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そうめん・ひやむぎとは?
暑くてあまり食べる気がしない時でも、冷たいそうめん・ひやむぎなら、つるりと食べられるのではないでしょうか。そうめんによく似たものに、ひやむぎがあります。そうめん・ひやむぎは、見た目の太さ以外にどこに違いがあるのでしょう?
そうめん・ひやむぎ・うどんは、どれも小麦粉から作る麺です。そうめん・ひやむぎの世界は意外に知らない人が多いですが、その奥深さに触れれば、もっとそうめん・ひやむぎが好きになるでしょう。そうめん・ひやむぎの豆知識は人に自慢できる知識になります。
日本全国で作られるそうめん・ひやむぎは、その土地の風土や気候などによる違いだけでなく、麺の太さやコシの強さなど、地元の人たちが好むそうめん・ひやむぎとして育まれ受け継がれてきました。いろいろな麺を食べ比べて、自分に合ったそうめん・ひやむぎを見つけてみましょう。
そうめん・ひやむぎの歴史
そうめんの歴史は古く、今から1000年以上前に中国から伝わった「さくべい」が元になってできたと言われています。さくべいは、小麦粉と米粉を練って、細長く伸ばしたお菓子です。縄のように太かったため「むぎなわ」とも呼ばれていました。
古代中国の皇帝のこどもが7月7日に亡くなり、その直後に蔓延したのが熱病です。皇帝のこどもの好物だった「さくべい」をお供えしたところ、熱病がおさまりました。熱病が治ったことに由来して、日本でも無病息災を願うために七夕の日にそうめんを食べる習慣ができました。
日本ではお世話になった人にお中元としてそうめん・ひやむぎを贈って感謝の気持ちを伝えます。つまり、古来から人と人との間でそうめんがコミュニケーションツールとしての役割を果たしてきたのです。そうめん・ひやむぎのような「愛され麺」は世界中どこを探してもありません。
作り方の違い
そうめん・ひやむぎには作り方が手延べと機械式の2種類があります。手延べは棒状にした生地を2本の箸にかけ、ゆっくり引き延ばしていく作業を繰り返すことで、麺を細くしていく手法です。現在手延べで多く作られているのはそうめんで、手延べのひやむぎは少なくなりました。
機械式とは機械でこねた生地を刃物で細かく切って乾燥させる方法です。機械式ではひやむぎが主に作られていますが、そうめんも機械式で作られることがあります。手延べと機械式を見分ける方法は、手延べの場合パッケージに「手延べ」の記載があるので、しっかり確認しましょう。
そうめんとひやむぎの太さ
そうめん・ひやむぎ・うどんは原材料が同じです。麺の太さによって呼び名が変わります。太さの規定は機械麺と手延べ麺で変わります。機械麺では、そうめんは1.3mm以下、ひやむぎは1.3~1.7mmまでと決められています。ちなみに、うどんの太さは1.7mm以上です。
手延べて作られた場合は、1.7mm未満がそうめん・ひやむぎになります。1.7mm以上がうどんの定義です。機械麺の方が細かい規定が設けられています。そうめん・ひやむぎには乾麺のイメージが多いですが、半生タイプも発売されていて人気です。
そうめんは元々細いですが、信じられないほど極細のそうめんも存在します。三輪山本「土蔵囲い」細麺の太さは1mm、三輪山本「白龍」極細麺の太さ0.6mm、三輪山本「白髪」超極細麺の太さ0.3mmがあります。色んな麺の太さで比べてみるのも楽しいでしょう。
そうめんとひやむぎの違い
流しそうめんは宮崎県の高千穂町が発祥の地とされています。農作業の合間に竹と岩清水の冷水を使って食べたのが始まりです。流しそうめんはありますが、流しひやむぎはありません。ひやむぎはそうめんに比べて太く、流しても流れにくいです。
そうめん・ひやむぎの作り方は小麦粉に水と塩を加えて良く練り、ひも状に伸ばしてから表面に植物油を塗り、さらに細く引き伸ばして乾燥させます。夏場の食欲が落ちる時期でも、冷たいそうめん・ひやむぎは喉ごしがよく、食べやすいです。温かくして食べるのはにゅう麺と言います。
