広島弁はとにかくかわいい!地元でよく使われる方言一覧はこれ

広島弁はとにかくかわいい!地元でよく使われる方言一覧はこれ

広島弁・広島の方言は少し怖いイメージもありますが、近年は広島弁がかわいい方言の上位にランキングされています。独特なイントネーションや広島弁独特な言い回しなど、広島弁についてまとめました。広島弁ファンは必見です!

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記事の目次

  1. 1.広島県の方言・広島弁とは?
  2. 2.広島弁の特徴
  3. 3.広島弁のイントネーションは英語に似ている
  4. 4.広島弁の語尾4選
  5. 5.広島弁でよく使われる方言13選
  6. 6.広島弁でバリエーションのある方言3選
  7. 7.広島弁の名詞6選
  8. 8.広島弁に関連するQ&A
  9. 9.広島弁を覚えて話してみよう

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広島県の方言・広島弁とは?

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皆さんは、広島弁と言うとどのような方言を思い浮かべますか?「~じゃけん」と言う言葉を思い浮かべる人も多いでしょう。ただ一口に広島弁といっても、色々とあります。

広島は、福山市や尾道市など岡山から近い東部と、広島市や呉市などの西部とで分かれています。どちらにも独特な方言があります東部は備後弁、西部が安芸弁です。西部と東部の違いだけでも方言やアクセント、イントネーションは違うので、区別されています。

「広島弁」と言うと主に、安芸弁を指します。備後弁との違いだけではなく、標準語圏とはアクセントなども少々違うところがあります。

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少し怖いと誤解を受けがちな広島弁ですが、一方で広島弁を「かわいい」と感じられる方もいると言われています。地元に住んで30年の著者が広島弁についてまとめました。

怖いイメージがある広島弁

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広島弁と言うと、任侠映画の仁義なき戦いを思い浮かべる方が多いでしょう。ともすれば、濁音をつけられる事は全部濁音をつけるように、迫力のある広島弁をイメージされている方も多いでしょう。

任侠映画の事はよく知らない方であっても、元プロボクサーの竹原慎二さんだったらご存知なのではないのでしょうか。YouTubeなどでもお目にかかる事がありますが、独特のアクセントで話しています。

そして、2000年放送の、TBSのバラエティ番組「ガチンコ!」のメイン企画「ファイトクラブ」で竹原慎二さんを見たことがある方もいるのではないのでしょうか。

竹原さんの場合の広島弁は、地元の人から見ても、かなりの演出が入っていると言われている位にコテコテです。そして、アクセントは正しく広島弁です。いわゆる「ヤンキー」と言われるようなタイプの人であれば、使うこともあります。

しかし2023年現在の若い地元の人は、いかにもコテコテな広島弁を話す事は少なくなってきましたが、コテコテではなくても広島弁は独特な言い回しも多いです。また、2023年現在においてもイントネーションは広島弁は独特です。

具体例を挙げると、「しごうするぞ!」と言われたら、関西弁でいうところの「しばくぞ!」と同意語です。標準語になおすと「ぼこぼこにする」という意味です。「なんだよ!?」という時は、「なんならっ!?」となります。

語尾に「ら」をつけると、喧嘩腰の表現と言ってもいいです。また、「われ」というと「お前」という意味合いの二人称の事を指しますが、広島弁にすると「わりゃ」になります。任侠映画で「わりゃ、ブチ殺すぞ!」と言う意味は、「お前、ぶっ殺すぞ!」です。

喧嘩腰とは違いますが、通常の表現においても、なくなったと言うことを「みてた」と言うことがあります。「みてた」と言う表現は、2023年現在で10代以前の子にはあまり浸透していません。

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任侠映画のフィクションや、元ボクシング選手などの荒々しい広島弁が浸透しているから、怖いと思われている一面があります。故に「かわいい」イメージを持ちにくい一面があるでしょう。

さらには、広島球場のチケット販売でうまくいかなかった時に怒号が飛んだなど、激しく怒っている人をテレビで見る機会が多く、広島弁を怖がられてしまう原因の1つとなっています。

任侠関係になじみがない方も、テレビなどで迫力のある広島弁を聞く事で、かわいい方言とは似ても似つかないと感じる方も多いでしょう。

近年は「女子のかわいい方言ランキング」で上位に

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広島弁は確かに、怒っている方が使う広島弁に対して恐怖心を抱かれる一面があります。しかし、女子の広島弁が「かわいい」と人気となっています。

