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二つめは、ガス灯です。電気ではないこの優しい色合いの灯りは、夜になると特に違いがわかります。三つめは、大自然です。町の奥すぐに、自然そのままの山や滝があります。電柱や電線なども表に出ないよう、工夫が施されており、この美しい景観が邪魔されることなく楽しめます。
四つめは、車の乗り入れが規制されていることです。車の行き来がないために静かで、景観も良く、大正ロマンの雰囲気が一層増します。
銀山川は美しく、川には魚が泳いでいる姿も見られます。夏には山や滝、川で遊ぶことができるので、子ども連れにも嬉しいスポットです。冬になると雪深い地域ですが、雪景色に浮かぶガス灯の灯りも、とても素敵です。
大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館
慶長の頃より歴史の長い銀山温泉ですが、大正時代頃に大洪水が発生し、温泉街は壊滅してしまいました。しかしその後復興を果たし、現在の温泉街の姿が作られました。そして1925年頃には、「能登谷(のとや)旅館」の本館が建てられました。
大正時代末期から昭和時代初期にかけて、洋風木造多層建築の旅館・ホテルが建てられました。それは当時の建築物の中では、非常にモダンだったそうです。三層四層の木造バルコニー建築で、外装には「鏝絵(こてえ)」と呼ばれるレリーフが施されている旅館もあります。
これらの個性ある旅館・ホテルが一斉に立ち並ぶ姿には、圧倒されてしまいます。大正時代にタイムスリップしてしまったかのような、不思議な感覚が味わえることでしょう。
この昔懐かしい素晴らしい町並みは、じつはあの有名な作品の、撮影地としても使われました。さて、その有名な作品とは、一体なんでしょう?
「おしん」の撮影地としても有名
銀山温泉を撮影地として使った有名な作品、それは「おしん」です。それまでは山奥にあったことで秘湯とされてきた銀山温泉でしたが、1983年に放送されたNHK連続テレビ小説「おしん」のおかげで、全国的に認知されることになりました。
雪をかぶる銀山温泉は、まさしくおしんに出てきた当時の姿です。当時の超ヒット作品に出てきた景観を求めて、訪れる人も多いです。「家並み保存条例」が結ばれているので、いつ訪れても、この景観が守られているのです。
「山形・銀山温泉」周辺の定番観光スポット5選
さて、魅力あふれる銀山温泉ですが、この周辺にはどのような定番の観光スポットがあるのでしょうか?自然が豊かで、大正ロマンの雰囲気を楽しめるスポットなので、きっと見どころも多いでしょう。
銀山温泉は温泉街なので、さまざまな泉質の温泉や、足湯なども楽しめます。旅館・ホテルも多く、どのお宿に決めるか迷ってしまいます。シーズンによっては、スキーなどのウインタースポーツを楽しめる場所もあります。どのようなおすすめスポットがあるのか、一緒に見ていきましょう。
「銀山温泉街」
まず最初にご紹介したいのが、「銀山温泉街」です。この温泉街そのものが、大きな見どころです。銀山温泉街は、尾花沢市大字銀山新畑に位置しています。
銀山温泉街の大正ロマン漂う町並みを、あてもなく探索しているだけで、さまざまな発見があります。ガス灯がどのように電灯と違うのか、建物はどのような造りになっていてどのような趣向が施されているのか、考えるのも楽しいです。
小さなお子さまが退屈したなら、すぐ近くに滝や洞窟などがあります。幼いころの冒険心を思い出し、お子様と一緒に、探索するのもおすすめです。