本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
店舗や施設の営業状況やサービス内容が変更となっている場合がありますので、各店舗・施設の最新の公式情報をご確認ください。
実は硬い品種の桃が好きな人は意外と多い!
品種改良でさまざまな品種がある桃は、気温が高い夏に人気のフルーツです。桃の魅力は甘みと果汁、そして果肉の食感にあります。夏ギフトとしても人気が高い桃は、舌触りの良い柔らかな果肉の桃が多いです。ところが桃の品種によっては果肉の硬い桃もあります。
全国的に「桃=柔らかいフルーツ」というイメージが強いので、「果肉の硬い桃がおいしい」という意見に驚く人も多いです。ただし地域によっては硬い桃の方が人気が高いこともありますし、硬い桃ファンは柔らかい桃ファンと同じくらいいます。
硬い桃の品種やおすすめの食べ方を紹介!
「果肉が硬い桃」には、2種類のタイプがあります。品種の特徴で区分すると、「果肉が硬い場合」と「熟していないために果肉が硬い場合」の2種類です。後者は桃全般にみられるケースですが、中でも果肉が柔らかい桃によく見られます。
果肉が柔らかい桃の品種は、完熟状態で出荷すると品質が落ちるリスクが高いです。桃はデリケートなフルーツなので、ほんの少し指で押しただけでも果肉がダメージを受けることがあります。
さらに完熟した桃は日持ちがしないので、完熟した状態で出荷すると消費者の手元に届くころには傷んでしまう可能性が高いです。
そのため果肉が柔らかい桃の品種ほど、果肉が硬い段階で収穫・出荷する傾向があります。これに対して前者の場合、完熟しても果肉が硬いのが特徴です。あくまでも品種の特性ですから、果肉が硬くても糖度や香りは申し分ありません。
その代わり果肉が硬いので、食感は柔らかい品種とは違うのが特徴です。柔らかい品種の場合は「なめらかな食感」という表現が多いのですが、硬い品種では「しゃく感がある」「リンゴのような食感」などが多く使われます。
このように甘みや香りは柔らかい品種と同じですが、硬い品種だと独特の食感があるので、いろいろな食べ方が楽しめるところもおすすめです。
硬い桃と柔らかい桃の違いは?
日本産桃の元祖といえば、岡山生まれの白桃があります。今日に至るまで岡山の白桃を育種親とする品種が数多く育成されたため、岡山の白桃をルーツにする品種を「白桃タイプ(白桃系)」と呼びます。
白桃タイプの品種と同じくらい人気があるのが、「白鳳タイプ(白鳳系)」と呼ばれる桃です。現在国内で栽培・流通している桃の大半は白桃タイプと白鳳タイプで、品種改良ではこの2大品種を交配させることがよくあります。
実はこの2つのタイプは「果肉の硬さ」に違いがあります。「硬い桃」と呼ばれるのは基本的に岡山・白桃がルーツの白桃タイプで、柔らかい桃は白鳳タイプの品種です。ちなみに旬の時期に注目することで、この2つのタイプを見分けることができます。
7月に旬なのが柔らかい桃で、果肉が硬い桃は8月が旬です。ですから桃の品種に詳しくなくても、時期に注目すれば果肉が硬い桃とそうでない桃が簡単に見分けられます。
硬い桃のおすすめの品種はこれ!
果肉の硬い品種はいわゆる「一般的」と呼ばれる柔らかい桃とは違い、食べたときにしゃく感が楽しめるところも魅力です。また日持ちがしやすいのも特徴なので、夏ギフトやお取り寄せとしても人気があります。
【硬い品種の桃】川中島白桃
長野の桃農園で偶然見つかったことから栽培が始められるようになった「川中島白桃」は、果肉の硬さが特徴の品種です。大玉種に区分される川中島白桃は果肉がぎっしりと詰まっているため、1個あたりの平均重量は250g~350gもあります。
原産地でもある長野を代表する桃品種でもあるので、長野では柔らかい桃よりも川中島白桃のように硬い桃を好んで食べる傾向が強いです。
長野産のほかにも福島産や山梨産が有名ですが、いずれの産地でも果肉の柔らかい品種より収穫時期が遅いのが共通点にあります。なお産地として有名な長野では、8月上旬~9月上旬が出荷のピークです。
【硬い品種の桃】あかつき
早生種の白鳳と晩生種の白桃を交配させて誕生したのが、果肉の硬さが特徴の桃「あかつき」です。あかつきは神奈川にあった試験場で作られた硬い桃の品種ですが、新たな品種として登録されるまでに25年以上の歳月がかかっています。
苦労の末に作られたあかつきも今では栽培量が増え、果肉の硬い桃の代表種として知名度・人気ともに高いです。あかつきも硬い桃特有の特徴がみられます。サイズは大型種に区分されますし、果肉が硬いので平均重量は250g~300gです。
着色の良さもあかつきの特徴で、国内収穫量の約50%を占めている福島では収穫前にたっぷりと日光にあてるため全体的に濃い赤色をしています。
ただし関西エリアでは白っぽい色の桃が好まれるので、農園によっては袋をかぶせて着色を抑えるケースもあります。非常に強い甘みがありますが、ほど良い酸味も感じられるので、バランスの良い味もおすすめです。
新品種「なつっこ」もおいしい!
