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イワシの種類と旬の時期
昔から高たんぱくで栄養豊富なイワシ食材は、いろいろな食べ方ができるおすすめの魚食材です。名前に「イワシ」が付く魚種にはマイワシ種・ウルメイワシ種・カタクチイワシ種などがあり、属性も魚種で異なります。
マイワシ種・ウルメイワシ種はニシン科に属しますが、カタクチイワシ種はカタクチイワシ科です。そのためおすすめの食べ方や旬が違いますが、家庭料理としてよく使われるイワシ種はニシン科のマイワシ種で梅雨の時期が旬になります。
鮮度の良いイワシ食材があれば生食にする食べ方も楽しめますが、選ぶ際にはできるだけ大きな個体から選ぶのがポイントです。さらに張りがあるもの(触った時に強い弾力があるもの)を選ぶことも、鮮度の良いイワシ食材を見分ける重要なポイントになります。
イワシの食べ方・さばき方
イワシ食材は水揚げするとすぐに鮮度落ちが始まるので、手に入ったらできるだけ早く下ごしらえをするのがポイントです。まずイワシ食材は表面に細かな鱗があるので、包丁を使って鱗を丁寧に取り除いてください。
次に頭を切り離しますが、切込みは包丁で斜めに入れるのがポイントです。イワシ食材は腹部の皮が固いですから、腹部に切り込みを入れる前に腹皮部を切り落としましょう。腹皮部を包丁で切り落とすとすぐに腹わたが見えるので、包丁の先端または手できれいに取り除きます。
なおイワシ食材は腹わたが肛門部までつながっているので、肛門部まで一緒に取り除くのがポイントです。あとは流水で血合いも含め内部をきれいに水洗いし、キッチンペーパーや布巾を使って内部の水気をしっかりと拭き取れば下ごしらえは完了します。
一尾まるごと購入した場合は下ごしらえ後にさばく作業が必要です。さばく際には包丁の刃を中骨に沿って炒れるのが、さばく際のポイントになります。
尾を取り除いたら中骨もきれいに取り除けますが、鮮度が良ければ切込みを少し入れることによって指だけでもきれいに手開きで中骨まで取り除くことができます。あとは調理方法によって背びれ部を取り除いたり、皮をむいたりする作業があります。
イワシのおいしい食べ方!簡単なレシピを紹介
日本だけでなく海外でもさまざまな食べ方があるイワシ食材は、たんぱく質を豊富に含む栄養豊富な魚食材としても人気があります。そんなイワシ食材ですが鮮度落ちが早い魚食材でもあるので、さまざまな調理法があります。
なお名前に「イワシ」が付く魚種にはカタクチイワシやウルメイワシなどがありますが、一般的にイワシ食材に使われるのはニシン科に属する個体の大きなマイワシのことで、加工調理する食べ方以外にもおすすめの食べ方があります。
定番の食べ方:イワシの刺身
鮮度落ちが早いイワシ食材ですが、元もシンプルに食材本来の味を楽しむなら刺身にする食べ方がおすすめです。鮮度が良いイワシ食材を手に入れることが刺身にする食べ方では絶対条件になりますが、基本の下処理をすれば自宅でも簡単に刺身で楽しめます。
下処理済みのイワシ食材を三枚おろしにし中骨と腹骨を丁寧に取り除いたら、皮を剝ぎ取ります。鮮度の良いイワシ食材は手で簡単に皮が剥けるので、皮剥きまで済ませ食べやすいサイズに切ればイワシの刺身の完成です。
食べる際には刺身醤油でシンプルに食べるのも良いのですが、赤身の青魚種なのでワサビではなくショウガを薬味にするのがおいしい食べ方のポイントになります。
おかずにも丼にも:イワシの蒲焼き
イワシの蒲焼きレシピは、赤身の青魚種であるイワシ食材の食べ方として人気があります。醤油・みりん・砂糖という和食の定番調味料で味付けをするのでご飯のおかずにぴったりですし、甘辛味の蒲焼きレシピは酒の肴としてもおすすめです。
購入したら内臓や頭部を取り除くなどの下処理だけ先に済ませておけば加工調理する手間がかかるイメージが強いイワシ蒲焼き料理も簡単に作れますし、熱々のご飯に出来立てのイワシ蒲焼きをのせれば子供も喜んで食べてくれる絶品どんぶり料理になります。
まず下処理後のイワシ食材は開いて中骨を取り除いておきます。その後臭み取りのために塩を軽く全体にふり、約5分待てば水分からイワシ特有の臭みが抜けます。表面の水分には臭い成分が含まれるので、キッチンペーパーでしっかりと取り除いておきましょう。
ここまでが、イワシ蒲焼き料理の下ごしらえです。次は加熱調理ですが、イワシ蒲焼きレシピは「フライパンで焼く→甘辛たれで味を絡める」だけなのでとても簡単です。
とろみのもととなる薄力粉を臭み取り処理までしたイワシ食材の両面にまぶし、熱したフライパンに少量の油を入れ中火で両面しっかりと焼き色を付けます。この際に皮目から先に焼き色を付けるのがおいしい食べ方のポイントです。
両面にこんがりと焼き色が付いたら火を止め、3種の調味料をフライパンに流しいれましょう。あとは調味料を焼き色のついたイワシ両面に絡めれば完成ですが、火を入れすぎるとイワシ食材のジューシーさが失われます。
そのため再加熱する際の火加減は、中火で1分程度を目安にしてください。なおイワシ両面にまぶした薄力粉がとろみとなるので、追加で水溶き片栗粉を加える必要はありません。
たれが多いまたは味が薄い場合は、絡めたイワシ蒲焼きを先にフライパンから取り出し、たれのみを好みの濃さ・固さになるまで弱火で煮詰めればOKです。
作り置きOK:イワシの梅煮
旬になるとスーパーでも特売で安く手に入るイワシ食材は、イワシ梅煮にすると梅の効果で日持ちするおかずレシピになります。頭と内臓を取り除くだけの下処理だけで作れるので、さばくのが苦手な人にもおすすめです。
鍋で作るレシピも良いのですが圧力鍋製品を使えば中骨まで丸ごと食べられますし、時間のかかるレシピも時短調理で作ることができます。ポイントは圧力鍋製品で調理する前に酢水につけて臭み取りをすることです。
煮汁は醤油・みりん・砂糖の和食の定番調味料3種に、料理酒・ショウガ・梅干を加えるだけなので家にある食材のみで作ることができます。しょうがは千切りではなく薄切りにし、種を取り除いた梅干は粗目に刻んでおきます。
最初に圧力鍋に調味料としょうが・梅干しを入れ一度に立たせて煮汁にします。あとは下処理済みのイワシ食材を煮汁に入れ、圧力鍋製品の蓋をし鍋内部に圧がかかったら弱火にして5分加圧調理、火を止めたら自然に冷めるまでほったらかしをすれば完成です。
出来上がったらイワシのみを皿に取り出し、鍋底の煮汁は火にかけ煮詰めてからイワシに回しかけると、イワシ身に火が通り過ぎるのを防ぎつつしっかりと深みのある味が絡んだおいしい梅煮に仕上がります。
イワシの食べ方をマスターしておいしく食べよう!
イワシ食材は、さばきかたや下処理を覚えればいろいろな食べ方が楽しめます。鮮度の良いイワシ食材なら刺身にする食べ方がおすすめですし、蒲焼きにする食べ方や煮魚にする食べ方もイワシ食材のおいしい食べ方としておすすめです。