山形のご当地グルメ「肉そば」がウマい！人気の有名店から穴場までご紹介

山形県は東北地方に含まれ、西には日本海、東には奥羽山脈、南には飯豊連峰・吾妻連峰、北には東北第二の標高を誇る鳥海山をはじめ山々に囲まれているところです。県内は山地が寸断するので、言葉や文化、気質などが様々です。

山形県全体をまとめているのは最上川で、山形県内で始まり、山形県内で終わる大河です。鶴岡市と小国町以外は、全ての市町村に、最上川水系の河川が流れています。県内の全市町村には温泉が湧き、山形新幹線が走るのも大きな魅力です。

山形の特産品は、つや姫、雪若丸、さくらんぼ、ラフランス、もも、柿、枝豆、里いも、食用ぎく、わらび、青こごみ、山形牛、イワナ、ハタハタ、サクラマス、紅エビなどがあります。

山形のご当地グルメは、いも煮、玉こんにゃく、米沢牛、だし、冷や汁、べそら漬、どんどん焼き、スモッち、納豆汁、みそ餅、寒鱈汁、ひっぱりうどん、岩牡蠣、冷やし肉そば、ソースかつ丼、棒鱈煮、山形ラーメン、どんがら汁、むきそば、エゴ刺しなどがあります。

山形のスイーツは、あん塗り串だんご、だだちゃ豆スイーツ、サクランボスイーツ、のし梅、ラスクフランス、わらびもち、生どら焼き、オランダせんべい、山形プリン、山形ゆべし、おしどりミルクケーキなどがあります。

山形のご当地グルメ「肉そば」とは、お客さんの注文から生まれた、鶏肉（親鳥）の冷たい汁そばのことです。山形市から車で40分位の場所にある河北町が発祥の地です。冬場でも、冷たい汁が本来のご当地グルメの肉そばです。

つゆは、鶏ガラだしをベースに醤油味で、しっかりと旨みがあり、後味があっさりとしています。おそばは、コシの強い田舎そばが特徴です。コリコリとした食感の親鳥とネギがトッピングされた見た目はシンプルだけど、奥深い汁そばです。

お酒を飲める場所はおそば屋さんしかなかった時代、「ちょっと一杯」と言うとおそば屋さんでした。当時は馬肉の煮込みをつまみにお酒を飲み、もりそばを食べるのが主流でした。ある時、馬肉の煮込みをそばにかけて食べた人が「これはウマい」と言い注文されるようになりました。

馬肉が手に入らなくなった後は、河北町に養鶏場が多くあったことから鶏肉を使ったところ評判も良く、山形のおそば屋さんのメニューになりました。これが鶏肉を使う肉そばのルーツです。

山形でウマい肉そばが食べられる穴場の人気店を10店ご紹介します。ウマい肉そばは、地元民に限らず、出張や旅行で来た人たちにも人気です。穴場の人気店で、山形の肉そばを食べ歩いてみてください。

河北町とは、山形県の中央に位置し、東北中央自動車道東根I.Cや山形自動車道寒河江ICから10～15分の、山形県玄関口です。月山や朝日岳、樹氷の蔵王を望み、最上川と清流寒河江川に囲まれた町です。

「そば吉」は、山形空港方面から河北町に向かい最上川を越え、信号を右折して直ぐに左折した右側にあります。ご当地グルメの肉そばとソースかつ丼が有名なそば屋さんです。

山形産地鶏で取っただしには、鶏の旨みが詰まって奥深いスープになっています。おそばはツルツルとして香り豊かで、喉越しも抜群です。だしの染み込んだ鶏肉とネギがアクセントになり、地鶏の旨みが全体をバランスよくまとめています。

「肉そば処立花」は、国道13号線から山形刑務所に通じる道の交差点に看板が出ています。地元では有名で、遠方からわざわざ来る人たちも多いです。店主は河北町の出身で、脱サラ後、河北町の名店で修行をして20年前に開業しました。

鶏ガラだけでだしを取っているため、澄んだつゆに鶏の旨みとコクが詰まっています。甘じょっぱく濃い味付けになっていますが、旨みとバランスがとれているのが特徴です。

そばは、噛み応えのある太麺の田舎そばです。具は、歯応えのある鶏肉とネギが使うのが山形の肉そばです。つゆ・そば・鶏肉は、それぞれにしっかりと主張しているのに、絶妙にバランスが取れています。

