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揚げ物は美味しいけど処理が大変!
天ぷら、コロッケ、カツ、唐揚げなど、揚げ物はとても美味しいメニューです。海外では早くから日本の天ぷらは大人気です。
日本の唐揚げはフライドチキンとはまた違った美味しさなので、日本の唐揚げファンはとても多いですし、なんと日本のカツカレーがロンドンではトレンディな食べ物として大流行りです。
海外にもパン粉はありますが、特に日本のパン粉はサクサクとした歯ごたえが海外のものとは比べ物にならないくらい美味しいので、海外のスーパーでも日本のパン粉を売り出すところが増えています。
揚げ油は使い回しを何回かすることができますが、あまり使い回しをすると揚げ物の味は途端に美味しくなくなります。使い古した油の処理の捨て方を考えなくてはなりません。油は燃えるごみとして捨てられるのでしょうか、また捨て方はどのように処理するのが正しいのでしょうか?
使い回しをした古い油は、資源ごみとしてリサイクルをする捨て方があるのでしょうか?揚げ物は大好きだけれども、使い回しの油の捨て方を考えると、悩んでしまうことがたくさんあります。今日は誰でも簡単にできる、使い回しの油の捨て方をご紹介しましょう。
油の簡単な捨て方はどうしたらよい?
使い回しの油はどのような捨て方をしたらよいのでしょうか?油は液体なのでプラスチックや紙などのごみとは違った、特有の捨て方があるはずです。油の簡単な捨て方にはどのようなものがあるのでしょうか?
簡単に使える道具はなに?
使い回した油は液体なので、漏れない容器などにいれる捨て方をしなくてはなりません。油は300度を超えると火が近づいたら燃えだしてしまいますが、たとえ火がなくても油は自動発火する危険性があります。使い回した油の捨て方は、いくつか注意が必要です。
使い回した油が引火をしたり自動発火をしないような、安全な捨て方ができる簡単な道具にはどのようなものがあるのでしょうか。
油の捨て方:油は何回まで使い回しできる?
油が古くなると揚げ物の味や香りが悪くなるのはよくご存知のことと思いますが、実際揚げ物に使った油は何回まで使い回しが出来るのでしょう。おいしい揚げ物は何回油を使い回しして作ることができるのでしょう?
2~4回が目安
揚げ物はどんな素材を使ったか、もしくはその揚げ方によって、油の汚れるスピードは変わってきます。油の使い回しは揚げ物をおよそ2〜4回作ることができるのが目安とされています。
かといって、たとえさっぱりしたものをあげたとしても、使ってから時間が経つにつれて油はどんどん酸化していきます。たとえ使う回数や、揚げたものが野菜の素揚げだったとしても、使ってから時間の経った油は酸化していることがあります。
揚げ油の寿命を増やす方法が幾つかあります。揚げ物をして油が減るごとに、新しい油を継ぎ足していく「さし油」という方法があります。さし油は油の劣化の速度が遅くなることが知られています。
さし油をすることで、コロッケやフライ、鶏の唐揚げでも10回油を使い回しても、さし油をしないで4回使い回した油より、色も綺麗で美味しく揚げ物を作ることができたという検証結果があるので、さし油は是非一度お試しいただきたい、簡単な方法の一つです。
また冷ご飯も使い回した油の寿命を延ばしてくれます。揚げ物をした後に冷ご飯を入れてくるくる回すと、冷ご飯が油の汚れを吸い取ってくれて、使い回した油が途端に綺麗になるという大変簡単な手段です。
使った具材によって回数は変わる
揚げるものの具材によって、油の使い回しが出来る回数は変わってきます。油が一番汚れづらいのは野菜です。次に魚介類、そして肉類の揚げ物が一番油が汚れやすいです。
また、揚げ物の揚げ方によっても油の汚れ方は変わります。もっとも油が汚れないのは素揚げ、次に天ぷら、そしてカツやフライ、コロッケなどのパン粉を使った揚げ物です。もっとも油が汚れるのは下味をつけた鶏肉のような、調味料のついた肉類です。
なので、揚げ物をするときには、なるべく油が汚れないものから揚げ始めるのがいいでしょう。最初に野菜の素揚げをして、次に衣がついた魚介類、下味の付いた肉類を揚げていくのがおすすめです。
油の捨て方:燃えるごみに出す
