鹿児島で自然を満喫できる離島25選!特色ある島々の魅力やアクセス方法をご紹介

鹿児島で自然を満喫できる離島25選!特色ある島々の魅力やアクセス方法をご紹介

本州最南端の鹿児島県には、美しい自然を満喫できる島がとてもたくさんあります。日帰りで気軽に行ける島もあり、訪れる人の心を鷲づかみにする魅力が溢れています。最北端の島から最南端の島まで、鹿児島の離島を余すことなくご紹介します。

    記事の目次

    1. 1.鹿児島は大小さまざまな島でできている!
    2. 2.日帰りできる島も?離島へのアクセス方法
    3. 3.鹿児島の離島2選:鹿児島最北端の景観美しい島
    4. 4.鹿児島の離島3選:穴場の絶景スポット満載!甑島列島
    5. 5.鹿児島の離島3選:毎年のヨットレースや漁業体験も
    6. 6.鹿児島の離島3選:宇宙から太古の自然まで!
    7. 7.鹿児島の離島7選:12の島からなるトカラ列島
    8. 8.鹿児島の離島7選:鹿児島最南端を含む奄美群島
    9. 9.魅力あふれる鹿児島の離島を訪ねよう!

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    鹿児島は大小さまざまな島でできている!

    Photo byWalkerssk

    日本本州の最南端である鹿児島県には、真っ青な広い海に浮かぶ大小さまざまな島があります。離島の数はとても多く、島の人口や島の総面積において鹿児島県が全国1位を誇ります。鹿児島には空港のある離島が多く、日帰りも実現するほど時間的に近くて便利な場所です。

    「島の名前は知っているけど、鹿児島県の島だということは知らなかった」という方もいるかもしれません。この記事では世界遺産である屋久島や、日帰りできる奄美大島、最南端の与論島まで、鹿児島の様々な島を一挙にチェックできますから、ぜひ最後までご覧ください。

    鹿児島の離島には人を惹きつける大自然と伝統文化が

    Photo by TerryChen - Blooming Beauty 綻放美麗的力量

    鹿児島の離島は海によって隔たれ、長い歴史の中で独自の風習が育まれてきました。離島には人の手が入っていない自然もあります。鹿児島の離島の気候は、ほぼ温帯と亜熱帯にまたがっています。離島には台風が頻繁に通るため、それに耐えうる建築や農産物などが発展してきました。

    鹿児島の離島は、サンゴが隆起した島や火山帯で噴火してできた島など、生い立ちは様々です。さらに、鹿児島の離島ひとつひとつに伝統的な文化があり、仮面神が現れるお祭りや、本州とは全く異なる方言を持つなど、そのどれもが訪れる人を驚かせ魅了します。

    島ならではの郷土料理も魅力

    フリー写真素材ぱくたそ

    鹿児島の離島には、豊かな自然により生まれた特産物も数多くあります。奄美大島には優しい味わいの鶏飯や、最南端の与論島では島魚を野菜とともにマリネ風に仕上げた郷土料理などがあります。特に新鮮な海の幸を味わうのは、離島を訪れなければ体験できない旅の醍醐味です。

    日帰りできる島も?離島へのアクセス方法

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    鹿児島から離島には、船だけではなく飛行機を利用して行けるところもあり、日帰りも実現します。数十年前に比べると、鹿児島から随分気軽に行けるようになりました。尚、鹿児島からの出発時間や空港・港の場所など、詳細は運行会社のホームページ等でご確認ください。

    鹿児島空港から飛行機で行ける離島は、薩摩硫黄島、種子島、屋久島、奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、そして最南端の与論島です。鹿児島便の本数や航空会社は離島によってそれぞれです。ちなみに、便の数が一番多い奄美大島・鹿児島間は、1日8便運行しています。

    鹿児島から離島まではフェリーも出ていますが、日帰り希望であれば、飛行機のご利用をおすすめします。

    鹿児島の離島2選:鹿児島最北端の景観美しい島

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    それでは鹿児島の特色ある島々を見ていきましょう。鹿児島には、最北端の獅子島から最南端の与論島と、南北約600キロメートルにわたって多くの離島があります。まず、鹿児島北西部の八代海に浮かぶ最北端の獅子島から、順にご紹介します。

