かぼちゃとチーズは子供にも人気の組み合わせ！離乳食にもおすすめの食べ方は？

かぼちゃは「芝居、こんにゃく、芋、蛸、南京（かぼちゃ）」と、古い昔から女性が好きな食べ物として人気があると言われていますが、かぼちゃはビタミンを多く含む、健康に良い素晴らしい緑黄色野菜です。

特にかぼちゃは「βカロテン」を多く含んでいて、βカロテンは抗がん作用があり、心筋梗塞や動脈硬化などを防ぐ効能を持っています。またβカロテンは人間の体内でビタミンAに変換されるので、髪や肌を健康に保ったり免疫力を高める働きがあります。

そしてチーズは、牛乳（ヤギ、羊の乳）のたんぱく質、カルシウムやミネラルが濃縮された、とても栄養価の高い世界中でにんきのある食物で、必須アミノ酸という動物の体の中では生成できない栄養が含まれています。

チーズには、ビタミンCと食物繊維が含まれていないため、チーズと一緒に果物などをとる食べ方が望ましいとされています。実はビタミンCと食物繊維が豊富なかぼちゃとチーズを一緒に取る食べ方は、大変理想的な組み合わせだということをご存知でしょうか？

かぼちゃとチーズを一緒に合わせてとる食べ方は、老化防止に最適なのです。今日はかぼちゃとチーズの栄養価の特色と、かぼちゃとチーズをうまく組み合わせて作るおいしい食べ方を、幾つかご紹介しましょう。

まずはかぼちゃとチーズの栄養価を調べてみましょう。かぼちゃは緑黄色野菜、チーズはミルクから作られた乳製品です。この二つの異なる食品群を一緒にとる食べ方は、健康に良いパワーが倍増するのです。

かぼちゃに含まれる栄養素は、ビタミンがとても豊富です。特にビタミンA、C、Eが多く含まれているので、かぼちゃの栄養価はビタミンACE（エース）という別名もあります。かぼちゃは美容に良い食べ物と、女性の間では人気のある野菜です。 

カボチャのビタミンAは特にβカロテンという栄養素が豊富に含まれていて、体内に入ってから体が必要としている分だけ、ビタミンAに変換されるのです。

ビタミンAは、粘膜を強化するので免疫力を高めるのでとても大切な栄養素です。美肌効果もあるので、女性はぜひともたっぷり摂取したい栄養だと思われることでしょうが、ビタミンAの取りすぎは、頭痛や吐き気などの中毒症状を起こすことがあります。

ビタミンAはレバーに多く含まれていますが、実は焼き鳥のレバー一本でも、1日に摂取できるビタミンAの上限を超えているのです。でしかしβカロテンは、体が必要としているだけの量のビタミンAへの変換しか行われません。βカロテンは大変ありがたい栄養素です。

ビタミンAは目の粘膜を保護してくれるので、老眼やドライアイなど目の健康を保持してくれるのに役立つ機能を持っています。そして、ビタミンA、C、Eは全て抗酸化機能を持っているので、かぼちゃは老化の防止や動脈硬化を防ぐ効果を持っています。

かぼちゃの実だけではなく、皮にもβカロテンはたっぷり含まれています。皮は火を通せば柔らかくなりますし、剥くとしても包丁で部分部分を削ぎ落とす程度にしておくのをおすすめします。

また、かぼちゃに含まれる食物繊維はほうれん草の3倍以上もあります。善玉菌は食物繊維を分解して発酵することによって数を増やしていきます。善玉菌が増えれば腸内環境を整えてキレイにしてくれるので、かぼちゃは美容と健康には欠かせない野菜なのです。

食物繊維はかぼちゃのワタにもたっぷり含まれていますので、種を取り除く程度で一緒に調理すればとても美味しく食べられます。かぼちゃの種にもミネラル分が豊富にあります。硬い外側の殻は、ペンチやキッチンバサミを使って割ってください。

かぼちゃの種は欧米では健康食品としてとても人気があります。かぼちゃの種には不飽和脂肪酸、ビタミン、ミネラル、くるみの倍以上の亜鉛と鉄分と豊富なマグネシウムも含まれています。マグネシウムは筋肉の凝りに効果的なので、肩こりの解消にも役立ち安眠を助けると言われています。

チーズは乳から作られた栄養が濃縮されている食べ物で、特に欧州では大変人気があります。日本では一人当たり年間2キロのチーズを摂取すると言われていますが、世界一のフランスは、年間一人当たり26キロ以上のチーズを摂取しています。

