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玉ねぎは切り方で味が変わる?
玉ねぎは、家庭の食卓に毎日のように並ぶほど、さまざまな料理で活躍する野菜です。カレーや肉じゃが、サラダやマリネ、焼き肉やバーベキュー、野菜炒めや親子丼など、ありとあらゆる料理で使われています。
玉ねぎは私たちに非常に身近な存在ですが、身近すぎるせいか改めて切り方について考えることは少ないかもしれません。何となく「焼き肉で使う玉ねぎの切り方は輪切りのイメージ」「カレーの玉ねぎの切り方は四角い」などはあっても、多くの場合深く考えずに切ってしまいがちでしょう。
玉ねぎは球形で、中が層になっており切り方によって食感や火の通り方が大きく変わります。玉ねぎの切り方を変えると、甘味の出方も変化します。玉ねぎの切り方を少し工夫すれば、簡単に辛くない玉ねぎが味わえます。
玉ねぎを買ってきて、いざ料理に使おうとしたときに「あれ?玉ねぎの切り方どうしよう」と困る場合があるかもしれません。切る方向や大きさによってどのような特徴が出るのか把握しておけば、目的を考えて自分で適した切り方を選ぶことができます。
まず玉ねぎについて、簡単な下処理方法を確認し、切り方の基本的な考え方や、玉ねぎの特徴と繊維の方向について説明します。さらに、時短調理したい場合や、作る料理など目的によって適した切り方をご紹介します。一工夫してより使いやすく、より美味しく玉ねぎを調理しましょう。
簡単!玉ねぎの下処理方法
玉ねぎを切る前に行う、簡単な下処理方法をご紹介します。玉ねぎの下処理は、最初に皮を剥き始めるのではなく、最初に根の部分と頭の部分を切り落とすのがおすすめです。そして半分に切ってから皮を剥き始めると、実と皮の間に手や包丁を入れやすくなり、簡単に皮を剥けます。
皮を剥くときに、流水にあてながら行うと切る際に涙が出るのを予防することができます。根元の芯の部分は、断面が三角になるように切り取りましょう。これで下処理が完了です。みじん切りにする場合は、玉ねぎがバラバラになってしまうのを防ぐため、切ってから芯を切り取ります。
玉ねぎを切ると涙が出るのを防ぐ方法は、他にも「加熱料理に使う場合は細かく切る前にレンジなどで加熱する」「冷蔵庫で冷やしておく」「換気する」「水に浸ける」などがあります。玉ねぎを切るときに涙が出て困ってしまうという方は、下処理の段階で対処しておきましょう。
簡単下処理を終えたら、いよいよ切り方に入ります。玉ねぎの下処理後は、皮や皮と実の間の汚れなどがないか確認して、きれいに洗ってから切りましょう。
【玉ねぎの切り方】辛くない切り方
玉ねぎは辛みを感じる野菜で、その辛味を味のアクセントとして好む人も多いでしょう。しかし、小さい子供や辛い物が苦手な人にとっては、辛くない玉ねぎの方が喜ばれます。できるだけ辛くない玉ねぎになる切り方をご紹介します。
切る方向がポイント
玉ねぎの切り方で、できるだけ辛くない切り方をする際に大切なポイントは、繊維に対して切る方向です。玉ねぎは、断面を見ると、頭の部分から根の部分へ繊維が何層にもなっており、年輪のように重なっているのが分かります。
包丁を入れる際に、その繊維に対して平行に「沿って切る」のか、垂直に「断って切る」のかで、辛味が強くでるか辛くない味になるか大きく変わってきます。火の通り方や食感にも大きく関わってくるので、玉ねぎを切るときはいつも繊維の方向を意識しましょう。
繊維に沿った切り方
繊維に対して平行に沿って切る場合、繊維を残したまま調理されるのでシャキシャキという玉ねぎの食感が残ります。加熱調理をしても、形が崩れやすく、食感がしっかりした料理が楽しめます。
繊維を残した切り方は、炒め物など、玉ねぎの食感を残したい場合におすすめです。サラダなどに生で使うときは、辛味のアクセントを付けたいときに便利でしょう。一般的な玉ねぎを使ったレシピは、多くは繊維に沿った切り方が紹介されています。
ただ、玉ねぎのシャキシャキした食感が苦手な子供や、できるだけ辛くない味にしたい料理については、繊維に沿った切り方は適しているとはいえません。玉ねぎの存在感を薄くしたい場合は、繊維に沿った切り方はやめておきましょう。
