川崎市の治安が悪いと言われる理由を調査！駅周辺の住みやすさは？

神奈川県川崎市は、横浜市の北に位置し、神奈川県では東京23区に一番近い場所にある市です。川崎市については治安が悪いなどと言われていますが、本当に正しい情報なのでしょうか？今回は川崎市についてしっかりと調査をしていきます。

ひとえに川崎市と言っても7つの行政区に分かれており、東西に長い形をして面している地域や電車の路線などによって色が違うと言われています。いろいろと踏まえて川崎市の治安について考えてみましょう。

川崎の起源は今から約1200年前の日本書紀に記述されています。川崎大師は関東三山に数えられ、古くから信仰を集めていました。江戸時代になると江戸へのアクセスの拠点として発展します。多摩川の河口に位置することから川の岬として川崎と名付けられた説があります。

大正時代を過ぎると、優れた立地から工業地帯として発展します。特に戦後には、京浜工業地帯の中心部として臨海地区を中心に発展しました。今でもその名残を感じることができ、川崎市の臨海部に行くと工業地帯を目にすることができます。

工業地帯の発展と共に臨海部から住宅地や商業地が発展しました。また川崎市の西部に行くと丘陵地帯になっており、豊かな自然を感じることができることから東京のベットタウンとしても人気です。東京から川崎市を横切るように路線が伸びており、川崎市の多くの人は東京で務めている人です。

さらに現代になると武蔵小杉駅の整備などによってタワーマンションが建つようになり、多くの人口を抱える神奈川県第2の都市として発展します。交通の便も市内をバスが網目のように走っており、川崎市を横断するように南武線が走り、交通のアクセスの良さも注目されています。

川崎市の人口は2019年1月の次点約151万人で、これは沖縄県の人口を越えています。巨大なベットタウンとして多くの駅周辺の開発が進み、さらに人口は増加傾向です。住みよい街として川崎市は注目を集めています。

川崎市の特徴についていくつか取り上げていきます。川崎市にはどのような特徴があるのでしょうか？川崎市の大きな特徴を簡単に紹介します。

川崎市は東西に長い形をしており、北側は東京23区と調布市などに面してます。南はほとんどが横浜市に面しており、東京を横浜を結ぶ各路線が横断するように走っています。人やモノなどが川崎を通じて東京から横浜へ、また横浜から東京へ流れます。多くの路線の快速電車の停車駅も多いです。

臨海部は多摩川の河口に位置しており、京浜工業地帯の重要な一画です。多くの工場が進出しており、規模は神奈川では横浜に次ぐ大きさです。埋立地も多く存在しており、現在でもいろいろな工場が稼働して、多くの作業員などが利用しています。

臨海部の工業地帯や夜にはクルージングの一大スポットとして有名で、夜でも明かりが灯り幻想的な光景は夜景クルーズの目玉です。夜でも臨海部は明るくいろいろな幻想的なフォトスポットとして工業とは別の賑わいを見せています。工業地帯は臨海部一帯です。

少し多摩川を上流に進むと、川崎市のJR川崎市付近に着きます。この一帯は商業地として栄えており、JR川崎駅や京急川崎駅の周辺は歓楽街としても有名です。飲食店の数も神奈川では横浜に次いで多く、その多くは川崎駅周辺に固まっています。

川崎市の中心部にふさわしくいろいろなイベントやお祭りなどは多くの周辺住民だけでなく、近隣の市町村からも人が集まります。JR川崎駅西口周辺では再開発が進んでおり、タワーマンションなども数多く建っています。ラゾーナ川崎などの商業施設も充実しているラインナップです。

さらに多摩川を上流に進むと武蔵小杉の周辺に出ます。古くは大きな工場があった場所で、やや高台になっている立地です。近年武蔵小杉駅周辺は開発が進んでおり、急激に人口が増加している街です。生活しやすさや都心へのアクセスの良さが理由で多くの人気を集めています。

さらに西へ進むと豊かな丘陵地帯があり、ベットタウンとして発展しています。西へ進むと町田市に面しており、周辺の豊かな丘陵地帯を活かした緑が沢山ある憩いの場所です。ひとえに川崎市と言ってもかなり大きな違いがあり、地域によって差があり、地域によっていろいろな色が違います。

