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知っておきたい食パンの消費期限
洋食の普及で、パン食は日本人の食卓に欠かせなくなりました。クロワッサン・フランスパン・調理パン・菓子パンなど多くのおいしい種類があるパンの中でもパンの基本として、安定した人気が続いているのが「食パン」です。
近年の健康志向は食パンも例外ではなく「ナチュラル」や「天然酵母」などを志向したおいしい高級食パン専門店がブームとなっています。街の専門店やパン屋さんで製造・販売している食パンはコンセプトが様々で統一規格はありません。消費期限はメーカー品に比べると短めです。
一方、メーカーの工場で生産しスーパーなど小売店で販売する食パンについては「日本パン公正取引協議会」の規格があります。消費期限はこの規格や他の法律で規定されています。
賞味期限と消費期限の違い
食パンに関する「賞味期限」や「消費期限」は「食品表示法」という法律に規定があります。食品表示法は2015年から運用されていて、それまでの法律を整理して分かりやすくしたものです。賞味期限や消費期限を始め、食パンや食品についての様々な情報の表示方法を定めています。
それ以前は賞味期限や消費期限などの食パンや食品に関する情報の表示は「食品衛生法」「JAS法」および「健康増進法」という目的や成り立ちが違う関連法によって表示していましたが、食品表示法は現代向けにこれらを分かり易く整理したものです。
消費期限と賞味期限の違いですが、まず消費期限というものは衛生上の期限です。生鮮食品や加工食品のうち、包装してあり未開封で規定の方法で保存した場合、製造日を含めおおむね5日以内で品質劣化の恐れがある食品に消費期限の表示が義務付けられています。
消費期限とは、食パンなどが腐敗や変質することなく衛生上問題ない期限を意味します。消費期限内でもおいしいことは必ずしも保証されません。消費期限が特に厳しい弁当や総菜などでは消費期限として日付だけでなく時刻も表示されるものもあります。
食パンも包装しないと消費期限の表示義務は生まれません。街の専門店やパン屋さんで販売している食パンでも、包装しないで売っている食パンには消費期限の表示は無いのです。
他方、賞味期限とは包装してあり未開封で規定の方法通りに保存すれば、品質や一定のおいしい味が期待できる期限です。衛生上の期限である消費期限とは違うところです。
賞味期限は、消費期限と違い5日を超えても保存可能な比較的傷みにくい食品に表示が義務付けられていますが、賞味期限が終わってもすぐに食べられなくなるわけではありません。賞味期限か消費期限のどちらかが加工食品に表示されることになっています。
食パンの消費期限
消費期限付きの食パンは、製造日から5日以内で品質の劣化が想定されるために消費期限の表示が義務付けられています。ただし、この期間を超えて長持ちする食パンは消費期限の代わりに賞味期限を表示しても良いことになっています。
消費期限とともに製造日も知ってなるべく新しい食パンを買いたい気がしますが、1997年の法律改正で食パンや食品に製造日は表示しなくても良くなりました。消費期限さえ分かれば良いという他に、返品の削減や国際規格の問題もあり消費期限のみの表示となったようです。
ほとんどの食パンは常温保存が指定されていて消費期限も常温保存の場合のものですが、冷蔵・冷凍にすれば実際に食パンを食べられる期間は元の消費期限より延ばすことができます。
常温保存の場合は季節によって異なる
ほとんどの市販食パンは消費期限とともに常温保存と書いてありますが、常温保存で未開封なら消費期限まで安全に食べられるという意味です。「常温」の温度は季節によって違います。
温度が高いほどカビが生えやすく傷むのも早くなるので、メーカーでは食パンの消費期限を冬季は長めの4~5日、夏季はそれより1~2日短めに設定しています。食パンの消費期限は1週間も持たないので注意しましょう。
食パンの消費期限は未開封の場合のみ有効で開封後は消費期限は適用外となります。本来は開封後すぐ食べ切る扱いの食品なのです。元の消費期限内でも袋に食パンが残ったまま常温で放置するとカビの温床となるので開封したらもう消費期限は忘れ冷蔵・冷凍を考えましょう。
冷蔵保存の場合は1週間
食パンを開封して消費期限が適用外になっても日を置かずに食べるなら冷蔵庫に入れましょう。1週間が目安ですが、味が落ちるので1週間にかかわらず早めに食べてしまいましょう。
カビの胞子は食パンの焼成過程で滅菌されます。大手メーカーでは衛生管理が進み工場内では食パンの袋にカビの胞子はあまり入らないので消費期限までカビは生えません。しかし、開封後、食パンは家庭の空気中のカビ胞子に触れるので、今度はカビとの戦いになります。
開封して消費期限も関係なくなった食パンを1週間が限度ですが、冷蔵庫に入れるのはあくまでも臨時処置で食パンのカビ発生を遅らせるためです。冷蔵庫内は食パンが乾燥し臭いも移るため常温の時より風味や食感が落ちるので1週間にかかわらず早めに食べてしまいましょう。
冷凍保存の場合は2週間~1ヶ月
食パンは一旦開封すると消費期限は適用外となります。すぐまた食べるなら1週間をめどに冷蔵庫に入れる手もありますが、長期保存するなら1週間が限度の冷蔵庫とは違って2週間~1ヶ月の長期保存が可能な冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存は食パンの乾燥を防ぐためでカビも冷凍では育ちません。なるべく空気に触れないように1枚ずつラップに包んでジップロックなどに入れましょう。食パンは冷凍状態でも酸化や乾燥が進むので最大1ヶ月程度で食べてしまいましょう。
冷凍した食パンは冷凍庫から出してラップを取ればそのままトースターにかけられます。冷蔵庫より食感や風味が活きているので冷凍保存がおすすめです。
食パンは消費期限が過ぎても食べられる?
