なすの味噌汁が黒くならない方法を伝授！コツやレシピも紹介

焼きなすや麻婆茄子、田楽や漬物などあらゆるメニューに変身する「なす」は、食卓に並ぶことが多い野菜です。特になすの味噌汁は手軽に作れるので人気があり、やわらかいなすの食感と優しい味わいが好きという人も多いでしょう。

ところが、実際になすを味噌汁にすると黒くなってしまうことがあります。どうして黒くなってしまうのでしょうか。黒くならない方法はあるのでしょうか。今回はなすの味噌汁が黒くならない方法について、ちょっとしたコツとおすすめのレシピを紹介します。

なすを味噌汁にすると黒くなってしまう原因は、なすの皮に含まれる「ナスニン」という成分が水に溶けてしまうから。ナスニンはなすの皮部分にある紫色の成分で、味噌汁にするうちになすから徐々に流れ出ていき、汁は黒く、なすは色が抜けていきます。

なすの味噌汁を出している料理屋さんなどでは、なすを素揚げしてから味噌汁にしたり、皮を剥いて味噌汁にする場合があります。この方法は確かに美味しいのですが手間がかかってしまうため、ここではより簡単にできる方法を紹介します。

なすの味噌汁が黒くならない方法で特に簡単なのは、沸騰してからなすを入れるということ。だしを取ったり、顆粒だしを加えたお湯を沸騰させ、なすを入れて火が通ったら味噌を入れるだけ。加熱時間が短いことで、水にナスニンが流れるのを抑えられます。

なすは電子レンジで加熱すると、さらに色が抜けるのを防げます。また、レンジで加熱するため時短にもなります。

方法は、なすのヘタを取って皮に切り込みを入れてラップで包み、電子レンジで加熱します。粗熱が取れたら好きな形にカットして、だしを入れたお湯に入れてひと煮立ちさせてから味噌汁にするだけです。

なすを下茹でしてから味噌汁にする方法も有効です。下茹でしておけば、サラダや和え物にしても食べられます。方法は、なすを半分に切って熱湯で3分程度茹で、カットしてから味噌汁にします。和え物などにする場合は氷水でさらしましょう。

なすは切ってからしばらくそのままにしておくと、なすそのものも黒く変色してきます。これは切った断面が酸化することで起こる変化なので、切ったら早めに調理するようにしましょう。

なすの味噌汁は、なすだけでも十分美味しいですが一緒に合わせるとより一層美味しくなる具材を紹介します。簡単に手に入るものなので、ぜひちょい足ししてみましょう。

定番ともいえるのが油揚げです。なすは油との相性がよく、なすに含まれるβ-カロテンやビタミンKなどの栄養価が効率よく摂れるメリットがあります。なすのやわらかさと、油揚げの味噌汁を含んだ食感の違いも魅力です。

薬味として食べられること多い、みょうがやねぎはなすの味噌汁とも相性抜群です。食べやすい大きさに切って一緒に煮たり、刻んでトッピングしてもいいでしょう。なすは体を冷やす効果があると言われているので、冬や冷房で体が冷えるときは生姜をプラスするのもおすすめです。

玉ねぎもなすの味噌汁と合わせる定番の具材でしょう。玉ねぎを入れるタイミングや切り方で歯ごたえを残したり、とろっとした食感にさせることもできます。少量のごま油をたらすと風味がよくなり、栄養の吸収もよくなるのでおすすめです。

なすの味噌汁が黒くならないようにする簡単で美味しいレシピを紹介します。今回は料理初心者でも作りやすいように、顆粒だしを使って作っていきましょう。なす以外の具材を入れるときは、なすを入れる前に鍋に入れて火を通しておくといいでしょう。

【材料（2人分）】

• なす…大きめ1本
• 水…350ml～400ml
• 顆粒だし…小さじ1
• 味噌…大さじ1.5～2

【作り方】

1. 鍋に水と顆粒だしを加えてだし汁を作り、沸騰させる
2. なすを5mm程度の厚さに切って、沸騰しているだし汁へ入れる
3. 2分ほど煮て、火を止める
4. 味噌を溶き入れて完成

なすの味噌汁は、なすの皮に含まれる成分が水に溶けだして黒くなってしまいます。油を使って炒めたり揚げてから味噌汁にする方法もありますが、あらかじめ加熱したり、沸騰しただし汁に入れて煮るだけでも黒くなりにくくなります。

なすの味噌汁はいろいろな具材とも相性がいいので、自分好みの調理法を見つけて黒くならないコツをふまえて、美味しく作りましょう。