川崎市の治安が不安視される理由について調べてみました。どのような理由があって川崎市の治安が不安と感じるのでしょうか？特にJR川崎駅周辺の歴史や、歓楽街ならではの理由が治安を不安視させる一因だと言われています。

JR川崎駅から京急川崎駅を抜けて、東口の一帯は今でも小さな飲食店が多く立ち並ぶ歓楽街です。この一角に大きな風俗街があり、大きさは東京の吉原に次ぐと言われています。川崎は古くから宿場町、近代になって工業地帯として発展している過去があり、歓楽街は利用する人の憩いの場です。

大きな風俗街の近くは治安が悪いという説が良くあり、川崎市の川崎駅の東口も治安が悪いと言われていました。川崎駅の西口と東口ではがらりと雰囲気が変わる点は、古くからいわれており、治安が悪いと言われています。理由は風俗街にあるのではないかと言われています。

一概に風俗街が治安が悪い理由と言うことは言いきれませんが、一因やイメージに繋がっていることは事実です。風俗街があることで治安が悪いのではと思うのは人間当たり前です。特にJR川崎駅東口にはこういった歓楽街を目当てに多くの人が集まるので、治安も悪いと言われています。

JR川崎駅の東口には、多くのホームレスの姿も目にします。多くは多摩川に小屋を建てていますが、JR川崎駅東口のイメージを悪くしている理由です。歓楽街は歓楽街ならではの悩みがあると言えるイメージを植え付けてしまっているのが川崎駅東口は治安が悪いと言われている理由でしょう。

川崎駅の東側の一画には川崎競馬場や、川崎競輪などがあり、公営ギャンブルの存在も川崎が治安が悪いイメージを持たれている理由です。ギャンブルと歓楽街と兼ね合いはどこでもありますが、ギャンブルの街で、とりわけ地方に根付いたギャンブルの街については治安が悪いイメージがあります。

川崎市もこの例に当てはまっており、川崎は治安が悪いというイメージを多くの人に植え付けてしまっています。治安が悪いというよりはギャンブルと歓楽街が結びついて多くの人がそれを目的にして集まっているのが川崎駅東口周辺です。

公営のギャンブルが全て悪い訳ではありませんが、飲み屋で騒いで酔っていろいろな事件を起こしたり、ギャンブルに負けてやけ酒を飲んで通行人に絡む人などが居ることは事実です。このため川崎は治安が悪いと思われている大きな理由です。

川崎は治安が悪いイメージがあることから、警戒する人は近づかず、いろいろな悪いイメージばかりを伝聞で伝わったということが大きな理由でしょう。現在は比較的落ち着いた人がギャンブルをすることが多くなり、治安が悪いイメージというのは抱いていない人が多いです。

公営ギャンブルに歓楽街や風俗街が絡んでいる地域は、往々にして治安が悪いイメージを抱かれやすいです。近年は警察の取り締まりや警戒などで治安が前ほどの悪い状態ではないと言われています。イメージがついてしまって取り払うには時間がかかります。

あまりイメージを鵜呑みにしても良くないです。また川崎市の一画であって川崎市全体が治安が悪いと決めつけるのはナンセンスです。川崎市は治安が悪いとこの2点だけで決めつけるのはあまりにも稚拙です。

川崎市では過去に大きな事件が起こってマスコミから注目を集めました。その点から治安が悪いイメージがついてしまったという人もいます。どういった事件だったのかを簡単に振り返ってみましょう。

2019年5月28日川崎市登戸駅付近でスクールバスを待っている小学生の列に、後方から男が切りつけ、次々に列の小学生や保護者を襲いました。無言で行われたと言われる殺戮は、当時のマスコミに大きく取り上げられました。死亡者2名、負傷者18名の事件です。

犯人はその場で自殺したことから事件の背景は明らかにされていないことがさらに憶測を呼び、いろいろな噂が広まって、川崎市は治安が悪いイメージが付く理由の1つになっています。襲われた小学生の列には比較的裕福な家庭の子がいたことから、事件はさらに深い闇があるのではと言われました。

実際に犯人が死亡してしまったことから動機などを正確に把握することは不可能です。推測で物事を考えてしまい、マスコミなどのワイドショーでも加害者の家庭環境や、川崎の住環境などへのスポットが集まって、川崎は治安が悪いイメージをつけられてしまいます。

