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チーズは賞味期限が切れても食べられるの?
子供から大人まで大好きなチーズは、家畜の乳を原料にした乳製品です。原料となる乳の種類によってもチーズの種類が異なりますが、製造や熟成法によっても味や風味が異なります。特に注意が必要なのが、チーズの種類によって異なる賞味期限です。
食品の賞味期限は、消費期限とセットで紹介されることがあります。どちらも食品の品質に関する大事な情報で、賞味期限・消費期限と一緒に保存方法も記載されるのが一般的です。
もちろんチーズのパッケージにも賞味期限と併せて保存方法が書かれており、正しい保存方法を守ることが、表記された賞味期限まで品質を保つ必須条件となります。
そのためチーズの賞味期限を調べる際には、記載されたチーズの保存方法の確認も重要です。ちなみにチーズのパッケージに記載されている賞味期限は、「品質が保たれた状態で美味しく食べられる期限」を意味します。
もちろんここでの賞味期限は、生産者が定めるチーズの保存方法を守ることが前提条件です。定められた保存方法を守らない場合、賞味期限内であってもチーズの品質が落ちることはあります。
なおチーズの種類によっては賞味期限ではなく、消費期限が記載されているチーズも見られます。消費期限は賞味期限と違い、安全に食べることができる期間の基準です。
消費期限で表記される主な食品は弁当、精肉、刺身、ケーキなどで、鮮度落ちが早いチーズは、賞味期限ではなく消費期限が書かれていることがあります。
そもそもチーズは発酵食品のため、消費期限が短いチーズの場合、期限が切れたものを食べると非常に危険です。そのため購入したチーズがいつまで食べられるのかを調べる際には、チーズの種類だけでなく、賞味期限・消費期限のチェックも重要になります。
チーズの賞味期限はいつまで?
自宅や学校給食などで気軽に出されるチーズは、基本的に冷蔵庫保存のチーズです。チーズにはさまざまな種類がありますが、大きくわけると「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に2分されます。
ナチュラルチーズも最近では気軽に自宅で食べるようになりましたが、もともと日本では、ナチュラルチーズから作るプロセスチーズの方が主流です。いずれにしても日本は湿度が高いので、チーズは基本的に冷蔵保存にします。
さらに高温の室内や直射日光に当てないようにすることも、保存の際に重要なポイントです。チーズは脂肪が主成分ですが、温度が高い場所で保存すると、チーズに含まれる脂肪が溶け出しオイルオフの状態となります。
こうなると品質が落ちるだけでなく、腐敗の原因にもなります。さらに日本でよく食べられるチーズの多くは、水分値が高く乾燥に弱いです。
そのため乾燥を防いで保存するためには、包装を外さないことも重要なポイントとなります。このようにチーズの基本的な保存法を理解したうえで、チーズの賞味期限をおさらいしていきましょう。
未開封のチーズの場合
未開封の場合、品質を維持しつつ美味しく食べられる期間は、パッケージに表示されている賞味期限を参考にしてください。賞味期限を過ぎても、保存状態が良く開封後も異臭や変色が見られない場合は、食べられることもあります。
ただし生産者が保証する品質の期間は賞味期限までなので、賞味期限を過ぎたものは未開封であっても要注意です。
開封後のチーズの場合
開封後のチーズは、乾燥によるオイルオフや雑菌の繁殖が起こりやすいです。そのため賞味期限内であっても、開封後は早めに食べるようにしてください。
なお賞味期限内で開封した場合、乾燥を防ぐような工夫(ラップをする/密封容器に入れる)をすれば、一定期間の保存ができます。ただし開封したチーズは、できるだけ早く消費するのが望ましいです。
ですから開封後に食べ残さないようコンパクトなサイズのチーズを選んだり、食べる分だけカットし、残りはすぐにラップをして冷蔵庫で保存したりするとよいでしょう。
チーズの種類別の賞味期限は?
