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シャープナーと砥石で包丁の研ぎ方は違う!
食材の下ごしらえに欠かせない包丁製品にはさまざまな種類・素材がありますが、どのような種類・素材の包丁製品も使い続ければ切れ味が落ちてきます。
そんな包丁製品の手入れ道具として人気なのがシャープナー・包丁研ぎ製品と砥石製品ですが、シャープナー包丁研ぎ製品と砥石製品の研ぎ方法は同じではありません。研ぎ方法の違いは、シャープナー・包丁研ぎ製品と砥石製品の形状の違いからでも一目瞭然です。
シャープナー・包丁研ぎ製品は形状の種類によって3種類に区分されます。一般的に「シャープナー」と呼ばれるのがハンディタイプ(棒タイプ)シャープナー製品で、据え置きタイプシャープナー製品には手動型と電動型があります。
初心者にも扱いやすいと人気なのが据え置きタイプシャープナー製品で、シャープナー本体に溝があるのが特徴です。ところが砥石製品には、シャープナー・包丁研ぎ製品にみられる溝はありません。
溝がない点でいえばハンディタイプシャープナー製品と共通しますが、ハンディタイプシャープナー製品は手持ちタイプであるのに対し砥石製品は据え置きタイプです。
このようにシャープナー・包丁研ぎ製品と砥石製品には形状によって使い方も変わるため、正しい研ぎ方法もそれぞれ異なります。
シャープナーと砥石の性質の違い
シャープナー・包丁研ぎ製品と砥石製品は、性質にも違いがあります。簡単に手入れができるのがシャープナー・包丁研ぎ製品ですが、「研ぐ」ではなく「傷をつける」が表現としては正しいです。
傷をつけることで切れ味をよくするので、シャープナー・包丁研ぎ製品だけで手入れを行うことはおすすめしません。その点砥石製品は包丁製品の表面を削るので、その名の通り「研ぐ」です。
正しい研ぎ方法で行うと、手間はかかりますが包丁の刃を傷めることはありません。ただし刃が減ってしまうので、頻繁に行うのは避けた方が良いです。
さらに砥石製品は正しい研ぎ方法で行わなければ、研ぐ効果は期待できません。間違った研ぎ方法で手入れを行うと刃は研げませんし、かえって切れ味が悪くなることもあるので注意が必要です。
切れ味の持続性
シャープナー・包丁研ぎ製品と砥石製品は、効果の持続期間にも違いがあります。表面に傷をつけ切れ味をよくするシャープナー・包丁研ぎ製品の手入れは簡単ですが、効果は長く持続しません。
刃を削って手入れをする砥石製品は効果が持続しますが、手間がかかりますし正しい研ぎ方法で行う必要があります。しかも頻繁に手入れを行えば、刃が減ります。
そのためどちらも正しい研ぎ方法で行う必要がありますが、包丁本体を長持ちさせるのであれば状況に応じてシャープナー・包丁研ぎ製品と砥石製品を使い分けるのがおすすめです。
初心者でも簡単!据え置き型シャープナーを使った包丁の研ぎ方
手軽に手入れができる据え置き型シャープナー・包丁研ぎ製品にも、正しい研ぎ方法があります。研ぎ方法はシャープナー・包丁研ぎ製品によって異なるものもありますが、基本の研ぎ方法は同じです。
包丁をシャープナーの隙間にスライドさせる
据え置き型シャープナー・包丁研ぎ製品には、シャープナー本体に溝があります。溝内部には砥石が搭載されているので、「溝に刃を差し込む→包丁本体をスライドさせる」が基本の研ぎ方法です。
スライドさせるときについ力んでしまいますが、不要な力を入れないことも正しい研ぎ方法になります。さらに包丁の持ちをよくする研ぎ方法のポイントとしては「一定方向にスライドさせる」があります。
そのため据え置き型シャープナー・包丁研ぎ製品を使用する場合、前後の動きではなく奥から手前に引き寄せる動きの研ぎ方法がおすすめです。
初心者でも簡単!ハンディシャープナーを使った包丁の研ぎ方
コンパクトでスタイリッシュなデザインが人気のハンディ型シャープナー製品は据え置き型シャープナー・包丁研ぎ製品とは違い、手に持った状態で作業を行うのが基本の研ぎ方法になります。
刃に研ぎ石を当てて前後に動かす
ハンディ型シャープナー製品は、片手に包丁・片手にシャープナー製品を持った状態で作業を行うのが基本の研ぎ方法です。あとはハンディ型シャープナー製品を包丁刃部にあてて前後に動かすだけでよいのですが、角度をつける必要があります。
なおハンディ型シャープナーは包丁製品だけでなくはさみなどの手入れも可能ですが、シャープナー製品や手入れをする商品の種類によって刃にあてる角度が変わります。そのためハンディ型シャープナー製品の正しい研ぎ方法は、製品取扱書で確認するのがおすすめです。
初心者でも簡単!電動シャープナーを使った包丁の研ぎ方
