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いちじくの基本情報
甘くぷちぷち食感が魅力の「いちじく」は、人類の歴史で最古の栽培果実といわれています。いちじくの栽培は、6000年以上前のメソポタミアで始まっていたようです。また旧約聖書のアダムとイブが食べたといわれる「禁断の果実」も、いちじくだったといわれています。
紀元前から人類に栽培されていたいちじくは、日本へは江戸時代にペルシャから中国経由で渡来しました。いちじくは果実の形や甘さ、収穫時期などで、世界に200品種程あるといわれています。いちじくの果実の食用部は、正確には小さな花である花嚢です。
食用部に密集している花嚢はそれぞれに実を付けるため、いちじく独特のプチプチした食感が生まれます。柔らかく甘い果汁が豊富ないちじくは、整腸作用のあるペクチンや体内の水分バランスを取ってくれるカリウムが豊富で、甘みが強い割に低カロリーです。
いちじくの名前の由来
江戸時代に中国経由で「映実果」としていちじくは渡来しました。映実果を「エイジツカ」と読んだのが後に訛ったのがいちじくの名前の通説とされています。別の説では1日1個、または1か月で熟すため「一熟」と呼ばれ、後にいちじくへ変化したようです。
旬はいつ?
いちじくの収穫期は夏から秋にかけてです。初夏に実をつけるいちじくは「夏果」と呼ばれます。夏果の旬は6・7月です。秋に実をつける「秋果」は、8~10月に旬を迎えます。夏果と秋果の収穫期を合わせると、いちじくの旬は6~10月といえるでしょう。
いちじくジャムの作り方
ジューシーで甘い生のいちじくはおいしいですが、傷みやすい果実です。2~3日で食べきれない場合は「いちじくジャム」を作るのがおすすめでしょう。ジャムを作るのに揃える材料は、生のいちじくと砂糖、レモン汁とシンプルです。
砂糖と煮詰めて作るいちじくジャムは、生のいちじくより日持ちします。また生のいちじくが苦手な人も、食感が滑らかなジャムだと美味しく食べられます。いちじくジャムは酸味も少なく幅広い料理に使えるので、新鮮ないちじくが手に入ったら作ってみると良いでしょう。
簡単なレシピで覚えやすいいちじくジャムは、手作りすれば甘さや濃度を変えられるのも魅力です。おいしいいちじくジャムをたくさん作ったら、誰かにプレゼントするのもおすすめでしょう。
材料
いちじくジャムに使う材料は、いちじくの可食部500gと砂糖150g、レモン汁大さじ1です。ジャムに使ういちじくは、八百屋やスーパーなどで売られている新鮮ないちじくを選びましょう。
甘さ控えめのジャムを作るなら、砂糖の量はいちじくの可食部に対して3割程が目安です。グラニュー糖ならさっぱりと、きび砂糖なら濃厚ないちじくジャムを作れます。
またいちじくジャムを作る鍋は、黒ずまないステンレスやほうろう鍋を用意しましょう。いちじくジャムを保存する密閉容器も事前に用意しておくのがおすすめです。
作り方
いちじくジャムの基本的な作り方は、いちじくと砂糖を鍋で煮詰めていくだけです。作り方のポイントを押さえて、おいしいいちじくジャムに仕上げましょう。まずジャムを保存する容器を煮沸消毒してください。次にいちじくの皮を剥きます。
いちじくの可食部が多く残るように皮は薄く剥きましょう。いちじくの可食部の重さを量ったら、砂糖の量を3割で計算して用意します。鍋にいちじくを入れ、上から砂糖をまぶすように振りかけ水分が出てくるまで10分程待ちましょう。
水分が出てきたらレモン汁を入れ、中火の弱火で煮詰めていきます。アクが出るのでこまめに取り、いちじくを潰しながら20分前後煮詰めればジャムの完成です。保存容器に移したいちじくジャムは冷蔵庫で保存しましょう。
なおジャムを詰めた保存容器を煮詰めれば、中に入った空気を抜くことができます。ジャムを容器ごと10分程煮詰めて空気を抜き、逆さまにして粗熱を取りましょう。
シンプルな作り方のいちじくジャムは、砂糖の量で日持ちする期間も異なります。甘さ控えめより砂糖を増やしたジャムのほうが長持ちするでしょう。どの作り方のいちじくジャムでも、開封したら2週間前後で食べきるようにしてください。