実際には登戸付近でこのような事件があったのはこれ1回だけです。ただ事件のインパクトが大きいことと理由が解明されないことから、連日ワイドショーなどで報道され、この付近の住民を中心に恐怖の連鎖を生んでいます。

実際にはあり得ないことを憶測で報道し、さらにSNSでの拡散が注目されたニュースです。川崎市は治安が悪いイメージをこの近辺に植え付けてしまい、川崎は治安が悪いイメージを付けた理由です。一度でもこのような事件が起こると、レッテルを張られてしまうことはよくあります。

犯人が死亡してしまったので、正確な動機などを知るすべは残っていません。事件は多くの犠牲者を出しながら、いろいろな波紋を広げ、川崎は治安が悪いイメージを持つ人が増えたことは事実です。

川崎市中1男子生徒殺害事件は、2015年川崎市の多摩川の河川敷にて少年の遺体を発見し、犯行は当時のグループであった少年が起こしたこともあり、大きな話題を呼びました。被害者は当時中学1年生で加害者は当時18歳であったことから報道では実名を公表しません。

犯人の自供により犯行が明らかになることによって、その凄惨性から多くのワイドショーが一斉に取り上げ、報道は加熱します。ネットでは加害者の少年の実名と、顔写真が出回り、大きな問題になりました。当時の大臣も「少年法を見直さないといけない」とコメントを残しています。

議論は様々な方面へ飛び、被害者と加害者の人権の在り方や、少年法の在り方まで議論されることになります。ただ頭に川崎市と事件名が付くので、川崎イコール治安が悪いというイメージと持ってしまったことでしょう。

大きな議論を呼んだまま、少年法などの改正はされずに、事件は収束していきますが、事件の度に「川崎市」と連呼されたことから、川崎の行政の在り方や教育委員会などの在り方まで波紋を広げます。やや行き過ぎた議論は加熱して自然消滅します。

この事件によっても川崎市は治安が悪いイメージを報道によって植え付けられました。ネットなどでの私刑についても大きな波紋を呼んでいます。裁判の結審まで、いろいろな議論を呼び、川崎のイメージが悪くなったことだけは事実で、被害者と加害者は置き去りのまま議論の熱は冷めます。

この2軒の事例に関しては、事件の凄惨なことから多くの議論を呼び、議論がさらに多くの人を巻き込み、結果として川崎は治安が悪いイメージを持つ人が増えたことでしょう。しかし川崎市では大きな殺人事件はこの2事例ぐらいで、実際にはイメージが先行してしまった事例です。

川崎市の治安は悪くありません。川崎市のデータや実際の住みやすさの指標となる物件の相場などを見てみましょう。

川崎市の犯罪率を見てみると1.069％で、これは人口100人当たりの犯罪率で、神奈川では19位です。特に川崎市の川崎区の犯罪率が高く、これは全国平均の2倍の数値です。しかし川崎市全体を見て、川崎区の覗くと犯罪率は全国平均よりも下回っており、低犯罪都市だと言い切れます。

川崎市はJR川崎駅周辺を除き、犯罪率が少ないです。川崎市と言っても7つの行政区に分かれており、東西に長い形をしていることから、それぞれ都市によって風土が違います。川崎市と一応に言っても川崎市そのものが犯罪が多い訳ではありません。

むしろ大歓楽街を抱える川崎区を抱えながら、全体で平均と同じ数値と言うのは、基本的に犯罪は少ないと言えます。川崎市の多くの場所は低犯罪率のデータが出ており、川崎市は住みやすい街として認知されています。川崎区の一部だけが異常な数値を出しているだけです。

川崎市は川崎区の一部のイメージが先行している点もあり、ネットなどでは川崎は治安が悪いと言われています。ただデータを見ると東京や横浜の歓楽街などよりもはるかに犯罪発生率が低いことを示しています。川崎の一面だけを見て物事を判断してはいけません。

川崎駅の東口の周辺は確かに柄の悪いイメージがあります。ただその一部だけを除けば、川崎は柄が悪いイメージはありません。むしろ東京などのベッドタウンとして住みやすさが良い街として高級な品の良いイメージがある街が多いです。武蔵小杉や、溝の口、新百合ヶ丘などです。

