玉名に来たら行くべき観光スポット13選！歴史が残る町を堪能しよう

玉名は大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺～」の主人公の1人で日本マラソンの父とも呼ばれた、金栗四三の出身地として一躍有名になりましたが、非常に古い歴史を持つ土地としても知られています。

弥生時代にはすでに大陸との交流があったと思われる、資料が残っていて、市内には5世紀から6世紀ごろに作られたとされる古墳が点在しています。

「いだてん」で知った人も、以前から気になっていた人もこれを機会に玉名観光に出かけて、歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか？

玉名とは玉名市と玉名郡に属する玉東町、南関町、長洲町、和水町の四町で構成される地方です。特に玉名市は玉名温泉や小天温泉などの観光スポットや、由緒ある神社などが鎮座する、熊本県北部の中心的な都市として知られています。

玉名観光では絶対に外せないスポットをご紹介します。願い事が叶うお寺「蓮華院誕生寺奥之院」、玉名の歴史を学べる「歴史博物館こころピア」、「西郷小兵衛戦死の地碑」、「肥後民家村」があります。

また、川とともに発展した玉名を感じられる「高瀬目鏡橋」、「高瀬裏川」、「高瀬船着場跡」、金魚である長洲町の「金魚の館」、桜とツツジの名所「蛇ケ谷公園」。いずれも行って損のない素晴らしい観光スポットです。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、1つ目は熊本県玉名市築地にある真言律宗の寺院「蓮華院誕生寺」です。このお寺は玉名市の市街地にある本院と小岱山（しょうだいさん）中腹にある奥之院からなっています。今回ご紹介するのは奥之院の方です。

蓮華院誕生寺奥之院は願い事が叶う「一願成就」、「厄払い」のお寺として有名で、毎年30万人もの人が参拝に訪れています。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、2つ目は歴史に特化した玉名市立の博物館「歴史博物館こころピア」です。古代、中世、近世の三部構成で展示が行われています。

古代は九州で多くみられる装飾古墳（内壁や石棺に彩色や彫刻が施されている）の模型や舟形石棺が展示されています。中世は海外貿易で栄えた歴史をテーマとする展示で、唐船の模型や日本で最初に輸入された大砲のレプリカなどが展示されています。

近世は江戸時代から明治の西南戦争までをテーマとしていて、江戸時代の港や御蔵の模型や西南戦争に関する資料が展示されています。開館時間は9:00～17:00、観覧料は一般300円、大学生200円、高校生以下は無料です（20人以上から団体割引あり）。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、3つ目は「高瀬目鏡橋」です。菊池川に平行して流れる高瀬裏川に架けられた石造りの橋で、江戸時代末期の嘉永元年（1848年）に架橋されました。

長さ19メートル、幅4.1メートル、高さ3.3メートルの二連橋で、アーチの径（スパン）は6.7メートルとなっています。土手には階段があり、川辺に降りられるようになっていて、橋を真横から見られるようになっていますので、ぜひ真横や下からも見てみましょう。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、4つ目は「高瀬裏川」です。菊池川に平行して流れる人工の川で、港町として栄えた高瀬の町の水運の為に作られました。

川沿いの高瀬裏川水際緑地公園では毎年6月に高瀬裏川花しょうぶまつりが開催されています。高瀬目鏡橋と肥後しょうぶの共演は大変美しいので、一見の価値があります。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、5つ目は「西郷小兵衛戦死の地碑」です。西郷小兵衛は維新三傑の1人である西郷隆盛の末弟で、西南戦争に薩軍一番大隊一番小隊長として参加しました。

小兵衛は小隊長として、陣頭指揮を行い活躍しましたが、明治10年2月26日から27日にかけて玉名市高瀬で行われた、高瀬の戦いで戦死してしまいます。戦死を遂げた繁根木川下流には記念碑が建てられています。

西南戦争の帰趨を決した激戦地を訪ねて、明治初頭の激動の時代に思いをはせてみてはいかがでしょうか？

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、6つ目は熊本県玉名郡長洲町の「金魚の館」です。長洲町は江戸時代から金魚の養殖で有名な町で、全国に金魚を出荷し続けています。そんな長洲町を象徴する施設として「金魚の館」が作られました。

2019年3月3日にリニューアルオープンして、金魚の展示スペースが拡大し、新たに広いキッズスペースが儲けられました。その他、金魚すくいやスーパーボールすくいのコーナーなどもありますので、小さなお子様を連れて行くには格好の観光スポットです。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、7つ目は「高瀬船着場跡」です。「高瀬船着場跡」は菊池川と繁根木川に挟まれた、現在の玉名市永徳寺に位置しています。

中世には海外貿易の拠点として唐船も往来し、近世には加藤氏や細川氏により米の集積地として利用され、大変栄えました。集められた米を大坂の蔵屋敷に運び込まれました。その輸送量は実に年間25万俵と膨大で、高瀬米として大坂の米相場の基準にもなっていたそうです。

