北海道一周おすすめ旅行！レンタカーでの人気ルートや適した距離・費用は？

日本の都道府県で一番大きな面積を誇る北海道を一周することは一見難しいことのように思えます。ですが、前もってルートや費用など旅行の計画をしっかり決めれば意外に簡単にできてしまうのです。

もちろん、ただ北海道の外周をぐるっと回るだけではありません。北海道の雄大な景色を眺め、名所といわれる場所を観光して、グルメを食べつくす旅を堪能できるのです。今回は北海道を一周する旅のおすすめルートをご紹介します。

北海道を一周旅行へ出発する前に、計画を立てることが重要です。予算はどれぐらいに設定するのか、一日で移動できるルートになっているのか、寄りたい観光地はすべてチェックしてあるのか、などしっかりした計画を立てることで楽しい旅を実現できるのです。

北海道を一周しようと決めたのなら、いつ行くのかが重要になってきます。一番のおすすめは夏です。夏の北海道は気候もよく日照時間も長いので移動や観光に時間を多く取れます。

次におすすめするのは秋です。夏よりも少し日照時間は短くなりますが、紅葉を楽しむことができ夏の北海道とは違った景色を楽しむことができます。ただし秋の北海道へ行くなら防寒対策をしっかりすることをおすすめします。

できれば避けたいのは冬です。遠出をせずに市内観光や食べ歩きをするにはよい季節です。ですが積雪や路面凍結など、雪道の運転に慣れていないのであれば避けたほうが無難です。また、日照時間も短く北海道を一周する時期には向きません。

一日の移動距離は300キロから400キロが目安です。300キロ以下だと旅行日程が10日以上になってしまいます。また、長距離を走る場合はガソリンの心配をしなくてはいけなくなります。北海道は町と町の距離が離れていて途中にガソリンスタンドがないということもあるのです。

北海道を一周することだけを考え複数人が運転でき交代で走る場合は400キロ以上の移動も可能でしょう。ですが、北海道を一周する途中で名所の観光を楽しむためにも一日の運転時間は無理のない範囲に収めるほうが最初から最後まで余すところなく旅を楽しめます。

北海道を一周するのに必要となる主な費用は、レンタカー代、ガソリン代、宿泊代、飲食代などです。飲食代は一回の食事代を決めておけば予算をオーバーすることもないでしょう。

レンタカー代は軽自動車で一日約1万円です。そこにガソリン代がプラスされます。また、長距離の移動であることやガス欠の可能性を考えるとハイブリッド車を選ぶのも手です。一日約2万円と割高ですが、ガソリンスタンドが少ない道中を安心して移動できます。

宿代は安いところを選べば5千円から見つけることができます。ハイシーズンになると予約で一杯になる可能性があるので早めに予約しなくてはいけません。車中泊やキャンプをすると費用は抑えられますが、時期によっては防寒対策が必須です。

北海道を一周するルートは立ち寄る観光地や一日の移動距離、旅程日数によって様々に変わります。今回は新千歳空港でレンタカーを借りて、3日間で日本の最北端である稚内を目指し、3日間で札幌へと帰ってくる北海道一周6日間のおすすめのルートをご紹介します。

新千歳空港に着いたらレンタカーを借りて北海道一周旅行に出発です。函館に直行してもよいのですが、函館までのルートには観光地が目白押しです。訪れる観光地の数にもよりますが、およそ300キロ前後の移動距離になると予定しておくとよいでしょう。

函館へ向かう道中で、ぜひ立ち寄っていただきたいおすすめのスポットは登別温泉です。異なる泉質が9種類も湧き出しており、日帰り温泉も開放されているので、ちょっと立ち寄るだけでも十分に楽しめます。

北海道の自然風景を楽しみたいのならば大沼へ行きましょう。大沼は三保の松原、耶馬渓（やばけい）とならぶ新日本三景です。大沼に着いたら月見橋が絶景ポイントとして有名ですので訪れてみてください。

また、忘れてならないのが世界三大夜景とも賞される函館の夜景です。駐車場があるので車でも山頂へ行くことはできるのですが、非常に混み合うのでロープウェイを使うことをおすすめします。函館山の山頂からの夜景をぜひお楽しみください。