他県の方に人気の広島弁として、相槌の「ほうじゃね。(そうだね。)」とか「ああ、ほぉねぇ。(ああ、そうなんだね。)」が非常に「かわいい」と人気です。

ただ、関西圏の方に対して使うと、「ああ、ほぉねぇ。」は、「誰がアホやねん!」と突っ込まれしまうと言われています。広島弁は、他の地域にはないほどに独特の表現です。

後に詳しく触れますが、「~じゃけん」と言うのは、広島弁の代表格といってもいいです。他県の方に広島出身だと言う話をすると、「広島じゃけんて言って!」と話を振られるケースが多いくらいに、浸透している方言と言っても良いでしょう。

地元でよく使われる広島弁をご紹介

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地元でもテレビの影響などもあって、コテコテの広島弁を使う人が減ってきました。1980年代の子供は、「ずるい」と言う言葉を「せこい」と言うことがありましたが、2023年現在は、「せこい」と表現をすることも少なくなって来ました。

また、原爆の話や小説などで目にする「~でがんす」と言う表現は、2023年現在の60代70代でも使わないような表現となってきました。ちなみに「~でがんす」と言うのは、「~です」とか「~でございます」と言う意味合いです。

地元の広島でも年代ごとに、広島弁は変わってきています。標準語化していると言っても良いでしょう。しかし、まだまだ健在な広島弁もありますし、なんといっても広島弁はイントネーションに独特の響きがあります。では地元で、よく使われる広島弁について色々とご紹介していきます。

広島弁の特徴

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広島弁の特徴の1つとして、イントネーション、アクセントが独特というのがあります。聞いたらすぐに広島弁だと分かる一面があります。

また語尾の独特な表現などもありますし、広島の地元の方が、標準語だと信じて疑わないような言葉も広島の独特な表現としてあります。では、「かわいい」と人気の広島弁の特徴についていろいろと見ていきましょう。

3文字以上は真ん中にアクセント

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広島弁のイントネーションでは、基本的に3文字以上だと真ん中にアクセントを置く人が多いです。例えば、名前で「かおりさん」と言う人がいた場合、「お」を強く発音します。標準語だと、「かおりさん」のイントネーションとしては流れるように呼ぶと言う特徴があります。

しかし、広島の方に限って言えば、真ん中に独特なアクセントをつける傾向にあります。独特なアクセントが、広島弁独特のイントネーションになるのです。

広島弁で「羊羹を食べますか?」と聞かれたら、標準語圏の方が「いよかんを食べますか?」と聞き間違えたと思ったいう逸話があるくらいに、広島弁には独特のアクセントがあります。

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厳密に言うと「羊羹」は4文字ではあるものの、「か」にアクセントを入れてしまったので、伊予柑と間違えてしまったのです。また、靴等2文字の物ついては、広島の人は頭をアクセントを入れます。

広島弁のイントネーションは「く」にアクセントを置きます。対して、標準語の方は「つ」にアクセントを置きます。標準語と比較しても、広島弁はイントネーションには独特な特徴があるのです。

例外のアクセントになる言葉

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しかし一方で、必ず3文字の真ん中にアクセントが来るとは限らないところがあります。まず、「こんにちは」と挨拶をさせると、広島弁かどうかが分かります。なぜなら、広島の人は、「こ」と「は」を強く発音するからです。

また「後」についても、広島弁は「う」に力を入れる一面があります。ちなみに標準語だと、特にアクセント入れることなく普通に流れるように発言します。標準語とは、イントネーションが大きく違う一面が、広島弁独特の魅力です。

広島弁のイントネーションは英語に似ている

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広島弁は英語のイントネーションに似ている一面があります。地元の広島の方も、イントネーションが英語と同じであるとは、気づいていない方も多いでしょう。

例えば、何をしているのと言う質問に対しては、「なんしよん?」(あるいは「なんしおん?」)と言います。単純に何をしているのと聞く時もありますが、お母さんが子供を怒るときに使う表現ゆえに、少々恐怖心を煽る表現でもあります。

具体例を挙げると、「なん(→)し(↑)おん(↓)!?」「 What are(→)you(→)do(↑)ing(↓)?」といった感じになるのです。また、たくさんも「えっと」という表現をしますが、英語「many」とイントネーションは似ています。

「えっとある」と言うような表現をする人は減りましたが、まだ死語ではなく、言えば通じる広島弁の1つです。広島弁は上記の方言を、若い女の子が話すと「かわいい」と感じられるのではないでしょうか。

