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観光客が少なくなるさらに奥に存在する2つのかずら橋は、まさに秘境の中の秘境というに相応しい橋です。日常過ごしている世界とはまるで違う世界に迷い込んだかのような気持ちを味わえます。
重要有形民俗文化財に指定「祖谷のかずら橋」
祖谷渓を訪れた際に誰もが立ち寄る場所である「祖谷のかずら橋」。橋はシラクチカズラ(別名サルナシ)で造られていて、非常に頑丈で腐りにくいことが特徴です。昔は深山渓谷地帯唯一の交通施設でもありました。平家一族の哀話を秘めており国の重要有形民俗文化財に指定されています。平家一族の哀話を思いながら橋を渡ると、より楽しめます。
日本三奇橋のひとつ
祖谷のかずら橋は、山梨県大月市の猿橋、山口県岩国市の錦帯橋にならび「日本三奇橋」のひとつとされています。そもそも三奇橋とは、日本の古橋の中で特に構造的にこだわったもののことを指します。
かずら橋は一般的な橋の構造とは異なっています。その造りは、両端の高い樹木を支えとし、この樹木から合計8本のシラクチカズラの蔓で造った「くも網」を斜めに張って通行路を支えています。
このシラクチカズラの蔓の曲線がとても美しく見えます。頑丈な蔓を使っているとはいえ、足場が20cm間隔の板の上を歩き、隙間からは祖谷渓を流れる川が見えるためスリル満載です。3年に1度架け替えがされています。
渡るのにドキドキ「奥祖谷二重かずら橋」
有名な秘境観光スポット「祖谷のかずら橋」のさらに奥に存在する「奥祖谷二重かずら橋」。奥祖谷二重かずら橋は観光客が少ないため、訪れると大自然の中に自分しかいないような感覚になります。
文字通り「男橋」「女橋」の2本の橋がかかっているので二重かずら橋と呼ばれます。2本の橋を合わせて「夫婦橋」とも呼ばれます。祖谷のかずら橋は針金などで補強しているのに対し、奥祖谷二重かずら橋は自然のままです。渓流がしぶきをあげてすぐ下を流れるので迫力があります。
男橋・女橋・野猿
最初に対面するのは男橋です。鬱蒼と生い茂る深緑の中に現れる男橋は、祖谷のかずら橋よりやや小ぶりですが、異世界に入り込んだような感覚になります。さらに奥にすすむと次は女橋が現れます。すぐ下には透き通った渓流が流れていてとてもスリリングです。女橋の真ん中に着くと、男橋が顔を覗かせるので、ぜひご覧になってください。
奥祖谷二重かずら橋は、約800年前に平家一族が剣山の馬場の訓練に通うために架設されたといわれています。奥祖谷二重かずら橋までのアクセスは、祖谷のかずら橋から車で約1時間ほど進んだところにあります。女橋の先には人力ロープウェイ「野猿」が待っています。
女橋の名物!人力ロープウェイの「野猿」
人力ロープウェイは文字通り、自分で紐を引っ張って対岸まで進みます。これも昔実際に使われていました。2人乗りの籠(屋形)に乗り、100%自分の力で進むので体力が必要です。しかし、川の上空をゆっくりと進む様子には、大人も童心に帰って楽しめます。
「野猿」と呼ばれる由来は、猿が木から木に渡り移っている様子と似ていることから名づけられました。奥祖谷かずら橋キャンプ場への通路にもなっており、キャンプ者にとっても非常に大事な橋となっています。
徳島の祖谷渓には珍スポットも?5つの観光名所
徳島の祖谷渓の観光スポットはかずら橋だけではありません。道中には珍スポットがあり、1時間の山道も飽きずに楽しめます。設置時から観光客を見守っている小便小僧や、歴史的建築物の喫茶店、大きなエネルギーをもらえる大杉をご紹介します。