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ズコットケーキとは?
ケーキ屋さんで、こんもりとドーム状のケーキを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?まるで帽子のようなビジュアルがかわいらしいケーキ、それが「ズコットケーキ」です。
ズコットケーキの外側はスポンジ生地が一般的です。ズコットケーキの中には生クリームやカスタードクリーム、ムース、アイスクリームなどが詰められ、甘いもの好きにはたまりません!
チョコレートやフルーツ、チーズに抹茶などズコットケーキのバリエーションは様々です。ケーキ屋さんではカットされた状態での提供がポピュラーですが、小さなホールケーキさながらの1人用のズコットケーキも人気があります。半冷凍で楽しむ点も、ズコットケーキの特徴であり魅力です。
ドーム状のイタリア伝統のスポンジケーキ
ズコットケーキが生まれた場所は、イタリアワインの産地としても有名なトスカーナ地方です。今から600年以上も昔、ルネサンス期のことです。
ズコットケーキは歴史がある上に由緒正しいケーキで、当時のフィレンツェで絶対的な権力を持っていたメディチ家に献上されたこともあります。
古くから伝わるズコットケーキはスポンジの中にセミフレッド、もしくはナッツをふんだんに混ぜ込んだリコッタクリームが詰められています。セミフレッドとはジェラートのような半冷凍のスイーツ、リコッタクリームはイタリア名産のフレッシュチーズ・リコッタを使用したクリームです。
権力者からも愛されたズコットケーキでしたが、ルネサンス期が終焉を迎えると共に姿を消しました。以降、19世紀に入るまでズコットケーキの存在は長らく忘れ去られていたのでした。
伝統のズコットケーキを復活させたのは、フィレンツェに店舗を構える老舗の洋菓子店です。ズコットケーキは現在もなお、かわいらしい真ん丸のドーム状の姿から各地で親しまれています。
形の由来
ズコットケーキの最大の特徴であるドーム状の姿は、「ズケット」または「ズッケット」と呼ばれる帽子を模しているとされています。ズケットはカトリックの神父が被る帽子です。
また、伝統的なズコットケーキには表面に茶色のラインが入れられます。イタリア・フィレンツェのシンボルと言えば、ルネサンス期を象徴するものの1つでもある大聖堂です。ズコットケーキを彩る茶色のラインは、この大聖堂の丸屋根の模様を表していると言われています。
ズコットケーキは由緒正しいケーキでありながら、一度は歴史上から姿を消しました。しかしながら見事に蘇り再び愛される存在となったのは、イタリアの人達の愛郷心の強さゆえと言っても過言ではないでしょう。ズコットケーキの随所には、自分達の国と歴史を愛する心が垣間見えます。
ズコットケーキの基本のレシピ
イタリアの由緒正しきスポンジケーキ、ズコットケーキは簡単なレシピで再現可能です。工程は多いですがコツさえ掴めば簡単です。ぜひズコットケーキの手作りに挑戦してみませんか?ズコットケーキは見た目がかわいらしくおいしいケーキなので、おもてなしスイーツにもおすすめです。
材料
基本となるシンプルなズコットケーキのレシピ、材料と分量からご紹介します。直径18cmのズコットケーキ1個分で、薄力粉120g、卵2個、卵黄2個分、バター40g、砂糖155g、はちみつ15g、水80ml、ブランデー20g、生クリーム300g、チョコレート70gとナッツ類を用意しましょう。
ナッツ類は、ズコットケーキの中のクリームに混ぜ込みます。お好みで問題ありませんが、おすすめはローストされたアーモンドやヘーゼルナッツ、ピスタチオなどで、松の実も合います。ズコットケーキの表面を飾るトッピングとして、粉砂糖とカカオパウダーを適量用意しましょう。
下準備として薄力粉を振るい、バターを電子レンジで軽く加熱するなどして溶かしておきましょう。18cmのケーキ型にクッキングシートを敷き、オーブンは180度に予熱しておきます。
チョコレートとナッツ類はあらかじめ細かく刻んでおくと簡単です。ピスタチオや松の実を使う場合は、前もって150度のオーブンで15分ほど焼いておき冷ましておきましょう。
作り方
鍋に水80mlと砂糖40gを入れて火にかけます。沸騰したら火を止めて、ブランデー5gを加えて混ぜ合わせればシロップの完成です。ボウルを湯せんにあてて卵と卵黄、砂糖85g、はちみつを混ぜながら人肌に温めます。湯せんから外した後はハンドミキサーを使い、しっかりと泡立てましょう。
薄力粉を加えてさっくりと混ぜ合わせ、バターを加えてさらに混ぜます。四角形のケーキ型に生地を流し入れたら、オーブンで30分ほど焼きましょう。クッキングシートを剥がすのは粗熱が取れてからです。1cm程度の厚さにカットし、さらに対角線にカットすることで三角形のスポンジにします。
別のボウルに生クリーム、砂糖30g、ブランデー15gを入れて8分立てに泡立てます。チョコレートとナッツ類を加えてクリームを作りましょう。ドーム状のズコットケーキ型としてボウルを使い、三角形のスポンジを敷き詰めます。刷毛でシロップを塗り、クリームを半量乗せていきましょう。
さらにスポンジを乗せてシロップを塗り、残りのクリームを乗せたら平らにならします。蓋をするようにスポンジを重ねてラップをかけ、冷蔵庫で冷やし固めましょう。ボウルから取り出して、ラインを描くように粉砂糖とココアパウダーを振りかけます。おいしいズコットケーキの完成です!