山形県天童市にある「扇屋」さんは、ウマい冷たい肉そばの穴場店です。店内にはカウンター席とテーブル席があり、時間帯によっては並びますが、回転率は良いお店です。

山形ご当地グルメの冷たい肉そばは750円で、冬場でも人気のメニューです。一番人気の肉そば＋ミニソースかつ丼の肉カツセットは1100円で、おそばか中華麺を選べます。

鶏ガラとかつお節のだしで、あっさりとしていますが、しっかりと旨みのあるスープです。モチモチ感がありツルツルしているそばは、食べ応えがあります。鶏肉は味が染みてしっかりとしています。セットのソースかつ丼はカレー風味で、子供から大人まで好める味です。

「いろは本店」は、創業大正9年、河北町の名物冷たい肉そばの有名店です。河北町とは人口約2万人程度の小さな町ですが、いろはのお店が3店舗あります。同じお店でありながら、独自の味を出しているため他店と同様に競争し合いそれぞれのお店に常連さんがいます。

おそばは北海道産のそば粉を使い、モチモチ感のある黒い太麺です。冷やし肉そばといっても、スープやおそばが冷たいものではありません。程良くぬるめに仕上がっているので、おそばを多めに口へ入れると、食感や香りをしっかりと味わうことができます。

かつお節と鶏ガラのだしによりコクと深みを感じ、甘さよりもしょっぱさの方が強いです。鶏肉には味が良く染み込んで、コリコリとした食感がアクセントになります。

山形にある肉そばの名店の中でも、いろはさんの肉そばは独特の風味を感じると評判です。口当たりはややこってりとして、歯応えをしっかりと感じ、後味はすっきりとしています。おそばがスープに絡みやすく、噛むほどに、肉の旨みと一体化していくと人気です。

冷たい肉中華は、鶏ガラだしに醤油味でやや甘みを感じます。やや脂が強いスープですが、硬めの中細中華麺が良く馴染んでいます。鶏肉とネギがトッピングされ、鶏肉の程良い味付けが麺やスープとバランスが取れています。

山形ご当地グルメの肉そばを提供する有名店の中でも、いろはさんの肉そばは個性がありウマいと人気があります。美味しい肉そばが食べられる穴場へぜひお立ち寄りください。

河北地域には肉そばが人気の穴場店が多い中、「白鳥十郎そば本舗」は特に人気があります。広い店内は混んでいるときが多く、リニューアル後はより混雑するようになりました。また、駐車場に停まっている車の4割くらいは他府県ナンバーです。

スープは甘さがあり、鶏ガラだしとかつおだしのバランスが良く、温度は丁度良い温かさです。おそばは麺の太さが不揃いで、歯応えがあります。甘みがあり、香りも強い田舎蕎麦です。親鶏はやや柔らかく、トッピングのネギの量が多いのも特徴です。

「一寸亭本店」は、大正5年創業、山形県河北町のご当地グルメで有名な冷たい肉そばの発祥の店です。明るい和モダン風の店内には、100席以上の様々なテーブルが用意されています。冷たい肉そば（700円）は、一年通して1番人気のメニューです。

おすすめメニューのとりそば（900円）は、肉そばとトッピングが異なり、鶏肉・しいたけ・かまぼこ・細竹・長ねぎ、三つ葉などです。ピリ辛つけそば（850円）は、ラー油と黒胡椒が入ったつけ汁でいただきます。

ソースかつ丼（850円）は、カリッと揚げたカツにカレー風味のタレがかかっています。つゆだく玉子（350円）ごはんは、肉そばのつゆでいただく玉子かけごはんです。

国道R112号線を寒河江から庄内方面に向かうと、西川町の中心睦合地域右側に「そば処まるきや」があります。木造のお店は、木の温もりに癒されて落ち着きます。テーブル席と小上がり席があり、テーブルは全てケヤキを使用してどっしりとしています。

かつおだしと鶏ガラだしがベースで、透明感のあるつゆは塩味が強めで鶏の旨みが出ています。おそばは十割そばではなく、太くモチモチ感があります。歯応えのある親鶏と山盛りのネギがポイントになり、一味唐辛子が引き立てています。

