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ドライフラワーの作り方のコツ
誕生日や記念日に貰った花束が、萎れてしまうことが残念と感じた経験がある人は少なくないに違いありません。思い入れのあるお花は、枯れる前にドライフラワーにしてみてはいかがでしょうか?
ドライフラワーは作り方や保管環境によって、半年から数年以上も美しいままのお花を楽しめます。生花とは違う独特の美しさがあり、思い出と共にお部屋を彩ってくれることでしょう。フェミニンなインテリアになるドライフラワーは、お花好きの方へのプレゼントにもぴったりです。
ドライフラワーの作り方はとても簡単で、材料さえ揃っていれば自宅でも作れます。ただし、上手にドライフラワーを作るためにはコツがあり、完成後も飾り方に注意しなければなりません。また、ドライフラワーの作り方は1種類ではなく、花材に合った作り方を見極める必要があります。
ドライフラワーの作り方は「ハンギング法」「ドライインウォーター法」「シリカゲル法」「グリセリン法」と4種類あります。それぞれの材料と作り方、あわせておすすめの花材もご紹介しましょう。初心者向けの簡単な作り方もあるので、ぜひドライフラワーの手作りに挑戦してみませんか?
ドライフラワーに適した花を選ぶ
どんな花材でもドライフラワーにできるわけではなく、ドライフラワーには適した花材があります。実践したいドライフラワーの作り方に最適な花材を選ぶことが、上手な作り方のコツです。
ドライフラワーにおすすめの花材の条件は、花びらが大きく落ちにくいこと、硬めであることがまず1つです。乾燥させると花びらは縮みます。花びらの大きな花材であれば、乾燥させた際に多少縮んでも問題ありません。硬めの花びらについては、変形のしにくさがドライフラワー向きです。
2つ目の条件は、水分の量が少ないことです。ドライフラワーは花材を乾燥させて作るため、水分量が多いと乾くまでに時間がかかります。乾きにくい花材は、ドライフラワーになるまでに色が悪くなる可能性が高いのです。乾きにくいという理由で、蕾の状態の花材もおすすめできません。
ドライフラワーにおすすめの花材、最大の条件は生き生きと元気が良いことです。ドライフラワーの作り方に使う花材は、できれば開花直後のものを選びましょう。蕾が開いてすぐの、花びらがしっかりと開き切ったフレッシュな花材を使うことで、より美しいドライフラワーが作れます。
おすすめの乾燥場所
ドライフラワー作りは、乾燥が決め手と言っても過言ではありません。なるべくスピーディーに花材を乾燥させることこそ、初心者でもドライフラワー作りを成功させられる秘訣と言えます。
花材を乾燥させる場所は、湿度が高くじめじめとした場所は避けましょう。美しい色合いを保ったドライフラワーにならないばかりか、カビが発生する恐れもあります。花材を乾燥させるための場所には、より素早く乾燥させられるようにからっとした湿度の低い場所がおすすめです。
なおかつ直射日光が当たらず風が良く通る場所ならベストです。扇風機で風を当てるなど、出来るだけ短時間で乾く工夫をするのも良いでしょう。エアコンの送風口の下もおすすめです。
衣類乾燥機能の付いた浴室もまた、花材の乾燥場所としておすすめです。ドライフラワー作りを湿度が低い時期に始めることも、失敗しないコツと言えます。おすすめの時期は秋から冬、春にかけてです。3日間ほど快晴が続く時に作り始めると、初心者でも成功する確率が上がります!
