インスタントラーメンは水でも作れる！災害時に知っておきたい簡単なやり方とは？

インスタントラーメンは通常、熱湯を使って作ります。熱いお湯がインスタントラーメンの粉や液体のスープを溶かして麺を柔らかくしてくれることで、3～5分という短い時間で完成します。

インスタントラーメンはお湯がなくても、水でも簡単に作ることができます。水で麺がほぐれるのか、スープは溶けるのか、水でインスタントラーメンを作るとどうなるかをご紹介します。

インスタントラーメンを水で作る場合も、特別な道具は必要ありません。器やビニール袋に麺・かやくと水を入れて規程よりも長い時間浸すことで麺がもどり、そこにスープ等で味を付ければ食べられます。水は常温のものを使うと良いでしょう。

袋麺であれば、器の代わりにインスタントラーメンが入っていた袋に直接水を注いで作れば洗い物が出ず便利ですが、その場合は周囲に物を置くなどして倒れないように注意します。器に入れて麺が浮き上がってきてしまう場合は、半分ぐらいの時間でひっくり返すと良いでしょう。

カップ麺のインスタントラーメンの場合は、カップに水を注いで袋麺と同様に規程時間よりも長い時間待つことででき上がります。

待つ時間については、規程の5～10倍程度が良いようですが、インスタントラーメンの種類、水の温度、周囲の気温、食べる人の好みにより大きく異なりますので、5倍程度待ってから試食し時間を調整すると良いでしょう。

実際に試した人によれば、サッポロ一番で25分、チキンラーメンは15分などの声があります。カップヌードルで試した人によれば、常温の水で30分・45分・60分で食べたところ、30分で食べられる固さにはなったものの、時間が長ければ長いほど味が麺にしみて美味しさが増したという感想でした。

インスタントラーメンを作るには、お湯やコンロ・鍋等の道具が必要というイメージから非常食には向かないと考える人は多いです。しかし水で作れば、他に特別な道具を用意する必要がないので、非常食としてとても便利です。

インスタントラーメンを非常食として防災リュック等に入れておくときは、消費期限に注意しましょう。一般的な非常食は数年もちますが、インスタントラーメンは半年～8ヶ月程度の賞味期限になっています。

賞味期限は消費期限とは異なるため、切れてもすぐ食べられなくなるわけではありませんが、少なくとも半年ごとにはチェックして新しいものと入れ替えて備えておきましょう。

非常食は、パンやビスケットなど乾燥したものが多くなりがちなので、水で作れるインスタントラーメンは避難生活が長くなっても飽きずに食べることができるでしょう。インスタントラーメン以外にも、インスタントのうどんやカップ焼きそばも同様にお湯の代わりに水で作ることができます。

1つ注意する点は、水で作ることができるインスタントラーメンは、加熱後にアルファ化しているからです。乾麺やパスタなどは、水に浸けることで麺が柔らかくなってもそのまま食べることはできませんのでご注意下さい。

水に浸して柔らかくなったパスタを炒めて食べるなどすれば節水節ガスとしては有効です。水は多めに用意しておくと、いざという時利用できることを覚えておきましょう。

インスタントラーメンは水で作っても安全ですが、美味しいかどうかはカップ麺によります。インスタントラーメンは熱湯で食べることを前提に作られた商品なので、水では油が溶けなかったり大きい具が固かったりと風味が損なわれる場合もあります。

水で作るカップ麺を選ぶポイントは、カレー味や辛味の強いものを避けること・脂質の低いものを選ぶことです。オススメはさっぱり風味で鶏だしの醤油味や塩味です。

水で作るカップ麺は、鶏のだしが効いたさっぱり風味の麺職人の醤油味がおすすめです。油のギトギトがなく、温かいときとはまた異なる冷やしラーメンのような爽やかな味が楽しめます。戻す時間は30分程度です。

昔から根強い人気のチキンラーメンですが、水でも美味しく食べられます。冷たい方がスープの旨味がはっきり感じられて好きという感想もあります。災害時ではなくても、暑い季節には水で作って食べてもよいでしょう。戻す時間は15～20分程度です。

インスタントラーメンは、水でも作れることで他に道具を必要とせず、防災グッズの一員として活躍できます。普段から、急いでないときや暑いときなど、水で美味しいインスタントラーメンを探しながら試してみてはいかがでしょうか。