一方で、広島弁を話す人は、英語のイントネーションと似ているなら、英語も得意だろうと思われるでしょうけれど、英語の得手不得手はまた別問題です。

広島弁は男女で使う言葉が異なるものがある

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中には男性と女性も似たような方言を話すと言う地域もあるでしょう。具体例を挙げると関西弁は、大きな男女の差はありません。例えば「~やで」と言うのは、男女ともに変わりません。

しかし、広島弁では、男女の差が顕著に分かれます。例えば、元ボクシング選手の竹原慎二さんに関しては、「じゃあの(じゃあね)」というのが決め言葉となっています。最後に「の」をつけるのは男性の広島弁です。

女性で語尾に「の」を付ける表現を使うときは、浮気をされたなど腹に据えかねたことがあった時くらいです。「~なの」というとかわいいと感じるにもかかわらず、広島弁となると、迫力ある男性の言葉に変身するので、不思議に感じる方も多いでしょう。

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一人称にも大きな違いがあります。例えば広島弁において男性の一人称は「わし」と言います。関西圏の方も使う方がいるので、比較的なじみがある一人称でしょう。しかし、2023年現在の地元若い方は自分のことを「わし」と言う人が減ってきました。

自分を「わし」という人は、迫力のある広島弁を話す方か、2023年現在で60代70代以降のおじさんやおじいさんが使うようなイメージが大変強いです。それに対し、女性の一人称は「うち」といいます。「うち」は逆に、10代位の地元の若い女の子が使うことがあります。

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県外の方から見ると、「うち」という表現が非常にかわいいと言うことで注目を集めています。かわいいと感じられる表現ゆえに、「うち」という言い方は、地元の若い女性を中心に使う人が増えている一面があります。

広島弁の語尾4選

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広島弁の大きな特徴としては、なんといっても「~じゃけん」等の、語尾につける方言です。広島出身と言う言葉を聞くと、まず「~じゃけん」と言ってと言われる位に非常に特徴的です。では広島弁の動きとして1番特徴的な言葉を、4選見ていきましょう。

広島弁の語尾1:「~じゃけん(~じゃけぇ)」

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まず広島弁の代表格といってもいい位の、「~じゃけん」とか「~じゃけぇ」と言う表現があります。「~じゃけん」等は、時代関係なくずっと使われています。だからこそ年配の方から子供まで広く使われている一面があります。

あまりにも特徴的な広島弁は、だんだんと話す人が少なくなってきたと言われていますが、「じゃけん」とか「じゃけぇ」は健在です。「~だから」と言う時は、必ず「~じゃけん」です。

「ちょっと遅れそうじゃけん、先にいっとって!」と言ったとしたら、「ちょっと遅れそうだから、先に行っておいて!」と言う意味です。

じゃけんと言う言葉は、語尾で広島弁は「~じゃ」と言うのですが、「じゃ」の部分と、「~だから」の「けん」が重なったと言われています。

「じゃけん」は変化して使われる

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また、「じゃけん」は色々と変化球があります。若い子でも比較的よく使われる広島弁としては、「~じゃけ」と言ったりします。「~じゃけ」という言い方が非常にかわいいと人気を集めている一面があります。

いろいろな世代の人がいるので一概には言えませんが、「~じゃけ」と言う言い方は10代の子に多い表現です。男子よりは、主に女子が使っているイメージです。かわいい広島弁を話したい人に使われています。

「それだから」と言う意味合いとして「ほいじゃけん」と言う人も、いるにはいます。ただ地元に住んでいても、「ほいじゃけん」という言葉を頻繁に使っている人は、あまり見かけません。しかし、地域差などもあるのでしょうし、一概には言えません。

そして広島弁には何といっても語尾に「じゃ」がつくのが特徴です。しかし、例えば「~じゃん」と言う言葉に変えたりするなど、標準語を意識する人も増えてきました。ただ、若い女の子なら、語尾に「じゃ」がついても、かわいい広島弁に感じられる一面があります。

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一方で、「でしょ?でしょ?」というのは「じゃろ?じゃろ?」という人は多いです。じゃろ?という表現に関しては、老若男女問わず使われる表現です。世代、性別などによって、よく使われる表現と、使われない表現があります。

広島弁の語尾2:「~んよ」

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「~んよ」という表現は、主に女性が使いますが、小さい子だったら男の子でも使います。児童館や保育園などでは、よく「〇〇くんがぶったんよ!」という声も聞こえてきます。男性なら語尾に「んよのぉ。」という言い回しをする事もあるのです。