現在も御蔵跡、御蔵山床跡、御茶屋跡など、地域でも最大級の河港として繁栄した時代を偲ばせる遺跡が残っています。川とともに発展した玉名の歴史を感じるのなら外すことができない観光スポットです。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、8つ目は熊本県玉名郡和水町の「肥後民家村」です。先人の暮らしを感じることで、文化創造活動を活発化させたいという願いから、昭和51年（1976年）に各地に残る古民家を集めて作られました。

村内はよく整備されていて、古い家屋だけでなく多種多様な植物も豊かで、村全体で古き良き時代の日本を再現しています。都会の喧騒を忘れて、日本の原風景に浸ることができる癒しの観光スポットです。

営業時間は9:00～17:00、入村料は無料、休村日は毎週月曜（祝日の場合は翌日）と年末（12月26日～12月31日）となっています。

玉名に来たら外せない！人気の観光スポット9選、9つ目は熊本県玉名市立願寺にある「蛇ケ谷公園」です。野球場、テニスコートなどが完備されていて、グラウンドゴルフも楽しめるスポーツ施設が充実した公園です。

また、芝生広場、展望所などの憩いの場も整備されていて、春には花見も楽しめます。蛇ケ谷公園は県内でも屈指の桜の名所として知られていますので、桜の季節にはぜひ立ち寄りたいスポットです。

桜の季節が終わっても、蛇ケ谷公園の楽しみは続きます。4月の中ごろからはツツジが見ごろを迎えます。園内の通路沿いにはたくさんのツツジが植えられていますので、散策しながらツツジ見物をするのがおすすめです。

なお、蛇ケ谷公園は玉名温泉からほど近い場所にありますので、玉名温泉を観光する際にはこちらの公園にも立ち寄ってみるのもおすすめです。

玉名の神社の中でも特に歴史のある二つの神社をご紹介します。九州でも屈指の古い歴史を誇る「疋野神社」、樹齢200年の藤が美しい「山田日吉神社」、いずれも歴史ある由緒正しい神社ですので、ぜひ参拝してパワーを頂きましょう。

玉名観光で行きたい！人気の神社2選、1社目は熊本県玉野市立願寺に鎮座する「疋野神社」です。創建年は不詳ですが、社伝によると景行天皇（71～130年）の九州行幸の際に祀られたの起源とされていて、平安時代には官社に列せられたと記録が残っています。

ご祭神は製鉄の神である波比岐神（はいきのかみ）と五穀豊穣の神である大年神です。この地方の豪族である日置氏の守護神として崇敬されていましたが、日置氏の没落とともに一時衰退してしまいます。近世以降に熊本藩主の細川氏によって再建され、現在に至ります。

神社の鎮座地一帯には都の姫君と炭焼きを生業とする若者の結婚と後の繁栄を描いた、疋野長者の伝説が残っています。

玉名観光で行きたい！人気の神社2選、2社目は熊本県玉野市山田に鎮座する「山田日吉神社」です。奈良時代に創建されたとされる神社です。ご祭神は大山咋神（おおやまくいのかみ）で、地域や家内の安全、平穏安寧、リフレッシュなどのご利益が頂けます。

また、「山田日吉神社」の境内には樹齢200年以上と推定される見事な藤が植えられています。満開の時期には1メートル以上の花房が垂れ下がり、大変美しい光景が見られます。例年4月の中旬ごろから見ごろをむかえ、夜にはライトアップもされます。

玉名には玉名温泉と小天温泉という二つの温泉地があります。ここでは両温泉地から1軒ずつ温泉施設を紹介したいと思います。

貸切風呂など様々な入浴施設が充実した日帰り温泉「玉名温泉つかさの湯」、夏目漱石ゆかりの土地で古くから営業する「小天温泉 那古井館」どちらも素晴らしい温泉です。

玉名観光で入りたい！1300年の歴史ある温泉2選、1つ目は熊本県玉名市立願寺東段の「玉名温泉つかさの湯」です。玉名温泉はかつては立願寺温泉の名前で知られていました。その歴史は1300年以上におよび、奈良時代から温泉地として栄えています。

この温泉の泉質は刺激が少なく肌に優しい低張性弱アルカリ性の単純温泉で、神経痛や運動麻痺、慢性消化器病、冷え症、疲労回復、健康増進などへの改善効果が期待できます。

「玉名温泉つかさの湯」には、大浴場の他に、家族湯（貸切風呂）もあります。一般入湯料は大人700円、子供330円となっています（家族湯は1850円～4000円程度）。

玉名観光で入りたい！1300年の歴史ある温泉2選、2つ目は熊本県玉名市天水町小天の「小天温泉 那古井館」です。那古井館は夏目漱石の名著「草枕」にも登場する那古井の里で明治から営業して来た歴史ある温泉旅館です。

