鹿沼のおすすめカフェをご紹介！古民家のおしゃれなお店の人気メニューも

鹿沼市は、栃木県の県央西部に位置しています。市内の約7割が森林で覆われており、大芦川・荒井川・粟野川・思川・永野川・黒川の6つの清流の恵みを受ける、自然豊かでのどかな市です。

鹿沼はサツキが有名で、5月に開催される「鹿沼さつき祭り」では、期間中に催される花火大会に多くの見物客が訪れます。秋には「鹿沼秋まつり」があり、彫刻で覆われた見事な山車が市街を練り歩く様は絢爛の一言です。「鹿沼秋まつり」は伝統行事としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

鹿沼は木工業が盛んなことから「大工の街」とも呼ばれています。また、農業や園芸に使われる「鹿沼土」の産地としても知られ、同じく鹿沼の名産として有名な「野州麻」は生産量が全国1位です。

鹿沼はいちごの生産地としても有名です。市のイメージアップのためのシンボルとしていちごを採用したことにより、2016年にいちごで活性化を量る「いちご市」宣言を行いました。

いちごの他に、鹿沼はそばや牛肉の生産にも力を入れています。「鹿沼そば」は、作付面積も生産量も県内で堂々の1位です。鹿沼のブランド牛「鹿沼牛」については、扱う飲食店などが中心となって「焼肉の街 鹿沼」としてのPRに励んでいます。

山と清流に囲まれた鹿沼では、近年、古民家をリノベーションしたおしゃれなカフェが話題となっています。穏やかな鹿沼の暮らしやすさに魅了された若者が県内外から集まり、続々と鹿沼でカフェを営み始めているのです。

鹿沼に数多くある古民家カフェの中から、選りすぐりのおすすめカフェをご紹介します。オーナーこだわりの内装や人気のメニューなど、カフェ好きから注目されている鹿沼の古民家カフェの魅力をたっぷりとお届けしましょう！

「ひなたぼっこ」は、築70年の古民家を利用したカフェです。その名にふさわしくほのぼのとした佇まいで、ポカポカとした日向が似合う雰囲気が親しまれています。

店内に足を踏み入れると、たくさんのどこか懐かしい小物が出迎えてくれます。レジ付近に並べられたそれらの陶芸品や木工品、アクセサリーなどはすべて作家の手作りで、一部購入が可能です。

「ひなたぼっこ」の内装は、おしゃれな和のアンティークで統一されています。時間の流れから取り残されたようなカフェで、太陽の温もりを感じつつゆったりと過ごしてみませんか？

「ひなたぼっこ」では、人気メニューの「自家製くるみケーキ」をいただきましょう！店内で1つ1つ焼き上げるくるみのケーキと、添えられたバニラアイスとの相性が抜群です。しっとりとしたケーキ生地の中に入れられたくるみのアクセントで、いくつでも食べられてしまいます。

小鉢料理がたくさん付けられた「和御膳ランチ」もおすすめの人気メニューです。優しい出汁の味わいが大根おろしとぴったりの卵焼きや、食感が楽しいカボチャとキュウリのサラダなど、体に良くておいしい小鉢に箸が止まりません！

「ひなたぼっこ」までは、鹿沼駅から徒歩で9分ほどです。営業時間は11時～18時となっています。毎週木曜日が定休日です。

鹿沼で人気の古民家カフェと言えば、「アンリロ」は外せません。鹿沼市役所のほど近くに「根古屋（ねこや）路地」という細い路地があります。その突き当たりにあるカフェが「アンリロ」です。

「根古屋路地」は、鹿沼の彫工・黒崎嘉門さん作の「根古屋ノ猫」をシンボルとした鹿沼の注目スポットです。ノスタルジックな路地には猫が悠々と闊歩し、ゆったりとした時間が流れています。「ネコヤド商店街」というマルシェのようなイベントが定期的に開催中です。

「アンリロ」は古民家の骨組みだけを残して解体し、オーナー夫婦が2人だけで造り上げました。外観は田舎の一軒家風ですが、店内に一歩入ればヴィンテージ家具で揃えられたおしゃれな空間です。