たしかに「んよのぉ。」という言い回しはありますが、多用は余りされていません。よく男性が使うシチュエーションとしては、「悪いねぇ。」を「わりぃのぉ。」という事はあります。使い方としては、「(飲み会のアポの電話に対して)この日は仕事なんじゃ。わりぃのぉ。」です。

広島弁の語尾3:「~けん」「~けぇ」

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「~から」の表現として、広島弁で「~けん」「~けぇ」と言います。どの世代でも広く使われていて、広島弁の代表的な方言となっています。

代表的な広島弁として、他県の方も印象に残っている人も多いでしょう。特に若い女性が話す事によって、非常にかわいい広島弁に感じる一面があります。

広島弁の語尾4:「~さい」「~ちゃい」

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「~さい」は、「~なさい」という意味なのですが、ニュアンスは柔らかいです。子どもが親に言ったり、子どもが校長先生に言ったりする時にも使います。故に、子どもが大人に対して、「帽子を被りんさい。」と言っても、失礼な印象はありません。

「~ちゃい」もありますが、目下の方や子どもに対して使われ、目上の方に使うと非常に不自然です。「~さい」に愛情をこめていると言ってもいいでしょう。「もう、寝んちゃい。」という言い方をすることもあります。

広島弁でよく使われる方言13選

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広島弁は語尾にも独特な特徴がありますが、他にもいろいろな方言があります。では、広島弁でよく使われる方言13選を見ていきましょう。

1:「はぶてる」

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はぶてるとは、拗ねるとかむくれるという意味です。「お姉ちゃんと遊べんけん、はぶてとるんじゃろ?」(意味:おねえちゃんと遊べないから、拗ねてるんでしょう?)という使い方をします。

ただ、朝の寝起きが悪くて不機嫌な状態などもあるでしょう。しかし、はぶてるとは少しニュアンスが違います。どちらかというと、へそを曲げているような、駄々っ子のようなイメージを持っていただけると、正しく理解できるでしょう。

2:「たう・たわん」

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広島県の多くの地元の方が、方言ではなく標準語だと信じて疑わない広島弁の一つです。地元民としては、「たう」という表現ほど明確に状態を説明できる言葉はないのではないかと思うくらいに、しっくりと来た表現と感じている人が多いです。

例えば、「手が届かないから取って」という時「たわんけん、取って」で済むのです。逆に「たう」というと、「手が届く」という意味になります。方言ではなく標準語だと信じている地元の方も多いくらいに浸透しているので、色々な世代で使われています。

3:「たいぎい」

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疲れる、だるい、面倒くさいという時に使う、広島弁おなじみの方言です。「ああ、明日、テストか。たいぎいなぁ。」と言ったりします。関西圏では「大儀やな」という事もあると言われていますし、標準語だと「面倒くさい」が近いです。

2023年現在においては、若い子や女性に関しては、「ぶちたいぎい」(とても面倒)と言っている人はあまり見かける事はありません。ただ、人によりけりですので、一概には言えません。

4:「たちまち」

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「たちまち」も、2023年現在では、使用頻度が下がりつつある広島弁です。年齢が上の方ほど、独特な広島弁を使う傾向にあります。

「たちまち」ですが、「とりあえず」という意味です。「たちまち、入院する事になった」というと、とりあえず入院する事になったという意味です。

5:「いけん」

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「いけん」はよく使われている広島弁です。使用頻度の多い方言と言ってもいいでしょう。標準語で言うと「ダメ」という意味です。「今、おやつ食べちゃいけんよ!」というように使います。

お母さんが子どもを怒る時にも、定番の方言です。「これ!いけんよ!」という言葉に、広島の子どもは身をすくませるのです。

6:「ええ」

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「ええ」というのは、「良い」という意味で、使用頻度の多い広島弁です。「ええよ。」という言葉はよく使われます。しかし、「ええがに」というのは「良い具合に」という意味ですが、使用頻度は下がっています。

標準語の方でしたら、「ええがに」を「映画に(えいがに)」と聞き間違えてしまう逸話はよくあります。「ええがにいかん?」を「映画にいかない?」と誘われていると思ってしまう事もあるほどに、イントネーションは似ています。

7:「あんねぇ」

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「あんねぇ」とは、「あのね」と言う意味です。「あんねぇ」という表現は、使うと使わない人、両方です。使う人は、比較的若い子でも使う一面があります。故に、「あんねぇ」といって通じない事はありません。

