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酒田ってどんなところ?
酒田市は、山形県の北西に位置し、日本3大急流の1つである最上川沿いにあります。人口約11万人で、山形県で3番目に大きい都市です。酒田市には山形県では唯一の重要港湾である酒田港があります。酒田港は釣りスポットとしても有名な港です。
酒田市近郊は戦国時代、元々は大宝寺氏が治めていましたが、後に上杉家が治めるようになり、関ヶ原の合戦後は、山形を大きく発展させた、57万石の大大名、最上義光が治めた土地です。
酒田市は日本遺産に認定されている「北前船寄港地・船主集落」や頂上に積雪している姿が富士山に類似している事から、出羽富士とも呼ばれる「鳥海山」、国の史跡指定を受けている「城輪柵跡」や「旧鐙屋」などがあり、自然も歴史も豊富な町です。
かつて北前船の往来が盛んだった港町
重要港湾である酒田港は、平安時代に奥州で一大勢力を誇った藤原秀衡の妹とも後妻とも言われる徳尼公とその従者36人が、藤原秀衡の死後、源頼朝によって行われた奥州討伐において、酒田へ落ち延びた際に開いたとされています。
日本海から下関経由で瀬戸内海を回る西廻り航路が開かれると、酒田港は北前船の拠点となり、江戸や大阪に物資が運ばれ、大発展するのです。明治に入っても酒田港は発展を続け、日本初の木造灯台が造られますが、大正に入り羽越本線が開通すると、輸送の主力は鉄道に取って代わられるのです。
徳尼公の従者36人は、後に酒田36人衆と呼ばれ、子孫は酒田を代表する商人になっています。36人衆のうち鐙屋と本間家は特に有名な大商人で、中でも本間家は当時日本一の大地主と言われ、酒田港の灯台を建てたり日枝神社の創建や防砂林を植林するなど、酒田の基礎を築いたとされています。
沿岸部にはたくさんの釣りスポットが!
酒田港は釣りスポットとしても有名です。漁港やサーフ、堤防など様々な形態をしていて、規模も大きく、一級河川の最上川の河口もあり、色々な魚種の釣果が期待できる釣り場です。また、酒田港周辺も人気の釣り場が多数あり、毎日多数のアングラーが訪れています。
酒田港には釣りポイントがいくつもあり、日々釣果が上がっています。安全で釣りやすい場所も多くありますので、ご家族連れや初心者の方でも経験しやすい釣り場になっています。歴史あふれる酒田港の釣り場を、いくつか紹介していきます。
酒田でおすすめの釣りポイント1:酒田本港
まず最初は酒田本港です。酒田港は酒田本港と酒田北港、酒田外港に分けられており、酒田本港は1番最上川寄りに位置します。南防波堤があり、距離も長く、テトラ帯ではない場所もあるので、足場もよく家族連れや初心者でも安心して楽しめます。
酒田本港は最上川河口が近くにある為、様々な魚種が釣れるのも期待でき、色々な釣り方もできる釣り場です。南防波堤の長さから、釣りポイントも無数にあり、釣果も期待できる釣り場になります。
ポイントの多さが魅力
酒田本港での釣りの魅力はなんと言っても、釣りポイントの多さにあります。南防波堤が長く、先まで歩くのは少し疲れますが、やはり先端は人気場所です。しかし、その途中でも十分釣果は期待できますので、無理して先まで行かなくでもいいでしょう。
また、防波堤で人気ポイントなのが曲がり角です。潮の流れが変わる曲がり角は様々な魚種が狙える絶好のポイントになります。防波堤では沖が狙える先端か、曲がり角がよく釣果が期待できるので、空いているなら、その2ポイントをまずは狙ってみましょう。
酒田本港の近くにある、日和山公園から飛鳥フェリー乗り場にかけても良ポイントです。近くに公園や市場もあり、お子さんは公園で遊ぶこともでき、酒田港で取れた魚介類が販売されている市場で、買い物を楽しむ事もできますので、ご家族連れにはぴったりのポイントです。
釣果
南防波堤の先端から投げれば、クロダイや青物などの回遊魚の釣果が期待できます。アオリイカも釣れるので、エギングをする方も多いです。最上川の河口付近では、シーバスも期待できます。また、潮の流れが変化する堤防の曲がり角もシーバスや青物が期待できるでしょう。
サビキ釣りでアジやサバの釣果もあがっています。サビキ釣りはエサ釣り、ジグサビキどちらでも釣果は期待できます。投げつりではハタやハゼといった根魚も十分に期待できる釣り場になっています。
アクセス方法