    獅子島

    Photo byPublicDomainPictures

    「獅子島(ししじま)」は、鹿児島の西側、八代海の一番北に浮かぶ離島で、国内有数の化石の産出地として有名です。獅子島は約1億年前の白亜紀や、数千年前の古第三紀までの地層で覆われていて、アンモナイトなど多くの化石と出会え、地球の歴史を感じる離島です。

    獅子島は柑橘の島でもあり、島の西側の黒崎空中展望台から、山の斜面に広がる甘夏の木と青い海の絶景を望めます。獅子島近辺はリアス式海岸なので、多島海景観や沈降海岸地形の素晴らしい眺めを楽しめ、長崎県の雲仙普賢岳を肉眼でも見ることもできます。

    獅子島はフェリーで約20分の距離にあり、1日に8便出ているので、鹿児島から日帰りで行くことができます。

    桂島

    Photo byBarbaraJackson

    「桂島(かつらじま)」は、防波堤により小島と前島の2つの無人島とつながった島で、波風を凌ぐ静かな港が造られているため、漁業が主要産業となっています。鹿児島県出水市に近く、地理的にも恵まれた離島で、釣りを楽しむ人が訪れます。

    桂島全体が急傾斜になっており、最高点は54.6メートルで平坦地がほとんどありません。桂島の周囲は2.7キロメートル、人口は平成27年時点で8人と、鹿児島の離島の中でもとても小さな島です。鹿児島本土との定期船はなく、交通手段には漁船が利用されています。

    鹿児島の離島3選:穴場の絶景スポット満載!甑島列島

    フリー写真素材ぱくたそ

    甑島列島(こしきしまれっとう)は、鹿児島県薩摩川内市に属し、上甑島(かみこしきしま)・中甑島(なかこしきしま)・下甑島(しもこしきしま)の3島で構成されています。実は絶景スポットがたくさんあり、隠れた観光名所があるのが魅力の甑島列島です。

    甑島列島は、3島の人口を合わせても5000人より少なく、のんびりとした雰囲気で手付かずの自然を感じることができます。甑島列島は離島の中でも鹿児島本土に近いので比較的訪れやすく、日帰り観光も可能です。迫力ある絶景やダイビング、新鮮な海の幸を楽しみたい方におすすめです。

    上甑島と中甑島は橋で繋がっています。中甑島と下甑島の間は、2020年完成予定で藺牟田(いむた)瀬戸架橋を建設しています。橋の完成後には、3島を車で自由に行き来できるようになります。

    上甑島

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    上甑島の断崖絶壁には海を見渡すように建っている鳥居があり「甑大明神」が祭られていて、大岩自体がご神体とされています。この神様の名前が島の由来となり、上甑島と中甑島を繋ぐ、全長420メートルの橋にも「甑大明神橋」と名付けられています。

    甑大明神橋自体も、景色が美しい観光スポットとなっています。そして上甑島といえば、幅50mの砂州が約4kmも続く甑島一の景勝地「長目の浜」です。長い海の中道で隔たれた、淡水から海水まで水質が異なった4つの池があり、展望所からはその美しい絶景が望めます。

    ちなみに甑島列島は、鹿児島県いちき串木野市にある串木野新港からフェリー、川内港からは高速船が出ていて、日帰りで行けます。

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    上甑島には丹念に積まれた玉石垣が続く里武家屋敷跡や、無人全自動の巨大な風力発電所もあります。水中展望船に乗って、色鮮やかな熱帯魚や珊瑚礁が広がる、神秘的な海の世界を鑑賞することができます。甑島唯一の天然温泉もあり、魅力が詰まった楽しい島です。

    甑島全体では、ブリや鹿児島名産のキビナゴ漁などの水産業が盛んです。特に鹿児島名産キビナゴは全国トップクラスの漁獲量を誇り、島のいたる処で、新鮮で上質な海鮮を安く食べられます。南国フルーツが旬の時期に訪れると収穫を体験できる「甑フルーツ園」もあります。

    中甑島

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    甑島列島の中部に位置する中甑島は3島の中で最も小さく、住所は上甑町平良となっています。野生種のカノコユリの保護のために野焼きなどが行われていて、上甑島や下甑島に比べてススキ草原が多く広がっています。自然を感じる、のんびりとした島です。