北海道一周旅行の2日目は函館から松前半島を経由して小樽へ向かうルートです。移動距離はおそよ420キロと長くなっています。まずは函館を出て松島半島へ向かいます。

小樽へ向かうには海沿いを走るニセコパノラマラインを通ります。ニセコパノラマラインには神仙沼という観光名所がありますのでぜひ立ち寄りましょう。

函館から松前半島を経由して小樽へ向かうルートでのおすすめスポットは松前半島にある白神岬展望広場です。北海道最南端に位置する有名な岬で、白神岬展望広場からは雄大な津軽海峡を眺めることができます。

また、ニセコパノラマラインには神仙沼があります。駐車場から神仙沼までしっかりと整備されている道を10分ほど歩くと神仙沼へ到着します。赤エゾ松に囲まれた神秘的な神仙沼をお楽しみください。

小樽では夜の小樽運河の夜景を楽しめます。63基のガス灯によって美しくライトアップされた小樽運河の倉庫街を散策するのもおすすめです。

北海道一周旅行3日目は、小樽から稚内までのルートにはオロロンラインを使いましょう。移動距離はおよそ380キロです。

オロロンラインにも寄っていただきたいスポットはありますが、小樽を出発する前に小樽運河クルーズを楽しんだり小樽市内を観光したりしてから移動しましょう。

380キロの移動距離は長いように思えますが、北海道の雄大な景色を堪能しながら走ることができるので、オロロンラインを走っていれば退屈な時間を過ごしているようには感じません。

オロロンラインの途中で立ち寄っていただきたいスポットは国稀酒造です。辛口ですっきりした味わいのお酒を楽しめます。また酒蔵見学では全種類のお酒を試飲できます。

また夕方の黄金岬に立ち寄るのもおすすめです。黄金岬は夕陽に照らされたニシンが黄金色に輝いて岬に押し寄せたことから黄金岬と呼ばれるようになりました。黄金岬から沈む夕陽を眺めてみてはいかがでしょうか。

オロロンラインから少し離れた場所に、ほろのべトナカイ観光牧場があります。60頭以上のトナカイが飼育されていて、トナカイにソリを引いてもらうなど体験も充実しています。また5月から6月にタイミングが合えば生まれたばかりのトナカイの赤ちゃんを見ることができます。

稚内までくれば、北海道一周の旅の折り返し地点です。新千歳空港から稚内までおよそ1100キロの距離をレンタカーで走ってきたことになります。

新千歳空港からの道のりにはたくさんの観光スポットがありましたが、稚内から札幌へと向かう道のりにもまだまだたくさんのおすすめスポットがあります。では北海道一周旅行の終点である札幌までのおすすめスポットやルートを見ていきましょう。

北海道一周旅行4日目は、稚内から網走へ向かうルートにはオホーツクラインと呼ばれる国道238号線を使います。オホーツクラインと名がついているだけあって、ひたすらオホーツク海を横に見ることが出来ます。

網走までの距離はおよそ320キロです。網走までの道中には美しいオホーツク海を眺めることが出来るおすすめスポットがたくさんあります。

また、少し早起きして日本の最北端である宗谷岬から日の出を眺めるのもいいでしょう。日の出の時刻は北海道を一周する季節によって変わりますので、前日に必ずチェックするのを忘れないようにしてください。

日本の最北にあってラムサール条約にも指定されているクッチャロ湖がおすすめです。春と秋であれば数千羽ものコハクチョウや数万羽を超えるカモ類を観察することができるスポットです。

クッチャロ湖から少し車を走らせると北見神威岬に到着します。オホーツク海の雄大な風景や荒々しい波が岩礁に打ち付ける様子を写真に収めるのもよいでしょう。

北見神威岬から車で20分ほどの場所にはウスタイベ千畳岩があります。北見神威岬と同じく岩場なのですが、ウスタイベ千畳岩は、その名の通り畳を重たり、敷き詰めたりしたような一風変わった景色を楽しむことが出来ます。

北海道一周旅行5日目は、網走から知床半島を通って帯広へ向かいます。移動距離はおよそ330キロです。帯広へ向かう前にまずは網走刑務所を観光しましょう。その後も帯広へ向かう途中には知床五湖や釧路湿原といった観光名所を通ります。

