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木製の扉に漆喰の壁と、木造ならではの雰囲気が感じられるのが舎房です。中は6畳の広さの雑居房が20部屋ずつ、向かい合わせに作られています。天井の高さなど、本館側の舎房に比べて作りがやや緩く、こじんまりとした印象があるのも特徴です。
重要文化財4:教誨堂及び食堂
板敷きの床で舞台が設けられた教誨堂、土間の食堂と、建物内でも造りが少し違います。教誨堂では角型、食堂では大きな菱形の換気口が付けられているなど、内装部分もじっくり見ると面白いポイントが多くあります。
重要文化財5:鍵鎖附着所
農作業を行う前に、囚人に着けられている鎖を着脱するのがこの鍵鎖附着所です。足洗い場や洗濯場も兼ねられており、2階には雑品庫や図書庫などもありました。
重要文化財6:炊場
炊事をする炊場と、ボイラー室を挟んで浴場も設けられています。作業中の囚人やそれを監視する刑務官の人形が設置されていて、食事の準備に励む、当時の姿がイメージできます。
重要文化財7:舎房及び中央見張所
中央見張所から放射状に5つの舎房が建てられている、とても特徴的な建築物です。中は雑居房・独居房が並んでいますが、格子の板の向きが斜めになっていて向かい側の房とは目が合わないように作られているのが、実際に見るとはっきりと分かります。
脱獄を防ぐため、房を見通せる中央見張所もそうですが、壁を破られないように柱の間隔を狭くしたり、天井を高くしたりといった工夫がされています。特に、高い天窓から差し込む光は印象に残る眺めです。
重要文化財8:教誨堂
外見が瓦葺きにもかかわらず、中に入ると白い壁と広々とした講堂があり、外見と内装のギャップに驚くのがこの教誨堂です。囚人に対して精神的・宗教的な指導を行うための場所で、僧侶も牧師も活動するためか、和洋折衷の建築となっています。
登録有形文化財1:網走刑務所裏門
網走刑務所裏門は「通用門」とも呼ばれ、囚人が塀の外の作業場に出かける時に通るための門でした。厳格な正門と、くぐり抜けて外に出る気さくな裏門の雰囲気を現地で比べてみると、その違いが体感できます。
登録有形文化財2:煉瓦造り独居房
壁が全て煉瓦造りで窓がなく、扉が二重になっているなどかなり厳重な造りの独居房です。明治期は規則違反をした囚人を、真っ暗な部屋に閉じ込めて反省させる罰則があり、煉瓦造り独居房はその規則に合わせて建てられたとされています。
登録有形文化財3~6:哨舎(3棟)
哨舎(しょうしゃ)は出入り口や作業場に設置された見張り台で、外部からの侵入や囚人の行動を監視するために使われました。網走監獄では昭和60年頃まで実際に使われていた哨舎が移築され、3つが登録有形文化財となっています。
「網走監獄」で体感・体験してみよう
これまで紹介したのは「見る」展示や建築物が中心でしたが、ここからは観光客がより網走監獄での生活や当時の雰囲気を身近に体験・体感できるポイントをお伝えします。
「監獄歴史館」で映像展示を体感できる
博物館内にある「監獄歴史館」では、「囚人道路」と呼ばれた中央道路開削工事をテーマにした体感シアターを展示しています。映像は左右前方全てに映し出されるため、スクリーン投影に比べ、よりリアリティを感じられます。
囚人たちが厳しい環境の中、強制労働と寒さで次々と犠牲となっていった様子がより体感できます。時間は7分程度とそれほど長くないので、一度見てみる価値はあると思います。