    中甑島には、鹿児島から直接出ているフェリーはありません。中甑島へ行くには鹿児島からフェリーで上甑島か下甑島で降り、橋を渡ります。

    下甑島

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    下甑島は九州唯一の海洋深層水の取水地で、製塩方法も天然のミネラル分が豊富な塩の産地です。甑島の豊かな自然が育んだ海の生き物たちが生息していて、ダイビングやシュノーケリングを楽しむことができます。初心者でも安心して利用できる体験コースも用意されています。

    甑島列島・最南端の下甑島には比較的標高の高い山があり、自然林が残存しています。下甑島の姫浦層群の地層から、白亜紀後期の草食恐竜の歯の化石が発見され、極めて貴重な地層が残っている島です。特色ある山、断崖絶壁が豪快な海の風景と、唯一無二の絶景があります。

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    瀬々野浦の沖合海上には高さ127メートルもの大きな奇岩があり、その姿がフランスの偉人ナポレオン横顔に見えることから、「ナポレオン岩」と呼ばれています。このような奇岩や迫力満点の断崖絶壁を間近で見られる海上クルーズも、天候が良ければ運行します。

    鹿児島の離島3選:毎年のヨットレースや漁業体験も

    Photo byAndypoland

    続いて、鹿児島本土の南の海に浮かぶ竹島(たけしま)、硫黄島(いおうじま)、黒島(くろしま)の3つの島で構成される「三島村」をご紹介します。3島それぞれの人口は100人前後の小さな村で、毎年8月にはミシマカップヨットレースが開催され、多くの海好きが集まります。

    また、離島の周辺は好漁場で、島暮らしに興味がある方や家族連れでの漁業体験もできます。島では高級食材の伊勢エビ漁が盛んです。さらに黒毛和牛ブランドの「みしま牛」の他、竹林の面積が島の約4割を占める「たけのこ」産地でもあり、海の幸・山の幸に恵まれた村です。

    竹島

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    鹿児島市から最も近い離島である、周囲12.8キロメートルの竹島は、その名のとおり全体が竹林で覆われていて、起伏の少ない平坦な島です。牧草も多く植えられていて、緩やかな丘陵地に広がる放牧場では、黒牛がのんびりと過ごしています。

    竹島の豊富な竹林で育まれた、たけのこの王様と呼ばれる大名竹の子は、柔らかい食感と味の美味しさから、お土産に人気の特産物となっています。竹島には約3000年以上前から人が住んでいたと言われていて、島のあちこちに縄文後期の遺跡地が残されています。

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    竹島南岸には切り立った断崖に囲まれた天然の入り江があり、漁船の避難港として利用されています。その迫力ある白亜の断崖と青く澄んだ綺麗な海は、自然の造形美そのもので、日本であることを忘れさせるほど圧巻の眺めを味わえます。

    集落内の道路を横切るほどの大きな「ガジュマルの門」は、まるで門のようにそびえ立ち、その神がかった姿から竹島のシンボル的存在になっています。龍神を鎮めるために建立されたと言われる聖大明神社は、背の高い竹に囲まれた境内で、夏でも涼しいパワースポットです。

    硫黄島

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    硫黄島(いおうじま)と聞くと、東京都小笠原諸島の硫黄島(いおうとう)や、長崎県の伊王島などを連想するかもしれませんが、ご紹介するのは鹿児島県三島村の真ん中に位置する硫黄島です。海底火山の一つで、硫黄岳からは白煙が絶え間なく出ている、地球のエネルギーに満ち溢れた島です。

    硫黄島は神秘的な海岸線を描いています。湧き出た温泉が海の色を染め、島との境目は黄色で、海に向かって徐々に青になるグラデーションが美しく、七色の海と表現されます。海岸沿いに湧き出た露天風呂は、野趣あふれるロケーションと効能から、日本名湯百選にも選ばれています。

    訪れたら必ずふたりは結ばれると言われている「恋人岬」という名所もあります。硫黄島は鹿児島から飛行機で50分の距離にあり、日帰りで観光できます。

    黒島

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    黒島は三島村3島の中で最も面積が大きく、人口も一番多いです。黒島には標高620メートルの山があり、ミニ屋久島と言われるほど豊かな森林が広がっています。川も多く豊富な水を蓄えていて、島の岸の断崖では森林から湧き出る清水が滝となり流れ落ちます。

    縦に亀裂の入った奇岩の断崖絶壁が間近で見られる貴重な景観の塩手鼻や、朝日と夕日が見れる赤鼻などの絶景スポットが多くあります。離れ瀬がたくさんあり、絶好のフィッシングポイントが散在していて、釣りマニアにはたまらない島です。

    鹿児島の離島3選:宇宙から太古の自然まで!