充分に使い回しを終えた油の捨て方は、どのようにしたらよいのでしょうか。一般に家庭で出た古い油の捨て方は、燃えるごみとして処分するのが正しい捨て方とされています。
使い古しの油は、台所ごみの燃えるごみとして分別されている自治体が多いです。燃えるごみとは、生ごみ、木屑、紙屑、革製品、ゴム・ビニール製品、衣類などが相当します。
自治体によってはリサイクルとなる場合もある
油の捨て方を燃えるごみとして処理するところは大変多いですが、自治体によっては資源ゴミとしてリサイクルするところもあります。
油の捨て方を燃えるごみとして処理するように義務付けられているところは、布とか新聞紙に吸わせる捨て方や、油凝固剤を入れて固めたものを捨てる、と捨て方が指示されています。
もしくは、使い古しの廃植物性食用油をペットボトルに入れて、回収場所に持参する捨て方を奨励しているところもあります。回収された油はリサイクルされるのですが、回収の対象となるものは植物性油のみで、バター、ラード等の動物性の油は対象になりません。
各自治体で回収された、使い古した揚げ油や、賞味期限を過ぎてしまった食用油は、石鹸、肥料、バイオディーゼル燃料にリサイクルされます。
外食産業などの廃植物性食用油のほとんどはリサイクルされているのですが、家庭の油は布や新聞紙に吸わせたり固めたりする捨て方を義務付けているところが多く、リサイクルの数はまだそれほど多くはありません。
しかし、各自治体によって燃えるごみを少なくしようと呼びかけて、ペットボトルに入れて地域によって指定された回収所に油を持ってくる捨て方を呼びかけているところもたくさんあります。
しかし、近場のごみ収集所に持っていく捨て方の方が簡単なので、まだどうしてもリサイクルできる量は多くはありませんが、油の回収に力を入れている自治体はたくさんあります。
例えば京都市では、使用済みてんぷら油の回収をする団体を募集しています。そして、年間に170000リットルの使用済みてんぷら油を回収し、施設でバイオディーゼルの燃料にリサイクルして、市営のバスや京都市のゴミ収集車はその燃料を使っているのです。
廃植物性食用油を燃えるゴミとしてではなく、リサイクル用に各ごみ収集所で回収できるようになれば、捨て方も簡単になるのでもっとリサイクルの量は増えることでしょう。
油の捨て方:どのようにして捨てる?
それでは実際油はどのような捨て方ができるのでしょうか?一般に自治体が指導する正しい油の捨て方は、燃えるごみとして処理するやり方です。日常の生活で出る燃えるごみを使って、廃油の処理が簡単にできる捨て方があります。その幾つかをご紹介しましょう。
牛乳パックを使用
飲み終わった牛乳パックを使って簡単にできる油の捨て方をご紹介しましょう。まずは空になった牛乳パックを全開にして中をすすぎます。次に、牛乳パックの中に折りたたんだ新聞紙や古布を畳んで入れます。
油は火を近づけなくても自然発火したり、引火の恐れがあるので、あらかじめ中の新聞紙や古布には水を染み込ませておくのが油の捨て方の一番大切なポイントです。
使い終わった油が冷たくなるまで放置してから、新聞紙か古布が詰まった牛乳パックに注ぎ入れます。新聞紙と古布に油を染みこませて、牛乳パックをガムテープなどを使ってしっかりと閉じます。
油は空気に触れると暑い夏などには酸化して自然発火することもあるので、空気に触れないようにぴったりと蓋をするという捨て方もとても大事です。
牛乳パックを使った油の捨て方は、中の新聞紙か古布に水をしっかり染みこませて、きっちり蓋をすることによって、とても安全性のある、使い古しの油を燃えるごみとして処理できる、無駄のないエコロジカルな捨て方です。
ポリ袋を使用
牛乳パック以外にも、簡単に油を燃えるゴミとして処理できる捨て方があります。ポリ袋を使うと牛乳パックと同じような捨て方ができます。
ポリ袋に牛乳パックの時と同じように、新聞や古布を詰めて水を染み込ませます。そしてよく冷ました油を新聞や古布に吸わせて、ポリ袋を輪ゴムなどできっちり縛る捨て方です。ポリ袋が破けないように何枚か重ねる捨て方をすると良いでしょう。
油凝固剤を使用
油の捨て方にはいろいろな方法がありますが、使った油と混ぜる油凝固剤を使用して油を固め、燃えるゴミとして処理する捨て方を下水道局は推薦しています。