酒田港へのアクセスは、高速山形自動車道を酒田インターチェンジで下車し、国道7号線へ入ります。その後、県道353号線を経由して行く事になります。そのまま国道112号線へ移り、日和山公園や飛鳥フェリー乗り場へ行く事が可能です。
また、国道7号線から最上川沿いに走れば南防波堤へ向かう事が出来ます。ただし、南防波堤の、釣果がかなり期待できるポイントの先端までは、歩いて30分はかかります。潮通しの良い曲がり角までも15分はかかかりますので、帰りの事も考えつつポイントを決めましょう。
住所 | 山形県酒田市船場町2丁目5-15 |
電話番号 | 0234-26-5633 |
酒田でおすすめの釣りポイント2:酒田北港 温排水
酒田北港付近も釣果が期待できる釣り場が沢山あり、釣れる魚種も様々です。船で渡らなければいけない離岸堤は酒田港で1番釣果が期待できる釣り場です。外海に面し水深も十分にあるので、大物が期待できます。足場はいいのですが、大物中心なので釣りに慣れてからがいいでしょう。
風車水路は50メートル程の直線水路があり、大物は期待できませんが、足場もよく家族で楽しむには丁度いい釣り場になっていて、アジやカレイなどの魚種が期待できます。共同火力前も人気スポットですが、こちらは足場が狭く高さもあり危険ですので、家族での釣りには不向きになっています。
そして、酒田北港の穴場スポットなのが温排水と呼ばれる釣り場です。水門や排水所近くは釣りのポイントとなっている場合が多いです。魚種も多様に期待できますので、他の釣り場が、アングラーが多すぎて行けそうになければ、こちらも覗いてみてください。
温かい水にさまざまな魚が集まる
酒田北港にある温排水と呼ばれる釣り場は、温かい排水が流れてくるエリアで、様々な魚種が釣れる場所です。赤鉄橋側にはハシゴも付いていて、テトラに降りる事も可能です。テトラ帯は足場が悪いのでお子さんには危険です。家族連れならば遠慮した方がいいでしょう。
また、カーブ側の方を見れば、サビキ釣りや穴釣りをしている方をよく見かけます。エギングでも釣果が期待できるポイントとしても知られています。
釣果
1年中、海水が温かいので、シーバスは1年を通して狙える釣り場で、黒鯛も期待できます。また、サビキでアジやサバも狙えます。最近はアオリイカのポイントとしても知られてきています。テトラ帯での穴釣りで、メバルやアイナメといった根魚系の魚種も期待できます。
アクセス方法
アクセス方法は、酒田本港同様に、高速山形自動車道を酒田インターチェンジで下車し、国道7号線から県道353号線を経由して、国道112号線から行く事が可能です。また、国道7号線をそのまま北上して行く事も可能です。
酒田北港は国道7号線の左側にありますので、すぐにわかります。酒田北港には他にも宮前埠頭などの釣りスポットもあり、どこに行けば釣れるのか迷う事もありますので、事前にどの魚種を狙うかを決めて、狙いによって場所を決めていくといいでしょう。
酒田でおすすめの釣りポイント3:日向川中流域
酒田北港を少し北上したところに日向川はあります。水流の源は鳥海山で、酒田市を通って日本海に流れる独立河川です。山形県の中でも人気の渓流で、上流に行けば、多少本流とはそれますが観光スポットの玉簾の滝があります。
日向川周辺は、酒田市の中でも新緑や紅葉が美しいのが有名で、山菜の宝庫でもあります。また、渓流釣りが盛んな川で、上流まで渓相は開けており、気持ちよくロッドを振る事が可能になっていますので、フライフィッシングも楽しむ事が出来ます。
川の魚種釣りにおすすめ
日向川では、上流ではイワナが中心に釣れ、中流になるとヤマメが多く釣れます。漁協の放流がしっかりしていて、毎年多くのフライフィッシャーが訪れる人気の渓流釣りスポットになっています。
景観もよく、川へ降りる道も、踏み跡がしっかりしており、安心して降りる事が出来ます。大小の岩はもちろん多くありますが、歩くのには何の不自由さも感じさせません。釣り場ポイントは無数にあり、見ているだけでアングラーを楽しませてくれる場所です。
釣果
上流ではイワナの生息圏で、ゆるい流れの反転流の場所や岩陰、倒木の陰や流れが当たる岩の下などにエサを流してみるといいでしょう。イワナは比較的雑食なので、ミミズや川虫、コオロギやバッタなど現地で確保出来るエサが多いです。
中流になるとヤマメやアマゴが中心です。ヤマメやアマゴは流れの中心の白く泡立っている流心と呼ばれるポイントにいる事が多いです。また、上流からの、水が落ちて凹みになっている部分も外敵から身を隠しやすく、エサも溜まりやすい場所の為、よく釣れるポイントになります。