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    続いて紹介する3つの離島は、鹿児島の離島の中でも全国的に有名な島々です。日本国内では最も宇宙に近い島である種子島や、太古の自然を全身で感じられる、他に類を見ない屋久島、爆発的噴火で話題となった口之永良島をご紹介します。

    種子島

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    鹿児島県の種子島(たねがしま)は鉄砲伝来の地としての歴史をもち、また、衛星打ち上げ基地の宇宙センターがあり、日本において大きな役割を担っています。種子島は綺麗な青い海と白い砂浜に囲まれているため、世界一美しい発射場と言われています。

    無料で宇宙センターの施設案内ツアーに参加することができます。このツアーはとても人気があるため、事前予約がおすすめです。種子島の見どころは他にも、鉄砲伝来の碑や、干潮時にしか入れない神秘的な空間の洞窟、透明度抜群の海水浴場などがあります。

    鹿児島から種子島までは、飛行機で約40分、高速船は約1時間50分~2時間30分、フェリーを使うと約4時間10分の距離にあり、日帰りで訪れることもできます。

    屋久島

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    屋久島(やくしま)は、日本ではじめて世界自然遺産に登録された場所です。九州最高峰の宮之浦岳(標高1936メートル)をはじめ、1000メートル超えの山が40峰以上もあり、樹齢4000年とも言われる縄文杉が君臨するほど、太古の昔からの手付かずの豊かな自然があります。

    屋久島の面白いところは、鹿児島という南国の位置にありながら亜熱帯から冷温帯までの気候が存在しているところです。標高が上がるほど、鹿児島の気候から北海道の気候に近づきます。さらに、日本で最も雨が多い場所でもあり、多量の雨が屋久島の大自然を育みました。

    自然や気候など、世界的に見ても屋久島のような場所は稀有で、一年を通して多くの登山客が訪れます。鹿児島から飛行機が1日4便出ている上に高速船もあるので、日帰りでも行けます。

    口永良部島

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    口永良部島(くちのえらぶじま)は屋久島の西方約12キロメートルに位置し、ひょうたんの形をした島全体が、屋久島国立公園に指定されています。2014年、2015年の噴火で、世間で大きなニュースとなりましたが、現在は噴火警戒レベルは下がり、島民も避難から戻っています。

    新岳が火山活動を続けており、自噴温泉が島の名所となっています。手つかずの大自然が広がる島で、元気に跳ねる野生のシカや放牧された牛に出会うこともあります。暖流と寒流が混ざり合う、釣り人には絶好の漁場でもある島です。

    口永良部島への交通手段は、屋久島からのフェリーがあります。フェリーは1日1便、約1時間40分の距離にあります。

    鹿児島の離島7選:12の島からなるトカラ列島

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    鹿児島の南の海、屋久島と奄美大島郡に挟まれた、南北に長い島々があります。有人島7島、無人島5島が集まった全12島の「トカラ列島(十島村)」です。トカラの語源は、沖の海原という方言の「トハラ」や、アイヌ語の「トカプ」など諸説あると言われます。

    トカラは、漢字で吐噶喇と表記されます。このトカラの島々は、それぞれに特色があり、口之島・中之島・諏訪之瀬島・悪石島・小宝島は温泉の島、小宝島・宝島は珊瑚礁の島、中之島の御岳と諏訪之瀬島の御岳は、現在も噴煙を上げている活火山です。

    毎年秋に有人島の7島を縦断する「トカラ列島島めぐりマラソン大会」が開催されるなど、一体感のある列島です。では、トカラの島々をひとつずつ見ていきましょう。

    口之島

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    トカラ列島の最北端、口之島(くちのしま)には、多くの温泉ファンが訪れる秘湯「瀬良馬温泉(セランマ温泉)」があります。亜熱帯植物に覆われた自然の中にあるので、島民手作りの露天風呂からの眺望が素晴らしく、セルフで湯量や温度を調整できるユニークな温泉です。

    西之浜漁港近くにある「平瀬海水浴場」も人気です。海岸の岩礁を掘って造られた天然リーフの海水プールが、干潮時に出現します。リーフに囲まれた海水の中で、小さな魚と一緒に泳ぐことができます。島の周りには多くの魚釣りスポットもあります。