源泉掛け流しの温泉で、泉質は無味無臭の単純アルカリ性、冷え性や皮膚病、婦人病などに効果があるそうです。温泉旅館ですが、日帰り入浴にも対応していて、入湯料は大人500円、子供250円となっています。

ランチつきの日帰りプランも充実していて、本来は宿泊客専用の貸切露天風呂と豪華なランチをリーズナブルな価格で楽しむことができます。

旅行先でどこでランチを食べたらいいか迷ったことはないでしょうか？どうせなら地元の味を堪能したいけれど、どの店に入ったらいいか迷ってしまい、結局チェーン店ですましてしまったことがある人もいるのではないでしょうか？

ここでは地元の美味しいランチが味わえるお店をご紹介します。玉名ラーメンの「千龍」、居酒屋ランチの「YOU蔵」、どちらも間違いないお店です。地元の味を堪能しましょう！

美味しいランチが食べられるお店、1軒目は玉名ラーメン「千龍」です。玉名ラーメンは熊本ラーメンのルーツとも言われるラーメンで、濃厚なとんこつスープと中細ストレート麺、焦がしにんにくのトッピングが特徴です。

千龍でも玉名ラーメンらしいラーメンが頂けます。濃厚なとんこつスープではありますが、雑味が少ないので、とんこつが得意でない人でも食べられるかもしれません。また、ご飯ものの量はかなり多めですので、がっつりとしたランチを食べたい人にはおすすめです。

ラーメン好きの方であれば、熊本ラーメンの源流である玉名ラーメンは外せないランチメニューといえます。

美味しいランチが食べられるお店、2軒目は居酒屋ランチが楽しめる「YOU蔵」です。居酒屋ランチはもはや定番と言ってもいいほど浸透していますが、居酒屋のランチ営業ははずれを引きにくい手堅い選択と言えます。

ランチが気に入ったら、夜の居酒屋営業の時に訪れることもできますので一石二鳥と言えます。旅行の楽しみの一つが地元の居酒屋に出かけることという人も多いですので、夜の居酒屋を偵察するために居酒屋ランチというのは理にかなった選択と言えます。

居酒屋YOU蔵では居酒屋らしいボリュームたっぷりのランチメニューや玉名ラーメンが楽しめます。地元の居酒屋の雰囲気を楽しみましょう。

玉野観光の途中で歩きつかれたら、休憩に立ち寄りたい素敵なカフェをご紹介したいと思います。「喫茶 Crema（クレマ）」は落ち着いた雰囲気のカフェですので、休憩には最適です。

「パントマイム」はボリューム満点のランチメニューが充実したカフェです。たっぷり観光してお腹が空いたら立ち寄りましょう。

玉名の人気カフェ、1軒目は「喫茶 Crema（クレマ）」です。落ち着いた雰囲気のとても居心地の良いカフェです。コーヒー系のメニューが豊富で、パスタやパニーニなどのランチメニューも充実してます。カフェラテを注文するとラテ・アートを描いてくれます。

カフェの立地は先ほどご紹介した、疋野神社と玉名駅の中間に位置しています。どちらからも徒歩で10分ほどですので、疋野神社を参拝した際に落ち着いた場所で休憩したくなったら、このカフェがおすすめです。

玉名の人気カフェ、2軒目は「パントマイム」です。こちらのカフェの看板メニューはボリューム満点のハンバーグと絶品のナポリタンがたっぷりと盛られたジャンボスペシャルです。ボリュームだけでなく味も絶品ですので、頼んでおいて損はありません。

先ほどご紹介した金魚の館と同じ長洲町にありますので、金魚の館を訪れた際に、がっつりとしたランチが食べたくなったら、こちらのカフェがおすすめです。

旅行の締めくくりはお土産選びです。ここではおすすめのお土産スポットをご紹介します。新幹線駅直結の「観光ほっとプラザたまララ」、アウトドアも楽しめる「道の駅 きくすい 菊水ロマン館」。利用される交通手段にあわせて便利なお店を利用しましょう！

玉名のおすすめお土産スポット、1軒目は「観光ほっとプラザたまララ」です。こちらのお店では玉名市をはじめとした熊本県北のお土産、特産品を購入することができます。

他にも熊本発のゆるキャラで今や全国区の知名度を誇る「くまモン」の公式グッズも取り扱っています。

立地は九州新幹線新玉名駅直結ですので、新幹線で玉名へやって来た人であれば、ぜひ寄りたいお土産屋さんです。

玉名のおすすめお土産スポット、2軒目は「道の駅 きくすい 菊水ロマン館」です。館内では野菜や果物など、地元の特産品が多数販売されています。

また、周辺の公園ではバーベキューやキャンプなども楽しめますので、玉名を車で観光する方にはおすすめの観光スポットです。

ここまで玉名の観光スポットや温泉、おすすめのランチ、カフェなどをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか？玉名は大河ドラマの「いだてん」で有名になりましたが、歴史あり温泉ありの魅力的な観光地ですので、熊本旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてください。