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岩手名物あんかけうどんとは?
岩手県といえば「わんこそば」が有名ですが、実はあんかけうどんは、岩手県奥州市の北側にある江刺地区の郷土料理です。江刺は、平安時代後期の武将である藤原清衡が本拠地を構えていたことでも知られています。
そんな岩手県江刺の名物あんかけうどんは、昭和の始め頃よりこの地区の「冬場のごちそう」として食べられてきました。寒さの厳しい東北ならではの、心も身体も温まるソウルフードのひとつが今回ご紹介するあんかけうどんです。
しかし、あんかけうどんは東北地方に限らず日本全国の料理店で食べることができます。岩手県江刺のあんかけうどんが人気の理由は一体何なのでしょうか?
あんかけうどんの魅力
あんかけうどんの魅力はなんといっても、最後まで熱々の状態のまま食べられるほどの冷めにくさです。岩手県江刺名物のあんかけうどんと、一般的に知られているあんかけうどんの大きな違いは「餡」にあります。
一般的にあんかけうどんというと、うどんの上から餡をかけたもののイメージがあると思いますが、岩手名物のあんかけうどんは餡自体が出汁のきいたしょうゆ味になっています。
つまり、汁全体があんかけでできていることにより、どんなに寒い日でも冷めにくく、最後まで熱々のうどんを楽しむことができるのです。寒さの厳しい地域で、いつまでも熱々のまま美味しいうどんが食べられることからも、「冬のごちそう」と親しまれていたことが頷けます。
岩手県のあんかけうどんの麺は、讃岐うどんなどと比べると比較的柔らかめのものが多いです。柔らかな麺にやさしい味わいのあんかけは非常に良く絡みます。ただ、あんかけはとても熱いのでやけどには注意しましょう。
トッピングもお店ごとに多少の違いはありますが、基本的にはしいたけ、伊達巻き、ゆで卵、かまぼこ、ほうれん草などのシンプルな具材が乗っています。器いっぱいにたっぷりとかけられた餡によって、それらの具材は沈んでいるように見えるのも、岩手県のあんかけうどんの特徴です。
発祥は?
あんかけうどんの発祥は、岩手県奥州市にある江刺地区です。前述したように昭和の初期のあたりから食べ継がれ、今もなお地元民や観光客に愛されて続けています。
もともとはお祝いの席で振舞われる「お雑煮」に見た目がそっくりなことから、おもてなし料理としても振舞われていました。岩手名物であるあんかけうどんは、奥州市特有の冬の寒さのなか「帰る前に温まってください」という、東北地方ならではの心遣いから生まれた郷土料理なのです。
地元のあんかけうどんの名店・老舗5選
岩手県江刺地区の名物料理「あんかけうどん」について説明してきました。続いては、そんな江刺名物の美味しいあんかけうどんが食べられる、おすすめのお店をいくつかご紹介していきます。岩手県にお越しの際は、ぜひ参考にしてみてください!
名物あんかけうどんの名店・老舗「くいもやくら丸」
「くいもんやくら丸」は、元々江刺であんかけうどんの有名店だった「くらしき」というお店でした。その後移転し、店名を変えて再びオープンしたお店です。場所は岩手県奥州市江刺の大通りにあるので、初めて行く人でも見つけやすいはずです。
くいもんやくら丸では、元祖岩手県江刺のあんかけうどんを開放的な店内で食べることができます。単品はもちろん、サラダやデザート付きのセットメニューなども注文可能です。初めてあんかけうどんを食べる人は、元祖あんかけうどんの「くいもんやくら丸」がおすすめです。
名称 | くいもんやくら丸 |
住所 | 岩手県奥州市江刺西大通り7-10 |
名物あんかけうどんの名店・老舗「食堂味香」
「食堂味香」も奥州市江刺にある、地元の人にも長く愛されているお店です。江刺名物あんかけうどんのほかにも、カツカレーや天丼、ラーメンなどの料理を食べることができ、食堂ならではのメニューの豊富さも人気の理由となっています。
あんかけうどんには、しいたけ、ゆで卵、筍、鶏肉、ほうれん草、だし巻き卵がトッピングされていて、価格も680円と非常にリーズナブルです。ほかのメニューも比較的リーズナブルなものばかりなので、気取らずに入ることができます。
せっかく来たのなら、昔ながらの小さな食堂という雰囲気を楽しみたい!という方は、地元の方にも愛されている「食堂味香」がおすすめです。
名称 | 食堂味香 |
住所 | 岩手県奥州市江刺西大通り11-5 |
名物あんかけうどんの名店・老舗「丸美食堂」
続いてのお店は、岩手県一関市にある「丸美食堂」というお店です。美味しい料理はもちろんのこと、お店の方々の温かな人柄も好評で、観光客のみならず地元の方にも愛され続けています。
丸美食堂のあんかけうどんは、麺に特徴があります。きしめんのような平べったい幅広の麺を使用しているので、食べ応えもあり甘じょっぱいあんかけによくからみます。あんかけは器のスレスレまでかけられおり驚く人も多いようです。
寒い冬の日でも、温かな雰囲気の店内で熱々の美味しいあんかけうどんを食べれば、心も体も温まること間違いなしです。
名称 | 丸美食堂 |
住所 | 岩手県一関市中央町1丁目4-1 |
名物あんかけうどんの名店・老舗「小角食堂」
続いてのお店は、岩手県一関市千厩に店を構える、「小角食堂」です。小角食堂は、大正14年創業の老舗の食堂です。こちらでも岩手名物あんかけうどんを提供しています。
しかし、実は小角食堂の一番人気のメニューは「あんかけかつ丼」です。あんかけかつ丼とは、あんかけうどんの餡をうどんではなく、その名の通りかつ丼にかけた料理です。ご飯の上に乗ったキャベツと豚カツに餡がソース代わりにかかっていて、まろやかな味わいが楽しめます。
岩手県一関市に行かれる際は、岩手の名物あんかけうどんと、千厩のソールフードとも呼ばれているあんかけかつ丼の両方を食べられる「小角食堂」がおすすめです。せっかくならお腹を空かせて両方とも頼んでみるのも良いですし、シェアして食べるのも良いでしょう。
名称 | 小角食堂 |
住所 | 岩手県一関市千厩町千厩字町130番地 |
岩手県のあんかけうどんの名店・老舗「力食堂」
続いては、奥州市江刺豊田町にある「力食堂」です。力食堂は最寄り駅の水沢駅からタクシーで10分程度の場所にある、昔ながらの大衆食堂です。
あんかけうどんには、熱々の餡がこれでもかというほどたっぷりとかけられており、大きな伊達巻き、しいたけ、かまぼこなどがトッピングされています。
力食堂では、あんかけうどんのほかにも定食などのメニューも豊富で地元の常連客も多く利用しています。また、リーズナブルな価格でありながらボリューミーで美味しい料理が食べられることでも人気のお店のようです。
名称 | 力食堂 |
住所 | 岩手県奥州市江刺豊田町3丁目7-3 |
知る人ぞ知るあんかけうどんの穴場3選
岩手県名物の美味しいあんかけうどんが食べられる名店の次は、知る人ぞ知る、穴場のあんかけうどんのお店を3つご紹介していきます。
知る人ぞ知るあんかけうどんの穴場「お休み処えさし藤原の郷」
江刺といえば、藤原清衡の生誕地として有名です。その奥州藤原氏の歴史を感じられる人気観光スポット「えさし藤原の郷」の園内でも、名物あんかけうどんを味わえるお店があります。
えさし藤原の郷の歴史公園内にある「お休み処えさし藤原の郷」です。こちらでは名物あんかけうどんをはじめ地元ならではの様々な料理を提供しており、なんと夏場は冷やしあんかけうどんが食べられます。冬は熱々、夏はひんやりとしたあんかけうどんが楽しめます。
えさし藤原の郷は人気の観光地のため、園内は見所満載です。歴史を感じられる園内を堪能してからあんかけうどんを食べるのもよし、食べ終わってからゆっくりと園内を楽しむのもいいでしょう。わざわざ食事処を探して、車で移動する手間も省けます。
しかし、岩手県の中でも人気の観光スポットのひとつなので、時間に余裕を持ったり、混んでいる時間を避けたりするなどして訪れることをおすすめします。
名称 | お休み処えさし藤原の郷 |
住所 | 岩手県奥州市江刺岩谷堂小名丸86-1 |
知る人ぞ知るあんかけうどんの穴場「かめや食堂」
続いての美味しいあんかけうどんが食べられる穴場のお店は、岩手県奥州市江刺に店を構える「かめや食堂」です。こちらのお店も食堂というだけあって、カレーライスや定食など豊富なメニューが揃っています。
かめや食堂のあんかけうどんは優しい味付けで、ゆで卵やかまぼこの他に、えのきやわかめなどバリエーション豊かな具材がところせましと乗せられているのが特徴です。おばあちゃんの味が思い出されるようなやさしい味わいも人気の理由です。
アットホームな雰囲気とどこか懐かしい感じの漂う食堂では、岩手県名物のあんかけうどんがリーズナブルな価格で食べられます。心地よい雰囲気とともに、美味しいあんかけうどんを味わいましょう。
名称 | かめや食堂 |
住所 | 岩手県奥州市江刺伊手荒谷91-2 |
知る人ぞ知るあんかけうどんの穴場「菊江食堂」
あんかけうどんが食べられる穴場、最後のお店は奥州市江刺にある「菊江食堂」です。女将さんの人柄が人気のお店で、こちらでもあんかけうどんだけでなくラーメンやかつ丼などのさまざまな料理を提供しています。
町の小さな食堂は、なんとなく入りづらいような気もしてしまいますが、地元ならではの雰囲気を味わえるのは町食堂の醍醐味でもあります。よりディープな奥州市江刺を感じたいという人には特におすすめのお店です。
名称 | 菊江食堂 |
住所 | 岩手県奥州市江刺米里人首町79 |
東京であんかけうどんが食べられるおすすめ店
岩手県で、江刺名物のあんかけうどんが食べられるお店をご紹介しましたが、行ってみたいお店はありましたか?とはいっても、関東などの遠方からだと気軽に足を運べないのも事実です。そこで次は、東京であんかけうどんが食べられるお店をご紹介します!