いちじくジャムのおいしい食べ方
甘く芳醇な香りのいちじくジャムは、プチプチの食感も魅力です。いちじくジャムはトーストやスコーンに塗る定番の食べ方以外に、料理のアクセントに使えます。いちじくジャムの個性を活かしたおいしい食べ方を2通りご紹介しましょう。
ジャムをパン+クリームチーズと合わせる
まろやかな甘さのいちじくジャムは、ほど良い塩味と相性抜群です。いちじくジャムにバゲットとクリームチーズ、生ハムを加えればおしゃれなカナッペを作れます。作り方も簡単なカナッペは、バゲット以外に雑穀パンや米粉パンなど、色々なパンで試してみてください。
バゲットは軽くトーストしてから使うのがおすすめです。クリームチーズを塗り、生ハムと好みの分だけいちじくジャムを乗せれば、ワインの素敵なお供の完成です。チーズと生ハムの塩味がいちじくジャムの甘さと香りを引き立てる、見た目もおしゃれな食べ方でしょう。
牛肉のビール煮
しっとり柔らかい「牛肉のビール煮」は、寒い季節におすすめのレシピです。いちじくジャムとクローブで料理に豊かな風味を付けましょう。
材料は牛肉(カレー用)400g、玉ねぎ1個、にんじん1本、じゃがいも2個、ビール150ml、オリーブオイル大さじ2、いちじくジャム大さじ5、クローブ5本、小麦粉大さじ5、ローリエ2枚、塩コショウです。
玉ねぎはくし形切りに、にんじんとじゃがいもを乱切りにして、牛肉と一緒にビールとオリーブオイルに半日~一晩漬け込んでおきましょう。漬け込んだ牛肉に塩コショウし、サラダ油(分量外)を熱した鍋で表面に焼き目を付けて一旦取り出します。
鍋の底に玉ねぎを敷き、牛肉、いちじくジャム、にんじん、じゃがいもの順番で詰めてください。最初に材料を漬け込んだ液を鍋に注ぎ、ローリエとクローブを加え、40分~1時間程煮込みましょう。
塩コショウで味を整えたら、芳醇ないちじくジャムとクローブが香る牛肉のビール煮の完成です。ビールで煮た牛肉はしっとり柔らかく、いちじくジャムの風味と甘味が絶妙でしょう。野菜の旨味も凝縮された牛肉のビール煮は、いちじくジャムの美味しい食べ方の一つです。
いちじくのジャム以外のおすすめレシピ
瑞々しい芳醇な生のいちじくを砂糖で煮詰めれば、おいしいジャムを作れます。ジャムと同じ煮詰めるレシピでも、いちじくの形を残したコンポートは洋酒が香る大人のデザートです。水500mlに対して砂糖80gで果実を煮ると、自然な色合いのコンポートが作れます。
いちじくのコンポートに使うお酒は、赤ワインやラム酒、ブランデーなど好みの洋酒や、日本酒でもおすすめです。果実のシロップ煮をコンポートと呼ぶため、必ずしもお酒を使う必要はないといわれています。
お酒が弱い人でもいちじくをいつもと違う食べ方をしたい場合は、ジャムやコンポートを作ると良いでしょう。今回はラム酒とリキュールの風味が漂う、デザート感覚で食べられるいちじくのコンポートレシピをご紹介します。
いちじくのコンポート
いちじくを潰して煮詰めたらジャムに、形を残して煮詰めたら「いちじくのコンポート」を作れます。ラム酒が漂う大人の味わいのコンポートは、リキュールで赤味を出すと美しいでしょう。
材料はいちじく6個、レモン2分の1個、ラム酒300ml、水200ml、グラニュー糖80g、カシスリキュール大さじ3です。いちじくは薄く皮を剥き、竹串で数か所穴を開けておきましょう。鍋にラム酒と水を入れて火にかけ、グラニュー糖を溶かします。
一旦火を止めてからいちじくを入れ、シロップの中で踊らないように中火の弱火で30~40分程煮てください。粗熱が取れたらボウルなどに移しカシスリキュールを加えます。冷蔵庫で良く冷やせば、いちじくのコンポートの完成です。
いちじくジャムを手作りしてみよう!
古代のスイーツとして知られるいちじくは、プチプチした食感と上品な甘さが魅力的な果物です。いちじくの甘みを活かしたジャムは塩味と相性が良く、チーズや生ハムと絶妙にマッチします。料理にも芳醇な風味を付けてくれるいちじくジャムを、旬の季節に手作りしてみてください。
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