大河ドラマでお馴染み・鹿児島の方言まとめ!語尾や特徴を調査しました

大河ドラマでお馴染み・鹿児島の方言まとめ!語尾や特徴を調査しました

大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」でお馴染みの鹿児島には、独特の方言があります。例えば「西郷どん」を「せごどん」と呼ぶのは、西郷隆盛に親しみを込めた地元鹿児島ならではの呼び方です。とても不思議で謎のある鹿児島の方言について調査をしました。

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    記事の目次

    1. 1.大河ドラマでおなじみになった鹿児島の方言
    2. 2.鹿児島の方言とは
    3. 3.鹿児島の方言の特徴
    4. 4.鹿児島の方言はアクセントが正反対
    5. 5.鹿児島の方言の意味や使い方をご紹介
    6. 6.鹿児島の方言は独特だった!

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    鹿児島県内で使われている方言でも、出水市などがある北薩地方と枕崎市などがある南薩地域では言葉や単語の使い方に大きな違いがあり、同じ鹿児島県人でも意味が理解ができない事があります。

    テレビやインターネットが発達した現代でも、イントネーションや語尾に特徴がある薩隅方言は地域に根ざして残っています。

    関東の人からすると、鹿児島の方言と東北の方言は同じように聞こえる事があるそうです。言葉というよりは、短縮した言葉やイントネーションの特徴が似ているからかもしれません。東北の方言では、「し」と「す」「ち」と「つ」の区別ができないそうです。

    暗号としても使われていた!

    Photo by fanglan

    第二次世界大戦の時に、重大機密事項を交換するために薩隅言葉が暗号として使用されました。1984年に放送された第二次世界大戦を扱った大河ドラマ「山河燃ゆ(さんがもゆ)」でも、薩隅方言で話された情報を主人公の日系人天羽(あもう)賢治が英訳するシーンがあります。

    薩隅方言は暗号になるほど、意味がわかりにくい難解な言葉だったのでしょう。現在でも、お年を召された方が話す鹿児島の方言は意味不明で若い人には理解ができないようです。

    鹿児島の方言の特徴

    九州の方言は九州弁とも言われます。福岡県東部、大分県、小林市・都城市を除いた宮崎県で話されるのが豊日方言、福岡県西部、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県日田市で話されるのが肥筑方言、そして薩隅方言の3つに分かれます。

    その中で薩隅方言である鹿児島弁の特徴はアクセントのパターンを2種類持つ2型アクセントだということです。また、語末の「キ・ギ・ク・グ・チ・ジ・ツ・ビ・ブ」が促音になります。

    鹿児島弁では、語末が促音化するために靴・口・櫛などは「クッ」、柿・鍵・火事などは「カッ」、飛ぶ・取るは「トッ」と、同音異義語になります。

    Photo by yoppy

    鹿児島弁のもう一つの特徴として、自分が行動する時には語尾が「ど」になります。例えば、「公園に行く」は「公園に行っど」、「野球をする」は「野球をすっど」、「勉強をやろう」は「勉強をやっど」となります。

    一方で、人を誘うときには語尾は「が」になります。例えば、「公園に行こう」は「公園に行くが」、「野球をしよう」は「野球をするが」、「勉強をしよう」は「勉強をするが」となります。

    独特なイントネーション

    大河ドラマで注目されたように鹿児島弁のイントネーションには特徴があります。鹿児島弁のイントネーションで話すのは大河ドラマに出演した俳優陣も大変だったようです。また、大河ドラマを見ていた視聴者からも「字幕が欲しい」などの要望があったと言われています。

    暗号に使われていたほど難解な鹿児島の方言は、頭にも語尾にもアクセントがあり、イントネーションは起伏があります。また、鹿児島の方言は母音のai(アイ)がe(エ)、ou(アウ)がo(お)となる二重母音が存在します。

    他にも、語尾が「ミ・ム・ニ・ヌ」の時には「ン」と発音するという特徴があります。例えば、耳(ミミ)は「ミン」、犬(イヌ)は「イン」、たたむは「タタン」となります。鹿児島の方言は特徴があり過ぎて県外の人には何を話しているのかわからないようです。

    感情によって上げ下げが変わることも

    Photo by alberth2

    大河ドラマ「西郷どん」で薩摩言葉を指導した迫田孝也さんは「感情によってイントネーションの上げ下げが変化することがある」と話していました。そのため、撮影現場で芝居を見ながら指導をしていたようです。

    鹿児島弁は、言葉を足したり、省略したりすることでもイントネーションに変化が起こります。場面によっては同じ言葉でもイントネーションが変化してしまうのですから、県外の人にとっては、とても難しい言葉なのかもしれません。

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    鹿児島の方言はアクセントが正反対

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