原料や調理法によってさまざまなタイプがあるチーズは、種類によって賞味期限がいつまでなのかがわかれます。そこで日本でも知名度の高いチーズがいつまで食べられるのか、種類別に解説していきましょう。
チェダーやパルメザンなどのハードチーズ
ハードチーズには、ハードタイプ(チェダー、バルミジャーノレジャーノ、グリエール、エメンタールなど)とセミハードタイプ(ゴーダ、ラクレット、マリボー、テテドモアンヌなど)の2種類があります。
どちらもシネレシス工程を経て作られますが、チーズに含まれる水分値が概ね38%以下のものをハードタイプ、38%~45%をセミハードタイプと分類するのが一般的です。また熟成期間も異なり、ハードタイプは半年以上、セミハードタイプは半年以内が多いです。
どちらも成形した後に圧縮して長期間熟成するため、賞味期限は長い傾向があります。そんなハードチーズは、冷凍庫でも保存可能です。冷蔵保存の場合の賞味期限は概ね4ヶ月ですが、冷凍保存の場合は約半年保存ができます。
ただし開封後はチーズの表面に雑菌などが繁殖する可能性があるので、早めに食べきるのがおすすめです。それでも6週間以内であれば、開封後も品質に問題なく食べられます。
グリュイエールやゴーダなどのミディアムチーズ
ミディアムチーズは、チーズの硬さでいえばハードチーズとソフトチーズの間に位置します。熟成の方法によってタイプがわかれており、主なものはウォッシュタイプ、シェーブルタイプ、青カビタイプの3つです。
グラタンやキッシュなどに使うグリュイエールやオランダ原産のゴーダ(セミハードタイプに分類されることもある)などのミディアムチーズは、冷凍保存にすれば長期保存も可能です。ちなみに冷凍保存すれば、約2ヶ月保存できます。
ただしスーパーやデパートで購入したものは冷蔵保存されていることが多いので、この場合は冷蔵保存にしましょう。開封後も冷蔵庫に入れれば、2週間~3週間は品質を維持しつつ保存ができます。
ブリーやカマンベールなどのソフトチーズ
ソフトチーズは、ナチュラルチーズの中でも水分値が高く柔らかいものをいいます。典型的なソフトチーズといえば白カビタイプですが、ギリシャのフェタチーズのように食塩水の中で熟成するチーズもソフトチーズの1種です。
ソフトチーズの特徴は表面熟成を行う点で、白カビタイプの代表・カマンベールも表面に白カビをはやして熟成します。カマンベールは「白カビチーズの女王」と呼ばれますが、見た目や食感がカマンベールに似ているブリーも、白カビタイプの人気チーズです。
カマンベールのように内部が柔らかいソフトチーズは、数あるチーズタイプの中で最も賞味期限が短いです。原材料や製造法によって賞味期限が異なるため、一概に賞味期限がいつまでなのか説明はできませんが、いずれのソフトチーズも開封後は速やかに食べてください。
表面を乾燥させないようしっかりとラップで保護をすれば、10日~2週間は食べられますが、時間が経つほど硬くなり本来の美味しさが損なわれていきます。
賞味期限が切れたチーズの品質は?
「賞味期限がいつまでなのか」の目安がわかれば、保存期間の目安や購入するサイズも選べるようになります。ただし毎日食べるのでなければ、冷蔵庫のチーズの存在を忘れてしまい、いつのまにかに賞味期限が切れてしまうこともあるでしょう。
賞味期限は平たく言えば「品質を維持しつつ美味しく食べられる期限」ですから、多少の賞味期限切れであれば食べられる場合もあります。とはいえ気になるのは「品質」です。では賞味期限切れになると、品質はどのように変化するのでしょうか?
賞味期限から1ヵ月過ぎたチーズ
賞味期限から1ヶ月経過しているチーズは、食べられる場合と食べられない場合があります。製造法によって賞味期限の設定が異なりますから、長期保存がしやすいハードチーズであれば、1ヶ月程度であれば特に問題なく食べられることが多いです。
ただし水分値が高く賞味期限が短いソフトチーズの場合、1ヶ月以上経過すると腐敗が進む可能性があります。熟成と腐敗は全く異なりますので、腐敗したチーズを食べるのは危険です。
賞味期限から半年過ぎたチーズ
賞味期限から半年以上経過している場合は、どのチーズであっても腐敗が起こっている可能性が高いです。熟成に半年以上かけるハードタイプであっても、冷蔵保存であれば、賞味期限から半年経つと雑菌が繁殖し腐敗が進んでいる可能性があります。
冷凍保存にすれば賞味期限から半年たっても食べられる場合がありますが、賞味期限内と同レベルの品質であるかは断言できません。
こんな場合は警戒しよう
賞味期限を過ぎても、見た目に異常が現れない場合があります。このような場合は賞味期限が過ぎていても食べられることがありますが、以下のような状況が見られた場合は警戒が必要です。
アンモニア臭などの異臭がした場合
見た目に異常が見られなくても、アンモニアのような異臭を感じた場合は食べないでください。ただし製造方法によっては、賞味期限内であってもアンモニアのような独特なにおいを感じるチーズもあります。
特にカビ熟成タイプのチーズは特有のにおいがするので、においだけでは判断が難しいです。このような場合は、パッケージに表示されている賞味期限を参考にするとよいでしょう。
見た目に変色や退色がみられる場合
表面に色の変化が見られた場合は、雑菌が繁殖し腐敗が進行している可能性が高いです。明らかな変色であれば気づきますが、退色の場合は気が付かないこともあります。
誤って食べてしまったときでも、舌にしびれのような感覚があった場合は腐敗している可能性が高いので、すぐに食べるのをやめましょう。
購入後にカビが生えた場合
カビ熟成チーズだと購入した時点で表面や内部にカビが生えていますが、これは食べても害のないカビなので、賞味期限内であれば問題ありません。ただし購入後に表面や内部にカビが生えた場合は、食べずに処分してください。
ハードチーズやミディアムチーズだと短期間でカビが生えることはほとんどありませんが、カマンベールのようなソフトチーズは短期間でもカビが生えます。また誤った保存方法だと、カマンベールのように水分が多いチーズはすぐにカビが生えるので注意が必要です。
チーズの賞味期限を知って最後まで美味しく食べよう!
種類によっていつまで食べられるのかが違うチーズは、「正しく保存すること」「賞味期限内に食べきること」が美味しく食べるポイントです。
中には冷蔵庫で半年以上保存ができるチーズもありますが、気軽に購入できるソフトタイプのチーズは賞味期限が短いため、購入したら期限のチェックをきちんと行いましょう。
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