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広島のお土産といえば
広島のお土産と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。もみじ饅頭や尾道ラーメンなどを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、広島のお土産は他にもたくさんあります。
広島土産のお菓子はもみじ饅頭以外にも
広島のお土産で有名なものは、「川通り餅」や「からす麦の焼きたてクッキー」、「桐葉菓」など古くから親しまれているものも多いです。
一方で、「はっさくゼリー」や「レモンケーキ」、「ひとくちマスカット」、「尾道プリン」、「バターケーキ」などメディアやSNSが発達してから広まったお土産もあります。
広島のバターケーキがテレビ番組で話題に
広島のお土産をいくつか羅列しましたが、その中でも特にご紹介したいのが長崎堂の「バターケーキ」です。長崎堂はあの「秘密のケンミンSHOW」に出たことがあります。
テレビ出演したことにより、人気に火が付きました。メディアに取り上げられると一気に認知度が上がるため、広島ではもともと有名だったバターケーキが県外でも有名になりました。
バターケーキとはどんなお菓子?
バターケーキがいったいどんなお菓子かご存じでしょうか。バターケーキと同じようなお菓子にパウンドケーキがありますが、二つに違いがあるのでしょうか。
実はバターケーキとは、バターの分量が多いケーキのことを指します。基本的に小麦粉と砂糖とバターと卵の量が同じケーキをバターケーキと呼びます。
しかし、パウンドケーキにもバターは含まれているため、パウンドケーキもバターケーキと同様なものと捉えることができます。
広島・長崎堂のバターケーキとは?
広島なのに長崎堂という名前、不思議に感じてしまいます。しかし、それには理由がありました。長崎でカステーラの製法を研究した初代店主がより美味しい品物を、と改良してできたお菓子がバターケーキです。
長崎で修業を積んだ結果広島のお店の名前が長崎堂となったわけです。また、バターケーキのもとを辿るとカステーラに行きつくというのも面白いです。
広島・長崎堂はバターケーキ専門店で有名
長崎堂の初代店主が生み出したバターケーキは今も当時の味を受け継いでいます。そのため、長崎堂はバターケーキの専門店として、当時のスタイルを守り続けています。
1955年に長崎出身のカステラ職人だった先代が創業
広島・長崎堂は1955年、広島の中町で創業しました。当時は卸売りを中心にカステラの他に和菓子などの取り扱いもありました。
1961年、カステラの改良を重ねてきた店主の努力の結果、カステラよりさらに美味しく滋養のあるバターケーキが誕生しました。ここからバターケーキが長崎堂の看板商品となります。
バターケーキ専門店となって半世紀、広島では定番のお土産となりました。次世代へのステップアップのため、この年に本店が改装オープンされています。
カステラを美味しくアレンジした焼き菓子を開発
広島・長崎堂の店主、小川次男は長崎出身のカステラ職人でした。長崎でカステーラの製法を研究し、それをバラックで売ったのが長崎堂の始まりだったのです。
もともとバターケーキというものが存在したのではなく、カステラを改良し続けた結果辿り着いたのがバターケーキでした。今日愛されているバターケーキは、小川次男が生み出した奇跡の逸品なのです。
和菓子屋からバターケーキ専門店に
広島・長崎堂は、創業当初はカステラや和菓子を販売するお店でした。しかし、店舗を構えてから数年後、カステラの改良が進んた結果、バターケーキが店頭に並ぶようになります。
その美味しさも相まってバターケーキが長崎堂の人気商品となっていきました。人気商品・看板商品となった結果、今ではバターケーキのみを専門で作るお菓子屋さんへと転換していきました。
地元広島で愛される老舗に
創業から60年以上経った現在でも、広島・長崎堂のバターケーキは地元の人々から人気があります。贈答用にまとめてたくさん購入する人が多いのが特徴です。
初代店主が試行錯誤の末作り出したバターケーキは時代が変わっても、地元広島の人々から愛され続けています。
広島・長崎堂のバターケーキが人気
広島・長崎堂で作られるバターケーキは、地元の人からはもちろん、メディアの出演をきっかけに県外の人にも有名になり、大勢の人から愛されるお土産として人気となりました。
長崎堂のバターケーキはいったいどんなお菓子なのでしょうか。カステラの改良から生まれたバターケーキですが、カステラとの違いはあるのでしょうか。
お土産として人気ということですが、賞味期限はどの程度なのでしょうか。数々の疑問にお答えしていきます。