8:「~しちゃった」

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「~しちゃった」と言うと「~してしまった」と言うイメージが強いでしょう。しかし広島弁に直すと、「~された」とか「~なさった」という尊敬語に当たります。具体例を上げると「先生が来ちゃった」と広島の方が言ったとしましょう。

広島弁を理解できない先生だったら、「来ていけなかったの?」と思ってしまうでしょう。しかし、広島弁に直すと「先生がこられた」という意味合いです。決して先生が来て、がっかりしているわけではありません。

9:「やおい」

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「あそこの旦那さん、やおいよね。」と言う表現をすると、優しい旦那さんと言うようなポジティブなイメージよりかは、少々気が弱い感じを指す一面があります。

方言として使われることもありますが、2023年現在若い方は使う人が少なくなってきた一面があります。時より、年配の方が使うのを耳にする機会があるくらいです。

10:「みやすい」

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「みやすい」とは、広島弁で簡単と言う意味を指します。決して標準語圏の意味で、「見えやすい」と言う意味ではありません。そして逆に難しいは、いたしいと言う言い方をします。しかし2023年現在は、「みやすい」とか「いたしい」と表現をする人が減ってきています。

11:「いらう」

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2023年現在は、時々使う人がいるような広島県の1つです。よくお母さんが小さい子によく使います。「いらう」とは、触ると言うことです。

子供に触って欲しくないものをよく触られることがあるでしょう。故に小さい子がお母さんに「こら!いらわんのよっ!」注意をしている姿はよく見られる光景です。

12:「かぐる」

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2023年現在で、「かぐる」という表現を使う人もだいぶ減ってきました。「かぐる」とは、ひっかくと言う意味です。「猫にかぐられた」と言うと猫にひっかかれたと言うことです。

13:「めげる」

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「めげる」も若い方の使用率は減っていますが、年配の方だとまだ、壊れることをめげると言うことがあります。農機具が壊れた時に、「農機具がめげた」と言う言い方をする方が大変多いです。

広島弁でバリエーションのある方言3選

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広島弁でも、ほぼ同じ表現にもかかわらず、バリエーションが何種類もある方言はいくつかあります。では、広島弁でバリエーションのある方言について、主に3つ見ていきましょう。

1:「何(なん)しょーるん?」「どうしょーるん?」

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久しぶりに会った人に対して、「どうしおるん?」と聞くと「今どうしているの?」と言うニュアンスの表現です。質問に対して「今~に勤めとるんよ。」と返事をする事が多いです。「なんしよるん?」も同じような感じで、主に仕事のことを聞かれていることが多いです。

もちろん学生さんだったら、「今~の学校に言っとるんよ。」答えることが多いです。もちろん、久しぶりに会った人ではなくても、複数人で何かしているところに仲間に入ろうとして、「何しよるん?」と聞くこともあります。

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ただ「何してるの?」と言う事は、叱る場面でもよく使います。それを広島弁でも例外ではありません。語尾を強めると、叱っているニュアンスになります。「何しおるんや!」とか「何しよるんね!」だと、女性が叱っているイメージになります。

さらに男性が迫力のある怖い怒り方でしたら「なんしよるんならっ!?」という言い方になります。最後に「ら」を付ける表現は、任侠映画などでもよく見られる表現です。

2:「ぶち」「ぶり」「ばり」「べり」「ばち」

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「ぶち」「ぶり」等は、全て「とても」という意味を指します。そもそもは「ぶち」だけだったのですが、若い方の間で「ぶり」「ばり」「べり」「ばち」など色々な表現が使われるようになり一般化しました。

故に「すごく」という意味合いの方言は、たくさんあります。どれを使ってもきちんと通じる一面はあります。

3:「せん」「しとらん」「~れん」

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「~しない」と言う意味でも、「せん」と言う言い方をしたり、「しとらん」と言う言い方もします。「やっていられない」と言うことを「やっとれん」という言い方もします。

広島弁の名詞6選

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また広島弁にもいろいろな名詞があります。広島の地元の方が、全国的に通じると信じて疑わない名詞も中にはあります。では広島弁の名詞の種類について見ていきましょう。

広島弁の名詞1:「ひっつきもっつき」

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すごく仲が良いと言うようなニュアンスで、「〇〇ちゃんと〇〇ちゃんは、ひっつきもっつきじゃね。」と言うこともあります。ひっつきもっつきとは、くっついて離れない人たちのことを指すのですが、広島県民の方は他県では通じないとは、思いもよらない一面があります。 

