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日本発祥の人気菓子パン「メロンパン」
日本の昔ながらの食文化には米を主食とした和食料理が存在しますが、現在はパンを主食にする人も増えているようです。近年は高級食パンが注目されており、食パン専門店が全国各地にオープンするなど、行列の出来る人気店も登場しています。
パンには様々な種類があり、食パンやクリームパン、フォカッチャやフランスパンなどバラエティー豊富です。パンはモーニングやランチ、小腹が空いた時のおやつにも選ばれており、容易に食べられる手軽さや子供やご年配の方が食べやすい点もメリットの一つに数えられるでしょう。
パンの歴史は数千年にも及ぶ長いものですが、日本で食べられるようになったのは明治時代といわれています。パンは日本人の舌に合うように改良が重ねられ、日本生まれのパンがたくさんあります。日本発祥のパンはメロンパンやあんぱん、コッペパンなどです。
本記事でご紹介するメロンパンは海外の伝統的なパンをアレンジして製造されたものといわれており、クリームパンやジャムパンなどは現在の木村屋や中村屋が考案して広まったものだといいます。今回は日本に数ある美味しいパンの中から子供にも人気のメロンパンに着目しました。
巷には高級食パン専門店のみならず、メロンパン専門店もあり、時にはメロンパンを買い求めに列に並ぶ人気店もあるようです。本記事ではメロンパンの特徴と名前の成り立ち、地域による形の違いをまとめ、さらには美味しいメロンパン専門店とお取り寄せのおすすめ店をご紹介しましょう。
メロンパンとは?
日本のパンは大きく分けて菓子パンと調理パンに大別できます。菓子パンは菓子としての側面が強いパンのことをいい、甘味のある具材を入れたり、表面を甘い味でコーティングしたりしたものです。一方、調理パンは調理した具材を挟んだり、乗せたりしたものを指します。
メロンパンは菓子パンの一つに含まれ、子供のおやつや大人の軽食にも利用されており、メロンパンの他にジャムパンやコロネ、揚げパンなども菓子パンです。代表的な調理パンはハンバーガーやサンドイッチ、焼きそばパンやカレーパンなどがあります。
パン生地の上に甘いビスケット生地を乗せて焼いたパン
メロンパンはフワフワした生地の上にサクサクした甘いビスケット生地またはクッキー生地を乗せて焼いたものであり、主に丸い形をしています。メロンパンの大きな特徴の一つが表面の甘いビスケット層と内側の通常のパン生地を重ねた部分で、他の菓子パンには見られないようです。
メロンパンはアルメニア人のパン職人であるイワン・サゴヤン氏がフランスの焼き菓子ガレットを元に発明したといわれています。ガレットとは円く焼いた料理を意味しており、フランス語で小石を意味する「ガレ」に由来し、丸くて平たいパンケーキや料理を総じてガレットと呼ぶようです。
イワン・サゴヤン氏はロシア帝国のロマノフ皇帝家の元宮廷料理人であったため、フランスパンとドイツパンを熟知しており、様々な食感や技法を組み合わせてメロンパンが誕生したという説があります。イワン・サゴヤン氏が来日したのは1910年に帝国ホテルに引き抜かれたためです。
メロンパンの誕生にはイワン・サゴヤン氏の説の他、駒込木村屋の店主 三代川菊次氏が1930年に新しい菓子パンとして実用新案登録したものの製法や形状が現在のメロンパンに似通っており、メロンパンのルーツであったという説も存在します。
メロンパンはアメリカを通して入ってきたメキシコの「コンチャ」にパンの形が似通っており、ルーツではないかと説く人もいるようです。コンチャはメキシコで食べられている定番パンの一つで、スペイン語では貝・貝殻の意味があり、渦巻きや巻貝風のデザインに成形されていました。
コンチャの表面には砂糖がまぶしてあり、中の生地はフワフワで、甘めに作られたものです。コンチャは甘いコーヒーやココアと相性が良く、メキシコでは浸しながら食べる人もいるようです。
名前の由来
メロンパンが何故メロンパンと呼ばれるようになったかについては諸説あり、はっきりした理由がありません。最も有名な説はサクサクしたビスケット生地に施した格子状の模様がマスクメロンに似ているからというもので、またメロンの人気にあやかろうとしたという説も存在します。
メロンパンと呼ばれるようになった理由にはビスケット生地が偶然ひび割れ、その模様がマスクメロンに似ていたからという説もあります。また、生地にメロンフレーバーを使ったからメロンパンと名付けられたという説もあるようです。
メロンパンにメレンゲが使われ、メレンゲパンと呼ばれるようになり、メレンゲパンが訛ってメロンパンになったという由来の説もあります。メロンパンの名前の由来には諸説ありすますが、どれが正しいかは分からないため断言できません。
メロンパンは地域によって形が違う
メロンパンには表面に格子状の模様を描いたビスケット生地の丸い形を想像する人も多いですが、他の形もあります。それでは見ていきましょう!
