いわしを使った圧力鍋の時短レシピ！頭ごと食べられる簡単な料理も

魚の中では比較的骨がやわらかいいわしは、調理方法次第で頭ごと食べることができます。頭ごと食べることで、いわしが持つ栄養素を余すことなく摂取できます。いわしの骨を柔らかくして頭ごと食べたいときにおすすめの調理アイテムが圧力鍋です。

圧力鍋は時短調理に便利なアイテムとして知られていますが、短時間で魚の骨をほろほろにできるアイテムでもあります。頭ごと食べられるおいしいいわし料理を食べたいときにおすすめの圧力鍋時短レシピ4選です。

どのレシピも圧力鍋一つあれば作れるので、圧力鍋以外にフライパンや鍋を用意する必要がないのも魅力です。

いわしは単純においしいだけでなく、いわし百匹頭の薬といわれるほど青魚に含まれているDHAとIPAがたっぷり含まれています。DHAの効果として有名なのが脳や神経組織の発育・機能の向上です。記憶力や言語脳力などの認知機能や行動能力に良いとされています。

さらに、アレルギー疾患・高血圧・動脈硬化・脂質異常症・脳卒中・皮膚炎の改善や予防の効果が期待されています。IPAは中性脂肪を低下させる効果があり、動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞を予防する作用があります。

実際にいわしを百匹も食べるのは大変ですが、調理方法次第では3～4匹程度ならぺろりと食べられます。脳にも健康にも良いおいしいいわしは、小ぶりなので数匹まとめて食べることで満足感も得られます。

骨がやわらかいいわしを頭ごと食べるメリットはDHAとIPAだけではありません。圧力鍋で柔らかく調理することでカルシウムを効率的に摂取することもできます。

カルシウムは、単体では体内に取り込まれにくいですが、いわしにはビタミンＤも含まれているのでカルシウムを体内に効率的に吸収させることができます。骨や歯を丈夫にするカルシウムを効率よく摂取できることで、骨粗しょう症の予防にもつながります。

脳や健康に大切な栄養素がたっぷり含まれているいわしを圧力鍋を使っておいしい料理にする一つ目のレシピはいわしの梅煮です。圧力鍋で骨までほろほろになったいわしの梅煮は、大人だけでなく子供でも食べやすく、育ち盛りの子供の健康が気になる方にもおすすめです。

さっぱりとした甘辛い味付けなので、いわし特有の生臭さもほとんどありません。圧力鍋を使えば、骨も丸々食べられるおいしいいわしの梅煮を約30分で作れます。

圧力鍋を使った頭ごと食べられるおいしいいわしの梅煮の2人分の材料は、いわし8尾・梅干し2個・酒大さじ2・三温糖大さじ2・醤油大さじ2・みりん大さじ1・水カップ1杯分です。

作り方に入る前にいわしの内臓をとって、流水できれいに洗って下ごしらえをしておきます。内臓が残ったままですと苦みを感じることがあります。内臓が残っているままでも気にならないという方は、そのまま調理を開始しても問題ありません。

圧力鍋を使ったおすすめのいわしの梅煮の作り方は、圧力鍋に材料をすべて入れて蓋をし火をつけます。圧力鍋に圧がかかったら、そのまま約20分加熱します。20分ほど経ったら火を止めて自然に圧力鍋のピンが下りるのを待ちます。

圧力鍋のピンが下がり切ったら蓋を開けて残りの煮汁を好みの濃さになるまで煮詰めて完成です。器に盛り付けてお好みで刻んだ大葉を散らすと見た目もきれいに仕上がります。

いわしは下処理も簡単なので、すぐ料理したい方にもおすすめの青魚です。また、内臓が気にならないという場合には下処理なしで調理に入れる手軽さも魅力です。

さっぱりとした味わいの梅煮よりもこっくりとした味わいが好きという方におすすめなのがいわしの味噌煮です。ごはんとの相性も良い味噌煮はごはんがすすむこと間違いなしのおすすめの料理です。いわし料理の定番レシピ味噌煮も圧力鍋を使えば約30分で作れます。

骨までやわらかいわしの味噌煮の2人分の材料は、いわし6尾・水300cc・味噌大さじ2・酒大さじ2・砂糖大さじ1・しょうがのスライス30gです。

作り方に入る前に頭と内臓を取り除いて流水できれいに洗っておきます。頭と内臓を残したままでも調理は可能です。頭ごと食べたい場合には、内臓のみを取り除いておきます。

圧力鍋で作るおいしいいわしの味噌煮の作り方は、圧力鍋に材料をすべて入れて蓋をして強火にかけます。圧力鍋に圧がかかったら弱火にして20分加熱して火を止め、自然に冷めるのを待ちます。圧力鍋のピンが完全に下がったら蓋を開けて煮汁を好みの濃さになるまで煮詰めます。