しっとりフワフワの食感で食べやすい
バターケーキはクリームやフルーツなどの装飾は一切なく、見た目はただの丸いスポンジケーキです。しかし、スポンジケーキよりしっとり滑らかな口当たり、しかしふわっとした噛み応えが残るように作られています。
一般的なバターケーキはバターがかなり入っているため、ずっしりとした食感が特徴ですが、広島・長崎堂のバターケーキはふわっとした食感としっとりした食感が丁度良いのが特徴です。また、カステラと比べると、バターの風味が口いっぱいに広がるため、カステラより贅沢な気分を味わえます。
常温だとふわっとした食感を存分に楽しめますし、トースターで温めるとカリッと香ばしい食感になります。また、冷蔵庫で冷やすと、よりしっとりした口当たりになるため、お好きな食べ方を見つけるのも楽しいです。
バターが軽く甘さ控えめなのでたくさん食べてしまう
広島・長崎堂のバターケーキは、カステラが高級品だった世代の地元の人から特に愛されています。その理由は、バターケーキに対して高級なイメージがあるからです。
さらに、食べやすい甘さも人気のひとつとなっています。特に年配になってくると、くどすぎるお菓子は敬遠されてしまいますが、長崎堂のバターケーキは甘ったるくなく甘さ控えめに作られているため、いくらでも口に運んでしまえるようです。
そういった理由もあり、年配の方からはとても喜ばれるお土産です。もし、年配の方へのお土産で迷ったら、是非バターケーキを候補に挙げていただきたいです。
作りたてを販売・売り切ったらその日は終了
広島・長崎堂は工場と販売店舗を兼ねています。そのため、毎日作りたてのバターケーキを店頭販売しています。その日の分が売切れたら午後には閉店してしまうため、注意が必要です。
手に入りにくいからこそ食べてみたくなる
広島・長崎堂は、毎日バターケーキを求めるお客さんが店舗の外まで行列を作るほどの有名店なため、午前中でその日の分が売切れてしまうことも多々あります。
手に入れることが難しいものだと思うと、より一層美味しさに磨きがかかるような気がします。飽食の現代、長崎堂のバターケーキ以外にも美味しいものはたくさんあります。それでも一度食べたら忘れられない何かを持っているのが長崎堂のバターケーキです。
広島・長崎堂のバターケーキが買えるお店や購入方法
広島・長崎堂のバターケーキは長崎堂本店でしか入手できないのでしょうか。バターケーキの購入方法や購入場所をご紹介しますので、実際に購入する際は参考にして下さい。
広島市内にある長崎堂のお店でしか買えない
基本的には広島市内にある長崎堂本店でしか購入ができません。広島駅などでバターケーキが売られているという情報がありますが、これは他店舗のバターケーキとなるため、長崎堂のバターケーキを食べたい方は本店まで足を運ぶ必要があります。
住所 | 広島県広島市中区中町3-24 |
電話番号 | 082-247-2618 |
行列必至!購入は午前中がおすすめ
先ほども申し上げた通り、長崎堂のバターケーキはなくなり次第終了となります。そのため、早ければ午前10時より前に売り切れてしまうこともあります。
広島・長崎堂は午前9時開店ですが、開店10分前にはすでに10人程度並んでいることもあるそうなので、開店と同時に買いに行くことをおすすめします。
現金のみ・前金制で予約できる
広島・長崎堂は基本的に予約も不可となっていますが、事前に店舗で注文し、お金を払っておけば当日購入することができます。誕生日ケーキの予約と同様の手法でなら予約可ということです。
購入する場合、カードや電子マネーの支払いはできないため現金を用意して下さい。また、電話やFAXで予約して取り置きしてもらうことも不可ですので、どうしても購入したい方は事前に前金で予約するか、当日開店と同時に並ぶ必要があります。
現金書留でお取り寄せできる
なかなか購入経路が少なく手に入りにくい長崎堂のバターケーキですが、県外からでも取り寄せる方法があります。
広島・長崎堂は「現金書留」でのみ宅配の注文を受け付けています。ケーキの大きさ、注文個数、送付先住所、氏名、電話番号、配達希望日時を明記したうえ、ケーキの代金+送料を「現金書留」で注文することができます。
お釣りが出ないように注意が必要です。また、日曜日や祝日、GW、8月、12月、年末年始はケーキの受付を行っていないため、HPを一度よく確認してからお買い求め下さい。
バターケーキのサイズや値段
広島・長崎堂のバターケーキはサイズを選べるようになっています。用途に合わせてサイズを選んで購入して下さい。バターケーキのサイズと値段は以下の通りです。
