【豆乳】を飲むとどんな効果がある？栄養をしっかり摂れるおすすめの飲み方は？

健康のために牛乳ではなく豆乳を飲んでいる、という人は少なくないのではないでしょうか？豆乳は大豆から作られます。大豆は栄養価が高く、「畑の肉」という異名を持つほどです。そんな大豆を原料とした豆乳もまた栄養満点であり、最も手軽な健康飲料と言って過言ではありません。

豆乳はダイエット飲料としても注目されています。豆乳は高タンパク・低カロリーであることもさることながら、美容効果が期待できる栄養素がたっぷりと含まれていると言われているのです！

イソフラボンや大豆タンパクなど、豆乳には牛乳では補いきれない栄養素が豊富です。豆乳ならではの栄養素の多くは、継続して摂ることで美肌やアンチエイジングに繋がるとされています。豆乳は、いつまでも美しく元気でありたい女性におすすめのスーパードリンクなのです！

豆乳に含まれる栄養素について、早速ご紹介していきましょう。豆乳で摂れる栄養素は美肌やアンチエイジングに効果的とされ、特にイソフラボンは女性ホルモンのバランスに大きく関わっています。それでは豆乳を飲むことで摂れる主な栄養素と、その特徴についての徹底解説です！

豆乳には、大豆由来のタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は人間の体に欠かせない三大栄養素の1つであり、特に筋肉量のアップにはなくてはならない栄養素です。筋肉量が増えれば、基礎代謝が高まります。痩せやすい体を目指すなら、豆乳はおすすめの飲み物と言えるでしょう。

血液中に中性脂肪やコレステロールが増えると、血液の流れを妨げる恐れがあります。それを抑制するとされている栄養素が、豆乳の大豆タンパクです。血液の流れがスムーズになると、基礎代謝が活発になります。やはり結果として、ダイエットやアンチエイジング効果が期待できます。

他にも大豆タンパクの特徴として、摂取してから体の中で吸収されて分解されるまでに時間がかかる、というものがあります。つまり、大豆タンパクを豊富に含む豆乳は腹持ちが良い、ということです。朝食に豆乳を飲めば満腹感が持続して、間食を防いでくれることでしょう。

タンパク質を効率良く摂れる健康補助食品と言えば、プロテインが知られています。プロテインのタンパク質は動物性であることが多いのですが、大豆タンパクは植物性なのでヘルシーです。

豆乳に含まれる栄養素の中で認知度が高いものは、やはりイソフラボンではないでしょうか？女性ホルモンと関係が深いイソフラボンは特に、女性は積極的に摂りたい栄養素の1つと言えます。なぜなら、イソフラボンの構造は女性ホルモンと似ているためです。

イソフラボンはポリフェノールの一種ですが、女性ホルモンであるエストロゲンに構造が似ています。エストロゲンは、体内でヒアルロン酸やコラーゲンを作り出すために欠かせません。女性らしい肌や体つきを作ると共に、排卵や月経などの女性にとって大切な機能を司る女性ホルモンです。

女性は更年期を迎えると、心身共に様々な症状が現れます。エストロゲンの分泌量が減り、女性ホルモンのバランスが崩れるためです。重い生理痛も、女性ホルモンのバランスが乱れている可能性が高いと言えるでしょう。イソフラボンは、それらの症状の緩和が期待できるとされています。

イソフラボンはエストロゲンの役割を担う、代替の女性ホルモンになり得ます。豆乳を飲むことで、イソフラボンが女性ホルモンのバランスを整えてくれるとされているのです。女性ホルモンのバランスの崩れや乱れを感じた場合は、豆乳を習慣にしてみましょう。予防にもおすすめです！

レシチンは、リン脂質と呼ばれる脂質の一種です。細胞を取り囲む細胞膜を作る働きがあります。豆乳を飲むと美容効果に繋がるとされている理由の1つが、レシチンが働きかける乳化作用です。

乳化とは、本来なら混じり合わない水と油を一体化させることです。レシチンは血液中のコレステロールや中性脂肪を乳化させて、体の外への排出を促してくれるとされています。老廃物が排出されることで期待できる効果は、むくみの改善です。動脈硬化の予防にもなるとされています。