煮汁が好みに濃さになったら器に盛り付けて完成です。小口切りした細ネギや焼いたししとうなどを添えるとより一層おいしく仕上がります。

いわしの梅煮・いわしの味噌煮といわしの定番レシピを紹介しましたが、ここからは少し変わったいわしの圧力鍋レシピ2選です。定番レシピに飽きてきたときにおすすめなのが、いわしの中華風煮付けです。

ちょっとピリ辛の味付けなので、ごはんのおかずだけでなく、お酒のおつまみにもおすすめです。爽やかさとピリ辛さがクセになる味わいの中華風煮付けは、食欲がないときにも最適です。いわしの中華風煮付けは圧力鍋を使って約10分で作れます。

ピリ辛がクセになるいわしの中華風煮付けの2人分の材料は、いわし4尾・しょうが1片・にんにく1片・豆板醤小さじ1・水150ml・ごま油大さじ1・パクチー10g・花椒適量です。

続いて、合わせ調味料は砂糖大さじ2・オイスターソース大さじ1・酢大さじ1・しょうゆ大さじ1です。作り方に入る前にしょうがとにんにくの皮は剥いてみじん切りにし、パクチーの根元を切り落とし3cm幅に切って下ごしらえ完了です。

圧力鍋で作るピリ辛がクセになるいわしの中華風煮付けの作り方は、圧力鍋にごま油・しょうが・にんにく・豆板醤を入れて香りが出るまで炒めます。香りが出たらいわし・水・合わせ調味料を入れて蓋をして加圧します。

圧力鍋に圧がかかったら2分ほど煮て火を止めて自然に冷めるのを待ちます。圧力鍋のピンが完全に下がったら蓋を開け、煮汁を好みの濃さになるまで煮詰めます。煮汁が好みの濃さになったら器にいわしを盛り付けてパクチーを添え、花椒をふりかけたら完成です。

梅煮や味噌煮よりも短時間で作れる中華風煮付けは、圧力鍋の加圧時間を増やすことでいわしの骨の柔らかさを調節できます。いわしの骨をもう少しやわらかくしたい場合には、圧力鍋の加圧時間を延ばします。

圧力鍋を使ったおすすめのいわしの時短レシピ、最後はトマト煮込みです。爽やかな酸味のトマトを使うことで青魚が苦手な方にも食べやすい味に仕上がります。梅煮や味噌煮でもいわし特有の匂いは消せますが、青魚らしさが残ります。

魚が苦手な方にも食べやすいトマト煮込みは洋風テイストになるので、子供も食べやすいおすすめの料理です。また、圧力鍋を使うことで骨までやわらかくなるので、いわしが苦手な方に出す際は小さく切って盛り付けるのもおすすめです。

圧力鍋を使って作るいわしが苦手な人にもおすすめのいわしのトマト煮込みは、40分弱で作れます。

圧力鍋で作るいわしが苦手な人にもおすすめのいわしのトマト煮込みの2人分の材料は、いわし4尾・オリーブオイル大さじ1・にんにくのみじんぎり1片分・玉ねぎのみじん切り1／4個・トマト水煮缶200g・塩少々・こしょう少々・オレガノ少々です。

いわしの頭と内臓は取り除き、流水できれいに洗っておきます。頭も食べたい場合にはそのままでもかまいません。内臓は苦みや生臭さの原因になるので、取ることをおすすめします。

圧力鍋で作る洋風いわし料理、いわしのトマト煮込みの作り方は、圧力鍋にオリーブオイルを熱し玉ねぎをじっくり炒めて、さらににんにくを加えて炒めます。圧力鍋にトマト水煮缶・塩・こしょう・オレガノを加えて沸騰したらいわしを入れて蓋をし加圧します。

圧力鍋に圧がかかったら火を止めて自然に冷めるのを待ちます。圧力鍋のピンが完全に下がったら蓋を開けて味を調えて器にいわしを盛り付けて完成です。いわしにたっぷりトマトソースをかけて、パセリなどを添えると美しく仕上がります。

時短調理の優秀アイテム圧力鍋はいわしを骨ごと食べたいときにもおすすめです。短時間で骨をやわらかくできる圧力鍋を使えばいわしの豊富な栄養を余すことなく摂取できます。和風・洋風・中華風の圧力鍋レシピでおいしいいわし料理を堪能できます。