「アンリロ」で楽しめる料理は、地元産の新鮮な有機栽培野菜や穀類を使ったマクロビオティックな料理です。煮る、焼く、揚げるなどの様々な調理法で、野菜本来のおいしさを引き出しています。

「アンリロ」で特に人気が高いメニューが「キャトル」です。ニンジンをフライにした珍しい料理で、見た目はエビフライのような形をしています。一口頬張れば、とろみのある食感と、グラッセとはまた違う素材そのものの甘みに病みつきになることでしょう。

「アンリロ」では軽めのメニューから、パスタやご飯物などお腹にしっかり溜まるメニューまで取り揃えられています。ロールケーキやパウンドケーキなどの手作りスイーツも見逃せません！

「アンリロ」までは、鹿沼市役所から徒歩で約5分です。鉄道を使った場合は、新鹿沼駅から徒歩で約15分かかります。レトロな路地「根古屋路地」の最奥と覚えておきましょう。営業時間は11時半～17時です。毎週月曜日と、第2・第4日曜日が定休日となっています。

「CAFE 饗茶庵（きょうちゃあん）」は、鹿沼の古民家カフェの先駆けと言えるお店です。「アンリロ」と同じく「根古屋路地」にあり、実は「アンリロ」は「CAFE 饗茶庵」オーナーのお誘いで誕生したのでした。今は並んで鹿沼の代表的な人気カフェとなっています。

「CAFE 饗茶庵」は、カフェ好きにとって知らない人はモグリと言うほどの有名店「日光珈琲」の本店です。日光市内にはすでに2店舗が展開されており、鹿沼に「CAFE 饗茶庵」がオープンしたのは1999年のことでした。

オーナーの自宅を改装した店内は、ノスタルジックな雰囲気が漂う居心地の良い空間です。本棚には小説や雑誌が並び、読書をしながらのんびりとおいしいコーヒーを楽しめます。

「CAFE 饗茶庵」でおすすめの人気メニューは、日光天然氷を使ったかき氷です。「CAFE 饗茶庵」で提供されるかき氷には、「四代目氷屋徳次郎」の天然氷が使われています。

自然の寒さを利用し高い温度でゆっくりと凍らせる、という手間暇かけて作られた天然氷は、綿あめのようなフワフワ食感です。とちおとめ、桃、梅、温州みかん、パイナップル、氷あんみつ、氷宇治金時、マンゴーパラダイス、カフェオーレと豊富なかき氷のラインナップに迷ってしまいます！

「CAFE 饗茶庵」に訪れたなら、何と言っても「日光珈琲」をいただかないと始まりません！深めに炒られた「日光珈琲」の香りは奥深く、ランチを楽しんだ後にぴったりの味わいです。

「CAFE 饗茶庵」があるのは「根古屋路地」、「アンリロ」のすぐ近くです。鹿沼市役所からは徒歩約5分、新鹿沼駅からは約15分かかります。営業時間は11時～19時です。毎週月曜日と、第1・第3火曜日が定休日となっています。

鹿沼のおしゃれな古民家カフェの中で、代表的なお店をご紹介しました。しかし、鹿沼でおすすめのおしゃれカフェはまだまだあります！

甘いもの好きな人におすすめのカフェが、「ハニービー」です。「ハニービー」は1920年創業の老舗養蜂園「黒田養蜂園」が運営するカフェで、スイーツをはじめドリンクや料理に至るまで、隠し味にハチミツが使用されています。

おすすめのメニューは、オープン当初から不動の人気を誇るパンケーキです。ハチミツをたっぷりと使った生地はしっとり食感で、優しい甘さがたまりません。「とちおとめリッチパンケーキ」では栃木の名産いちご「とちおとめ」とジェラートを一緒に楽しめます。

店内では、ハチミツを惜しみなく使ったイタリアンジェラートが販売されています。ハチミツのほんのり柔らかな甘みと、口どけの良さが魅力です。ジェラートは試食もできます！

