屋久島でのトレッキングがおすすめ！持ち物やツアーなどの情報もご紹介

白谷雲水峡「苔むす森コース」は標高600m〜1000mくらいに位置し、標高が高くなるにつれ照葉樹林から屋久杉林に移行していきます。もののけ姫のモデルになった苔むす森は標高約860m、登山口から約1.8kmより上部で、一面を緑の苔に覆われた幻想的な風景が広がっています。

「苔むす森コース」は、往復約3.8km、約3時間のコースです。白谷雲水峡は晴れても雨でも楽しめるコースです。苔があり特に滑りやすいので持ち物は全てザックに入れ両手はフリーにしましょう。

山にはルート案内の目印があるので迷うことは無いですが、しっとりとした苔の森をただ急いで進むだけでは、もったいないです。自然の不思議なストーリーや楽しい解説を聞けるガイドツアーに参加すると良いです。

「太鼓岩」は苔むす森からさらに奥へ進む山道の先にあり、森の斜面に突出した巨大な花崗岩の一部です。鬱蒼とした森から一転、空中に飛び出したような展望台のようです。屋久島の森が一望できる大パノラマは「来てよかった」と言わしめる景色が待っています。

白谷雲水峡は亜熱帯の植物があるかと思えば、すぐそばには北方系の植物も自生していたりする不思議の森です。また、切り株、倒木更新、樹上着生など他の地域では見ることができない魑魅魍魎とした世界が広がります。

縄文杉トレッキングコースは、トロッコ道8kmと標高差400mの山道を3kmで往復22km、10時間以上かかるコースです。日帰りの場合は最低でも朝7時には出発しましょう。一泊する場合は避難小屋、またはテント泊です。持ち物などを事前に確認しましょう。

まずは、屋久杉記念館でバスのチケットを購入し、そのままバスに揺られて40分で荒川登山口に到着します。最初はトロッコの線路に沿ってトレッキングがスタートし、橋を渡ったりトンネルをくぐったりしながら登山道脇にある苔むした屋久島らしい風景を見ることができます。

しばらく「三代杉」や「仁王杉」を見ながらひたすら歩き続けるとトロッコ道が終わり、荒川登山口からは急な階段や本格的な登りになっていきます。途中にペンギンに見える木や、「ウィルソン株」などインスタ映えスポットもあります。

大王杉を越えると、世界自然遺産登録地域に入ります。夫婦杉を見るといよいよ縄文杉に到着します。縄文杉は現在確認されている最大の屋久杉です。樹齢7200年という説もありますが、中心部が空洞になっており、内側から摂取した科学的計測値は2170年となっています。

宮之浦岳縦走コースは、九州最高峰の宮之浦岳と縄文杉を2日間にかけて歩くルートです。屋久島の山小屋は無人の避難小屋なので寝袋や食糧を背負ってのハードなルートです。山小屋の使用量は任意で2000円です。登山道は比較的舗装されています。

宮之浦岳縦断コースは屋久島のシンボルである縄文杉と、日本百名山の宮之浦岳も登頂できる内容の濃い1泊2日のルートなだけに、体力がいります。1日目は森林限界や垂直分布による森の移り変わりと、九州最高峰の絶景を堪能し、2日目は屋久杉と太古の森を歩きます。

荒川登山口からスタートするルートと淀川登山口からスタートするルートがあります。その日の天候によってスタート地点を決めると良いです。荒川登山口からスタートした方が体力がいるのですが、早朝の早い時間帯に視界が開けるエリアに到着できます。

屋久島にはトレッキングツアーなどを扱うお店がたくさんあります。子供と一緒に参加可能なツアーや、リクエストに応じてトレッキングをコーディネートしてくれるお店もあります。夏休みに家族で屋久島にトレッキングツアーに参加して素敵な思い出を作りましょう。

屋久島ガイド協会では、子供も参加できる半日コースがあります。ヤクスギランドコースは、全長3kmを約4〜5時間かけて森の自然をじっくり観察できます。トレッキングやハイキングの経験が無いけど屋久島の森を歩きたい方にもおすすめのルートです。

屋久島ガイド協会は屋久島初のガイド組織です。ガイド1人につき最大6から8名まで参加可能で、ツアー当日のお弁当の手配やトレッキングシューズなどのレンタルも可能です。