長野の試験場で誕生したなつっこは、硬い桃の代表品種である川中島白桃とあかつきを交配してできた桃です。2000年に品種登録された新しい桃で、現在流通しているなつっこの多くは山梨産と長野産となっています。
育種親はどちらも大型種に区分されているのですが、なつっこは育種親と比べると小ぶりですし皮も剥きやすいです。ただしなつっこの収穫ピークは8月中旬~8月下旬と短いので、硬くても食べやすいなつっこを食べたいときには旬の時期に注意するとよいでしょう。
硬い品種の桃の皮の剥き方や切り方は?
果肉の硬い品種の場合、皮が剥きにくく種ばなれがしにくいです。そのためシンプルな食べ方で楽しむにしても、「うまく皮が剥けない」「切り方が難しい」などがあります。このような場合の対処法は3つあります。1つは追熟させて柔らかくする方法です。
常温で追熟させると果肉が硬い品種であっても柔らかくなるので、皮が剥きやすくなります。ただし追熟によって剥きやすくなっても硬い品種特有のしゃく感がなくなるので、果肉の硬い桃が食べたいときの食べ方としてはおすすめしません。
硬い桃では、一般的に「お湯をかけてから剥く」という方法がとられます。「桃に熱湯を10秒つけたのちに冷水で冷やす」という方法で、トマトの皮むきでも使われるやり方です。
この方法なら食べる直前でもすぐにできるので、硬い桃が好きな人の間ではよく知られた方法といえます。なお「冷凍する」という方法も、硬い桃の皮むきにおすすめです。冷凍保存は桃の長期保存法として人気ですが、硬い桃の皮むきとしても使えます。
皮を剝いた桃は、くし切りにするのがおすすめです。桃の中心部分には種があるのですが、果肉が硬い桃は種離れがしにくい傾向があります。ですから種がある中心部分を残しながらくし切りにすると、包丁を使うのが苦手な人でもきれいにカットができます。
おいしい!硬い桃のアレンジ方法!
甘みと香りが強い桃はシンプルな食べ方が一番おいしいですが、桃をたくさんもらった時や完熟して早く食べきりたい時には、桃を調理する食べ方がおすすめです。
特に果肉の硬い桃はアレンジレシピの食材として非常に使いやすいので、硬い桃の産地では桃のスイーツだけでなく、桃を使った主食やおかずレシピも人気があります。たとえバいつもの冷製パスタに桃を加えるアレンジレシピも、夏が旬の桃らしい食べ方です。
果肉が硬い桃も加熱をすると柔らかくなるので、皮を剥きぶつ切りにした硬い桃をオリーブオイル、ガーリック、ブラックペッパーで5分炒めると、桃の甘みにスパイシーな刺激がプラスされた桃のパスタソースになります。
出来上がった桃のパスタソースをよく冷やしてからあらかじめ茹でておいた冷たいパスタに絡めれば、硬い桃を使った冷製パスタの完成です。これだけでも十分においしいですが、さらにアレンジすると夏におすすめのおもてなしレシピになります。
といっても冷製パスタにトッピングをするだけなので、冷製パスタそのものの作り方は同じです。アレンジのポイントは「トッピングに果肉の硬い桃と生ハムを加えること」です。
果肉の硬い桃はしゃくしゃくとした食感が楽しめるので、しゃく食感が楽しめるよう2種類の切り方にします。1つは一般的な「くし切り」ですが、もう1つはパスタと一緒に絡めて食べられるよう「細切り」にするのがポイントです。
冷製桃パスタの上にくし切り桃をバランスよく盛り付けてから、くし切り桃の間に細切り桃と生ハムをトッピングします。最後にフレッシュバジルを添えれば、見た目にも豪華な「硬い桃のアレンジ冷製パスタ」の完成です。
甘くておいしい桃!硬い品種も食べてみよう!
桃は同じ品種であっても産地によって旬や特徴が違うので、果肉が硬い桃の食べ方にもいろいろな食べ方があります。
硬い桃は冷やして食べてもおいしいですが、果肉が硬いのでアレンジレシピにする食べ方もおすすめです。なお硬い桃は冷凍すると皮がむけやすくなりますし、長期保存も可能になります。
※ご紹介した商品やサービスは地域や店舗、季節、販売期間等によって取り扱いがない場合や、価格が異なることがあります。