「ハニービー」までは、新鹿沼駅から徒歩で約15分です。営業時間は11時～19時で、毎週火曜日が定休日となっています。

「朱雀」は「街の駅 新鹿沼」の広い芝生の公園の隣にあります。廃屋だった古民家を改装した「朱雀」は、蔵造りの店構えが大正ロマンを感じさせるカフェです。

店内もノスタルジックな雰囲気で、タイムスリップしてきてしまったかのような錯覚を覚えます。落ち着いたおしゃれなカフェでいただける人気メニューはガレットと、メニューまでおしゃれです。

鹿沼そばを使ったガレットは、カリッとした食感とモチッとした食感の共演が楽しく、とろりとした半熟卵とのマリアージュがたまりません。香りと風味を逃がさないように配慮され店内で挽かれた、コク深いコーヒーとの相性も抜群です！

「朱雀」までは、新鹿沼駅から徒歩で約10分です。「街の駅 新鹿沼」を目指すと良いでしょう。営業時間は10時～17時です。毎週月曜日、第1・第3火曜日が定休日となっています。

里山の風景の中にひっそりと佇む「里山カフェ chiki」は、築110年ものの古民家をリノベーションしたカフェです。素敵なステンドグラスの窓が趣を添えています。

いかにも時代を感じる天井の大きな梁と、雰囲気たっぷりのアンティークな家具に囲まれていただくランチには、地元の食材がふんだんに使われています。前菜、リゾットやキッシュなどの選べるメイン料理、デザートがセットになったランチメニューはどれも1200円です。

「里山カフェ chiki」には、テーブル席やカウンター席の他に囲炉裏の席がある点が魅力の1つです。愛犬と一緒にランチを楽しめるテラス席もあります。

「里山カフェ chiki」の最寄り駅は北鹿沼駅です。3km以上離れているため、車でのアクセスをおすすめします。営業時間は11時半～16時で、定休日は日・月・火曜日です。

「FORUM」は、窓がほとんどなくまさに隠れ家的と言えるカフェです。店内に入れば、仕切りで自然光を遮られた薄暗がりの中で、天井の赤とソファーの黒と茶が独特のおしゃれな世界観を織り成しています。昼間でも、まるで夜カフェのような雰囲気です。

初めてだと入っていくのに少し勇気が必要ですが、ひとたび訪れてしまえばおいしい料理の虜になるでしょう。ランチメニューは「ポークソテー」や「海老入りマーボー」など2種類、スイーツも4種類から選べます。コーヒーや紅茶、ハーブティーなどドリンクも充実です。

「FORUM」の営業時間は、11時半～18時です。毎週日曜日と第1・第3土曜日が定休日となっています。店舗横に2台分の駐車場があり、車でのアクセスも可能です。

鹿沼の市街地から少し離れた場所にあるカフェ「シェヴェルブロン」は、アパレルブランド「ハルミヒヤマ」プロデュースによる、SNS映え必至のおしゃれカフェです。

店名の「シェヴェルブロン」とは、フランス語で「白い馬」という意味です。愛と幸せを連れてくると言われている白い馬の名前を持つカフェ「シェヴェルブロン」の店内は、色鮮やかなたくさんの花と、華やかなピンク色の装飾で溢れています。

「シェヴェルブロン」でいただけるランチは、フレンチのビュッフェスタイルとなっています。大人が1380円、子供は980円で、旬の無農薬野菜や安全なお肉、お魚を使ったメニューが食べ放題です。

「シェヴェルブロン」の営業時間は、10時半～18時です。毎週月曜日と第4金曜日が定休日となっています。店内では「ハルミヒヤマ」のベビー服や、コースターやキャンドルなどの雑貨が購入可能です。自宅に「シェヴェルブロン」の世界観を持ち帰るのはいかがでしょうか？

最後にご紹介する鹿沼の人気カフェは、デートにおすすめのおしゃれカフェです。雰囲気がとても素敵で料理もおいしいカフェは、お一人様にももちろんおすすめとなっています！

「レイク・ウッド・リゾート」は、その名の通りゆったりとリラックスできてプチリゾート感が味わえるカフェです。静かな山の中に建てられたカナディアンログハウスのカフェで、周りにはドッグランにツリーハウス、釣り堀まであります。