繊維を断つ切り方
逆に、繊維に対して垂直に断ち切る切り方の場合は、繊維が切断されて細胞が壊れるので柔らかくなり、火の通りが良くなります。
鶏肉などを切るときも、柔らかく仕上げたいときは繊維に対して垂直に包丁を入れて切断していくので、玉ねぎも同様です。繊維を切断することで玉ねぎの辛み成分が出ていきやすくなるので、甘味を強く感じられるようになります。
まろやかな仕上がりになるので、スープやグラタンなどにおすすめです。また、サラダや和え物に使うときは、辛くない柔らかな食感を楽しめます。玉ねぎが苦手な子供も、辛くない玉ねぎで食感も感じにくくなるので食べやすくなる切り方です。
料理のレシピに「繊維に沿って切る」と書かれていても、柔らかい食感にしたい、辛くない玉ねぎにしたい、などの狙いがある場合は、繊維を断ち切る切り方に変える工夫も良いでしょう。
さらに辛味を抑えたい場合は、繊維を断ち切るように切った後、水にさらしましょう。玉ねぎの臭いも軽減して、まろやかさが増して食べやすくなります。
【玉ねぎの切り方】時短調理におすすめの切り方
玉ねぎの切り方の中でも、時短調理におすすめの切り方のご紹介です。時短調理のためには、玉ねぎが素早く火が通ること、他の材料となじむことが必要です。ですので、細かく刻む「みじん切り」や、繊維に垂直に切る「薄切り」の切り方が良いでしょう。
みじん切り
玉ねぎの切り方「みじん切り」は、たくさんの切り方の中でも最も細かく切る方法で、素早く他の食材となじみ火の通りも良い時短に最適な切り方です。みじん切りは、他の材料と混ぜ込むハンバーグや、煮込むミートソース作りなどによく使われます。
玉ねぎのみじん切りは、根元の芯が付いた状態で行います。下処理を終えたら、半分に切った玉ねぎの切り口を下にして、芯は切り落とさないように薄く平行な切り込みを入れていきます。
玉ねぎを90度回転させ、横から2~3箇所切り込みを入れます。そのまま、繊維を断ち切る方向に薄切りします。根元の芯付近になったら、切り口を下にして同じように切り込みを入れて細かく切ります。根元は最後に取り除きます。
刻み終えた玉ねぎが不ぞろいだったり、さらに細かくしたい場合は、切った玉ねぎを中央に寄せて、包丁の先を手で押さえてさらに細かく切ります。
時短料理をしたいのに、玉ねぎのみじん切りに時間がかかってしまうという方は、まとめてみじん切りして冷凍ストックを作っておくと次回から切る手間が省けて簡単時短ができます。
みじん切りした玉ねぎをラップで小分けに包んで、さらにフリーザーバッグに入れて保存しましょう。約1ヶ月は保存可能で、使うときはそのまま加熱できるので簡単です。
また、みじん切り自体を、包丁とまな板なしで時短・簡単にできる「みじん切り器」も売られています。みじん切りが苦手、包丁やまな板を出したり洗ったりする手間も省きたい場合は、みじん切り器を用意しておくと時短に便利でしょう。
うす切り
玉ねぎの切り方「薄切り」は、繊維に沿った切り方と繊維を断つ切り方があります。一般的には繊維に沿う方法がメジャーですが、熱を通す炒め物などを時短調理したい場合は、繊維を断ち切る方をおすすめします。
玉ねぎの下処理を終えたら、包丁の刃元部分を使って芯部分にV字の切り込みを入れて芯を取り除きます。玉ねぎの頭を右側におき、包丁を滑らせるようなイメージで薄く切っていきます。
炒め物やかき揚げなどで素早く時短調理したい場合は繊維に沿った薄切り、繊維を断つ方向に切った薄切りはサラダや南蛮漬けなどに使われます。
うす切りもみじん切り同様、大量に切って冷凍保存袋を使って冷凍保存をしておくと便利です。使う際に簡単に取り出せるように小分けにして、平らにしたラップで包んで冷凍保存用の袋に入れましょう。
玉ねぎの薄切りも、みじん切り同様簡単に時短できる道具があります。市販のスライサーを使うと、包丁やまな板を汚さず簡単に薄切りができて、時短調理におすすめなのでお試しください。
【玉ねぎの切り方】煮込み料理におすすめの切り方
カレーや肉じゃがなどの、煮込み料理におすすめの切り方は、くし切りや角切りです。くし切りは玉ねぎの甘味を感じながら、しっかりした食感を楽しめます。角切りは、色紙切りとも呼ばれ、煮崩れしにくく、くし切り同様食感が残るので玉ねぎが料理の主役になる切り方といえます。