豆乳に含まれるレシチンは、高血圧や脳のアンチエイジングにも効果が期待できるとされています。豆乳のイソフラボンでいつまでも女性らしい美を、レシチンで若々しさを保ちたいものです！

次にご紹介する栄養素は、サポニンです。サポニンはポリフェノールの一種であり、豆乳を飲んだ時に感じられることがあるえぐみや苦味は、このサポニンによるものと考えて良いでしょう。

サポニンにはレシチンと同様に、中性脂肪やコレステロールの排出を促す作用があるとされています。しかし、何よりサポニンに期待できるとされている効果は抗酸化作用です。抗酸化作用により体内の活性酸素が取り除かれると老化を防げ、そしてアンチエイジング効果が期待できます！

同じく抗酸化作用が期待できる栄養素として、ビタミンEが挙げられます。しかしながら、豆乳に含まれるサポニンの抗酸化作用はビタミンEをしのぐ強さであると言われているのです。美容効果の他にアンチエイジングの効果も期待できるのなら、豆乳を飲まない理由が見つかりません！

美肌やアンチエイジングに繋がるとされる豆乳の栄養素は、まだあります。豆乳に含まれる大豆オリゴ糖は、腸内からきれいになれる手助けをしてくれる栄養素です。

腸内の悪玉菌の増加もまた、基礎代謝が下がってしまう要因の1つとされています。悪玉菌が増えると基礎代謝の低下をはじめ、むくみや血行不良を招いてしまうなど良いことはありません。悪玉菌を増やしてしまう原因が腸内に溜め込んだ老廃物、つまりは便秘です。

悪玉菌に対抗してくれる強い味方が、善玉菌です。善玉菌をよく知らなくとも、乳酸菌やビフィズス菌といった名前は耳にしたことがある人は多いことでしょう。大豆オリゴ糖は善玉菌の栄養源です。補給すれば腸内の善玉菌が増えて、便秘が解消される効果が期待できるとされています。

豆乳と一口に言っても、種類が分けられていることをご存知でしょうか？一般的に市販されている豆乳は、実は「無調整豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」の3種類に分けられます。豆乳の種類の定義については、JAS規格によってその違いが明確にされているのです。

ここまで豆乳に含まれる栄養素の面から、美肌やアンチエイジングに豆乳がおすすめであるポイントをご紹介してきました。豆乳を飲むことで期待できるとされる効果は、豆乳の種類によって多少の差が出ます。ここで、豆乳の種類についてご紹介しておきましょう。

無調整豆乳は、豆乳に含まれる栄養素の恩恵を最もダイレクトに受けられる種類と言えるでしょう。原料に大豆のみが使われ、固形分の数値は8％以上と定められています。大豆そのものの風味を楽しめる豆乳です。豆乳の中では最も低カロリーですが、好き嫌いが分かれる種類と言えます。

大豆の良さを残したままで飲みやすい豆乳を求めるなら、調製豆乳がおすすめです。大豆固形分は6％以上としっかり大豆の風味を感じられながらも、砂糖や塩、香料などが加えられて飲みやすく仕上げられています。スイーツや料理にアレンジしても美味しい種類です。

無調整豆乳に甘みだけでなく果汁やコーヒーなどのフレーバーを加えた種類が、豆乳飲料です。テイストが豊富で、大豆固形分は少ないもので2％となっています。初めての豆乳なら、飲みやすさ抜群の豆乳飲料から始めるのもアリでしょう。ただし、糖分が多めなので飲み過ぎには注意です。

牛乳もまた、健やかな体づくりには欠かせない飲み物です。豆乳と牛乳を比較した時、より体のためになる飲み物はどちらなのでしょうか？植物性脂肪である豆乳は、言わずもがな低カロリーです。牛乳は生乳を原料とした動物性脂肪ですが、豆乳と比べてカロリーはそれほど変わりません。

牛乳と調整豆乳、豆乳飲料のカロリーについては、ほとんど同じであると言えます。無調整豆乳のみ、牛乳と比べて若干低い程度です。カロリーに重きを置いた場合、牛乳と豆乳のどちらを選んでも大差がないと言えるでしょう。

タンパク質について見てみましょう。タンパク質の質の良さを、アミノ酸スコアと言います。牛乳も豆乳も、アミノ酸スコアそのものは非常に高く申し分ありません。

ただし、牛乳から摂れるタンパク質は動物性であり、男性らしい逞しい筋肉の量を増やすために向いています。植物性の大豆タンパクが摂取できる豆乳は、程よい筋肉量をつけて基礎代謝を高めたい場合におすすめであると言えるでしょう。