チーズの栄養素は、脂質・たんぱく質・ビタミン・カルシウムです。脂質というとだぶだぶ太ってしまうイメージを持たれる方も多いと思いますが、脂質は体にとても有益な栄養素です。特に女性にとっては、脂質は美しい髪や肌にとってはなくてはならない栄養素なのです。

細胞膜、脳神経の組織は脂質なしでは作ることができませんし、体を動かすエネルギーとなるガソリンのようなものです。脳は脂質で作られていますから、脂質が少ないとうつ病が発症しやすくなります。

たんぱく質は、肉体の筋肉、皮膚、髪の毛、爪と全てのものを作る要の栄養素で、それだけではなくホルモンや免疫細胞、及び酵素なども作る大切なものです。

たんぱく質は体内でアミノ酸となり、アミノ酸はDNA、遺伝子情報を作り上げますから、たんぱく質は生きる上でなくてはならない栄養素です。

そしてチーズのたんぱく質で、最も注目すべきなのが「必須アミノ酸」です。アミノ酸は全部で20種類あるのですが、自分の体の中では作り出せないアミノ酸が8種類あるのですが、これを必須アミノ酸と言い、体の外から取り入れなければならないのです。

チーズのたんぱく質は、はなんとこの8種類全ての必須アミノ酸を持っているのです。そしてチーズは熟成期間中に、たんぱく質がよく分解されているので、全てのアミノ酸が100％体に吸収されるのだそうです。

チーズには抗酸化作用があるのをご存知でしょうか？酸化作用とは、酵素が他の物質と結びつくことによって過酸化脂質を発生させることを言うのですが、これによって細胞の老化、がん細胞の増加、そして動脈硬化を引き起こすことを言います。

人間の体は抗酸化作用を持っているのですが、40歳代からこの作用がだんだん衰えていき、肌の衰えや免疫力の低下など老化の現象がだんだん現れてきます。しかしチーズには抗酸化作用があるため、高血圧を抑え、血液がサラサラになり、動脈硬化の危険性を下げてくれるそうです。

またチーズには豊富なカルシウムが含まれていて、たんぱく質と結合しているためとても体内への収集率が高いのです。カルシウムは脂肪の代謝を盛んにするので、毎日チーズを30g摂取すると、太りにくい体質になるという研究結果が出ています。

チーズは美容と老化防止には欠かせない、食べ方によっては生活習慣病を予防する、大変効果的な食べ物です。世界には1000種類以上のチーズがあると言われています。チーズの美味しさは世界中で人気で、欧米では冷蔵庫にチーズの買い置きが必ずと言ってある家庭がほとんどです。

かぼちゃは購入してからすぐに使えるのなら問題がありませんが、全て使い切るには量が多い、特売だったのでとりあえず買ってしまったなど、しばらく保存しておきたいこともよくあることです。かぼちゃの保存は、種とワタを取り除いた冷凍保存が一番おすすめです。

かぼちゃはまず種とワタを外して、なるべく実に水分がつかないように洗浄して、キッチンペーパーなどでかぼちゃについている水分をふき取ります。そして一口大か薄くスライスして、使う分だけラップに包んでさらにジップロックに入れて冷凍してください。

一番のおすすめは、かぼちゃを茹でてマッシュしたものを冷凍する方法です。作る料理にもよりますが、マッシュして冷凍したかぼちゃは凍ったまま料理したり、レンジで解凍してもすぐに溶けるので、とても使いやすいです。

かぼちゃとチーズで作るおすすめのお料理、まず一番最初は赤ちゃんの離乳食からご紹介しましょう。かぼちゃを茹でてマッシュにして冷凍していれば、この離乳食レシピはとても簡単です。赤ちゃんが9ヶ月から11ヶ月の頃におすすめしたい離乳食、かぼちゃとチーズのお団子です。

離乳食のかぼちゃとチーズのお団子に必要な材料は、茹でてマッシュしたかぼちゃを大さじ二杯、茹でてほぐした鮭を大さじ一杯、そしてみじん切りにしたプロセスチーズを大さじ一杯です。歯のない赤ちゃんでも、美味しく食べられる離乳食です。

全てを混ぜ合わせて、赤ちゃんが手で持てるくらいのお団子を作ってください。甘いかぼちゃに、おいしい鮭とチーズが入っている、大変人気がある赤ちゃんの離乳食です。

かぼちゃは栄養もあり、甘くておいしいと評判だけど、なんだか苦手という人もいらっしゃるでしょう。かぼちゃは飲み込みづらくてくちにしないという声もよく聞きます。ではスープにしてみてはどうでしょうか？スライスチーズを使った、簡単でおいしいレシピがあるのです。