川と緑に囲まれた「レイク・ウッド・リゾート」では、春から秋にかけてはテラス席で自然を楽しみながら、冬には暖炉の火の前で身も心も温まる料理をいただけます。

おすすめのメニューは、ダッチパンのまま提供される熱々の「レイクウッドナポリタン」です。「温かいしっとりガトーショコラ」も人気があります。季節に合わせて提供されるメニューは、どれもリーズナブルでボリューミーです。

「レイク・ウッド・リゾート」がある場所は、鹿沼市内を流れる大芦川にかかる引田橋のたもとです。営業時間は10時～17時ですが、フードメニューの提供は11時～15時となっています。毎週月曜日の定休日以外に、夏季に長期の休業があるため注意しましょう。

大自然の中に佇む風情ある古民家カフェ「ぎゃらりー納屋」は、野州麻紙工房のオーナーが営むカフェです。ダム解体のお手伝いをして調達した材料で、オーナー夫婦が2人だけで建てたというカフェの一角には、野州麻紙のギャラリーがあります。

店内の照明は、オーナー夫婦が栽培している野州麻紙で作られています。柔らかな灯りは、日々の疲れをゆったりと癒やしてくれる優しさです。店内のギャラリーではランプシェードや封筒など、オーナー自慢の野州麻紙の作品を購入できます。

「ぎゃらりー納屋」でおすすめの人気メニューは、「やさいピザ」です。ピザの生地を麻の実、そば、プレーンから選べます。やはり麻の実のピザを押さえておきたいところでしょう。

「ぎゃらりー納屋」の営業時間は、11時～18時です。毎週月曜日と火曜日が定休日となっています。鳥のさえずりとおいしい空気に癒されるカフェで、まったりデートはいかがでしょうか？

「サウンドカフェ なかじ」は、おいしい料理と多彩なジャンルの音楽を一緒に楽しめるカフェです。オーナーが自宅をリノベーションし、生演奏を超えるサウンドを満喫できるように世界最高のオーディオを完備しました。

音楽好きにはたまらない「サウンドカフェ なかじ」は、お店自体は古き良き喫茶店といった佇まいです。誰でもが気軽に立ち寄れる雰囲気の中で、オーナーが手作りにこだわるスローフードを楽しめます。特に人気の高いメニューがハンバーグとケーキです。

「サウンドカフェ なかじ」までは、鹿沼駅から徒歩で約22分です。営業時間は17時～24時で、毎週日曜日が定休日となっています。BGMはリクエスト可能です。お好きな洋楽をお願いしてみましょう！

「metsa」は、森の中にある北欧風の建物がおしゃれなカフェです。「もも」と「こうたろう」という2匹の可愛いヤギがお出迎えしてくれるカフェとして知られています。

女性オーナーが1人で切り盛りしている小さなカフェですが、地元の食材やオーナーが菜園で育てた野菜が使われた本格的なメニューが楽しめます。サンドイッチやドリアも絶品ですが、おすすめは「ヤンソンさんの誘惑」という名前のグラタン料理です。

「metsa」までは、東山公園駅からなら徒歩で約1分です。営業時間は11時～16時で、毎週日曜日と月曜日が定休日となっています。

「Noda Cafe」は、個展も開く画家のオーナーが営むカフェです。アトリエやギャラリーを兼ねた、瓦屋根が素敵な古民家カフェとなっています。

おすすめの人気メニューは、量の調節が可能なガレットです。見た目のおしゃれさはもちろん、野菜がたっぷり使われて食べ応えも大満足の逸品となっています。陶芸家の手作りのカップでいただくコーヒーは、温かみがプラスされて心まで満ち足りることでしょう。

「Noda Cafe」までのアクセスはバスが便利です。鹿沼市バスの永野与州平線に乗り、落合停留所で下車しましょう。バス停からは歩いて2分ほどで到着します。営業時間は水・金・土曜日が12時～16時、日曜日が12時～19時です。

鹿沼のカフェは店内にゆったりとした時間が流れる、心も体も落ち着くカフェが多い点が特徴です。日常の慌ただしさから切り離された鹿沼の古民家カフェで、のんびりと過ごしてみませんか？