    口之島をはじめとしたトカラ列島へ行くには、鹿児島港や奄美大島の名瀬港からフェリーを利用するので、日帰り観光は難しいです。のんびりできるときに行くのがおすすめです。

    中之島

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    中之島(なかのしま)には約160人の島民が住んでいます。中之島は、トカラ列島の中で最も人口や世帯数が多く、面積もトカラで1番の大きさです。「七島の中ほどにある島」であるということに由来して、中之島という地名になったと言われています。

    トカラ列島最高峰979mの御岳は登山も可能で、「トカラ富士」の愛称にふさわしい稜線の美しさをもつ山です。噴煙が上がっている様子も間近で見られます。麓の高原では、天然記念物の「トカラ馬」という、西洋種の影響を受けていない小型馬の在来種が放牧されています。

    中之島の南東に浮かぶ飛び瀬の「平瀬」では、ウメイロモドキ・ヒラアジ・メジナなどが釣れる、魚が豊富なスポットです。

    諏訪之瀬島

    Photo byfradellafra

    諏訪之瀬島(すわのせじま)は、中之島に次いで二番目に大きな島です。ここには、島々に伝わる乙姫の伝説があり、時折、乙姫様が海から上がって物思いにふけると言われる洞窟があります。山がぱっくりと口を開けたような大きな洞窟で、中から碧い海を眺めることができます。

    諏訪之瀬島にも秘湯があります。陸伝いでは行けず、船でしか辿り着けない「作地温泉」です。諏訪之瀬島唯一の温泉ですが、船が作地温泉に行くのは、満潮で海が穏やかな時などに限られますので注意しましょう。とてもワイルドな、ゴツゴツした岩に囲まれた天然露天風呂です。

    平島

    Photo byDominikSchraudolf

    トカラ列島中央部に位置するのが、平島(たいらじま)です。名前は平島ですが、これまでのトカラの島々同様、火山地形の起伏が激しい島です。夏場になると、南之浜海岸で放牧されている牛が水浴びをして、離島ならではの風景を眺めることができます。

    東之浜港沿いには、自然現象でできた美しく大きな潮溜まりがあり、中では魚や貝の観察ができます。平家伝説ゆかりの史跡とされる大きな洞窟「平家の穴」や、樹齢1000年を越えるガジュマルの木などがあり、歴史の残る島です。平島には公衆浴場の「あかひげ温泉」があります。

    悪石島

    Photo byDEZALB

    神々の集まる島として知られる悪石島(あくせきじま)には、古くから伝わる奇祭「ボゼ祭り」があります。強烈な印象を与える奇抜な仮面神ボゼが、太鼓の音を合図に現れ、人々の邪気を払います。ユネスコの無形文化遺産のひとつとして登録されています。

    悪石島には自然遊歩道があり、亜熱帯性植物がジャングルのように生い茂った、手つかずの自然を感じられます。海を眺めながら入浴できる、硫黄泉の露天風呂もあります。癒しのスポットや神秘的なパワーがある神の島として、独特の雰囲気を持った離島です。

    小宝島

    Photo byauntmasako

    トカラ列島の有人島では一番小さな小宝島(こだからじま)です。小宝島は周囲約4kmで、のんびり歩いても約1時間で一周できます。サンゴ礁が隆起してできた島で、集落に向かうとパパイヤやバナナの樹、ソテツ、アダン、ハイビスカスが生い茂り、南国の空気が漂います。

    不思議な奇岩が島の至るところに立っていて、中には小宝島のシンボルでもある「ウネ神」と呼ばれる、神のような存在の岩山があります。サンゴが隆起した島でありながら温泉も湧き出ていて、海の音を聞きながら海辺の開放的な混浴露天風呂を楽しめます。

    宝島

    フリー写真素材ぱくたそ

    トカラ列島の最南端の離島である宝島(たからじま)はハートの形をした島で、小宝島同様サンゴが隆起した平坦な島です。宝島のすぐ南には奄美大島があり、船で3時間ほどの距離にあります。白砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる美しい島です。

    昔、イギリスの海賊・キャプテンキッドが財宝を隠したことから「宝島」と名付けられたと言われています。国内外から多くの探検家や賞金稼ぎが訪れましたが、未だにその財宝は見つかっていません。しかし、隠された財宝の伝説が現代まで残る、ロマンのある島です。

