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高価な香辛料として有名な「サフラン」
インドのサフランライスやスペインのパエリアなどに欠かせないサフランは、世界中で栽培されている香辛料の中でもトップクラスに入るほど高価な香辛料です。
サフランの使い方といえば料理に風味や色味を付ける香辛料としての使い方が定番ですが、日本で初めてサフランを輸入した際には薬の原料を目的にしていました。どちらの使い方も世界的によく知られており、「薬用サフラン」という別名もあるほどです。
サフランは青銅器時代後期には、すでに遺伝子改良を含む栽培がおこなわれていたといいます。ただしいつから栽培が始まったかについては諸説あるため、よくわかっていません。
そんなサフランですが、サフランを使った料理は今から数千年前のペルシャ資料に搭乗します。ですから古代より世界にはサフランレシピが存在していたといえるでしょう。
サフランの魅力やおすすめな使い方を紹介!
レシピサイトを閲覧していると、サフランを使ったレシピが多数アップされています。材料にサフランが含まれるレシピにはライス系レシピが多いですが、これはサフランの黄色い染料を活かしていることが理由でしょう。
もちろんライス系レシピのほかにも世界各国にはさまざまなサフランレシピが存在しますが、料理以外にも使えるところがサフランの本当の魅力です。
薬用サフランもありますし、貴重な染料としてもサフランは有名です。またサフランの芳醇な香りは、香料としても利用されます。
そのため日本ではまだまだ使い方があまり知られていませんが、古くからサフランを栽培している海外の国々では、「さまざまな使い方ができる万能アイテム」として珍重されています。
サフランはどんな香辛料?なぜ高価なの?
世界にはさまざまな種類の香辛料がありますが、その中でもサフランは1gあたりの価格が非常に高いことで有名です。サフランは植物を原料とする香辛料ですが、燃えるような赤い色のサフランは花から作られます。
ただし花弁から作るのではなく、1輪にわずか3本しかないめしべを乾燥させて作るのが特徴です。サフランは多年草の植物ですが、花を咲かせるのは年に1度しかありません。
栽培地域によって収穫のタイミングにずれがありますが、夏の暑さが過ぎ、周りの風景が秋色に変化した頃が収穫時期です。ただし食用・薬用サフランの花は、開花するとすぐにしおれてしまいます。
サフランの原料は花の中心にあるめしべですから、花が咲いているわずかな時間にしか収穫ができません。サフランの開花時期は1週間~10日に集中するので、期間で一気に収穫しなければ商品価値がなくなってしまいます。
このことからもわかる通り、良質なサフランの栽培は非常に難しく手間がかかることが、高値の原因にあります。さらに収穫しためしべから商品化できる数量が非常に少ないことも、高値の原因です。
大量にサフランの花を栽培しても、加工するとほんのわずかな量のサフランしかできません。これらの理由から、サフランは世界でもトップクラスの「高価な香辛料」といわれています。
サフランの効果・効能は?
世界では数千年前からレシピが存在するサフランは、高価な香辛料であることだけが人気の理由ではありません。実はサフランに含まれる栄養成分の中には、身体の調子を良くしてくれる成分も含まれています。
そのため薬用サフランとしての使い方も歴史が古いです。サフランは、加齢にともなうさまざまな体の不調に効きやすいといわれています。古代人の寿命は現代人の寿命よりもはるかに短いですから、長寿に対するあこがれは今以上に強かったことでしょう。
そんな時代にすでに薬用サフランは存在していたので、上流階級社会では非常によく知られた存在でした。またサフランは「体の中から美しくなりたい」という女性にもおすすめです。
サフランティーというレシピがありますが、体に不調を感じたときにサフランティーを飲むと、体内にたまった毒素の排出を促してくれます。他にもサフラン特有の芳醇な香りが気持ちをリラックスさせてくれるので、ストレスがたまったときにもおすすめです。
サフランの使い方は?
