松川渓谷は長野が誇る温泉と紅葉の名所！アクセスや見どころを徹底調査

長野県・高山村にある松川渓谷は、日本紅葉百選に選出されています。千曲川の支流となる松川が流れている松川渓谷は、紅が色鮮やかに発色する葉が多く、美しい紅葉をさまざまな角度から堪能できます。

松川渓谷が紅葉を迎え、美しく色づく季節はトレッキングの人気も高くなります。松川渓谷のトレッキングコースは9種類あり、短いコースは15分程度の道のりなので初心者にもおすすめです。

写真だけでも美しさを感じさせてくれる松川渓谷には、さまざまな魅力があります。日本紅葉百選に選出されたことで紅葉を楽しめるスポットであるというのは有名になっていますが、それだけではありません。

松川渓谷という場所柄、美しい紅葉と滝の組み合わせなど絶景がたくさんあります。ゆっくり散歩するのにもおすすめの松川渓谷の見どころを紹介します。

松川渓谷の見どころ1つ目は、四季を通して変化する景色です。長野県・高山村は緑豊かな場所にある松川渓谷では、春はしだれ桜が見頃を迎えます。

松山渓谷しだれ桜は「坪井のしだれ桜」「水中のしだれ桜」「黒部のえどひがん桜」「赤和観音のしだれ桜」「中塩のしだれ桜」があり、五大桜と呼ばれています。夏は新緑の季節となり、一面鮮やかな緑色に変わります。ひんやりした爽やかな空気と新緑がとても気持ちの良い季節です。

秋は日本紅葉百選にも選出されたほどの美しい紅葉を楽しめます。冬の松川渓谷は、これまでの色合いとは違い一面の雪景色を堪能できます。真っ白に染まった松川渓谷の凛とした空気と銀世界は、絶景です。

春夏秋冬、四季折々の表情を楽しめる松川渓谷ですが、その中でも特におすすめの見どころというと人気の高い紅葉時期になります。また、松川渓谷が紅葉の時期は観光スポットとしても人気となっているため、さまざまな観光プランが各旅行会社から発表されます。

そのため、観光バスの往来も多くなり、渋滞や混雑が起こることもありますが、少し時間がかかっても松川渓谷の紅葉は一見の価値があります。松川渓谷で紅葉を楽しませてくれる木々は、かえでやもみじ、ぶなといった落葉樹林が中心です。

これらの木々が標高2000mから標高900mの範囲で徐々に色を変化させていき、見る人を楽しませてくれます。大きな標高の違いで異なる景色を、ぜひご堪能ください。

松川渓谷の美しい紅葉は、10月中旬〜下旬に見頃を迎えます。松川渓谷の中で標高がもっとも高い笠岳・万座峠付近では、10月初旬に見頃を迎えますが、全体のコントラストを楽しみたいなら10月中旬〜下旬がおすすめです。標高2000m～標高900mで異なる色合いを、ぜひお楽しみください。

また、紅葉が見頃を迎える時期にはトレッキングも開催されます。自然あふれる松川渓谷の空気をたっぷり吸い込みながら運動したい方におすすめです。

松川渓谷の見どころは美しい紅葉だけではありません。松川渓谷には、平成27年に6年ぶりの全線開通となる舞の道遊歩道があります。全長約1300mある舞の道遊歩道は、トレッキングコースにもなっており、川のせせらぎと松川渓谷に生い茂る木々の美しさを感じながら散歩することができます。

カモシカやサルといった野生動物に出会うこともあり、自然を満喫できるスポットになっています。ただし、舞の道遊歩道は11月下旬～4月下旬の冬季期間は閉鎖されます。新緑や紅葉を楽しめる4月下旬～11月下旬にご利用ください。

松川渓谷の見どころ、最後の紹介は180ｍの落差のある「八滝」と裏見の滝「雷滝」です。八滝、雷滝ともに松川渓谷の人気スポットとなっています。180mの落差がある八滝は、8つの滝つぼがあることから八滝と名付けられています。

八滝全体を眺められる展望台から写真を撮ると、生い茂る木々と八滝が1枚の山水画かのような仕上がりになります。また、もう1つの松川渓谷の見どころとして有名な雷滝は、落差は30mと八滝と比べると短くなりますが、豊富な水量により迫力があります。