    ちなみにトカラ列島は温帯と亜熱帯の区分の中間にあり、列島の中でその境界は明確ではありませんが、温帯の最南端であり、亜熱帯の最北端の島々といえます。

    鹿児島の離島7選:鹿児島最南端を含む奄美群島

    Photo byTommy_Masa

    続いて、鹿児島本土から遠く離れた最南端の離島、奄美群島をご紹介します。奄美群島は、日本の離島でもトップクラスの大きさを誇る奄美大島をはじめ、加計呂麻島、請島、喜界島、徳之島、沖永良部島、そして鹿児島最南端の与論島から成ります。与論島のすぐ南は沖縄本島です。

    奄美群島は、数千人、数万人の有人島がほとんどで、空港も奄美大島から最南端の与論島まであり、鹿児島から日帰りができます。ただ、日帰りでは回りきれないほど素晴らしいスポットがたくさんあるので、島を満喫するなら連泊できるときがおすすめです。

    奄美大島

    Photo byCCPAPA

    鹿児島市から約380km南に位置する奄美大島(あまみおおしま)は、周囲461キロメートル、人口が6万人近くの大きな島で、すぐ南に加計呂間諸島があります。亜熱帯植物の原始の森が広がる奄美大島には、天然の亜熱帯広葉樹やマングローブ原生林といった、貴重な自然を体感できます。

    奄美大島は「東洋のガラパゴス」と言われるほど、天然記念物も生息する動植物の宝庫です。見た目が可愛らしいアマミノクロウサギや、野鳥のアマミヤマシギなど、多数の固有の動植物が暮らしていて、奄美大島はその保護に取り組んでいます。

    Photo bysathish_artisanz

    奄美大島には、深い森や南国感漂うビーチなど、来る人を魅了する名所が多くあります。さらに1300年の歴史を持つ高級絹織物の大島紬や、サトウキビを原料とした鹿児島の中でも奄美群島でしか製造されない黒糖焼酎など、特産品やお土産も豊富にあります。

    奄美大島には東京や大阪、沖縄などと繋がる空路があり、鹿児島の離島の中では比較的交通面で便利な島です。また、奄美大島と、鹿児島最南端の与論島を含む奄美群島間では飛行機も飛び交っているので、中継地点としての役割も担っています。

    加計呂麻島

    Photo byPublicDomainPictures

    加計呂麻諸島は、加計呂麻島(かけろまじま)と請島(うけしま)、与路島(よろしま)から成り、加計呂麻島はその中で一番大きく、奄美大島に最も近い島です。奄美大島最南端の古仁屋(こにや)港からフェリーで約25分の距離、1200人ほどの島民が住んでいます。

    島は険しい山々に囲まれていますが、青く美しいビーチもあります。海岸沿いに、樹齢250年から300年ともいわれるデイゴ並木が続きます。毎年5月下旬~6月上旬は、濃く鮮やかなオレンジの花を咲かせ、観光客を南国気分に浸らせるスポットです。

    鹿児島本土から、加計呂麻諸島には直接行けません。まず奄美大島に向かい、フェリーを使って加計呂麻諸島へ行きます。

    請島

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    請島へ行くには、奄美大島から出るフェリーのみが交通手段です。島の由来となるウケユリが自生している、のどかで美しい場所です。島の集落には請阿室(うけあむろ)と池地(いけじ)の2つがあり、人口200人ほどの小さな島です。

    加計呂麻諸島の請島と隣の与路島には、国土交通省が認めた、次世代に引き継ぎたい島の景観である「涼を呼ぶサンゴの石垣」があります。ウケジママルバネクワガタをはじめ、様々な珍しい昆虫が生息していて、固有の花や野鳥も見られます。

    喜界島

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    喜界島(きかいじま)は、奄美大島の東側に位置する島です。およそ10万年前にサンゴ礁が隆起してできた島で、山が多い奄美大島とは対照的に平坦で小さな島です。現在でも年間平均約2㎜の速度で隆起していて、この隆起速度は世界でもトップクラスと言われています。

    サンゴ礁でできた島なので、喜界島にある垣根は全部サンゴです。その垣根のすきまから南国の花や植物が顔をのぞかせています。喜界島の中央部にある標高203メートルの高台は、太平洋と東シナ海が一望できる絶景スポットです。