材料は3〜4人前でかぼちゃ4分の1、牛乳450cc、スライスチーズ2枚、砂糖小さじ1、コンソメキューブ一ひとつ、バター10g、塩胡椒少々です。牛乳を温めて、スライスチーズをちぎって入れて溶かします。

ここにかぼちゃのマッシュを加えてよく混ぜ合わせ、漉し器やザルで裏ごしをしたら鍋に戻して、砂糖、コンソメ、バターを入れて弱火にかけ、最後に塩胡椒で味を整えて出来上がりです。牛乳は沸騰させないように、弱火で温めてください。

ほっこりとしたかぼちゃとチーズの組み合わせは、子供も大好きな組み合わせです。かぼちゃは色も綺麗なので、子供の興味を引きつけてくれる食材です。付け合わせに、赤や緑の色合いの工夫をして、子供が喜ぶ華やかな彩りの食卓を作りましょう。

子供が大好きなグラタンのレシピです。用意するものは、種とワタを取ったかぼちゃ4分の1、豚ミンチ200g、ピザ用チーズ100g、牛乳250cc、バター20g、白ワイン大さじ一杯、薄力粉大さじ三杯、コンソメキューブ半個、パン粉大さじ二杯、塩胡椒少々です。

かぼちゃの3分の1を約5mm幅のスライスにします。残りのかぼちゃは一口大に切って、スライスしたかぼちゃと一緒に耐熱容器に入れて、600wのレンジで5分加熱します。

熱したフライパンにバターを入れて、豚ミンチを炒め、色が変わったら白ワインを入れてアルコールを飛ばします。次に薄力粉を全体にまぶして、牛乳、コンソメを入れて全体をよく混ぜ合わせたら、一口大のかぼちゃを入れて弱火で5分煮込み、塩胡椒で味を整えます。

グラタン用の耐熱皿に豚ミンチとかぼちゃを煮込んだものの半量を入れます。その上に、ピザ用チーズの半量よりちょっと多めを敷き詰めます。残りの豚ミンチとかぼちゃをその上に乗せて、残ったチーズの半量を敷き詰めます。

その上にスライスしたかぼちゃを並べて、残りのチーズを敷き詰め、最後にパン粉をかけたらオーブントースターでチーズが溶けるまで加熱して出来上がりです。

コロッケも子供が大好きな献立です。じゃがいもではなくかぼちゃを使って、それも中にチーズを加えると栄養たっぷりの子供が大好きな美味しいコロッケができます。

材料は、かぼちゃと玉ねぎ各4分の1、ベーコン2枚、プロセスチーズ40g、塩胡椒適量、砂糖小さじ一杯、醤油大さじ一杯、小麦粉、パン粉それぞれ適量、卵一つ、サラダオイル適量です。

茹でてマッシュしたかぼちゃに、みじん切りにして油で炒めた玉ねぎとベーコンを混ぜます。塩胡椒、砂糖、醤油を混ぜたら、コロッケ型に丸めて真ん中に、適当な大きさに切ったスライスチーズを埋め込みます。

コロッケに小麦粉、卵、パン粉をつけたら、フライパンに２センチほどの高さに油を入れて180度くらいに温めてコロッケを入れます。油にコロッケを入れたらなるべく触らないでください。途中でコロッケを裏返して両面色よく上がったら出来上がりです。

かぼちゃとチーズを使って美味しいケーキを作りましょう。デザートに、子供のおやつにと大活躍です。このケーキはお菓子作りが苦手な人も簡単に作れるチーズケーキです。

材料はかぼちゃ4分の1、クリームチーズ200g、砂糖80g、薄力粉15gです。マッシュしたかぼちゃにクリームチーズを加えてよく混ぜ合わせ、次にふるった薄力粉を加えてダマがなくなりなめらかになるまでよくかき混ぜます。

型に流し入れて、170度に温めたオーブンで50分ほど焼いてください。オーブンによってかかる焼き時間が違いますので、焼き加減を確かめてください。かぼちゃの優しい色合いとなめらかなチーズがしっとりとおいしいケーキです。

カルシウムと必須アミノ酸などの栄養がぎゅっと濃縮されたチーズに、ビタミン豊富で食物繊維がたっぷりのかぼちゃのコンビネーションは、美容と老化防止、そして血圧の低下の作用など、素晴らしい効能が得られる理想的な相性です。味わい抜群な絶品料理にトライしましょう。