簡単なのに本格派のピザ生地を作ろう！イーストなしでOKのレシピとは

デリバリーピザは美味しいですが、注文する際には最新の注意を払ってメニューを選ぶ人も多いはずです。寝そべっていても美味しいピザが目の前に届く代わりに、デリバリーピザはクーポンなどを使わなければ若干値段が高いのが難点です。少々ゴージャスなピザであれば、その分値段も吊り上がります。

前々から狙っているトッピングが豪勢なピザを、お財布の中身を気にせず味わえたらどれほど幸せなことでしょう。指をくわえていてもピザは降ってきませんから、ここは一念発起して、簡単に「ピザ生地」を自宅で作ってみてはいかがでしょうか。

パンもこねたことがないあなたなら、簡単にピザ生地などとんでもないと仰天するかもしれません。ふちがさくパリッと、中央に向かうにつれもっちりむっちりした本格派ピザ生地は、デリバリーや専門店でしか味わえないと考えている人は多いです。

しかしオーブンとやる気さえあれば、簡単にピザ生地は作ることができます。確かにピザ生地の作り方は若干面倒に感じるかもしれません。ここではモチベーションがすべてと言っても過言ではないほど、簡単で本格派のピザ生地の作り方を一から十までご紹介します！

簡単なピザ生地の作り方、と言っても簡単ピザ生地レシピでそろえる材料は、本格派のピザ専門店とほぼ同じです。パン作りを1度でもしたことがあるならピンとくるでしょうが、ピザ生地も1種のパン生地ですから、「ドライイースト」が必要です。

「ドライイースト」の単語の時点で、すでに拒否反応を示しませんか？普段料理に使うことがない、「ドライイースト」の存在を、ピザ生地の作り方をチェックするまでまったく知らなかった人も多いはずです。パン製造などではマストアイテムの膨らませるパウダーを、ドライイーストと呼びます。

曲がりなりにもピザ生地はパン生地の仲間ですから、もっちりふっくらさせるために、特殊アイテムの「ドライイースト」を簡単レシピの中でも使います。できあがったピザ生地を食べたときの食感が、イーストを使うのと使わないのではまったく違うからです。

ただ「ドライイースト」を使うピザ生地の作り方だと、簡単とは言いつつもピザ生地作りの最大の難関、「発酵」の工程ができます。パン作りをしている人は、「発酵」がかなり難しい工程なことはおわかりのはず。

簡単ピザ生地作りでは、最もシンプルな作り方をするなら、ドライイーストすら使わない作り方もできます。イーストを使わないのですから、難関「発酵」もなし、材料を混ぜて、こねて焼く、いたってシンプルなピザ生地レシピです。

これからご紹介するピザ生地レシピは4種類です。基本のピザ生地、簡単人気ピザ生地、簡単クリスピーピザ生地と、ドライイーストなしのピザ生地の作り方です。イーストを使っていても簡単と思える人気レシピを選りすぐっています。イーストなしレシピは、なしと思えぬ本格派の出来栄えになります。

簡単なピザ生地レシピをマスターしたら、王道・基本のピザ生地にもぜひチャレンジしてみましょう。その時に再び、簡単ピザ生地レシピの生地クオリティが、王道レシピに見劣りしないものだと実感するはずです！

ピザ生地は、強力粉、薄力粉がメインでできています。プラス塩、ビール酵母にオリーブオイル、ぬるま湯が必要です。ビール酵母は日本では滅多に手に入らないため、代わりにドライイーストを使います。ドライイーストはスーパーでも販売されています。

作り方は、まず強力粉250gと薄力粉を50gボウルに入れて混ぜます。ドライイースト、塩も一緒に入れて混ぜましょう。ドライイーストは1袋5gのものを使います。塩はひとつまみ程度で良いです。

全体がまんべんなく混ぜ合わさったら、オリーブ油大さじ1とぬるま湯を150㏄を中央に向かって一気に入れます。最初は菜箸などでぐるぐる混ぜていき、まとまってきたら手でボウルについている粉も取るようにしてまとめていきます。

この際、まとめにくい場合はオリーブ油をもう大さじ1足しましょう。粉っぽさがなくなってきたら、まな板などに強力粉を打ち粉して、伸ばしたり折ったりしてこねていきます。ピザ生地に艶が出てきたら、今度はまな板にピザ生地をたたきつけて空気を抜くようにしてこねていきます。

左から右に折り右から左に折り、上下に伸ばしを繰り返し、キメが整った生地ができればこねる工程は終了です。その後「1次発酵」させます。最初に使ったボウルに丸めた生地を入れ、ラップをします。

ピザ生地を入れたボウルより大きめのボウルに38度から40度のお湯を張り、ピザ生地の入ったボウルを浮かせ1時間ほどピザ生地が2倍になるまで放置しておきます。その後強力粉を付けた人差し指で、膨らんだ生地の中央を押す「フィンガーテスト」をします。

人差し指をさした場所に空いた穴がすぐに小さくならなければ、「1次発酵」は無事終了です。すぐに小さくなる場合はもう少しラップをして発酵させましょう。その後打ち粉した板にピザ生地を取り出し、ゆっくり両手で押して「ガス抜き」をしてから、スケッパーで生地を2つにカットします。

スケッパーの切り口がなくなるように再び折り返すようにまとめ、表面がツヤツヤ真ん丸になったら、今度は「ベンチタイム」を取ります。打ち粉した板に乗せたままで良いので、生地に濡れ付近をかぶせ、常温で20分ほど放置します。この工程はベンチタイム、もしくは「2次発酵」とも呼びます。