小(18cm)が税込960円、中(21cm)が税込1200円、大(中2個)が税込2400円です。店舗で直接購入する場合、小サイズは人気が高く比較的早めに売り切れるため、早めに並ぶことをおすすめします。
バターケーキの賞味期限や美味しさを保つ保存
広島・長崎堂のバターケーキは素朴な味ゆえリピーターが大変多い人気商品です。そのため、旅行や出張で訪れた方もよくご購入されます。
遠方から来てバターケーキを購入する人は賞味期限が気になるのではないでしょうか。賞味期限や美味しさを保つ保存方法についてご紹介します。
バターケーキの賞味期限は1週間
広島・長崎堂のバターケーキの賞味期限は1週間です。バターケーキは水分が少ないため日持ちすると言われています。
また、クリームやフルーツなど余計な装飾がいっさい入っていないのも賞味期限が長い理由です。フルーツなどが入っていると、水分量が異なってきてしまい、賞味期限が短くなってしまいます。
また、夏場・冬場でも賞味期限は変わってくるため、できるだけ美味しく食べきりたい方は賞味期限関係なく早めに食べることをおすすめします。
常温(25度以下)で乾燥を防ぎながら保存する
また、品質を長持ちさせるためには、賞味期限以外に保存方法も重要です。ふわふわしっとりした食感を失わせないために、バターケーキがくるまれている包み紙をして常温(25℃以下)で乾燥を防ぎながら保存しましょう。
賞味期限が長い理由には、バターが入っていることも関係しています。どうしてバターを入れると賞味期限を長く設定できるのかというと、バターが水分を含まないためです。痛む原因は水分なので、その点バターケーキは賞味期限を長く設定できるわけです。
また、作りたてはふわふわ食感で美味しいですが、ラップを巻いて少し置いてから食べると全体が馴染んで美味しくなるため、おすすめです。
広島のバターケーキを売っているお店5選
ここまで広島・長崎堂をご紹介してきましたが、広島には他にもバターケーキを販売しているお菓子屋さんがたくさんあります。
もし、旅行や出張で長崎堂のバターケーキが買えなくても、それは次回のお楽しみにしていただいて、別の店舗で購入してみてはいかがでしょうか。
1:合歓(ねむ)(呉市)
「合歓(ねむ)」は呉市で有名なバターケーキ専門店です。先ほどまで紹介していた長崎堂は広島市でしたが、合歓は呉市の有名店だそうです。
こちらのバターケーキは、呉では引き出物として利用されることもあるようで、地元の方にはかなり浸透しているそうです。素朴な見た目と懐かしい味にリピーターがたくさんいる人気のバターケーキ専門店です。
バターケーキの特徴や買える場所
合歓のバターケーキは広島のバターケーキ専門店の中でも長崎堂と比較されることが多いようです。長崎堂同様、老舗のバターケーキ専門店として、地元の方から有名です。
長崎堂のバターケーキがふわふわしっとりで軽い口当たりなのに対し、合歓のバターケーキはサクサクした焼き部分が多く、バターが濃いことが特徴です。20cm程のサイズしか販売されていませんが、大きなサイズでもパクパク食べてしまえる中毒性があるようです。
合歓は長崎堂と違い、電話予約をすることができます。電話での予約が優先となるため、確実に手に入れたい方はあらかじめ電話で予約することをおすすめします。
店頭に並んでいるものは、午前中に売り切れる可能性が高いとのことですが、午後から焼く分を予約分として受けてもらえます。店頭で購入予定の方は、午前中に行けば購入もしくは予約ができます。
合歓は長崎堂と違い、宅配注文はありません。食べたい方は是非広島県呉市の「合歓」へ足を運んでみて下さい。
合歓(ねむ)の基本情報
合歓の最寄り駅はJR呉線の「広駅」になります。広駅から徒歩5分です。営業時間は8:30から19:00です。定休日は日曜日ですので、休日に買いに行こうと考えている方はお気を付け下さい。
住所 | 広島県呉市広大新開1丁目1-14 |
電話番号 | 0823-72-7313 |
2:茶の環(わ)(広島市)
「茶の環(わ)」は広島市内にある抹茶もしくは抹茶を使ったスイーツの専門店です。抹茶とバターケーキが結びつかない人もいるかもしれませんが、「茶の環」の一番人気は、「しっとり仕立ての贅沢抹茶満月」というバターケーキです。
バターケーキの他にも抹茶を使ったラングドシャやフィナンシェ、もみじ饅頭、ガトーショコラ、御抹茶餅など和洋菓子が揃っています。
バターケーキの特徴や買える場所
「茶の環」で購入できるバターケーキは「しっとり仕立ての贅沢抹茶満月」のみです。宇治抹茶「金天閣」をふんだんに使用した贅沢な抹茶バターケーキです。
抹茶の風味とバターの相性が抜群で、抹茶好きにはたまらないと地元でも有名なバターケーキです。茶の環HP、直営店、茶の環商品取扱店舗で購入することができるため、長崎堂や合歓よりも入手経路は確保されています。