飾る時の注意点
ドライフラワーを少しでも長く楽しむためには、飾り方もポイントになります。ドライフラワーの敵は湿度と紫外線です。日光が直接的にドライフラワーに当たらず、通気性の良い場所に飾るようにしましょう。表面に付いた埃をこまめに払うことも、美しさをキープするコツになります。
しかしながら、雨が長く続く時期にはどうしてもじめじめが避けられません。梅雨や秋の長雨、台風など雨が何日も続く際は、衣装ケースなどに乾燥剤と一緒に保管しておく方法もアリです。
花材を乾燥させるためには、エアコンの風を当てることも1つの手とご紹介しました。しかし、完成したドライフラワーは繊細で崩れやすいので、エアコンの下に飾ることはおすすめできません。同じ理由から、ドライフラワー同士がぶつからないように距離にも注意しましょう。
おすすめの飾り方としては、逆さまにして紐やリボンで吊るす定番の方法の他に、生花と同じく花瓶や一輪挿しに挿す飾り方もあります。リースやガーランドにアレンジする方法も素敵です。
ドライフラワーの作り方1.初心者でも簡単な「ハンギング法」
ドライフラワーの作り方をご紹介していきましょう。まず最初の作り方は「ハンギング法」、花材を逆さまに吊るして自然乾燥で仕上げるお馴染みの作り方です。吊るすだけの単純で簡単な作り方なので、ドライフラワー作り初心者でも挑戦しやすい作り方と言えます。
材料
最もシンプルで簡単なドライフラワーの作り方、ハンギング法の材料は花材と花ばさみ、紐だけです。花材はお好みのお花でOKですが、初心者はラベンダーやスターチスなどを使用すると良いでしょう。水分量が少ない花材なので乾燥時間が短くて済み、成功率がぐっと上がります。
花ばさみはハンギング法だけでなく、すべてのドライフラワーの作り方で必須のアイテムです。一般的なはさみよりも花ばさみの方が、花材の茎や枝を無闇に傷つけません。紐は花材を縛って吊るすために使います。麻紐がおすすめですが、用意しにくい場合はゴムやリボンでもOKです。
作り方
ハンギング法の作り方は、ただ花材を吊るして乾燥させれば終了ではありません。作り方の前に、まずは「水揚げ」という作業が必要になります。水揚げとは、花材が元気な状態になるように水を吸収しやすくサポートすることです。水揚げをするかしないかで、仕上がりに差が出ます。
水揚げのやり方はとても簡単、花材の茎を水の中でカットするだけです。先端から数cm程度のところを、花ばさみで切り口が斜めになるようにカットしましょう。花材を水に挿しておけばぐんぐん水を吸収して、花びらがしっかりと開き作り方に適した生き生きとした状態になります。
花びらが、または蕾が完全に開いたら花ばさみで茎の余分な長さをカットします。紐を結ぶ位置に葉や枝が付いている場合は、それらもカットしましょう。準備が整ったら茎を紐で縛ります。乾燥させると花材の茎も細くなるため、ほどけて落ちてしまわないようにきつく結びましょう。
直射日光が届かない、風が通る場所を選んで花材を吊るします。ドライフラワーの作り方は、言わば時間との勝負です。乾燥するまでの時間が長いと、思う通りの色に仕上がりません。乾燥時間の短縮のために風を当てるなどして、早ければ1週間ほどで美しいドライフラワーが完成します。
ドライフラワーの作り方2.飾ったままできる「ドライインウォーター法」
ドライフラワーの自宅での作り方、2つ目は「ドライインウォーター法」です。初めてドライフラワー作りに挑戦する初心者には、あまり耳馴染みのない方法ではないでしょうか?
ドライインウォーター法は直訳すると「水の中で乾燥させる」です。水を入れた容器に花材を挿したままで、水を蒸発させつつドライフラワーにしていく作り方になります。飾って楽しみながらドライフラワーを作れるため、ハンギング法同様に簡単で初心者向けの作り方と言えるでしょう。
材料は花材に花ばさみ、あとは水を入れる花瓶やコップなどを用意しましょう。ふわっと感を残してドライフラワーにできるドライインウォーター法には、柔らかく丸いディテールのかすみ草やアジサイなどがおすすめです。ただし、茎や枝が折れやすい花材はあまり向きません。
作り方
ドライインウォーター法の作り方は至って単純明快です。花瓶やコップ、一輪挿しなどを用意して少量の水を入れます。水の量の目安は深さ1cmから多くても5cm程度です。もちろん作り方に入る前には水揚げを行い、花材を健康で元気な状態にしておきましょう。