網走に行ったのなら網走刑務所を見学しない手はありません。監獄内の見学ツアーに参加すれば、より詳しく網走刑務所を知ることができます。見学ツアーを終えたら11時頃に早めのランチとして旅行の記念に監獄食を体験してみましょう。

レンタカーを走らせて次に向かうのは知床半島です。知床半島に着いたら知床五湖の散策コースを一周しましょう。世界遺産に指定されている知床の大自然を肌で感じることができる最高の散策スポットです。

散策するには時間が足りないかもしれませんが、釧路といえば釧路湿原です。釧路市湿原展望台へ登って雄大な釧路湿原の景色を眺めてください。

北海道一周旅行6日目は帯広から札幌へ向かいます。札幌へは襟裳岬を通るルートを選ぶとよいでしょう。距離はおよそ360キロになりますが、せっかく北海道一周の旅へ来たのですから歌にもなるほど有名な襟裳岬を観光しておくことをおすすめします。

早くレンタカーを返却して札幌でお土産を買ったり札幌を観光したりしたいという方には、道東高速道路を使うルートをお勧めします。このルートを使えば移動距離はおよそ180キロです。３時間弱で札幌に着くことができます。

襟裳岬に着いたら少し大変ですが襟裳岬の突端まで行くことをおすすめします。日高山脈最南端の襟裳岬から眺める雄大な海をバックに北海道一周旅行の思い出の一枚を撮影しましょう。

一周旅行の終点である札幌に着いたらレンタカーは必要ありません。札幌を徒歩で観光しましょう。お土産を買うのもいいでしょうし、アメリカ開拓時代の建築物である札幌市時計台を観光してみるのもいいでしょう。

クラーク博士像のあるさっぽろ羊ヶ丘展望台など観光名所に訪れるのもよいでしょう。木工クラフト体験やラベンダーポプリ作り体験など季節によって様々なイベントが催されていますので、北海道旅行の良い思い出になるでしょう。

北海道は海産物やジンギスカン、そのほかにもおいしい食べ物が目白押しです。一周の旅の途中で見かけたお店に入ったり、有名なお店を事前にチェックして一周旅行の日程に加えたりしてもよいでしょう。

また、観光地として有名な北海道ならではのお土産もたくさんあります。様々なご当地限定商品があるので、お土産を買う際にはチェックしてみてください。

北海道といえば海産物の宝庫です。今回ご紹介している北海道一周ルートの途中にも市場がたくさんあります。新鮮な海の幸をその場で調理してくれるレストランが併設されている場所もあるので、一周旅行中に市場に立ち寄ってみましょう。

また、海産物をお土産にしたいという方は、一周旅行の途中で立ち寄る市場から配送してもらうのもいいでしょう。もしくは最終目的地である札幌で海産物店をめぐってみるのもよいかもしれません。北海道の新鮮な海の幸をお土産にすればきっと喜ばれることでしょう。

北海道を一周旅行していると様々な場所で産地直送のソフトクリームやプリンを見かけると思います。

北海道の雄大な自然に育まれた牛乳から作られるソフトクリームやプリンはそれぞれの産地によって味が異なります。北海道一周をしている間に食べ比べをして、好みの味を見つけてみましょう。

北海道旅行のお土産の定番といえば、白い恋人や木彫りの熊でしょう。そのほかにもロイズの生チョコレートやポテトチップスチョコレート、北海道産のじゃがいもをしようしたじゃがポックルなども喜ばれる人気のお土産です。

忘れてならないのが、六花亭のマルセイバターサンドです。白い恋人と並んで今も親しまれている人気のお土産です。また、一風変わった味のお土産としては熊カレーなどがあります。

北海道を一周するおすすめのルートを紹介してきましたが、今回紹介した北海道一周ルート以外にも様々なルートがあります。スタート地点とゴール地点を決めて、ご紹介したルートを参考にして独自の北海道一周旅行を考えてみてはいかがでしょうか。

北海道には、今回紹介しきれなかったおすすめスポットがたくさんあります。好みに合わせて行きたい場所を決めてから一周するルートを考えるのもよいかもしれません。