2次発酵が済んだ生地は、後は成型するだけです。打ち粉したまな板などにピザ生地を乗せ、麺棒などで伸ばしていきます。お菓子作りの薄力粉オンリーではない、強力粉ならではの強い押し返しがあるため、簡単には伸びてくれませんが、根気よく伸ばしましょう。

以上で本格派の基本のピザ生地は完成です。後は好みのトッピングをピザ生地にほどこし、200度から230度のオーブンでおよそ10分間焼けば、はしはパリパリ中央もっちりの本格ピザの完成です。ゴージャスなトッピングも思いのままです。

ピザ生地はやはり難易度が高いと感じた人には、ここからが本題です。簡単ピザ生地レシピを3つピックアップしました。まずは人気のもっちりピザ生地が簡単に作れるレシピです。ベンチタイムなしの1次発酵のみの簡単スピーディ仕上がりです。電子レンジを使って時短発酵するのも簡単ポイントです。

強力粉薄力粉はトータル100gになるよう、7：3ほどの割合で準備します。密封袋に粉類、塩ひとつまみ、砂糖大さじ1にドライイーストは小さじ1を入れ、シャカシャカ振ります。その後袋にオリーブ油小さじ1とぬるま湯60㏄を加え袋の上から良く揉みます。

打ち粉をしたまな板などに袋で揉んだ生地を出し、濡れ布巾をかけて15分から20分ほど1次発酵させます。ピザ生地が元の生地の状態から2倍ほどに膨れ上がっていたら発酵終了です。その後2次発酵はなしで、生地をガス抜きし、麺棒などで成型すれば簡単にピザ生地の完成です。

本来ピザ生地は2次発酵させて作りますが、簡単ピザ生地レシピの場合は2次発酵を飛ばします。それでもドライイーストのパワーでしっかり生地は膨れてくれますから、簡単にふわっもちっの本格派ピザ生地を作ることができます。

ふわっもちっのピザ生地も美味しいですが、サクパリのクリスピータイプのピザ生地も人気です。カリカリ食感が病みつきになるクリスピータイプのピザ生地は、ドライイーストではなく「ベーキングパウダー」を使うことで簡単に作ることができます。

強力粉300gに塩と砂糖を小さじ1加え、ベーキングパウダーを小さじ1.5加えてボウルの中で混ぜます。オリーブ油大さじ1と水を200㏄加え、菜箸などで先に混ぜ、まとまってきたら手でこねていき、全体に粉っぽさがなくなるまでこねてまとめます。

まとめたら、発酵タイムはなしで、そのまま強力粉で打ち粉したまな板などに麺棒などで生地を伸ばしていきます。ガス抜きも必要ありません。イーストの代わりにベーキングパウダーを使うので、発酵なし、簡単にクリスピータイプのピザ生地を作ることができます。

伸ばして好みのトッピングをして、280度から300度に余熱したオーブンでおよそ8分一気に焼き上げます。どこから食べてもカリカリパリパリ、クリスピータイプの簡単ピザ生地の完成です。クリスピー生地レシピのポイントは、麺棒などで伸ばす際にできるだけ薄く伸ばすことです。

オーブンで焼く際も、できるだけ高温で短時間に焼き上げることで、お店レベルのクリスピーピザ生地を簡単に作ることができます。

簡単ピザ生地レシピと言っても、ドライイーストやベーキングパウダーなど、普段使わない特殊アイテムを使わなければならないのは、やはり簡単とは言えない、そう感じる人もいるでしょう。

ドライイースト、ベーキングパウダーはパン・製菓作りをする人には馴染みがあっても、日常使いのアイテムではありません。より簡単に、簡素に、いつものキッチンに常備している食材で簡単ピザ生地を作れないものか？と悩む人におすすめなレシピをご紹介します。

イーストもベーキングパウダーも使わない、超簡単ピザ生地レシピです。用意するものは強力粉、砂糖、塩、水、オリーブ油のみです。

超簡単ピザ生地は、強力粉を薄力粉、つまり小麦粉に代えてもOKです。粉はトータル200gになるように調節します。強力粉の割合が多ければ簡単ふわっと生地に、薄力粉が多ければパリッと生地になります。好みの仕上がりになるよう、割合を調節すると良いでしょう。

砂糖と塩は2つまみずつ、粉類とともにボウルに入れ、全体をざっくり混ぜてから、オリーブ油を大さじ2を先に入れて混ぜます。水を後から少しずつ加え適度に生地がまとまればOKです。水を計量しなくて良いのも簡単すぎる点です。

その後発酵なしで、麺棒などで生地を伸ばせば簡単ピザ生地の完成です。超簡単ピザ生地レシピのポイントは、水は後から少しずつ加え、ようやくまとまるレベルでストップすることです。入れすぎると生地が緩くなるため、様子を見ながら水を加えるのが簡単レシピの成功のポイントです。

後は好みのトッピングをして280度から300度のオーブンで、表面がこんがりするまで焼くだけです。薄力粉100％で作るとサクサク食感の簡単ピザが、強力粉100％で作ればもちふわ食感のピザを簡単に焼くことができます。

ふちをサクサク、中央もっちりなら3：7程度の割合で粉を混ぜるのがおすすめです。好みの食感へのアレンジの簡単なので、イースト・ベーキングパウダーなしの超簡単レシピは、ぜひマスターしておきましょう。

4種類の簡単ピザ生地レシピをご紹介しましたが、さっそくキッチンで食材を探している人も多いはずです。今ある食材で、簡単に絶品ピザ生地が完成するのですから、あの贅沢トッピングも思いのままです。今夜のディナーは家族そろってピザパーティに決まりでしょう！