あとはお好みの花材を挿しておくだけです。ドライフラワーは紫外線と湿度に弱いため、花瓶を置く場所は直射日光が射し込む窓際やじめじめと湿気のある場所を避けましょう。花瓶の中の水が少しずつ少しずつ蒸発することで、花材の水分も徐々に抜けていき乾燥が進んでいきます。
ドライフラワーが完成するまでの期間は、おおよそ1~2週間です。作り方は簡単ですが乾燥にやや時間がかかります。花材の色が悪くならないように注視しながら作りましょう。
ドライフラワーの作り方3.鮮やかに仕上がる「シリカゲル法」
ドライフラワーを自宅で楽しめる作り方、「シリカゲル法」は生花の見た目を残しやすい作り方です。乾燥剤であるシリカゲルを使うことで、生花ならではの鮮やかな色と形をほぼ維持してドライフラワーにできます。初心者にはドライフラワーの概念を覆す作り方に感じられることでしょう。
シリカゲル法には、立体的で花びらの枚数が多めの花材が最適です。おすすめはバラで、美しく存在感のあるドライフラワーを作れます。生花の瑞々しさや艶やかさを残しやすいシリカゲル法で作るドライフラワーは、特にハーバリウムに使うドライフラワーとしておすすめです。
ハーバリウム用と言うとハードルが高い作り方に聞こえますが、そんなことはありません。きちんと作り方の手順を踏めば、初心者でも簡単に完成度の高いドライフラワーを作れます。
材料
アクセサリー用にもおすすめの作り方、シリカゲル法の材料はお好みの花材とシリカゲルです。作り方に必要な道具として花ばさみと、タッパーや蓋付きの瓶など密閉できる容器を用意します。
シリカゲル法において、要となる材料は乾燥剤のシリカゲルです。シリカゲルは食品用ではなく、必ずドライフラワー作り専用のものを用意しましょう。ドライフラワー作り専用のシリカゲルは粒が非常に細かく、花びらの間にも入り込んでしっかりと乾かしてくれます。
作り方
ドライフラワーの簡単な作り方、シリカゲル法編です。他の作り方と異なり、シリカゲル法では花材の茎を残しません。水揚げで花材を元気にしてから、お花の2cmほど下でカットしましょう。花首だけをドライフラワーにするところも、ハーバリウム用にシリカゲル法がおすすめの理由です。
密閉できる容器にシリカゲルを敷き詰めます。花材を上に乗せるため、高さは1cmほどで充分です。シリカゲルの上に花材を乗せたら、上からもシリカゲルを振りかけて花材を完全に覆いましょう。花材を傷めないように、スプーンなどを使って優しく振りかけることがコツです。
容器の蓋をぴちっと閉めたら、約1週間でドライフラワーが完成します。シリカゲル法の注意点は、ドライフラワーの色が褪せやすいことです。完成後も乾燥状態をキープするようにしましょう。
ドライフラワーの作り方4.木の実も作れる「グリセリン法」
ラストにご紹介するドライフラワーの作り方は「グリセリン法」です。シリカゲル法と同じく、材料のグリセリンから作り方の名前が付けられています。ドライフラワーに生花らしいボリューム感や花びらの色鮮やかさを残しやすい作り方であるという点も、シリカゲル法と一緒です。
グリセリン法には2種類あります。1つは花材をグリセリン溶液に浸け込む作り方、もう1つは浸さずにグリセリン溶液を吸い上げさせて作る方法です。グリセリン溶液に浸す作り方では、お花以外に木の実や葉もドライフラワーにできます。オリジナルリース作りにおすすめの作り方です。
材料
グリセリン法で揃える材料は2つ、花材とグリセリンです。グリセリンとはアルコールの一種、肌の保湿剤にも使われます。保湿効果の高いグリセリンを使用するグリセリン法は、しっとりとした質感のドライフラワーを叶える作り方です。グリセリンはドラッグストアで購入できます。
作り方
グリセリン法、まずは花材を浸す作り方です。グリセリン溶液の作り方は、グリセリン1に対して3の熱湯を加えて混ぜます。ドライフラワーにしたい葉や木の実を溶液に浸し、埃などが混入しないように蓋をしましょう。1週間ほど経ったら取り出し、付着したグリセリン溶液を拭いて完成です。
続いて、花材にグリセリン溶液を吸い上げさせる作り方のご紹介です。上記と同じ比率でグリセリン溶液を作り、しっかり冷まします。溶液に花材を挿して、1週間から10日ほど冷暗所に置きましょう。グリセリン溶液が花びらの表面に染み出していたら吸収された証拠で、完成となります。
ドライフラワーの作り方を試してみよう!
ドライフラワーには4種類の作り方がありますが、どの方法もコツさえ押さえれば簡単です。初心者でも満足のいくドライフラワーに仕上げられます。ドライフラワーは飾り方に注意すれば美しさを長く楽しめるインテリアです。お好みの花材や思い出のお花でぜひ作り方を試してみましょう!