏もも肉のトマト煮」です。鶏もも肉は特有の臭みが気になる部位ですが、ブライニングしてトマト缶で煮ると臭みがほとんどとれて美味しくなります。
鶏もも肉のトマト煮は、ブライニングした鶏もも肉を一口大に切って焼き色をつけ、別に炒めたタマネギやマッシュルーム、トマト缶、塩・こしょうを加えて鍋で煮るだけで簡単に作れます。材料を全てフリーザーバッグに入れて低温調理器にセットするだけでも作れるので試してみましょう。
ブライニングした鶏ささみ肉を使ったチキンカツもおすすめです。ブライニングすると塩味がしっかりつくので、改めて下味をつける必要がありません。ブライニングした鶏ささみ肉のチキンカツは衣はサクサクなのにしっとり柔らかく、鶏肉のパサつきが苦手な子供も喜んで食べてくれます。
ブライニングで豚肉もしっとり柔らかく!
ブライニングすると鶏肉以外のお肉も美味しくなります。ブライニングした豚肉で有名なのがドイツ北東部の名物料理・アイスバインです。アイスバインはこしょうやローリエを入れたブライン液に豚すね肉を漬け込み長時間コトコト煮た料理で、口の中でとろけるような美味しさが特徴です。
アイスバインに使う豚すね肉をブライニングする際も塩分濃度5%のブライン液(例:水1リットルにつき塩50g)を使います。漬け込み時間は1週間、肉がじっくりと熟成されるのを待ちましょう。ブライニングされてホロホロの豚すね肉とトロトロ、プリプリの皮がたまらない一品です。
ブライニングを活用してしっとりお肉を食べよう!
ひと手間加えるだけでお肉がしっとりと柔らかくなるブライニングについてご紹介しました。ブライニングしたお肉を低温調理したりソテーしたりすると、いつもよりもお肉がずっと美味しいことに驚かされるでしょう。ブライニングしたお肉を使って美味しい料理を作ってみませんか。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。
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