買ってきた食パンをすぐ食べずにいたら消費期限が来てしまったことはありませんか?最近は製造技術が進歩して、カビの胞子が食パンの袋の中にあまり入らなくなったためにカビが生えにくくなったということですが、果たして本当に食べていいものでしょうか?
消費期限が過ぎた食パンは危険
食パンの消費期限は製造日からおおむね5日以内に品質の劣化が起こりうるものとして設定されています。消費期限付きの商品は比較的傷みやすいもので、消費期限はメーカーが決めた衛生上安全に食べられる期限でこの日までに食べてくださいということです。
したがって外見はカビや異臭の発生が無く傷んでいる様には見えなくても劣化が進んでいることがあります。ついつい食べてしまいがちで勿体ないものですが、消費期限の過ぎた食パンは心を鬼にして廃棄しましょう。
傷んだ食パンの特徴は?
食パンが食べられなくなる原因はまず、カビが挙げられます。わずかでもカビが出ていたらそのパン全体に目に見えない小さなカビが広がっている可能性が高いので食べないようにしましょう。カビの部分だけ取り除いて食べるのもいけません。
また、腐敗している場合は腐臭で分かります。パンの臭いとして経験したことのない臭いを感じたら危険信号ですので、食べてはいけません。
消費期限が近付いたら!食パンのおいしいリメイク
食パンに消費期限が近付いてきたら味や食感も少し落ちているかもしれません。そんな時はリメイクしておいしい食パン料理にするのも楽しいものです。おいしいリメイクのレシピを挙げてみましょう。
とろふわフレンチトースト
消費期限が近付いた食パンのリメイクとして定番となっているのがフレンチトーストです。おいしい「とろふわフレンチトースト」をリメイクしてみましょう。1人分です。
1.ボウルに卵1個、牛乳100cc、砂糖大さじ1を入れ白身が残らないようによく混ぜ合わせます。2.食パン1枚表裏に卵液をよく浸します。3.バターとともにフライパンに入れ弱火でじっくり時間をかけて焼くと出来上がりです。
食パンでキッシュ
キッシュとは、アルザス=ロレーヌ地方のご当地料理でパイやタルト生地に卵・生クリームの卵液、ベーコン、ホウレンソウを乗せ焼いたものです。消費期限が近付いた食パンを生地としてリメイクしてみましょう。材料は1人分です。
1.食パン1枚を寝かせ底をスプーンなどで潰します。耳の部分は土手としてそのままにします。2.ホウレン草、ベーコンをバターで炒めます。3.ボウルで卵1個、生クリーム50ml、コンソメ、塩胡椒をよく混ぜ合わせます。食パンに3を入れ2を乗せトースターで適宜加熱します。
カレーのパングラタン
消費期限が近付いた食パンと前日の残りのカレーはリメイクにぴったりの素材です。リメイクの材料は残り物をフルに活用したいものです。材料は1人分です。
1.グラタン用の皿にバターを塗ります。2.食パン1枚は食べやすい大きさに切っておきます。3.食パンを皿に詰めカレーを乗せます。4.トースターで焼き焦げ目を付けたら完成です。
安全な食パンが食べられる消費期限をきちんと守ろう
食パンは、製パン業界の規格で1斤340グラムを基準とし「1斤」「1.5斤」などで販売しています。関西と関東では好みも違い、関西では厚めの1袋4〜5枚入り・関東では薄めの1袋6〜8枚入りがおいしいと人気で、日本人の食卓に豊富なバリエーションですっかり定着しています。
製パン業界も安全性の研究が進んで、食パンは消費期限さえ守れば安心して食べられるおいしい食品となっています。消費期限をきちんと守って食パンを大いに楽しみましょう。