くし切り
玉ねぎの切り方「くし切り」は、丸い形の食材を放射状に切る方法で、由来は櫛の形に似ているところからきています。くし切りの切り方は、まず下処理として、頭・根元部分を切り落として皮を剥きましょう。頭を上に置いて半分に切り、芯を切り取ります。
下処理を終えたら断面を上にして、玉ねぎが転がらないように押さえて半分に切ります。それぞれの玉ねぎを、切り口の中央から、三等分になるように切れば完成です。または、切った断面を下にして置き、中央に向かって放射状になるよう6等分する方法もあります。
どちらの方向から切っても大丈夫ですが、火の通りが偏らないように、切る幅が均一になるように気を付けましょう。
角切り(色紙切り)
玉ねぎの切り方「角切り」は、食材をサイコロのように立方体に切る切り方で、サイズはおおよそ1cm角程度にすることが多いでしょう。玉ねぎは層状になっているので、実際には立方体にはならないので、素材を色紙のように薄い正方形に切る「色紙切り」に近い形になります。
角切りは、スープやクラムチャウダーなどの煮込み料理に適しており、他の食材と形を合わせたいときにおすすめです。他の食材と同じ大きさにそろえることで、火の通りが均一になり、煮崩れたり火の通りが不十分になったりしてしまうのを防ぐことができます。
玉ねぎの角切りの切り方は、まず下処理として、頭・根元を切り落とし、皮を剥いて縦に半分に切ります。下処理を終えたら、断面を下にして繊維を断ち切るように1cm幅に切ります。
厚さ1cmの半月状になった玉ねぎを、3層ずつ程度に分け、それぞれ1cm幅に切れば完成です。また、半月状になった玉ねぎの向きを変えて1cm幅に切る方法もあります。
食材を柔らかく煮込んだスープなどは、離乳食期の子供にもおすすめです。素材の大きさが一定だと、口当たりが良く食べやすいでしょう。
【玉ねぎの切り方】焼肉やバーベキューにおすすめの切り方
玉ねぎの切り方で、焼き肉やバーベキューにおすすめの切り方をご紹介します。実際に焼き肉やバーベキューする機会がある方は良くみたことがあるかもしれません。焼き肉バーベキューには、輪切りか半月切りがおすすめです。
輪切り
玉ねぎの切り方「輪切り」は、繊維を断つように切るため火の通りが良く、辛くない食感で柔らかく仕上がります。歯切れが良く、玉ねぎ特有の甘味も楽しめます。他の切り方と違い、玉ねぎが細かくばらけていかないので、箸で食べやすいというメリットもあります。
玉ねぎの輪切りの切り方は、まず頭と根元の部分を切り落とします。頭の部分が右側になるようにおいて、1cm程度の厚さに切ります。置いた部分が安定していないので、玉ねぎが転がらないようにしっかりおさえましょう。
切り終わった玉ねぎに中心まで楊枝を刺しておくと、バーベキューなどで焼いている間に玉ねぎが崩れてバラバラになるのを防ぐことができます。また、1~3mm程度の薄輪切りは、サラダやマリネなどにも使われます。
半月切り
玉ねぎの切り方「半月切り」は、切り口が半月の形(半円状)になるのでそう呼ばれています。玉ねぎの半月切りは、厚さは1cmほどに切るのがポイントで、同じ半月切りでも「繊維に沿う切り方」と「繊維を断つ切り方」で食感が変わってきます。
玉ねぎの繊維を断つ半月切りの切り方は、まず頭と根の部分を切り落として、皮を剥きます。縦半分に切り、切った断面を下にして、頭部分を右側にして1cm幅で切ります。火の通りが均一になるように、均等な厚さで切るように注意しましょう。
玉ねぎの繊維に沿って切る場合は、1cm幅に切る際に頭部分を体の反対側に置いて切りましょう。どちらの切り方も、輪切りのとき同様に玉ねぎの形崩れ防止に楊枝を刺しておくと良いでしょう。
玉ねぎの切り方を覚えて用途別に使い分けよう!
玉ねぎは、栄養面でも優秀で、保存期間も長く、あらゆる料理に使われ、毎日の食卓で大活躍している食材です。玉ねぎの切り方によって、食感や味が変化する奥深い野菜です。玉ねぎの切り方を料理や好みに合わせて工夫すれば、ワンランクアップした玉ねぎ料理を作れるでしょう。