紡錘形
神戸や京都など関西地方のメロンパンは紡錘形が多く、1960年頃に神戸のパン職人が考案したものといわれています。紡錘形のメロンパンは神戸消費組合のパン職人がオムライス用のキャップを見て閃いたもので、サクサクのビスケット生地は使わず、マーガリンを加えた白餡が入っています。
当時はライスを成型する食型で焼き上げ、アーモンドを縦半分にしたような紡錘形をしていました。ビスケット生地を使用した紡錘形のメロンパンもあり、ビスケット生地の表面に数本の溝が付き、メロンの一変種「マクワウリ」に似ていたことでメロンパンと呼ばれたともいわれています。
生地の中に白餡が入ったメロンパンは神戸や京都でも販売されており、サクサクのビスケット生地を乗せた商品も出回っています。広島県呉市では第二次世界大戦前からカスタードクリーム入りのメロンパンも製造されています。広島県ではメロンパンをコッペパンと呼んでいるようです。
円形
丸い形をした円形のメロンパンは神戸など一部の西日本で「サンライズ」と呼ばれています。サンライズが誕生したのは1930年代で、日の出の形を真似て作られたもので、円形で上にサクサクのビスケット生地を乗せています。円形メロンパンは金生堂の呉店が発売したといわれています。
サンライズの名前は軍艦旗の放射状の線をビスケット生地に施し、日の出を模ったことが由来で、放射状の線よりも格子状の線が付けやすいため、現在の形になったようです。大阪を含まない近畿地方の一部では円形と紡錘形のメロンパンを製造・販売する店舗があるといいます。
その他
メロンパンには紡錘形や円形ではないものもあります。例えば、EXPASA足柄(上り)の「ロータスガーデン」は富士山型メロンパンを発売しており、外側の生地はサクサクで、中の生地はふんわりしており、クリームが入って美味しいと評判です。クリームメロンやチョコ味などがあります。
神奈川県綾瀬市に所在する「カメロンパンの店 B's Kitchen」にはサクサクしたビスケット生地の部分を甲羅に見立て、頭や手足を付けた人気の「カメロンパン」があります。また、JR東京駅の「ブルディガラエクスプレス」では四角い「デニッシュメロンパン」が人気を集めていました。
デニッシュメロンパンは丸でも紡錘形でもない四角形をしており、デニッシュ生地の上にサクサクの生地を乗せたものです。売り切れることも多いおすすめは「チョコミント」で、チョコの甘さとミントの清涼感がマッチしており、「チョコミン党」にも評判の人気デニッシュメロンパンです。
メロンパンのおすすめ専門店
こちらではメロンパンが有名な専門店を厳選し、おすすめをご紹介します。専門店ならではの強みを活かした美味しいメロンパンに出会えるかもしれません。
「Melon de melon」
メロンパンのおすすめ専門店の一つは「Melon de melon」です。Melon de melonは東北から九州の各地に出店している専門店で、高級素材を使用した焼きたてパンに定評があります。プレーンタイプはカリッとしたビスケット生地が香ばしく、風味豊かなアーモンドパウダーを使っています。
子供にも美味しいと評判のメニューには「スウィートメープル」があり、本場カナダ産メープルフィリングとメープルチップを使用し、メープルの濃厚なコクが特徴です。また、辻利兵衛本店の本格宇治抹茶を取り入れた種類や季節限定メニューもあり、バラエティに富んだラインナップです。
「東京メロンパン」
「東京メロンパン」は都内に数店舗オープンしているおすすめの専門店で、一番人気のプレーンはふわふわした生地にシンプルなミルククッキーを巻いた商品です。素朴ながらも飽きのこない美味しい味わいが評判を呼び、リピーターになる人も多いようです。