市販スポンジを使ったズコットケーキの簡単レシピ
薄力粉を振るう手間が面倒、自宅にオーブンがないという場合は、市販のスポンジを活用してズコットケーキを作りましょう。市販のスポンジを使えば、ズコットケーキはより簡単に時短で作れます。あらかじめスライスされているスポンジを準備すると、より手間が省けておすすめです。
材料
市販のスポンジを使ったズコットケーキのレシピの材料と分量です。5号サイズのスポンジ1個、生クリーム200ml、砂糖大さじ3、ゼラチン3gを用意します。フルーツたっぷりのおいしいズコットケーキを作るため、お好みで苺やキウイ、オレンジなど色鮮やかなフルーツを用意しましょう。
作り方
フルーツは洗って皮を剥き、輪切りと角切りに分けてカットしましょう。輪切りのフルーツはズコットケーキの表面に、角切りのフルーツは中身のクリームに使います。
スポンジは半分にカットし1枚は放射線状に6等分に切り分けましょう。ゼラチンは大さじ2と1/2の熱湯でふやかし40度まで冷ましておきましょう。
ボウルにラップを敷いて、輪切りにしたフルーツをバランス良くきれいに敷き詰めます。冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。別のボウルに生クリームと砂糖を入れて、ハンドミキサーで硬めに泡立てます。ゼラチンを加えてさらに手早く混ぜ合わせましょう。
冷蔵庫からボウルを取り出して、半量分のクリームをフルーツの上から塗り広げます。上からスポンジを貼り付けて、全体的に軽く押さえて安定させましょう。残りのクリーム、角切りフルーツと繰り返して重ねていきます。最後に平らにならして、もう1枚のスポンジで蓋をしましょう。
ボウルからはみ出たスポンジである帽子の鍔のような部分にクリームを塗ったらラップで包みます。冷蔵庫で2時間以上冷やして固めましょう。ラップを剥がして皿を被せ、引っくり返してボウルを外します。鍔の部分のクリームに輪切りのフルーツを飾れば、華やかなズコットケーキの完成です!
ズコットケーキのおいしいアレンジレシピ
最後にご紹介するズコットケーキのレシピは、簡単でもおいしいアレンジレシピです。引き続き市販されているスポンジケーキを使い、クリームにフルーチェを使うことでさらなる時短と手軽さを実現させました!SNSに投稿したくなる、キュートでおいしいズコットケーキアレンジです。
フルーチェズコットケーキ
市販のスポンジ1個、苺のフルーチェ1箱、生クリーム300cc、牛乳100cc、ゼラチン5g、砂糖適量、苺1パックを用意しましょう。スポンジは3枚にスライス、そのうちの1枚を他の2枚より小さめにカットしておきます。ゼラチンは水でふやかした後に火にかけて溶かし、下準備は完了です。
ボウルにスポンジを敷き詰める工程と生クリームを泡立てる工程は、先にご紹介したズコットケーキのレシピ同様です。フルーチェに牛乳、ゼラチン、生クリームを混ぜてクリームを作り、スポンジの上に乗せます。カットしたスポンジで蓋をして、表面に生クリームを塗りましょう。
表面に塗りつける生クリームには、ストロベリーエッセンスと食紅を加えるとピンク色がかわいいズコットケーキになります。最後に苺を飾って、フルーチェズコットケーキの出来上がりです!
ズコットケーキを家で作ってみよう!
イタリア生まれのズコットケーキは見た目も華やか、クリームたっぷりでおいしいケーキです。オーブンが自宅になくても、市販されているスポンジを使えばとても簡単に作れます。おもてなしにはもちろんイベントや記念日の特別なケーキに、手作りのズコットケーキはいかがでしょうか?