サフランは、アヤメ科クロッカス属の植物です。球根で栽培されるため、「良質なサフランは球根に含まれる栄養成分によって決まる」とも言われています。
そんな球根植物のサフランですが、サフランの種類を大きくわけると、「香辛料として使われるサフラン」「薬用サフラン」「花の鑑賞が目的のサフラン」に分かれます。
香辛料としてのサフランと薬用サフランは比較的よく知られている使い方ですが、鑑賞用としてのサフランについての知名度はそれほど高くありません。ただし観賞用サフランは「クロッカス」という品種名で流通しているので、クロッカスなら知名度も高いです。
観賞用のサフランからは香辛料・薬用としてのサフランを作ることはできませんが、紫色の美しい花を咲かせるため、日本でも人気があります。
ただし観賞用のサフランは「クロッカス」の品種名で流通しているため、そのことが理由でサフランに観賞目的の使い方があることが知られていないのかもしれません。ちなみにサフランを衣類の染料とする使い方もおすすめです。
古代ギリシャでは、貴重なサフランを衣類の染料として使用していたことが記録にあります。もちろん当時もサフランは非常に貴重な存在だったので、一般庶民が使える染料ではありませんでした。
どの染料よりも美しい黄金のような黄色に染まるため、ロイヤルカラー(王族のみが使用を認められた色)に指定されていた時代もあります。日本では香辛料・染料としてではなく、薬用としてサフランが輸入されました。
初めてサフランが日本に輸入されたのは江戸時代といわれており、日本国内での栽培が始まったのは明治19年(1886年)です。さらに薬用サフランの商品化が国内で認定を受けたのは、明治30年(1897年)になります。
現在でも日本では薬用サフランとして栽培・商品化されていますが、国内で生産されるサフランの大半が大分・竹田市産です。
サフランはどこで購入できる?
昔も今も貴重な香辛料・サフランは、めしべの割合が多いほど色・香りともに上質だといわれています。サフランの産地であり古くから料理や薬用としてサフランを利用してきたイランとスペインでは、独自の等級制度でランク分けしているのが特徴です。
最高級ランクのサフランは、現地でも非常に高値で取引されています。最高級サフランといえばイランの「サルゴルサフラン」とスペインの「クーペサフラン」が有名で、どちらのサフランも燃えるような真っ赤な赤色と香りの濃さが特徴です。
最高級クラスのサフランはさすがになかなか手に入りませんが、1つ下のランクのスペイン産「マンチャサフラン」は、日本でも手に入ります。
ただしワンランク下とはいえ、マンチャサフランはスペインを代表する高級サフランですから、純度の高いマンチャサフランほど値段は高いです。
なお香りは最高級ランクのサフランに近いですが、上級ランクのマンチャサフランは、色に若干黄色が混じっています。とはいえ中級ランク以下のサフランになると色や香りが薄くなるので、品質にこだわるなら上級以上がおすすめです。
サフランは大型スーパーや通販で購入可能!
最高級・上級ランクのサフランで気軽に調理を楽しむというのはさすがに勇気がいりますが、一般家庭用に流通しているスタンダードサフランであれば、値段も比較的手頃です。
最近は自宅で食事を楽しむ機会が増えたこともあり、珍しい香辛料や調味料を使って本格的な海外レシピにチャレンジすることも増えました。そのため高級香辛料・サフランも、大型スーパーマーケットに行けば手に入ります。
「お得にサフランを購入したい」「せっかくならいろいろな種類から選びたい」という場合は、通販サイトから購入することも可能です。
サフランの保存の仕方は?
サフランは収穫しためしべを乾燥させて作ります。そのためサフランを保存する際には、乾燥した状態をキープさせることがポイントです。市販されたサフランは袋に入っていることが多いのですが、開封後は必ず密閉容器に入れて保存してください。
サフランがない!代用できるものはある?