サクッと揚がったゲソ天は、カリカリサクサクと歯応えも良く、冷やし肉そばのお供におすすめの一品です。冷やし肉そばがウマい穴場のお店で、ぜひ堪能してください。

「肉そば十三（じゅうぞう）」は寒河江市にあり、近くには寒河江市民浴場や最上川ふるさと公園があります。カウンター席と小上がり席がある、雰囲気の良いお店です。

一口スープをすすると「美味しい！」とつぶやいてしまう程良い味付けで旨みのあるスープと、細打ちでしっかりとコシがあるおそばが特徴です。親鶏は、味付けも硬さも丁度良いと人気があります。

お昼時は並ぶときがありますが、夜は比較的すんなりと入れます。山形のご当地グルメがウマい穴場ですので、ぜひお楽しみください。

「山形の肉そば屋」は、山形市内で冷やし肉そばが有名なお店です。本場の河北町まで行かなくても、ウマい冷やし肉そばが食べられると評判が高く、穴場店です。店内はテーブル席とカウンター席があり、お一人様でも気軽に入れますし、家族連れやお友達とでもゆっくりと楽しめます。

冷やし肉そばは、サイズによって値段が異なり、普通盛り699円、大盛り864円、女性向けミニサイズは555円です。ガッツリ食べたい人には特盛1337円がおすすめです。山形市内で一番人気の山形一寸亭の姉妹店なので味は本格的です。冷たい肉中華は、699円で人気があります。

最寄駅からは離れているので、車で行くことをおすすめします。昼時はかなり混み合うため、駐車場に停められない恐れがあるので、少し時間をずらす方が良いです。

有名な冷やし肉そば（700円）は、太麺そばを使用しているので歯応えがありますが、噛めば噛むほどそばの香りと旨みが味わえます。つゆは、だしが効いて旨みたっぷりで、甘み控えめで塩分を後から感じます。

サクサク感があって香ばしいゲソ天を添えると、肉そばのつゆと馴染んでより美味しくなります。おそばやつゆ、鶏肉のバランスが良く、奥行きのある旨みを味わえる穴場のお店です。

山形のリーズナブルに肉そばが食べれるお店を2店ご紹介します。ボリュームがあってリーズナブルにご当地グルメが食べられるお店は、ランチタイムも夜もお得感があります。アクセスも良く、味も良いので、ぜひお試しください。

「続おそばに」は、JR山形駅東口を出たコンコースから、看板を目印に4分位です。店内は、テーブル席と小上がり席とで50席位あります。

一番人気の冷たい肉そば（650円）は、しっかりとコシがあり、そばの風味も良くしています。つゆは、さっぱりとした鶏だしで優しい味付けです。トッピングの鶏肉は、柔らかめです。最後の一滴まで飲み干してしまうほどウマいつゆが魅力的です。

ランチメニューはかなりお得な価格でいただけますし、夜は山形の地酒のラインナップで楽しめます。駅近で、ご当地グルメがウマい穴場のお店です。

「そば処一庵」は、JR天童駅から2km、県道22号沿いにあります。有名店で行列が絶えませんが、回転が良くそれほど待たずに入れます。人気の肉そばをはじめ、どのおそばも美味しくボリュームがあるのでお得感満点です。

冷たい肉そば（650円）は、鶏肉の旨みがしっかりと出て優しい甘みがあります。おそばは太麺で、喉越しも良く、つゆと絡んで旨みがたっぷりあります。親鶏は味付けも硬さも程良く、全体にバランスの良い肉そばです。

一庵そば（780円）は、冷つゆと温つゆ、天ぷら付きです。二色板そば（780円）は、おそばと中華麺、天ぷら付きです。全体的にリーズナブルな価格でボリューム満点です。

山形の肉そばが美味しい老舗店を2店ご紹介します。山形のご当地グルメの良さと老舗店の良さがバランス良く絡んだ肉そばは、老舗店でしか味わえません。庶民的なご当地グルメをそれぞれの老舗店でぜひお試しください。

「といや」は、河北町の中心地通り沿いにあり、河北病院の隣にあるため探しやすいです。といやさんの肉そばとソースかつ丼は、河北町の郷土料理に老舗の歴史が重なって、より味わい深いものになっています。

スープはほんのり甘くコクがあるのにすっきりとして、おそばは細麺で、弾力のある歯応えがあり、鶏肉はコリコリとして美味しいと人気があります。見た目はシンプルですが、実際は旨みの詰まった個性的な肉そばです。