茶の環(わ)の基本情報
「茶の環」直営店の営業時間は10:30~19:30で、定休日は水曜日です。「茶の環」広島駅ビルASSE店の営業時間は9:00から20:00で定休日は決まっていません。「茶の環」イオンモール広島府中店の営業時間は10:00から22:00で定休日は決まっていません。
広島だけでなく、東京の日本橋に「茶の環」日本橋三越店もあります。東京近郊にお住いの方はこちらで購入することもできます。
住所 | 広島県広島市中区紙屋町2丁目3-3 |
電話番号 | 082-242-0078 |
3:平安堂梅坪(広島市)
「平安堂梅坪」は「銘菓 吾作饅頭」で有名な老舗和菓子店です。バターケーキ専門店ではありませんが、通常のバターケーキ、広島Carpとのコラボバターケーキ、広島レモンバターケーキを販売しています。
お店の人気商品は「銘菓 吾作饅頭」や「柿羊羹 祇園坊」が有名ですが、賞味期限の長いお土産としてバターケーキが人気商品となっています。
バターケーキの特徴や買える場所
「平安堂梅坪」で購入できるバターケーキはプレーンの「バターケーキ」、「Carpコラボ商品 缶入りバターケーキ<プレーン・いちご>」、「広島レモン バターケーキ」の3種類です。「バターケーキ」ははちみつを使ってしっとりと上品な甘さを表現しています。
「広島レモン バターケーキ」は、広島特産のレモンを使用し、バターケーキに爽やかな酸味が加わった仕上がりとなっています。
「平安堂梅坪」では、店頭販売以外にHPのオンラインショップから注文して購入することができます。10800円以上のお買い上げで送料無料となるため、まとめ買いならオンラインショップが便利です。
また、広島駅でも取り扱いがあるため、旅行や出張の際に気軽に購入することもできます。包装パッケージが可愛くお洒落なので、旅行のお土産には最適です。
平安堂梅坪の基本情報
「平安堂梅坪店」本通店はアストラムライン「本通駅」から徒歩3分の場所にあります。他にも広島県内に10店舗以上店舗があるため、立ち寄った先々で購入することができます。
オンラインショップが充実していますし、広島駅でも売られているため、お土産で購入予定の方は店舗まで行かずとも購入することができます。
住所 | 広島市中区本通8-18 |
電話番号 | 082-247-0372 |
4:蘭楽堂(広島市)
「蘭楽堂」はバターカステラ専門店です。名称こそ違いますが、見た目や味はバターケーキと同様です。バターカステラといえば「蘭楽堂」の名が挙がる広島の人気店です。
バターケーキの特徴や買える場所
「蘭楽堂」で購入できるバターカステラは、「プレーン」、「チョコバターカステラ」、「木苺バターカステラ」、「宇治抹茶バターカステラ」の4種類です。
「蘭楽堂」が比較的新しくできたお店なため、他店が挑戦していないような新しい味に積極的に挑戦しています。
購入は、「蘭楽堂」各店舗の他に肉匠「瑞輝(みずき)」や呉市「benthos」、大林「ガラスの里」、紙屋町「葉山珈琲」などの飲食店でも販売されているようです。
蘭楽堂の基本情報
「蘭学堂」可部町桐原工場店の他に竹屋町店と牛田店があります。それぞれ9:00開店で販売終了とともに閉店となります。各店舗予約可能ですので、人気のバターカステラをご購入予定の方はご予約をおすすめします。
住所 | 広島市安佐北区可部町桐原821 |
電話番号 | 082‐576‐4052 |
5:バイエルン(広島市)
「バイエルン」は広島の西洋菓子店です。人気の看板メニューはバターケーキ「ルートヴィヒⅡ世」ですが、バターケーキ以外のお菓子も美味しいと有名です。
バターケーキの特徴や買える場所
究極のバターケーキ「ルートヴィヒII世」と謳っているバターケーキですが、7年間の開発期間を経て完成した「バイエルン」の自信作です。
芳醇な発酵バターの風味を生かしたバターケーキですが、ご自宅用でもぺろりと食べてしまえると評判です。また、お土産用としても人から喜ばれる美味しさが詰まっていると有名なバターケーキです。
バイエルンの基本情報
「ルートヴィヒⅡ世」は「バイエルン」の各店舗でも購入できますが、全国各地に発送も行っています。「バイエルン」HPから注文できるため、気になる方はHPを覗いてみて下さい。
住所 | 広島県広島市安佐北区口田4丁目4-23 |
電話番号 | 082-843-2977 |
広島の長崎堂のバターケーキを食べてみよう
広島にある長崎堂を始め、数々のバターケーキを販売するお店を紹介しました。しかし、一番の老舗バターケーキはやっぱり長崎堂のものです。
広島でバターケーキを食べる際は、原点「長崎堂」のバターケーキから挑戦していただけると幸いです。色々食べたうえで、自分好みのバターケーキを探して下さい。