    喜界島へ行くには、鹿児島から飛行機が出ています。直行便が1日2便の他、奄美大島で乗り継ぐ便もあります。鹿児島旅行の際は、日帰りで行ける喜界島にぜひ立ち寄ってみましょう。

    徳之島

    Photo by cotaro70s

    徳之島は奄美大島のすぐ南に位置し、500年の伝統ある闘牛大会やトライアスロン大会といった情熱的なイベントが行われる島です。特に闘牛大会は年に20回以上行われ、1トンもの超巨大な牛が競技場で戦う姿に人々は魅了され、島全体が熱気に溢れます。

    また、美しい海に囲まれたロケーションと起伏に富んだ地形はトライアスロンに適しており、全国から多くの鉄人たちが集まります。

    Photo by t.shigesa

    徳之島には樹齢300年を超えると言われる巨木があり、ケンムン(精霊)が宿るとされています。また徳之島は出生率も高く「子宝の島」として有名ですが、鹿児島の離島の中では「長寿の島」とも言われ、ギネスブックに長寿世界一と認定された方もいるなど、命のパワーがある島です。

    徳之島には、鹿児島から飛行機を利用して日帰りで行けます。飛行機は、直行便が1日4便出ている他、乗り継ぎの便もあります。

    沖永良部島

    Photo by atk1983

    沖永良部島(おきえらぶじま)は、鹿児島県でありながら沖縄本島に近く、その南の与論島とともに琉球文化が混ざった島です。亜熱帯の色鮮かな花々が一年を通して見られ、春になるとエラブユリやフリージアなどが咲き、訪れる人を癒す「花の島」として有名です。

    島の地下には大小300近くの鍾乳洞があり「洞窟の聖地」と呼ばれていて、その代表となるのが昇竜洞です。一滴一滴の雫が長い年月を経てつくり出した神秘的な世界が広がり、地元ガイドによる洞窟探検ツアーを楽しめる、全国有数の人気スポットです。

    Photo byernie114

    高さ約50メートルの断崖絶壁に打ち寄せる荒波の迫力や、日本一のガジュマルの木を見ることができ、西郷隆盛が上陸し島民と交流した歴史もあるなど、見どころ満載の島です。

    沖永良部島は、鹿児島からの飛行機が1日3便あり、本土から気軽に日帰りで行けます。また、沖永良部空港と徳之島空港間で直行便が1往復しており、移動するにも便利です。

    与論島

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    鹿児島最南端、鹿児島市から南へ約590kmの与論島(よろんとう)は、その美しさから「東洋に浮かぶ一個の真珠」と言われています。与論島は真っ白な砂浜に囲まれ、澄みきった宝石のようなエメラルドグリーンのの海は「ヨロンブルー」と呼ばれ、多くの人を魅了します。

    戦後、沖縄が復帰前だった時代は鹿児島の与論島が日本最南端だったため、小さな島に年間15万人の観光客が訪れていました。与論島の砂浜には、星の形をした星砂や色とりどりの貝殻があり、リーフに囲まれた遠浅で美しい海は息を呑む美しさがあります。

    フリー写真素材ぱくたそ

    干潮時に姿を現す純白の砂浜「百合ヶ浜」は、与論島で一番の絶景スポットです。条件が揃ったときにしか出会えない幻の場所です。与論島は一年を通して温暖な気候で、ゆるやかな島の雰囲気と感動的な景色が、大きな癒しを与えてくれます。

    与論島には、特産の黒糖焼酎を盃に注ぎ次々に回して飲む「与論献奉」で、島外の人をもてなす文化があります。ギリシャのミコノス島と姉妹都市であるため、白を基調とした美しい建物が与論島のあちこちで見られるなど、独特の魅力がある心温かな島です。

    与論島は鹿児島の最南端にありますが、鹿児島や沖縄から直行便を含めた飛行機が出ているので、日帰りで行ける島です。

    魅力あふれる鹿児島の離島を訪ねよう!

    Photo byPexels

    鹿児島の離島についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?有名な屋久島や最南端の与論島だけでなく、鹿児島の離島には、ひとつひとつ独自の個性があり、魅力が詰まっています。日帰りできる島がたくさんあるので、鹿児島の離島に興味を持った方は、ぜひ気軽に訪れてみましょう。

    福島山田
    ライター

    福島山田

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