アイデア色々【奈良漬】の簡単でおいしい食べ方！おすすめのアレンジも

平安時代に執筆された古書にはすでにその名が登場している奈良漬け（ならづけ)は、野菜食材の長期保存術として古くから伝わる伝統的な漬物料理です。名称からもわかるように奈良県の伝統的な保存食で、今でも奈良産製品は人気があります。
 

粕漬けの一種でもある奈良県名産・奈良漬けですが、アイデア次第でいろいろな食べ方ができる漬物でもあります。良質な菌に長期間漬け込んで作りますから菌活に役立つ食材でもありますし、ほんのりとした甘みも加わるのでスイーツ系にもおすすめです。

シンプルにスライスして食べる方法もおすすめですが、食感と風味をプラスしてアレンジしたい時にも奈良漬けは人気があります。基本は加熱調理をしない食べ方です。

しかしそれは食材に含まれる水分が味付けをぼやかしてしまうことがあるからで、加熱料理に適さないわけではありません。とはいえ奈良漬け本来の旨味や風味を味わうのであれば、調理する食べ方ではなく切り方や組み合わせる食材を工夫する食べ方の方がおすすめです。

野菜食材の粕漬け物として古くから食べられてきた奈良漬けですが、食べる時には周りについた酒粕を取り除くのが一般的な食べ方です。市販されている奈良漬け商品も食材にかかわらず外側に酒粕が付いたものが多いので、食べる時には取り除きます。

ただこの時に悩むのが「洗う」「洗わない」ではないでしょうか？これはどちらの食べ方でも間違いではありません。洗う食べ方もありですし、洗わない食べ方もありです。しかし昔ながらの食べ方として紹介するなら「洗わない食べ方」の方が一般的といえます。

奈良漬け物は漬け込み期間が長くなるほど色が黒っぽくなりますが、浅漬けタイプもあります。ですから野菜食材の色を楽しみたいのであれば「洗う食べ方」の方が見た目で楽しめるでしょう。

ただし主に白ウリ・キュウリ・大根などを食材に使用するので、洗う食べ方の場合は洗わない場合よりも水っぽくなりやすいです。とはいえアルコール分を含む食品なので、体質的にアルコールが弱い人の場合は洗う食べ方の方が安心して食べられるでしょう。

漬け込む野菜食材にはいろいろなものがありますが、代表的なのは白ウリやキュウリです。そんな奈良漬けをシンプルに食べる食べ方といえば「酒粕を取り除いて切る」が簡単かつ定番のレシピになりますが、切り方によっても違った楽しみ方ができます。

奈良漬け初心者の場合は概ね5mm幅にスライスする切り方にすると、奈良漬け本来のおいしさをシンプルに味わうことができるでしょう。ちょっとおしゃれにアレンジしたい場合はサイコロ状に切るのもおすすめです。

なお中にはゴボウ奈良漬けやニンジン奈良漬けなどもあるので、食材材に合わせて食べやすい形にカットする食べ方もよいでしょう。ちなみに食材と組み合わせてアレンジする場合の食べ方では、みじん切りにする切り方が良く使われます。

古くから野菜を長期保存する方法として受け継がれてきた奈良漬けですが、漬け込む際に使用する酒粕にはアルコール成分が含まれています。お酒を飲んでも体質的に特に問題がないなら、多少食べたとしてもそれによって酔いが回ることはないでしょう。

しかし体質的にアルコールが合わない人、妊娠・授乳中の女性、子どもの場合は、奈良漬けのアルコール成分に反応することがあります。同じく運転前に奈良漬けを食べることによって、運転に支障が出る可能性もゼロではありません。

そのためアルコール成分の摂取が気になる人（アルコールに弱い人・妊娠や授乳中の女性・子どもなど）や運転の予定がある場合は、念のために食すのを控えるのがおすすめです。

酒粕に漬け込むことで独特な風味が生まれる奈良漬けはシンプルに食べる食べ方も良いのですが、ちょっとしたアレンジを加える食べ方にするとレパートリーが広がります。

シンプルな食べ方だと「和」の印象が強いですが、洋風食材×奈良漬けならおしゃれなおつまみにもなりますし、日本酒だけでなくワインやビールなどの洋酒と組み合わせる食べ方にもおすすめです。

栄養豊富な納豆朝食のおかずというイメージが強いですが、ほんのりとアルコールを含む奈良漬けを組み合わせるとおつまみや夕食の箸休めとしての食べ方ができます。

奈良漬けは洗わずそのまま食べられますが組み合わせる納豆自体が個性的な食材なので、納豆×奈良漬けの場合は洗うひと手間を加えるのがおすすめです。

食感を楽しむので奈良漬けはみじん切りにし、あとは好みの納豆に混ぜ合わせればアレンジ納豆レシピの出来上がりとなります。簡単にできておいしいので、おつまみとしてもおすすめです。

「和」を強調しがちな奈良漬けですが、洋食材のクリームチーズに組み合わせたクリームチーズ奈良漬けレシピにするとおしゃれな洋風おつまみになります。

クリームチーズにもいろいろなタイプがあるので、クリームチーズのタイプを変えるだけでも全く違ったレシピが楽しめます。濃厚系クリームチーズ×奈良漬けなら、塩味の強いクラッカーや薄切りにしたバゲットと組み合わせるとおいしいです。

甘みの強いクリームチーズ×奈良漬けをラスクに乗せれば、デザート感覚のおしゃれおつまみになりましシャンパンのような軽い口当たりのワインにも人気があります。

クリームチーズの洋風アレンジも、奈良漬けは細かくみじん切りにして使います。あとはお好みのクリームチーズにみじん切り奈良漬けを加えしっかりと混ぜ合わせるだけなので、あと一品欲しい時にも簡単に作れて便利です。

奈良漬けは菌活におすすめな良質な成分を豊富に含む酒粕で作るので、取り除いた酒粕を再利用するのもおすすめな食べ方です。酒粕をはじめから手作りするのは大変ですが、取り除いた酒粕で新たに奈良漬けを作る食べ方なら漬物づくり初心者でも簡単にできます。

夏なら夏野菜の定番であるキュウリや薬味に人気の葉ショウガを漬け込むだけで、手間なし＆簡単奈良漬けの完成です。塩もみ作業を済ませてから漬け込むのがおいしい食べ方のポイントですが、概ね5日ほど漬け込めばリサイクル奈良漬けとは思えない仕上がりになります。

冬は鍋料理に取り除いた奈良漬け酒粕を加えるだけの簡単なアレンジで、いつものおうち鍋がプロが作る絶品鍋料理に変身します。加熱することによって酒粕アルコール分が飛び食べやすくなりますし、何よりも風味が増すので鍋の締めまでおいしくなる点がおすすめです。

漬物レシピの歴史としても長い奈良漬けは見た目で「和」を強く意識しがちですが、酒粕効果によって風味や甘みが増しているので洋風にアレンジする食べ方も人気があります。なおアルコール成分を含みますから、アルコールが苦手な人などは食べるのを控えた方が良いです。