東京であんかけうどんが食べられるお店「神田まつや」
東京であんかけうどんが食べられるお店でおすすめなのは、東京都千代田区神田にある「神田まつや」です。神田まつやは江戸の味を現代に引き継ぐ、創業明治17年という老舗のお蕎麦屋さんで有名です。
歴史と趣のある建物ですが、店内は庶民的で居心地の良い空間が広がります。そんな神田まつやでは、そば以外にも天丼やうどんなどのメニューも人気のようです。
豊富なメニューの中にはもちろんあんかけうどんもあります。うどんには卵焼き、しいたけ、かまぼこ、鳴門、お麩、筍、青菜などの具材が乗っていて、その上からたっぷりのあんかけがかかっています。
うどんの汁は和風だしとしょうゆがベース、というのは岩手県江刺名物のあんかけうどんと同じです。しかし、神田まつやのあんかけうどんの特徴は、江戸から引き継がれている甘辛い味付けです。
人によって味は好みがあるとは思いますが、地域やお店によっての味を楽しむのも面白いでしょう。寒い時期などは、いつまでも熱々で美味しく食べられるあんかけうどんはとてもおすすめです。冷えた体も芯まで温まること間違いないでしょう。
名称 | 神田まつや |
住所 | 東京都千代田区神田須田町1丁目1-13 |
あんかけうどんの美味しいアレンジレシピ
美味しいあんかけうどんが食べられるお店をいくつかご紹介しました。それでもお店にはなかなか行けないから、自宅で美味しいあんかけうどんが食べられたらいいなという方もいるはずです。
ということで、次は自宅で簡単にできる美味しいあんかけうどんのレシピをご紹介します。あんかけうどんは色々なアレンジも可能ですので、ぜひ参考にしてみてください!
あんかけ卵とじうどん
まず一つ目の簡単アレンジレシピは、「あんかけ卵とじうどん」です。あんかけの餡を作るときに、溶いた卵を入れて卵あんかけを作りましょう。たったそれだけですが、卵のまろやかな味わいが麺に絡み、一味違った味が楽しめます。
また、しいたけやネギなどの具材も、和風の味付けにはピッタリです。薬味としてしょうがをプラスしても良いでしょう。しょうがの効果で体も芯からじんわりと温まります。冬にはもってこいの料理です。
洋風あんかけうどん
あんかけうどんは和風なイメージが強いと思いますが、洋風にもアレンジができます。あんかけの餡を和風だしではなくコンソメにして、ベーコンやサーモン、キノコや白菜などの具材をトッピングすれば、「洋風あんかけうどん」の完成です。
さらに、スープを作るときのようにニンジンなどの野菜もたっぷりと入れれば、栄養バランスの取れた美味しい洋風あんかけうどんになります。肌寒くなってきたこれからの時期、お子さんのいる家庭にもおすすめの一品です。
きのこあんかけうどん
自宅で作れる簡単あんかけうどんのレシピ、最後にご紹介するのは「きのこあんかけうどん」です。名前の通りですが、きのこが主役のうどんです。
和風テイストのあんかけに、しいたけやえのき、しめじやエリンギなどのきのこ類をふんだんに使いましょう。きのこからの出汁も出るので旨味の強い味わいになりとても美味しいです。ニンジンやネギを加えることで彩りも良くなり、栄養価も上がります。
上記のレシピのように、自宅でも簡単に美味しいあんかけうどんができます。食べに行くのも良いですが、自分好みの熱々あんかけうどんをご自宅で作ってみてはいかがでしょうか?
あんかけうどんは岩手県江刺が誇る人気のご当地料理!
いかがでしたか?あんかけうどんは岩手県江刺の誇るソウルフードです。いつまでも熱々の状態で食べられるあんかけうどんは、寒さが増してくるこれからの時期にピッタリです。美味しくて身も心も温まるあんかけうどんを、皆さんもこの冬ぜひ一度は召し上がってみてください!