そもそも「ひっつきもっつき」とは、植物のオナモミのことを指します。オナモミとは、とげとげしたもので、投げて遊ぶと服にくっつき離れなくなってしまうと言うものです。オナモミがくっついて離れない様子の事を、くっついて離れない人たちの様子を重ねているのです。

広島弁の名詞2:「すいばり」

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多くの広島県の地元の方は「すいばり」と言う言葉を標準語に訳すことができません。標準語に訳せないぐらいに、「すいばり」という言葉が浸透しています。

そもそも、「すいばり」とは何かと言うと、手に刺さった木材の小さい棘のことを指します。よく工作などで木材などを触っていると、肌に木の棘が刺さってしまうことがあります。

すいばりを裁縫針などで取るのですが、子供はすいばりを取るのが非常に恐ろしいのです。「すいばりを取るけん、動かんのよ!」と子供時代によく言われていた広島県民は多いことでしょう。

広島弁の名詞3:「あおじ」

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広島弁においてはよく使われているので、標準語だと信じている広島県民の方も多いですが、「あおじ」とは「青あざ」のことを指します。「あおじができとるけど、どしたん?」という言い方をすることがあります。

広島弁の名詞4:「めぼ」

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物もらいがある時にお年寄りと話すと、時々「めぼができてるけど、どしたん?」と聞かれることがあります。めぼと言うのは、ものもらいです。

広島弁の名詞5:「さし」

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広島弁で「さしを貸して」と言われたら、「ものさしを貸して」と言うことです。物差しの「物」の部分が取れて、「さし」となっています。

広島弁の名詞6:「はげ」

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広島弁を話す人に、「はげ」と言われると、どきっとしてしまうでしょう。しかし、決して頭の事を言っているのではありません。正解は、魚のカワハギなどのことを指します。

仮に広島県人の方がハゲと言っていたら、魚の話をしているのかどうか等、前後の話をしっかりと確認してみましょう。

広島弁一覧

広島弁 意味
はぶてる 拗ねる、むくれる
たう・たわん (手や足が)届く・届かない
たいぎい 疲れる、だるい、面倒くさい
たちまち とりあえず
いけん ダメ
ええ・ええがに 良い・良い具合に
あんねぇ あのね
~しちゃった ~された、~なさった(尊敬語)
やおい やわらかい
みやすい 簡単
いらう 触る
かぐる ひっかく
めげる 壊れる
なにしょーるん?
どうしょーるん?
なにしてるの?
どうしてるの?
ぶち、ぶり、ばり、べり、ばち とても
せん、しとらん、~れん ~しない(否定)
ひっつきもっつき 植物のオナモミ
すいばり 指に刺さった木ささくれ、トゲ
あおじ あおあざ
めぼ ものもらい
さし 物差し
はげ 魚のカワハギなど

広島弁に関連するQ&A

広島の有名な方言は?

広島弁といえば「~じゃけん」でしょう。~じゃけんは標準語で「~だから」という意味です。

広島弁の可愛いセリフは?

可愛く聞こえる広島弁をいくつか紹介します。

  • 今なにしよるん?(今何してるの?)
  • なぁなぁ、かもうてぇやぁ(ねぇねぇ、かまってよ・相手してよ)
  • ぶち好きじゃけぇ、うちとおってーや(とっても好きだから、私と一緒にいてよ)
  • ぼれさみしいけど、帰る時間じゃけぇ、しゃあにゃあね(とても寂しいけど、帰る時間だから、仕方ないね)

広島弁を覚えて話してみよう

Photo byAboeka

方言がかわいいと言われていることから、真似をしてみたいと思う方もいるようです。イントネーションから違うので、広島弁をマスターしたいと思ったら、まずは動画などを見て広島弁を聞いてみましょう。

イントネーションの大きな違いに驚きを感じる方も多いのではないのでしょうか。しかし、覚えると癖になるのが広島弁です。ぜひ広島弁を覚えて話してみましょう!

Akasatana
ライター

Akasatana

広島在住のAkasatanaと申します。小学校の低学年までは東京にいましたが、それ以降はずっと広島に住んでいます。2020年1月現在、中学生と小学生の娘がいる主婦です。主人を筆頭に家族みんな食べ歩き大好きで、特にラーメンには目がありません。地元のラーメン店についてはお任せください!旅行は頻繁にはいけないけれど、年1回程度の家族旅行に行きます。旅行計画だけでも楽しくて好きです!旅行会社のパンフレットを見るだけでわくわくします。少しでも皆様のお役に立てる記事で情報提供が出来たらと思っております。よろしくお願いいたします。

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