油を燃えるごみとして処理する捨て方には、先に挙げた新聞紙や古布に吸わせて処理する捨て方の他に、油凝固剤を使って油を混ぜて固める捨て方、また、パッドに油を吸わせて処理する捨て方もあります。
油凝固剤は、油が80度以上の高温の時に入れると油が固まってくれる便利なアイテムです。例えばジョンソンの「固めるテンプル」は環境に優しい油凝固剤で、植物成分のみを使って作られています。
油に混ざってしまっている揚げカスなどもそのまま凝固させてくれるので、捨て方が簡単なおすすめの油凝固剤です。
油凝固剤は、600mlの油を固められる凝固剤が分包になっているものや、必要量を自分で測って使える、業務用サイズの油凝固剤などが販売されています。自分で測って使う油凝固剤は、30gで1Lの油を固めることができます。
スーパーやオンラインで油処理剤は簡単に入手できますし、100円ショップでも油凝固剤は販売されています。油凝固剤は油が熱いうちに混ぜ込んで固めるものなので、料理が終了したらすぐに凝固剤を入れてください。
食事が終わる頃には冷えて鍋から難なく剥がれ落ちてくれるので、そのままビニール袋などに入れれば燃えるゴミとして簡単な捨て方ができます。
油凝固剤を使用する場合は、油がまだ熱いうちに混ぜなければいけませんが、使用済みの油をパッドに染みこませて捨てる場合は油を充分に冷ましてください。パッドに染み込ませた油は燃えるゴミとして処理できますので、こちらも下水道局の推奨する捨て方ができます。
東和産業の「てんぷら油処理用吸い取りパッド」は、牛乳パックをリサイクルしたものを使って作られているパッドで、とてもエコロジカルなおすすめ製品です。
ジョンソンの「吸わせるテンプル」は天然素材で安心して使える油吸収パッドです。ビニール袋にパッドを入れて冷めた油を注げば、たとえ全部の油を吸わなくても気にならない捨て方ができるし、他社の製品と比べると吸油力は強いというコメントが投稿されています。
油の捨て方:捨てるの時の注意点は?
油は処理の仕方を間違えると、環境にダメージを与えたり災害を起こす恐れがあったりするので、油の捨て方には、絶対に注意しなければならないことがあります。
排水溝やトイレに流さない
使用した油をキッチンのシンクやトイレなどに流して捨ててしまうことだけは、決して避けてください。排水溝に流した油は下水や排水管が詰まってしまう原因になります。また油で汚染された水を下水処理で浄化する際にも、さらにたくさん水を使わなくなり悪循環が生まれます。
キッチンの流しに捨ててもトイレに捨てても、結局は同じパイプにつながります。自治体によって油の処分の仕方には違いがあると思いますが、必ず他のものに染み込ませたり、容器に入れたり、油凝固剤を使ったりするなどして、使用済みの油は処分しましょう。
よく冷ます
別の容器に詰めかえたり、紙や布に染み込ませて捨てる場合には、必ずよく冷ましてから捨てるようにしましょう。油は火がなくても空気に触れることによって、特に気温の高い夏場は自然発火することがあります。
紙や布に染み込ませた油を風通しのよい所に置いておくと、酸化熱が発生して紙や布に引火して、発火することもあるのです。紙や布に油を染みこませたら、必ず水を少し入れて自然発火しないように気をつけてください。
凝固剤を使わない油の固め方
最後に凝固剤を使わない油の固め方をご紹介しましょう。これは期限切れのものがご家庭にあった場合に使える油の固め方です。
油がまだ熱いうちに片栗粉を入れるとドロドロになってくれます。片栗粉はかなりの量が必要なので、新しいものではなく賞味期限の切れたものがあったら是非お試しください。
また小麦粉も、熱いうちに油の量と同じくらい入れると粘土のように硬くなります。温度が冷めたらビニール袋に入れて処理する捨て方ができます。片栗粉も小麦粉もかなりの量が必要なので、使った油の量が少ない時にお試しいただくのがおすすめです。
油の捨て方はこれでバッチリ!
油の捨て方は、凝固剤やパッドを使ったりすることもできますし、飲み終わった牛乳パックやポリ袋に、新聞紙や古布を詰めて油を吸わせる捨て方もおすすめです。油の自然発火には充分気をつけて、水を染み込ませてきっちり蓋をする捨て方をすれば、油の捨て方はバッチリです!
多くの自治体が廃植物性油を回収するリサイクルを行っています。油を回収所に持ち込むのは通常のごみの捨て方と比べると面倒かもしれませんが、CO2が削減できる理想的な活動です。