サフランを料理に使う場合の主な目的は、「料理の着色にする使い方」と「香りづけとしての使い方」の2つがあります。サフランを着色にする使い方の場合、サフランが持つ黄色の染料を使うため、サフランと同じ黄色の染料を持つ香辛料であれば代用が可能です。
黄色に着色することを目的としてサフランを使うのであれば、比較的手ごろな値段で購入出来るターメリックが代用品としておすすめです。
ターメリックはサフランのように水につけて黄色の染料を引き出す手間がかからないので、サフランライスを時短で作りたい場合にはおすすめの代用品といえるでしょう。ただしターメリックには特有の香りと苦みがあるので、苦手な人もいます。
このような場合は、和食でも古くから使われているくちなしの実を代用品にするのがおすすめです。くちなしの実には黄色の染料のもとであるクロシン成分が含まれています。
くちなしの実のクロシン成分はサフランにも含まれていますし、風味や苦みも特に気にならないので、着色料としてのサフランの代用品におすすめです。
サフランを風味付けとして使うこともありますが、このような使い方をする場合にはなかなかおすすめの代用品が見つかりません。含有成分が似ているくちなしの実を代用品にしても、サフランの芳醇な香りを再現することは難しいです。
ましてターメリックを代用品にすると色はサフランにそっくりですが、ターメリック独特の香りが強いので、香りに注目するとすぐに代用品であることがわかってしまいます。
ですから着色料してのサフランであれば身近な香辛料で代用可能ですが、サフラン特有の芳醇な香りを代用品で再現するのは難しいでしょう。
サフランを活用した人気レシピ紹介!
グラム単位で販売される高級香辛料・サフランですが、一般家庭用に販売されているサフランなら比較的手頃な価格で購入出来ます。
高級香辛料という肩書があると「失敗したらどうしよう」という気持ちが強くなりますが、ライス系レシピであれば、初めてのサフラン料理でも失敗が少ないのでおすすめです。
サフランライス
サフランレシピ初心者におすすめなのが、コツいらずで作れるライス系メニュー「サフランライス」です。サフランライスは鮮やかな黄色のごはんですが、芳醇な香りが特徴のサフランを使うので、色だけでなく香りも楽しめます。
カレー用ライスとして定番のターメリックライスよりも癖がないので、子供がいる家庭で本格的なカレーを楽しみたいときにもおすすめです。サフランライスは炊飯器で簡単に作れます。
ポイントはサフランの色味を出すことですが、これも炊飯器レシピならコツなし・手間なしなのがおすすめです。まずいつもの容量で米をとぎ、米の分量に合わせた水を加えます。
準備したサフランを炊飯器の水に入れるのですが、サフランは入れすぎると色が濃すぎてしまいます。目安はひとつまみですが、「これだと少ないかな」という程度にとどめておくのがサフランライス作りで唯一のポイントです。
この時点ですぐに炊飯器のスイッチを入れるとサフランの色が出ないので、炊飯器の水にサフランを入れてから30分後に炊飯器のスイッチを入れてください。たったこれだけで本格的なサフランライスの完成です。
パエリア
ライス系おもてなし料理にチャレンジするなら、スペイン料理の定番「パエリア」にチャレンジしてみましょう。フライパンで調理する方法もありますが、おもてなし料理としてパエリアを作るなら、テーブルにそのまま出せるホットプレートがおすすめです。
ホットプレートパエリアは2~3人前の分量で作るのが、パエリア初心者でも失敗しません。米は2合準備し、サフランはひとつまみ分あればOKです。おもてなし料理なので、見た目も豪華になるよう、魚介類をたっぷり使います。
エビ、ホタテ、ムール貝が定番ですが、エビは出汁が出やすいよう有頭エビを殻付きで使うのがおすすめです。タマネギは甘みを出すのに必要ですが、1/2個あれば問題ありません。
あとはブロッコリー、ミニトマト、パプリカなど、彩りのよい野菜を準備してください。タマネギはみじん切りにし、ブロッコリーは食べやすい大きさにカットします。ミニトマトはそのままでも半分にカットしても構いません。
パプリカやピーマンなどを使う場合は、千切りにするとよいでしょう。調理はすべてホットプレートで行います。
まず米を炒めるために油少々をホットプレートに入れ、米粒が半透明になるまで炒めてください。次に水(400㏄)、固形コンソメ(1個)、サフラン、刻みタマネギを入れ、軽く全体を混ぜましょう。
混ざったら準備した具材をバランスよく配置し、蓋をして加熱します。火力は中火にし、15分したらスイッチを切り、5分蒸らせば完成です。
サフランを活用して食卓をワンランクアップさせよう!
鮮やかな赤い色が特徴のサフランは、香辛料のほかにも香料、薬用、染料としての使い方もできます。そんなサフランですが、簡単にできるおすすめの使い方は香辛料としての使い方です。
ほんの少量のサフランを加えるだけでいつもの食卓がワンランクアップするので、まずは簡単なサフランライスからチャレンジしてみませんか?
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