雷滝は裏見の滝ともいわれている通り、迫力満点の滝を裏側から見ることもできます。ただし、八滝、雷滝ともに冬季期間（11月下旬～4月下旬もしくは5月上旬）は閉鎖されてしまうため見学ができません。

松川渓谷がある長野県・高山村には、松川渓谷を眺めるのにぴったりな人気スポットがいくつかあります。今回は、その中で特におすすめのスポットを紹介します。松川渓谷を訪れるときは、ぜひ周辺の人気スポットもご利用ください。

松川渓谷周辺にはいくつかの温泉施設があります。最初に紹介する山田温泉は、森鴎外をはじめとした多くの文豪たちに愛され、開場200年を超える温泉場です。日帰りや宿泊など、山田温泉を楽しめる場所がいくつかあります。

山田温泉へのアクセス手段の1つに高井橋という赤い橋があります。松川渓谷の自然と真っ赤な橋とのコントラストが美しいということで、高い人気を誇る組み合わせです。

山田温泉の中の1つ山田館では、紅葉の見頃を公式HPで高井橋の写真とともに報告しています。標高の違いで異なる紅葉の見頃時期も記載されているので、松川渓谷の紅葉を見たい方はチェックすることをおすすめします。

雷の音を連想させるほど豪快な落下が素晴らしい雷滝の近くにある松川渓谷温泉は、松川渓谷の大きな岩を利用して造られた野天風呂です。広々とした大きな野天風呂である松川渓谷温泉は、松川渓谷の自然を全身で感じられる人気スポットです。

上下左右、全方位が松川渓谷の景観となるため、自然に溶け込んでいるかのような気分になれます。松川渓谷を全身で感じるので、心身ともにリラックスできます。松川渓谷温泉 滝の湯の入浴料は大人500円・こども300円です。

通常の営業時間は10時～17時、定休日はありませんがメンテナンスで休業することがあります。シャンプーやボディーソープ、タオルなどはありませんので、ご利用の際は必要なものをあらかじめ準備しておくことをおすすめします。

標高1500mのところにある山田牧場は、夏でもひんやりとしており高原の涼しさが感じられる人気スポットです。5月中旬～10月中旬には牛の放牧が開始され、広い牧場でのんびりと過ごす牛たちを眺めることができます。

山田牧場内にある見晴茶屋では、アイスクリームやチーズなど絶品乳製品の販売も行っています。ゆったりとした空気が流れる高原を眺めながら食べるアイスクリームやソフトクリームは格別です。

山田牧場へのアクセス方法は、須坂長野東ICから車で50分ほどです。駐車場は普通車100台・大型車2台とめられます。公共機関の場合は、長野電鉄長野線須坂駅からバスがないため、タクシーを使って50分ほどで到着します。

たくさんの絶景スポットがある松川渓谷は、眺めるだけも良し・トレッキングで体を動かすも良し・温泉に入って心身の疲れを癒すのも良しの素敵な場所です。長野県が誇る絶景スポット松川渓谷へのアクセス方法を解説します。

松川渓谷へ車で行く場合は、上信越道須坂長野東ICで降りて国道403号線を経由しながら走らせて約30分で到着します。詳しい道のりについては、カーナビの利用をおすすめします。

松川渓谷周辺にはいくつか駐車場があります。裏見の滝で有名な雷滝には6台分、180mの落差が見事な八滝には13台分、自然を満喫できる松川渓谷温泉には50台分などです。松川渓谷の絶景をどのポイントで見るかによって、利用する駐車場を探すのがおすすめです。

また、紅葉の時期になると混雑があらかじめ予想されるため、臨時駐車場が用意されます。混雑時は、誘導に従って駐車場をご利用ください。

続いて、電車でのアクセス方法について紹介します。最寄りとなる長野電鉄須坂駅で下車後、山田温泉行のバスに乗り40分ほどで到着します。また、終点の山田温泉まで乗るのも良いのですが、1つ手前の高井橋バス停で降りるのもおすすめです。

自然の美しさと真っ赤な橋のコントラストを楽しめます。高井橋から山田温泉までのアクセスも歩いて6分ほどなので、時間に余裕があるときは、ぜひお立ち寄りください。

長野県内でも人気スポットになっている松川渓谷は、雄大な自然と歴史ある温泉を楽しめる場所です。日本紅葉百選に選出された絶景を眺めながら、ゆっくり温泉につかり日々の疲れを癒やすのもおすすめです。四季折々の姿が楽しめる松川渓谷を、ぜひお楽しみください。