幾つかの流れがぶつかり、水の勢いが弱くなるヨレと呼ばれる部分もエサが溜まりやすいので良ポイントです。反転流や岸際も外敵から身を守りやすく、エサも確保しやすいので、ヤマメを釣るには外せないポイントとなっています。
アクセス方法
酒田みなとインターチェンジを右折し、国道345号線に入ります。国道345号線を北上すると、日向川が見えてきますので、日向川沿いに走れば、降りるポイントがでてきます。事前にしっかり下調べしてから行く事をおすすめします。
イワナにしてもヤマメやアナゴもですが、雨があがった後に水量が上がり、多少濁っていると活性が高まりますので、雨上がりは狙い目です。しかしながら、足元も崩れやすくなっている可能性もありますので注意して歩くようにしましょう。
酒田の家族連れでも楽しめる釣り場3選
酒田港周辺には家族連れでも楽しめる釣り場が多数あります。家族を連れていける釣り場の最大の条件は、やはり安全面です。特に足場はとても大切です。テトラ帯や地磯のような足場の悪い釣り場には子供は連れて行く事ができません。
足場の安定した危険の少ない釣り場と言えば、平らな堤防がベストでしょう。ただし、危険が他の釣り場より少ないというだけですので、釣り場に子供を連れて行く時は、ライフジャケットは必須ですので、忘れないようにしましょう。
吹浦漁港
酒田港を少し北上した場所にある吹浦漁港も釣りポイントの多い場所です。月光川河口はメーター級のシーバスが釣れた実績もあります。また、秋になるとサケが遡上し始めます。シロサケのルアーでの釣獲が可能になっている数少ない釣り場です。
第1防波堤はよく整備されており、安全な釣り場です。先端までも容易に行く事ができ、家族での釣りも安心できます。しかし、外海側はテトラ帯になっており、こちら側は子供には難しいでしょう。シーバスやイナダが実績抜群です。
吹浦漁港では1番人気の釣り場なのが、家族連れも多く見かける第3防波堤です。防波堤で安全なのと、投げ釣りで初心者にも釣りやすいキスが狙えるのが大きなポイントです。他の魚種では、サビキでアジが狙えます。アオリイカのポイントにもなっているので、エギングもおすすめです。
近くの西浜キャンプ場もおすすめ
吹浦漁港第3防波堤から続いている、西浜海水浴場も釣りの人気スポットです。西浜海水浴場からのサーフからはシーバスやヒラメの釣果報告があがっています。しかしながら広いサーフならではですが、ポイントが絞りにくいのが難点です。それだけに釣れた時の嬉しさは格別なものがあります。
西浜海水浴場近くにはキャンプ場があります。釣れた魚をキャンプ場でそのまま食べる事もでき、敷地内に温泉もあるので家族連れでも楽しめる事が出来ます。夜釣りや早朝の釣りの為にキャンプ場を利用する方もいて、釣り人にはありがたいキャンプ場です。
住所 | 山形県飽海郡遊佐町吹浦 |
電話番号 | - |
宮海海岸
酒田北港内の、酒田共同火力発電所の北側にある海水浴場から続くサーフで、鳥海山と風車が一望できる、ロケーションが最高な場所です。風車周りではヒラメや青物が釣果として期待でき、家族連れでも楽しめる釣り場になっています。
テトラも並んでおり、テトラ帯では穴釣りが楽しめて、アイナメやソイといった根魚の釣果が期待できます。テトラ帯は足場が安定しないので、小さなお子さんと一緒なら、テトラ帯は行かないようにしましょう。
豊川河口船溜
家族連れで1番のおすすめが、酒田北港にある豊川河口船溜になります。常に常連さんがサビキ釣りを楽しんでいるのが目に付きます。サビキ釣りではアジやサバが期待でき、投げ釣りでは、キスやカレイが釣れる場所になります。
足場がよく、車で近くまで行けて、釣果も期待できるので、家族連れでも安心して釣りを楽しむ事ができます。近くに釣具屋さんもありますので、事前準備が少なく済むのもありがたいです。
住所 | 山形県酒田市6高砂232 |
電話番号 | 0234-33-1939 |
酒田で釣りを楽しもう!
歴史も自然も豊かな酒田港には、無数に釣りスポットがあり、釣れる魚種も様々です。1つの港でこれだけ釣り場が豊富な場所は中々ありません。家族連れで行ける安全な釣り場や、初心者向けの釣り場、大物を求めるベテラン向けの釣り場もあり、様々なタイプの釣りを楽しめます。
自然の景観も楽しむ事ができて、釣果も期待できる釣り人のパラダイスとも言える酒田港で、是非一度釣りを楽しんでみてください。きっとまた、足を運びたくなるでしょう。