手間をかけずスピーディに手入れができる電動型シャープナー・包丁研ぎ製品にも、正しい研ぎ方法があります。電動型シャープナー・包丁研ぎ製品の形状は据え置き型製品とよく似ており、本体にある溝に刃部を当てることで手入れができます。
そのため手入れをしたいタイミングで素早く作業が終わるのが電動型シャープナー・包丁研ぎ製品の特徴ですが、電動型製品ならではの正しい研ぎ方法があるので事前の確認がおすすめです。
包丁を機械に差し込み数回スライドさせる
電動型シャープナー・包丁研ぎ製品の構造や据え置き型製品とほとんど同じですから、研ぎ方法は「溝に刃部を差し込む→スライドさせる」が基本です。ただし溝内部に電動装置が搭載されていますから、据え置き型製品よりも早く作業が終了します。
そのためやりすぎに注意することが重要です。電動型シャープナー・包丁研ぎ製品も前後ではなく一定方向にスライドさせた方が良いですがスライドする回数は数回程度にし、やり過ぎないように注意しましょう。
初心者でも簡単!砥石を使った包丁の研ぎ方
伝統的な砥石製品を使った研ぎ方法は手間がかかる上にこつが必要なので、初心者向研ぎ方法としてはあまり適していません。しかも基本の研ぎ方法だと作業に時間がかかるので、忙しい時の研ぎ方法としては敬遠されがちです。
しかし砥石製品の研ぎ方法はシャープナー・包丁研ぎ製品の研ぎ方法とは違い、「研ぎ直し」を目的にした研ぎ方法であるのが特徴に挙げられます。
特に切れ味に鋭さが求められる包丁刃先部は間違った研ぎ方法をすると強度・耐久性が極端に落ちるため、包丁本来の強度・性能に注目するのであれば砥石製品による研ぎ方法が理想です。
砥石製品を使った研ぎ方法が難しいといわれるのは、研ぎ方法に適した角度をキープすることが難しいことにあります。砥石製品にはシャープナー製品のような溝はありません。表面がフラットなので、角度をつけるには包丁本体の角度を変える必要があります。
しかも包丁本体を傷めない理想の角度は15度なので、15度を手の感覚だけで再現できるようにするのが最も難しいです。最近は初めてでも理想の角度をすぐに再現できる便利な砥石製品もありますから、慣れないうちは機能付砥石製品を使うのも良いでしょう。
ちなみに道具を使わなくても15度を確認する便利な方法があります。実は包丁製品と包丁の間に小指の第1関節をはさんだ時の角度が概ね15度になるので、作業中も小指を使って角度を確認すれば初心者でも正しい角度を維持することができます。
なお砥石製品を使った研ぎ方法は、ただしい順番で作業を進めることも重要です。奥行きのある砥石製品ですが、幅はそれほど広くありません。そのため包丁全体を一度に研ぐのではなく、包丁の部分ごとに作業を進めるのが研ぎ方法の基本です。
包丁を部分で区分けする際は、包丁先端部・包丁中部・包丁根元部の3ブロックに区分けします。最初に作業を行うのは包丁先端部で、最後に仕上げるのが包丁根元部です。
先端がとがった部分から根元方向に向かって作業を進めるのが正しい研ぎ方法ですから、作業の順番としては「包丁先端部→包丁中部→包丁根元部」になります。ただし包丁根元部は作業がしにくい部分ので、15度よりもやや寝かした状態で作業を進めるのがおすすめです。
研ぐ前に砥石は水に濡らす
砥石製品を使った研ぎ方法も、角度や作業の進め方が分かれば初心者でも失敗がありません。ただし作業を始める前に準備が必要なのが、シャープナー・包丁研ぎ製品との大きな違いです。
シャープナー・包丁研ぎ製品は本体を濡らすことなく使えるので、気になった時にすぐ手入れができる手軽さがあります。しかし砥石製品は事前に濡らす作業が必要です。濡らすのは砥石製品本体ですが、面直し作業をする場合は面直し専用砥石も濡らす必要があります。
なお表面がフラットになっているのが砥石製品の特徴ですが、内部は3種類の粒子を組み合わせているので、本体内部まで水が浸透していなければ正しく研磨効果を発揮することはできません。
そのため表面のみを濡らすのではなく、内部粒子までしっかりと濡らすことが正しい研ぎ方法もポイントです。濡らす時間は本体素材や構造によって異なりますが、概ね15分かかります。なお砥石本体から小さな泡(粒子に含まれる空気)で判断する方法もあります。
濡らした直後は小さな泡が本体から噴出しますが、内部粒子が十分に濡れていれば泡はでません。ですから時間で確認するのが難しい場合は、泡の有無をチェックするのがおすすめです。
包丁の研ぎ方はシャープナーと砥石で使い分けよう!
包丁製品は定期的な手入れが必要ですが手入れ道具の種類によって正しい研ぎ方が違いますし、初心者に人気のシャープナー製品にも正しい研ぎ方があります。
なお手間のかかる砥石製品には初心者でもできる簡単な研ぎ方があるので、研ぎ方に合わせてシャープナー製品と砥石製品を使い分けるのがおすすめです。