カロリーやタンパク質については、牛乳と豆乳はほぼ互角と言えます。大きく違うのは鉄分です。豆乳は、牛乳で摂れる鉄分のおよそ60倍もの量の鉄分を摂れます。女性は鉄分が不足しがちです。食べ物からだけの補給が難しい鉄分を飲むことで補えるなら、これほど便利なことはありません。

ところが、豆乳に豊富に含まれる鉄分は、豆乳をただ飲んだだけでは体内の吸収率が10％以下と非常に低いことが難点です。このデメリットを、実は牛乳が解決してくれます。牛乳に含まれる動物性のタンパク質が、鉄分の吸収率を上げてくれると言われているのです！

栄養素にはそれぞれ、組み合わせて摂ることで体内の吸収率が上がる栄養素があります。鉄分には動物性タンパク質です。豆乳と牛乳を同時に飲むと鉄分不足が解消される可能性があります！

子供の頃に、大きくなりたいなら牛乳をたくさん飲みなさい、と言われた経験がある人は多いのではないでしょうか？牛乳にはカルシウムが豊富に含まれていることは、よく知られています。カルシウムは歯や骨の成長には欠かせません。

牛乳で摂れるカルシウムの量は調整豆乳の約3.5倍、無調整豆乳と比べるとなんと約7.3倍ものカルシウムを摂れます。カルシウムをメインに摂りたいなら、牛乳がおすすめです。

牛乳と豆乳、どちらがより体に良いのかは一概に言えません。牛乳と豆乳それぞれにメリットがあります。どちらかを選ぶ際には、自身の体に不足している栄養素で決めると良いでしょう！

最後に、豆乳をより美味しく楽しめるおすすめの飲み方をご紹介しましょう。豆乳は牛乳と比べると口当たりはさらっとしていますが、味わいに癖があると感じる人も少なくありません。飲みやすくアレンジして、健康やアンチエイジングに効果的とされている豆乳の恩恵を受けましょう！

最も飲みやすいアレンジは、やはり「ソイラテ」でしょう！最近ではカフェのメニューにもよく見かけられるようになりました。ソイラテは豆乳にコーヒーを合わせたドリンクです。コーヒーの華やかな香りで豆乳特有の癖が和らぎ、飲みやすくなります。

紅茶と組み合わせると、ロイヤルミルクティー風味になります。牛乳で作るよりもまろやかになると人気の高い飲み方です。豆乳と紅茶の比率が1対1になるように合わせましょう。

豆乳にココアを合わせる飲み方もおすすめです。牛乳と合わせることが多いココアですが、豆乳と合わせるとよりすっきりとした味わいになります。純ココアと合わせてまろやかながらさっぱりとした後味を楽しむのも良し、豆乳初心者さんなら砂糖などの甘みを追加するのも良しです。

豆乳はフルーツとの相性も抜群です！実際にスーパーやコンビニなどでは、フルーツテイストの豆乳飲料がたくさん販売されています。バナナやマンゴーなどお好みのフレッシュなフルーツと合わせて、ミキサーで撹拌しましょう。栄養満点のスムージー風になりおすすめです！

豆乳の主な原料は大豆です。温かいスープにアレンジしても、当然のことながら美味しく楽しめます。温めた豆乳にコンソメを加えるだけでも絶品ですが、スープを作る際のベースに豆乳を使うのもおすすめです。調味料をあまり使わずとも、豆乳が野菜の甘みや旨みを引き出してくれます。

先でもご紹介しましたが、豆乳と牛乳は一緒に飲むことで、両方の栄養素を効率良く摂れる可能性があります。豆乳に牛乳をブレンドして、両方の良いとこ取りをする飲み方もおすすめです。豆乳の癖を牛乳が和らげてくれる形になるため、味わい的にもメリットがあると言えるでしょう。

体に良い栄養素を豊富に含んだ豆乳ですが、大量に飲めば良いというわけではありません。飲み過ぎると、かえって体に悪影響を及ぼす恐れがあるので要注意です。アンチエイジングに効果が期待できるとされている豆乳を適度に飲んで、体の中から美しくなりましょう！