色づけされたそうめん・ひやむぎは、華やかさも加わり人気が高いです。麺に梅肉や抹茶などの色素を練り込む場合は、手延べでは通常の麺を延ばすよりも高度な職人技が必要になります。色づけされたそうめん・ひやむぎは切れやすいため、機械で作られる事の方が多いです。
味
そうめん・ひやむぎには麺の太さに違いがありましたが、味にも微妙に変化があります。そうめんもひやむぎも成分は同じですが、味覚センサーの機械で計測すると違いが現れました。そうめん・ひやむぎの違いは甘み成分にあります。そうめんとひやむぎでは、ひやむぎの方が甘いです。
麺の細さが細い方が、茹でた時にお湯の中にデンプンが溶け出しやすくなります。そうめん・ひやむぎを同じ量の麺を茹でても、茹でた後に食べるそうめん・ひやむぎでは、ひやむぎの方が甘みが強いです。「ひやむぎが好き」と言う人は、甘さを感じている人かもしれません。
カロリー
そうめん・ひやむぎのカロリーは茹でた後とゆでる前でカロリーに違いがあります。そうめん・ひやむぎはどちらとも栄養成分は原材料の小麦粉とほぼ同じです。米よりもビタミンB群やカルシウムが多いため、脂質や糖質の代謝を促進し、疲労感、倦怠感などを解消する効果があります。
そうめん・ひやむぎのカロリーは、茹でる前で100g当たり342kcalです。そうめん・ひやむぎを茹でると100g当たり127kcalまで減少します。たくさん具材を入れてにゅう麺を作っても1人分353kcalなので、胃が弱っているときや夜食にピッタリです。
そうめん・ひやむぎよりも低いカロリーなのは、うどんです。ざるうどんの100g当たりのカロリーは86kcalなので、ざるうどんはダイエットに向いています。
塩分
そうめん・ひやむぎの乾麺100g中に入っている塩分は、3.8gです。そうめん・ひやむぎを茹でた後の100gに含まれている塩分は、0.21gに減少します。そうめん・ひやむぎは茹でる時に塩分が溶け出すので、カットできる塩分は80%以上です。
茹でるとほとんどの塩分は溶け出しますが、厳しい塩分制限がある人は少しの塩分も気になるでしょう。現在では、そうめん・ひやむぎの塩分が気になる人に向けて無塩そうめん・無塩ひやむぎも販売されています。そうめん・ひやむぎを食べて暑い夏を乗り切りましょう。
そうめんとひやむぎのつゆレシピ
そうめん・ひやむぎを氷水に浸けて食卓に出す行為はNGです。そうめん・ひやむぎを氷水に浸けたまま食べると、氷のカルキ臭が麺に移ってしまいます。つゆもどんどん薄まるので、そうめん・ひやむぎは水をしっかり切ってから食卓に出しましょう。
あっさりした味わいのそうめん・ひやむぎはどんな食材にも合います。薬味のバリエーションを増やすだけでも、いつもと違ったそうめん・ひやむぎが味わえます。
そうめん・ひやむぎは茹で時間が短いため、麺類の中でも特に小麦の風味をよく味わえます。そうめん・ひやむぎの小麦の風味を最大限にいかすレシピは、オリーブオイルと天然塩の組み合わせレシピです。よく冷えたそうめん・ひやむぎにオリーブオイルと塩をかけて食べてみましょう。
そうめん・ひやむぎは茹でる時にカロリーや塩分が失われます。茹でた後にオリーブオイルと塩分を補うレシピです。使用する塩は、マジックソルトやガーリックソルトに変えても美味しく食べられます。オリーブオイルと塩のレシピは、そうめん・ひやむぎの基本のレシピです。
パクチーと蒸し鶏を使う、異国情緒あふれるエスニックなレシピの紹介です。作り方は鍋に鶏がらスープの素大さじ1、しょうゆ・ナンプラー小さじ1、おろしニンニク少々、水300ccを火にかけ、ひと煮立ちしたら火を止めます。冷めたら器に注いだらつゆレシピの完成です。
そうめん・ひやむぎは冷水でもみ洗いして、しっかり水気を切ります。そうめん・ひやむぎの上に蒸し鶏とパクチーとライムを飾ります。先ほど作ったつゆをそうめん・ひやむぎにかけて食べましょう。蒸し鶏にブラックペッパーを振ると、さらに美味しく食べられます。
そうめんとひやむぎを食べ比べしてみよう
そうめんとひやむぎを食べ比べてみて、ひやむぎに甘みを感じるか確認してしましょう。そうめん・ひやむぎによく合うのは、だしの効いた濃いめのめんつゆです。めんつゆにもこだわってみると、いつものそうめん・ひやむぎも脱マンネリできるでしょう。