東京メロンパンには変わり種も並び、シナモンシュガーをたっぷりまぶした商品もおすすめです。シナモンの香りは紅茶にも合い、リラックスしたい時にもぴったりでしょう。キャラメル味のメロンパンはクッキー生地にキャラメルを練り込んだもので、甘さと香ばしさが美味しいようです。
「花月堂」
「花月堂」は浅草に出店しているおすすめメロンパン専門店です。花月堂は1945年創業の老舗店ですが、1日3000個も売り上げる「ジャンボめろんぱん」が美味しいと評判で、外側はカリッとしながらも内側は独自の発酵方法によるふんわりした食感が特徴です。
ジャンボめろんぱんのサクサク感とふんわり食感は店主が発酵学を大学で専攻し、就職先の研究職で培った経験と知識を活かして生まれたといいます。ジャンボめろんぱんの発酵には一般的なパンの3倍もの時間を掛けており、湿度や気温などその日の状況に合わせて調整しています。
専門店の花月堂ではジャンボめろんぱんの他に「プレミアムめろんぱん」や「パイ工房」、「白玉クリームあんみつ」などもあり、ちょっとした休憩や手土産の購入にもおすすめでしょう。本店は浅草寺左手の西参道入り口に所在します。
お取り寄せで人気のメロンパン
メロンパンは店頭販売のみならず、ネット注文で取り寄せることもできます。近くにメロンパン専門店やパン屋が無い、美味しいメロンパンに出会えていないという方は是非チェックしてみてください。
八天堂「プレミアムフローズンメロンパン」
通販サイトからお取り寄せ可能なおすすめの美味しい商品は「プレミアムフローズンメロンパン」で、「くりーむパン」の有名な八天堂が発売しています。昭和8年創業の八天堂が手掛けるプレミアムフローズンメロンパンは、生地の中にカスタードクリームを入れた贅沢なメニューです。
ふっくらとした丸いフォルムは手作業により完成させたもので、また焼き上がりのタイミングも細かく調整するなど随所にこだわっています。カスタードクリームはしっとり柔らかでありながらクセが無く、あっさり風味の食べやすい味わいに仕上げているようです。
プレミアムフローズンメロンパンは冷凍状態で送られてきますが、氷の粒を小さくすることで冷凍による劣化を抑えており、解凍後でも生地のしっとり感やクリームの風味を出来立てのように味わえるといいます。看板商品のくりーむパンとセットになったものがおすすめです。
幸鹿堂「究極のメロンパン」
幸鹿堂「究極のメロンパン」は水の代わりにメロン果汁と果肉を練り込んだ生地が美味しいと噂の商品で、茨城名産のクインシーメロンを使っています。一口含めば生地の濃厚なメロンの風味が広がり、甘さを控えめに調整したカスタードクリームが互いを引き立て合っているでしょう。
幸鹿堂のメロンパンは新鮮なクインシーメロンを切る作業からスタートし、美味しいメロンの果肉や果汁が詰まっているといいます。幸鹿堂は和菓子や洋菓子も有名ですが、究極のメロンパンの取り寄せも好評です。
ましゅれ「オーガニックめろんぱん」
ましゅれは国産・無農薬・無添加の原料にこだわっており、身体に優しいだけでなく、スイーツやパンが美味しいことでも人気を集めています。「オーガニックめろんぱん」は無漂白のミネラルシュガーと北海道産有機JAS認定小麦使用の強力粉、MOA自然農法の米粉を使っています。
外側はサクサクしたクッキー生地で、中はふんわりしています。原料にはサトウキビ粗糖や十勝産バターや北海道天然水、自然卵なども使用し、手間暇かけて完成させたオーガニックめろんぱんです。
サクサク美味しい!日本人を魅了し続けるメロンパン
メロンパンは鼻に抜けるメロンの風味やサクサクした外側の生地とふんわりした内側の生地が特徴的で、子供からお年寄りまでファンのいる定番人気パンの一つです。各地に専門店が出店しており、職場でのランチや子供へのお土産などあらゆるシーンで購入されているでしょう。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。