治安と柄の悪さとは別物です。治安は柄が悪いから悪くなるわけでもなく、柄が悪いから住みやすさが下がるわけではありません。多摩川を越えて東京の世田谷区などと比較するとイメージ的なものが劣っているだけです。川崎市は柄の悪いイメージは、間違いです。

川崎市の住みやすさは、いろいろな設備が充実しているだけでなく、犯罪率の低さも大きな要因です。川崎駅東口の一画だけで物事を判断してしまうのは間違っています。川崎市の多くの部分は住みやすさが高く、多くの住人が住みやすさの良さを実感しています。

川崎市の住みやすさは、商業施設の充実と共に広がっており、川崎駅の東口の一画を除いては、特に問題ある地域はありません。いろいろな凄惨な事件でイメージがついてしまい、イメージだけで物事を判断してしまうのは人間の悪いところです。

川崎市の北の部分は東京都世田谷区の高級住宅街に面している立地です。多摩川を渡っただけで、不動産の価値が違い、東京側とほぼ条件は変わらないのにお得な不動産物件が数多く存在します。例えば東京都世田谷区二子玉川と川崎市高津区溝の口では不動産物件相場が違います。

東京都二子玉川と川崎市溝の口では同条件の賃貸マンションで相場が2万円程度違います。ほぼ条件は変わりませんし、都心へのアクセスなども一駅違うだけです。このように川崎市は東京と比較しても住みやすさは変わらないにも関わらず相場が安い土地です。

不動産の物件については、東急線大井町線が延伸されたことによって、やや差が少なくなりましたが、依然として川崎側は安く、東京側は高い状態が続くでしょう。不動産の安さも住みやすさの大きな理由で、川崎市側がお得だと言われている理由の1つです。

東京都の世田谷区が住みやすさが低いことは絶対にありませんが、川崎市側に行ってもほぼ同条件に近い物件が数多く存在します。川崎市は不動産価格の安さも魅力で、不動産屋のおすすめ物件が周辺の不動産屋を中心に多くあります。

川崎市の住みやすさについて実際に住んでいる人の口コミなども参考にしながら紹介します。どのような点が住みやすさを向上させているのでしょうか。

川崎市は交通の便が充実しています。東西に南武線が縦断しており、横のアクセスもしやすいです。東京方面へは川崎市を横断している各路線から東京都心や東京の各都市へ直接アクセスできます。通勤も便利ですし、買い物もしやすいです。

川崎市はショッピングモールや商業施設も充実しています。駅周辺には大型のショッピングセンターが数多くあります。スーパーやコンビニを挙げるとそれこそ数限りなくあり、買い物にも便利で住みやすさが良いと言われています。

行政サービスの面も充実しているのが川崎市です。川崎市は7つの行政区に分かれており、それぞれきめ細やかなサービスができます。アクセスの面も東西に長い形をしている川崎市に合わせて区切られており、行政のサービスも受けやすい住みやすい街として評判です。

川崎市は、いろいろな面の見ても住みやすい街として認知されており、人口も増えています。人口が増えることによってさらにサービス面やハード面も充実していて、住みやすい街としてさらに人気です。いろいろな側面から見ても川崎市は住みやすさが良いです。

川崎市の各人口が集まる街を中心として、公園も数多く点在しています。公園が多くあることは子育てはしやすいことに繋がっており、若い子育て世代を中心に川崎市に移住してくる人が増えています。公園が徒歩圏内にあることが多く、緑豊かな公園は家族連れで賑わっています。

若い世代が移住してくると待機児童の問題が起こるのが常です。川崎市は積極的に保育所の建設などを推進しており、申し込み数は年々上場しているにも関わらず待機児童の数は増えていません。したがって、子育て世代にも優しい街づくりを一体で進めている成果です。

このような理由もあり、川崎市は人口の増加する街が数多く存在します。それに伴う社会問題もしっかり向き合い、解決して住みやすさを重視しています。

結論は川崎市の治安はイメージほど悪くはありません。犯罪率でみても川崎区の一画だけが高い数値を示しているのであって、川崎市全体では全国平均を下回っています。川崎市に移住を考えている人は、安心して川崎へ引っ越してみてはいかがでしょうか。