かつ丼はサクサク感があり、豚肉の甘さにソースとカレーの香りが加わり、といやさんならではのソースかつ丼に仕上がります。肉そばとソースかつ丼のセットをおすすめします。

「吾妻屋」は、JR寒河江駅から車で15分、JRさくらんぼ東根駅から15分、山形自動車道寒河江I.Cから20分、東北中央自動車道東根I.Cから7分です。創業明治25年、数種類のそば粉を使い、そば懐石料理と肉そば、生そば類などがウマいと有名なお店です。

蕎麦懐石のお店なので、賑やかな様子はなく落ち着いた雰囲気が特徴です。器に黒いそばとスープ、鶏肉が盛られた肉そばには、どっしりとした老舗の品格が漂います。

おそばはやわらかくしっとりした食感があります。親鶏は、味付けが良く、酒のつまみにもなります。スープは、さっぱりとしているので親鶏と良く合います。老舗の有名店で趣のある肉そばをぜひお楽しみください。

山形の肉そばがウマい地元で人気のお店をご紹介します。山形県河北町、東根市、寒河江市、天童市などに冷たい肉そばが食べられるお店は多くあります。実際は、冷たい肉そばと言えば、山形県河北町のご当地グルメです。

河北町は自然や気候風土に恵まれて、数多くの特産品が誕生しています。上質の地鶏が育ち、名水で打つそばなどに加えて、職人技によって作り上げられた肉そばは、河北町自慢のご当地グルメです。

「そば処あお木」は、創業平成17年の本格的な肉そばが食べられる店として有名です。車で河北町の街から寒河江方面に走る途中、辺りには何もないようなところにあるので、看板が目に入りやすく分かりやすいです。カウンター席が多く、お一人様でも気軽に立ち寄れます。

おそばは、しっかりと歯応えがありますが、硬すぎず喉越しも良いです。スープは、鶏ガラのだしが良く出た、これが本来のスープというイメージが強いのですが、えぐみはなく飲みやすいです。鶏肉は、親鳥を使用して、噛み応えがあります。

おそばやスープ、鶏肉などの旨みがバランス良く一体化した、基本に忠実な肉そばです。わざわざ食べに行く人も多い、本場河北町でウマい肉そばを提供する穴場のお店です。

山形の肉そばには親鶏を使うのが一般的で、若鳥よりも硬くコリコリした食感です。つゆは辛口よりも比較的甘口のお店が多いです。おそばの太さ・だし・つゆの味付けなどの違いがあります。

山形の有名な肉そば専門店をご紹介します。変わらない味を守り続けている、山形の有名な肉そば専門店でぜひウマい肉そばをお楽しみください。

「山形の肉そば屋」のそばは、山形の田舎そばとは違って、細目の上品なタイプのおそばです。太麺に比べるとそばの風味はやや弱いですが、コシがあってしっかりとしています。

山形の肉そば屋さんの鶏肉は、しっとりとしたハムのような食感の鶏肉を使うのが特徴です。また、他店は甘口のつゆが多いのですが、山形の肉そば屋さんのつゆは結構辛口です。

山形の肉そば屋さんの肉そばは、他の肉そば専門店とは違いがはっきりしています。違いを味わう楽しみがありますので、試してみることをおすすめします。

山形の肉そばが美味しいと評判の穴場店をご紹介します。おそば・だし・スープ・鶏肉にこだわり、それぞれの旨みが絡まったウマい肉そばが出来上がります。山形が、地元民が愛し続ける味を穴場のお店でぜひお楽しみください。

「肉そばはくよう」の冷たい肉そばは、大きな器に盛られ、スープが澄んでいます。一口スープをいただくと、雑味のない甘みがやさしく、鶏ガラの旨みが広がります。やや太麺のそばは程良いコシがあり、なめらかな食感を楽しめます。

店内に入ると、だしと揚げ物の香りを感じ、空腹を刺激します。温かい肉そばは、もちもちとしてツルツルのおそばが特徴的で、噛むとそばの香りが広がります。やや甘めのつゆに肉とだしの旨みが加わり、全体をまとめてウマい肉そばになります。

山形にあるご当地グルメの肉そばは、他地域にある肉そばとは異なります。山形発祥の美味しい肉そばが食べられる名店は、おそば・だしつゆ・鶏肉の味付けなどに特徴があります。山形の個性ある肉そばをぜひ食べ歩いてみてください。